「イスタンブールの群狼」の続編です。甘かったミステリーのとしての完成度が一挙にあがり、ミステリーとしても、歴史小説としても十分に楽しめます。イスタンブールという街でなければ起きない犯罪、街自体が生み出す居心地のよさ、主人公の魅力、どれをとっても前作以上です。ちょっと年表整理。
1571年 レパントの海戦
1789年 フランス革命
1826年 イェニチェリ廃止
1821年 ギリシア独立戦争
1829年 フェズ帽と表記されているトルコ帽など西洋式服装の導入
1839年 マフムト2世死去、アブデュルメジト1世即位
1839年 タンジマートの改革
ヤシムは、次作では、このタンジマートの改革に登用されそうな感じで今回は終わってますね。
マフムト2世の母、エイメ・デュ・ビュク・ド・リヴェリは、塩野七海の著書でおなじみです。ナポレオン・ボナパルトの皇后、ジョゼフィーヌ・ド・ボアルネの従妹といった伝説がありますが、どうもこれは伝説のようです。
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イスタンブールの毒蛇 (ハヤカワ・ミステリ文庫 ク 15-2) 文庫 – 2009/4/28
ジェイソン・グッドウィン
(著),
和爾桃子
(翻訳)
スルタンが病床に臥し、オスマントルコの帝都には不安が渦巻いていた。そんなさなか、宦官ヤシムの友人の八百屋が何者かに襲撃される事件が起きる。背後にはギリシャ独立運動が? 一方でヤシムのもとにはフランス人考古学者が転げこんできた。聞けば、何者かに追われているらしい。彼の脱出を助けたことから、ヤシムはますます事件の深みへ……『イスタンブールの群狼』でエドガー賞に輝いた著者が贈る、シリーズ第二弾
- 本の長さ489ページ
- 言語日本語
- 出版社早川書房
- 発売日2009/4/28
- ISBN-104151775021
- ISBN-13978-4151775024
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商品の説明
著者について
ケンブリッジ大学でビザンツ帝国の歴史を学び、イスタンブールに魅せられる。処女作となったA Time For Tea: Travels Through China and India in Search of Tea(1991年)の成功の後、6カ月にわたって東欧を旅し、イスタンブールに初めて入った。その成果をも活かした2006年の『イスタンブールの群狼』でアメリカ探偵作家クラブ(MWA)賞の最優秀長篇賞を受賞。2007年発表の本書に続き、シリーズ第3作The Bellini Cardも上梓された。英国サセックス在住。
登録情報
- 出版社 : 早川書房 (2009/4/28)
- 発売日 : 2009/4/28
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 489ページ
- ISBN-10 : 4151775021
- ISBN-13 : 978-4151775024
- Amazon 売れ筋ランキング: - 980,087位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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2009年6月15日に日本でレビュー済み
オスマン・トルコ帝国に使える宦官ヤシムを主人公にした『イスタンブールの群狼』で
MWA最優秀長編賞を受賞した著者によるシリーズ第2作。
内容を2時間サスペンス風に紹介すれば
宦官ヤシムの事件簿2
壮麗なイスラム建築と多彩なトルコ料理―
人種・宗教が複雑に絡み合う古都イスタンブールを舞台に
頻発する商店襲撃と、その背後に潜む巨大な陰謀を
明晰な推理が見事に暴く!!
といった感じです。
小さな謎が隠された過去や巨大な計画へつながっていく
サスペンスとしての面白さはもちろん、
イスタンブールやオスマントルコにまつわる歴史や
料理、建築、人々の暮らしなどの文化を学ぶこともできたりーと
1冊で何通りもの楽しみ方ができる、とってもお得な作品。
ストーリーは軽快で、登場人物は多彩かつ魅力的。
そのうえ、読後感もさわやかなので
ミステリー・ファンだけでなく
アラブ文化に興味のある方や、トルコへご旅行の予定がある方など
幅広い方に読んでいただければと思います☆
MWA最優秀長編賞を受賞した著者によるシリーズ第2作。
内容を2時間サスペンス風に紹介すれば
宦官ヤシムの事件簿2
壮麗なイスラム建築と多彩なトルコ料理―
人種・宗教が複雑に絡み合う古都イスタンブールを舞台に
頻発する商店襲撃と、その背後に潜む巨大な陰謀を
明晰な推理が見事に暴く!!
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小さな謎が隠された過去や巨大な計画へつながっていく
サスペンスとしての面白さはもちろん、
イスタンブールやオスマントルコにまつわる歴史や
料理、建築、人々の暮らしなどの文化を学ぶこともできたりーと
1冊で何通りもの楽しみ方ができる、とってもお得な作品。
ストーリーは軽快で、登場人物は多彩かつ魅力的。
そのうえ、読後感もさわやかなので
ミステリー・ファンだけでなく
アラブ文化に興味のある方や、トルコへご旅行の予定がある方など
幅広い方に読んでいただければと思います☆