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ミスティック・リバー 単行本 – 2001/9/1
- 本の長さ430ページ
- 言語日本語
- 出版社早川書房
- 発売日2001/9/1
- ISBN-104152083662
- ISBN-13978-4152083661
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商品の説明
商品説明
25年前、11歳だったショーン、ジミー、デイヴは、遊び友だちでいながらも、互いに住む世界が違うことを感じていた。3人が路上でケンカしはじめたとき、ちぐはぐな友情を完全に終わらせ、かつまた生涯にわたって彼らを縛り続けることになる事件が起きる。警官を装った2人組の男が、ショーンと殴り合っていたデイヴを車で連れ去ったのだ。4日後、デイヴは自力で脱出を遂げ、帰還する。しかし、人々はデイヴを好奇の目でさげすみながら避けるようになる。デイヴは男たちに何をされたのか。大人たちは口を閉ざし、物語もそれを描写しない。
25年が経ち、不幸な運命が再び3人を出会わせる。ジミーの最愛の娘、ケイティが惨殺されたのだ。警察官となったショーンがこの事件の担当になった。そしてケイティが最後に寄った店にはデイヴがいた。
登場人物のそれぞれの視点で語られる物語が真相を先送りにし、最後まで緊張の糸は緩まない。それにしてもこの読後感はなんであろう。静かにぬめるように流れるミスティック・リバーが、心の闇によどみを作って離れない。忘れられない1冊。(木村朗子)
内容(「MARC」データベースより)
登録情報
- 出版社 : 早川書房 (2001/9/1)
- 発売日 : 2001/9/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 430ページ
- ISBN-10 : 4152083662
- ISBN-13 : 978-4152083661
- Amazon 売れ筋ランキング: - 614,049位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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一読、少年から大人になった3人の友情の話しに思えましたが、その3人の関係が微妙で、必ずしもビルドウィングスロマンとは言えない、複雑な関係を描いた小説に思えました。
そこに殺人事件を絡める事で、善悪二項対立で割り切れる事と割り切れない事が、人生には往々にしてある、と主張した作品に思えました。
生き生きとした登場人物、よくできた話し、文章のうまさ、等読み応えのある作品でした。
別に出ているパトリックとアンジーのシリーズも読みましたが、やはり同じ様な感じだったので、著者の方は相当な筆力の方らしいです。
映画にもなっているそうで、そちらも機会があったら観てみたいです。
複雑な人間関係を扱ったサスペンス。是非ご一読を。
蛇足ですが、ネットで検索しにくいので名前の表記は統一していただきたいです。
殺人事件は起きるし、犯人も最後までわからないのだが、少なくとも単なるミステリー小説ではない。
まさに題名の「ミスティック・リバー」が本作品の深遠なテーマを象徴している。
”清濁併せ呑む”と言い、「善・悪のわけへだてをせず、来るがままに受け容れること」(広辞苑)とある。人は大河の一滴。悠久の流れには善悪などなく、希望なく絶望なく、意味もなければ無意味さもない。
全体を通して所謂東洋的な世界観の様なものが強く感じられる。読後ふと蘇る幼少時の他愛ない記憶などとも相俟って、余韻の味わい深さが何ともいえず永く心に残る作品。
この辺りの、用意周到な場面は、何気ない路上の少年という場面だけであるが、土地の根深さ、誘拐犯の狡猾さなどが寒気がするほどの臨場感を持って描かれる。
ボストンという町は、私はたった一度訪れただけだが、上品な学問の町という印象だった。しかし、ボストンという町の顔は、単純なものではないのだった。山の手の一戸建てに暮らす家々、集合住宅の家庭、それが川を挟んでどの辺にあるか、そして変わらないものであるかは、旅行者の目には映らない。
しかし、ボストンというところは、小学校から大人になってまでも、同じ仲間が一緒に暮らし続けるところなのだ、だれも外へ出て行かないし、外来者も入らない。そういう閉鎖社会なのだ。これは、そういう町、土地の物語でもある。
11才の3人の少年、その25年後の36才の彼らに何が起こったか。ページの各所に置かれている情景と心理は、緻密で鋭い。
これをミステリーのジャンルに置くことに反対はしないが、上質で高度に完成された文学作品だ。人間だけではない、地霊と言うべきか、恐ろしい土地の持つ呪縛力をも描きだしている。これは土地の犯罪か。それとも黙って呑み込む河のなせる罪か。各頁、各行、目が離せない、単にストーリーを追う作品ではない、ゆっくりと細部まで読み込むことをお勧めする。ジャンルを超えた傑作だ。
25年後。ショーンは州警察の刑事に、ジミーは冷酷冷徹な強盗団のボス的存在になっていた。そしてある日、ジミーの娘が惨殺される。その夜、血だらけで帰宅したデイブ、事件を担当することになったショーン。
集合住宅が密集する下町の濃密な匂いを背景に、少年時代の苦い思い出、その後の25年間の人生を背負ってきた主人公たちを重厚で哀愁に満ちた筆致で描く傑作。
どの作品にも定評のあるデニス・ルヘインだが、間違いなく本書が代表作だろう。
クリント・イーストウッド監督で映画化された。
この作品を読んだためか、この二作品が
不思議な関連性をもってわたしの気持ちに
強い印象を残した。子どもにとっては
事件そのものよりもそのあとの「周囲の目」
のなかで成長することが残酷なのだ。
この作品をお読みになったら、ぜひ
「残虐記」もお読みになることをおすすめする。
この深さがこの作品の魅力だと感じる。
映画でも本作でも、一番哀しい存在はデイブの妻のシレスト。
<自分の夫を一瞬たりとも疑うなんて>。それをこともあろうに、被害者の父親に訴えるなんて。
反面として登場するジムの妻であるアナベス。彼女は強い。信じるものを守るためなら、世の中で犯罪とされるものも凌駕してしまう。
女性として、それぞれの生き様も考えさせられる作品であった。
性的虐待者に若い頃襲われて、それが
トラウマになって、年取ってからあほなことを
してしまうという話である。
そこまでで、1時間を使うのは、
幼いときに作文のますを埋めるのに、句読点を
多用したような気持ちではないか?と穿ってみる。
で、話はそういうようなことを織り交ぜて、
悲しい話に持っていってる。
おもしろかったのに、
何がたらなかったのだろう。