谷甲州さんは大好き!
その著者の最新作。しかも・・・
フィールド動物学者の主人公が、チョウゲンボウの群れを追っているところから物語は始まる。主人公らはチョウゲンボウが飛躍的に能力が高まっていることを確認する。
この現象はチョウゲンボウに留まらず、世界各地で能力の高まった動物たちが報告される。動物たちが一斉に急激な進化を始めたらしい。
いったい何が起こっているのか?
そしてついに動物たちは人類にキバを剥きはじめる・・・
という上々の出だし。いやがうえにも期待は高まったのですが…
なぜ動物たちが人類に歯向かうのか?敵の正体は結局何なのか?
人類の対抗策はどのようなプロセスで決まったのか?
なぜ、その方法が採用されたのか?
話が抽象的過ぎて、これらのナゾがまったくイメージできませんでした。何よりインターネットでの議論の描写が具体性に欠け、説明不足です。
ただ、さすがというべきか、ひとつひとつのエピソードはそれなりにおもしろく読めました。
インターネットでの議論の描写も新しい試みですね。うまく描ければいいかもしれません。
著者のこと大好きなだけに、ここは辛く2点です。
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パンドラ 上 単行本 – 2004/12/1
谷 甲州
(著)
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- 本の長さ443ページ
- 言語日本語
- 出版社早川書房
- 発売日2004/12/1
- ISBN-104152086092
- ISBN-13978-4152086099
登録情報
- 出版社 : 早川書房 (2004/12/1)
- 発売日 : 2004/12/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 443ページ
- ISBN-10 : 4152086092
- ISBN-13 : 978-4152086099
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上位レビュー、対象国: 日本
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2005年6月23日に日本でレビュー済み
『ブラッド・ミュージック』と『幼年期の終わり』を合わせたような感じですね。
彗星“パンドラ”からの流星雨によって突然変異させられた
ネズミの子供“アルジャーノン”が、地球の生態系を作り替えていく、
その名も“パンドラ・フォーミング”。
これがこの上巻の中盤あたりで仮説(正解?)として提示されるので、
衝撃の真相、という感じの作品構造ではないのでしょうか。
アルフィーとジャネットの子供だからアルジャーノン。
最初に渡り鳥・チョウゲンボウが出てくるなど、
SF作品のオマージュらしきネーミングです。
(それぞれ、ダニエル・キイス『アルジャーノンに花束を』と
明石散人『鳥玄坊 根源の謎』)
現象としては同じく同書が元ネタの
TVアニメ『ベターマン』の超常現象“アルジャーノン”に近いかも…。
このままなんのひねりもなく変容の過程を描くだけで下巻まで終わるのか、
どんでん返しがあるのか、なんとなく後者っぽいのが怖い…。
(下巻に続く)
彗星“パンドラ”からの流星雨によって突然変異させられた
ネズミの子供“アルジャーノン”が、地球の生態系を作り替えていく、
その名も“パンドラ・フォーミング”。
これがこの上巻の中盤あたりで仮説(正解?)として提示されるので、
衝撃の真相、という感じの作品構造ではないのでしょうか。
アルフィーとジャネットの子供だからアルジャーノン。
最初に渡り鳥・チョウゲンボウが出てくるなど、
SF作品のオマージュらしきネーミングです。
(それぞれ、ダニエル・キイス『アルジャーノンに花束を』と
明石散人『鳥玄坊 根源の謎』)
現象としては同じく同書が元ネタの
TVアニメ『ベターマン』の超常現象“アルジャーノン”に近いかも…。
このままなんのひねりもなく変容の過程を描くだけで下巻まで終わるのか、
どんでん返しがあるのか、なんとなく後者っぽいのが怖い…。
(下巻に続く)
2005年1月21日に日本でレビュー済み
太陽系内に二つの未確認彗星が飛来した。そしてこれを契機に、地球上ではあらゆる生物が異常進化を始め、生存圏を賭けて、人類と戦争状態へ突入していく。それを阻止するため、三機の宇宙船が彗星目指して出発していった…
SF小説の一つのジャンルである「ファーストコンタクト(知的生命との最初の接触)」もので、たしかに力作である。上下二段で総計1000ページ近い大作である。そしてハードSFの極北とあるように、ジャングルを進むくだりや、彗星と宇宙船との戦いの描写は、非常に精緻で、大変な取材、調査を要したことは、容易に想像できる。これだけでもかなりのスリルを味わえる。
しかしながら、一つ大きな不満が残る作品でもある。彗星が飛来し、それが地球上の生物に与える影響の、具体的なメカニズムが説明されていないのである。言ってみれば、これがハードSFのハードSFたる所以でもあり、アシモフや、最近の作家で言えば、ホーガンやクライトンあたりの、独創的でなおかつ非常に「科学的」でもある描写が抜け落ちているのである。非常に惜しいことである。
それでもなお、この作品は、大人が知的興奮を楽しむと言う点では、海外の第一級作家の作品と肩を並べるレベルを持っている。私自身、かなりのめりこんでしまって、上下二巻を一気に読了してしまった。上述のように、手放しで誉めることはできないのだが、それでも「相当」に面白い。歯応えのある、大人のハードSFが好きな人には、ぜひ一読をお勧めしたい作品である。
SF小説の一つのジャンルである「ファーストコンタクト(知的生命との最初の接触)」もので、たしかに力作である。上下二段で総計1000ページ近い大作である。そしてハードSFの極北とあるように、ジャングルを進むくだりや、彗星と宇宙船との戦いの描写は、非常に精緻で、大変な取材、調査を要したことは、容易に想像できる。これだけでもかなりのスリルを味わえる。
しかしながら、一つ大きな不満が残る作品でもある。彗星が飛来し、それが地球上の生物に与える影響の、具体的なメカニズムが説明されていないのである。言ってみれば、これがハードSFのハードSFたる所以でもあり、アシモフや、最近の作家で言えば、ホーガンやクライトンあたりの、独創的でなおかつ非常に「科学的」でもある描写が抜け落ちているのである。非常に惜しいことである。
それでもなお、この作品は、大人が知的興奮を楽しむと言う点では、海外の第一級作家の作品と肩を並べるレベルを持っている。私自身、かなりのめりこんでしまって、上下二巻を一気に読了してしまった。上述のように、手放しで誉めることはできないのだが、それでも「相当」に面白い。歯応えのある、大人のハードSFが好きな人には、ぜひ一読をお勧めしたい作品である。
2005年3月18日に日本でレビュー済み
流星群が宇宙ステーションを破壊し、そこには、謎の物体が。同時に、地球では、動物が突然人間を襲いだす。
この原因は?流星群をもたらしたものの正体・ねらいは?そして訪れる人類の危機。その危機に対して人類は、協調して、乗り切れることができるのか?
主人公の動物学者の男性や友人の女性宇宙飛行士を中心に、話が進んでいきます。
上巻では、ジャングルでの動物VS人間の戦い(ゲリラ戦)でしょうか。
下巻では、宇宙に飛び出し、宇宙空間での悪戦苦闘が始まります。
ピンチやアクシデントなどの連続で、歯がゆかったり、手に汗にぎったりで、途中で読むのを止められなくなる本です。
おまけに、宇宙で利用するハードウエアや各種兵器、宇宙空間の様子、謎の物体等が、詳細に描かれ、興味が尽きぬものでした。
勇気・決断・友情等を行動で示す多くの登場人物、敵の正体、入り乱れる各国の思惑・・・が、なんせ、ボリュームがあります。二段組で、上下で1,000ページ近くあります。おかで、土日、平日1週間ほど、ずっと寝不足でした。
でも、たいへん満足です。
この原因は?流星群をもたらしたものの正体・ねらいは?そして訪れる人類の危機。その危機に対して人類は、協調して、乗り切れることができるのか?
主人公の動物学者の男性や友人の女性宇宙飛行士を中心に、話が進んでいきます。
上巻では、ジャングルでの動物VS人間の戦い(ゲリラ戦)でしょうか。
下巻では、宇宙に飛び出し、宇宙空間での悪戦苦闘が始まります。
ピンチやアクシデントなどの連続で、歯がゆかったり、手に汗にぎったりで、途中で読むのを止められなくなる本です。
おまけに、宇宙で利用するハードウエアや各種兵器、宇宙空間の様子、謎の物体等が、詳細に描かれ、興味が尽きぬものでした。
勇気・決断・友情等を行動で示す多くの登場人物、敵の正体、入り乱れる各国の思惑・・・が、なんせ、ボリュームがあります。二段組で、上下で1,000ページ近くあります。おかで、土日、平日1週間ほど、ずっと寝不足でした。
でも、たいへん満足です。
2005年2月15日に日本でレビュー済み
谷甲州の「SFマガジン連載作単行本化」と聞くだけで本格SFを期待してこの大作を読み始めました。
作者あとがきにもありましたが、ありきたりでないファーストコンタクトものをという意欲作です。
で、古くからのSFファンで著者を尊敬するが故に、今回は星3つです。
大作故に、不要ではないかと思える日米と中ロの政治対決など、内容が盛りだくさんでテンポがややゆっくりしており緊迫感を感じられなかったことや、結果的にパンドラ自体に大きなワンダーを感じられなかったことが残念でした。
筆力やしっかりした硬派な文章は健在で、下巻の最後まで面白く読めたのですが「幼年期の終わり」を連想させた前半部と、映画「アルマゲドン」みたいな後半がなにか私の中でうまくかみ合わないまま読了してしまいました。
しかしながら、海外SFを想わせる大作であることは間違いありません。著者の気概に敬意を表します。
作者あとがきにもありましたが、ありきたりでないファーストコンタクトものをという意欲作です。
で、古くからのSFファンで著者を尊敬するが故に、今回は星3つです。
大作故に、不要ではないかと思える日米と中ロの政治対決など、内容が盛りだくさんでテンポがややゆっくりしており緊迫感を感じられなかったことや、結果的にパンドラ自体に大きなワンダーを感じられなかったことが残念でした。
筆力やしっかりした硬派な文章は健在で、下巻の最後まで面白く読めたのですが「幼年期の終わり」を連想させた前半部と、映画「アルマゲドン」みたいな後半がなにか私の中でうまくかみ合わないまま読了してしまいました。
しかしながら、海外SFを想わせる大作であることは間違いありません。著者の気概に敬意を表します。