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ハイドゥナン (下) (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション) 単行本 – 2005/7/21
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- 本の長さ457ページ
- 言語日本語
- 出版社早川書房
- 発売日2005/7/21
- ISBN-104152086564
- ISBN-13978-4152086563
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登録情報
- 出版社 : 早川書房 (2005/7/21)
- 発売日 : 2005/7/21
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 457ページ
- ISBN-10 : 4152086564
- ISBN-13 : 978-4152086563
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,092,687位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 277,681位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
1962年、東京都生まれ。埼玉県在住。米メリーランド大学海洋・河口部環境科学専攻修士課程修了。科学雑誌の編集者や記者、映像ソフトのプロデューサー などをするかたわら小説を書き、1999年に『クリスタルサイレンス』(朝日ソノラマ)でデビュー。早川書房「ベストSF1999」国内篇1位となる。現 在はフリーランスの立場で小説のほか科学関係の記事やノンフィクションなどを執筆している。家族は妻と息子およびリクガメ1匹。
スキュー バダイビングを始めたことがきっかけで海にのめりこみ、会社を休職して3年間もアメリカの大学院に留学。東海岸のチェサピーク湾で大学の研究船や漁船に乗 り、網やドレッジで魚や蟹、貝などを獲る日々を送った。それらの獲物はもちろん研究材料だったが、貧乏な留学生の貴重な食糧源にもなった。修論はブルーク ラブという蟹(ガザミの一種)の生態に関する研究である。ブルークラブは「ソフトシェルクラブ」として、日本でも食べられるところは多い。
結 局、研究者の道へは進まずに復職し、真面目な勤め人生活を10年近く続けた後で脱サラした。金はなくなったが時間はできたので、機会をとらえては海洋研究 開発機構の様々な研究船に乗せていただいた。このうち海洋地球研究船「みらい」では1カ月近くも南極海を航海し、また有人潜水調査船「しんかい6500」 では水深1,500mの海底カルデラに潜航した。また広島大学の練習・調査船「豊潮丸」にも何度か同乗させていただいた。これらの体験は『深海のパイロッ ト』『ハイドゥナン』『鯨の王』『深海大戦』『辺境生物探訪記』といった作品に生かされている。今後も海を舞台にしたSFや冒険小説、歴史小説、ノンフィ クションなどを書いていきたいと考えている。
海以外では宇宙や生命科学、脳科学、民俗学などに強い興味を持っている。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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上巻の緊張感の高さを、作者が維持しきれなくなった感がある。確かに書き上げるのに苦労しただろうと思わされる力作。読み応えは十分。
八重山を中心舞台にして、過去から近未来の現代・宇宙から深海・外交・防衛・神様・科学・愛・友情等を雑にする事なく丁寧に描かれていました。
基本的にSF物は苦手だったのですが、ダイビングが好きで八重山が大好きなので、そこを舞台にしていたので“読んでみようかな”という程度で入りましたが、SFのイメージに固まってなく、引き込まれました。海の描写や、自然の描写が見事でダイバーにもたまらない作品だと思います。
現代の壊れゆく自然に警鐘を鳴らしているような、せんな作品だと思いました。最後に少しネタバレですが、柚と岳志には生きてて欲しかったです。
沖縄トラフの地殻変動、共感覚(これを持った主人公は、自分が統合失調症ではないかと恐れているが)、量子コンピュータ、深海の微生物、与那国島の神、カンダーリ、海底噴火、南西諸島沈没の危機、エウロパの生命、そして周辺諸国との軋轢などなど、なかなかおもしろい。ただ、地球科学(地震・火山・プレート関係)の知識がないと、ややわかりにくい作品だと思う。
「ハイドゥナン」とはどこなのか、南西諸島の沈没の危機はどうやって救われるのか。大体の結末を予想しながら読み進めた。が、最後が惜しい。ハイドゥナンについて、もう少し物語の途中で何度か描写があったら・・・・・。
本作はバリ旅行の際、プールサイドのソファに寝ころんで数日かけて夢中で読んでしまいました。周りを囲むジャングルから熱帯の鳥や猿の鳴き声が聞こえてくる中で読んだので、与那国島の情景により深くのめり込んでしまったのかもしれません。
感想としては大満足だったのですが、圏間なんとかという共感覚や神に関する科学的考察が少し中途半端な印象を受けたので、星は4つにしました。圏間なんとかを科学的に証明していく過程にはかなりゾクゾク興奮したので、その面で何らかのカタルシスが欲しかったです。まあ、これをはっきり書ききってしまわないのが、逆に想像力をかき立てているのかもしれませんが・・・
「2032年、奄美大島から与那国島にわたる南西諸島に、未曾有の地殻変動によって沈没の危機が迫る。」こんな予備知識で読み始めた。すわ『日本沈没』『死都日本』『深海のYrr』を彷彿とさせるパニック巨編か、はたまたハリウッド映画ばりの大災害エンターテインメントかと思っていると実は、テクノロジーや災害の悲惨さを超えたところを描ききった物語だった。
なるほど深海調査船<しんかいFD>をはじめとするハードウェアや、この危機を食い止めようと独自のISEIC(圏間基層情報雲)理論を元に6人の異なる分野の科学者たちが乗り出す。またそればかりではなく、進歩したさまざまな未来の科学技術・理論を興味深く読むことができる。
しかし物語の主人公は「色を聞いたり音を味わったりすること」ができる“共感覚”をもつ青年岳史と、与那国島で神の声を聞いたり、雨乞いの儀式で「本当に雨を降らして」しまうことのできたりする若い“ムヌチ(巫女)”柚である。彼らが‘神の遣い手’となり、島々を救おうと煩悶し、そして自らの幸せを願うのだ。最終的には科学者たちも彼らの“能力”に頼ることになるのである。そこには前述の諸作品にあるような政府や軍の関与やスケールの大きい凄惨な描写は最小限に抑えられており、伝奇小説の趣さえ漂う。
本書からは、藤崎慎吾の科学ジャーナリスト出身らしい豊富な知識と綿密な取材に加えて、日本古来の“神々の領域”に踏み込んだ豊かな想像力を読み取ることができる。
ともあれ本書は、リアリティあふれる近未来最先端の科学技術と、和製SFらしい“神がかり”とを融合させた大作である。