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一角獣・多角獣 (異色作家短篇集 3) 単行本 – 2005/11/1

4.9 5つ星のうち4.9 18個の評価

一角獣の泉,熊人形,ビアンカの手,孤独の円盤,めぐりあい 他
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 早川書房 (2005/11/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2005/11/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 301ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4152086815
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4152086815
  • カスタマーレビュー:
    4.9 5つ星のうち4.9 18個の評価

著者について

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シオドア・スタージョン
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カスタマーレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

2017年3月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
シイジイ・・・でしたっけ。
難しくて言葉に出来ませんがまるで手塚先生の漫画を読んでいる気分になりました。
あと双子ネタが多いところとかも。
私にとってSFといえば手塚先生と藤子先生ぐらいしか知らなかったので、外国にもこういう発想のものってたくさんあったんですね(笑)

「孤独の円盤」の最後は目が潤んでしまいました。
強烈なタイトルなのは「死ね、名演奏家、死ね」ですね。
マニアックなネタかもしませんが、任天堂のゲーム「ムジュラの仮面」のグルグルさんのエピソードを思い出すようなお話でした。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2022年4月18日に日本でレビュー済み
異色作家短編集、シオドア・スタージョン篇。

収録作それぞれに、犯罪小説、ファンタジー、SFとバラエティの富んだ作品が並んでおりますが、いずれもそのジャンルを逸脱する作品が揃っております。

この人の短編の最高傑作は「輝く断片」だと思っておりますが、本書にも有名な「ビアンカの手」が収録されており、全部は読まないでも、これだけは読んだ方がいいです。

スタージョンには色々な逸話や伝説がありますが、人格が異色だった様に思えます。そういう人だったので、何を書いてもジャンルから逸脱する作品になった様におもえます。

スタージョンの凄さを堪能出来る短編集。是非ご一読を。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2011年2月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
 この作品集に収録された短編は,それぞれ独立したものでそのジャンルも多岐に渡りますが,
共通した独特な雰囲気といったものがあります。
 その雰囲気が端的に表れている短編が「孤独の円盤」という作品で,その中に次のような趣旨のことが
書かれています。
「生きものには言うに言われぬさびしさがあり,その大きなさびしさを生き物同士で分かちあわねばならない」
 そして,「孤独の円盤」以外の短編のどの作品に登場する人物においても,どこか「さびしさ」のようなものを
持っているのです。
 あるものは,そのさびしさを受け入れ,あるものはさびしさに発狂し,あるものはさびしさを否定する。
 収録された一篇一篇が独立した作品でありながら,かつコンセプトアルバムのような統一感あるこの作品集は
短編集としての理想の形を実現した,最良の作品集だと言えるでしょう。
8人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2006年6月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
1.「一角獣の泉」

2.「熊人形」

3.「ビアンカの手」

4.「孤独の円盤」

5.「めぐりあい」

6.「ふわふわちゃん」

7.「反対側のセックス」

8.「死ね、名演奏家、死ね」

9.「監房ともだち」

10.「考え方」

以上の全10話が収録されています。それぞれファンタジーあり、SFあり、ホラーあり、ミステリー、ブラックユーモアありとバラエティに富んでいて、読者を厭きさせません。各話ともラストに向けてキチンと纏まっている、この文章力に脱帽です。
19人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2005年12月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
 私にとってのスタージョンは(最初に出会った)『ゆるやかな彫刻』です。盆栽をSFの重要な小道具に使うという発想、ゆるやかで唄うような魅力的な文体、男女の心理の機微、そして……「君の名前は?」。いやあ、高校生には重かった。重すぎました。

 私がスタージョンを一言で表現すると「異」(Strange)です。異質・異色・異界・異文化・異人・異物・異形・異能……それらをすべて一度抽象化してかき回し、そのドロドロをインクとして紙の上に書き記すことで具象化した小説世界、それが私にとってのスタージョン。

 今回久しぶりにスタージョンに出会って、「触」に対するこだわりもあるように感じました。「触覚」と「(人の)触れあい」の両方です。その究極の形が「シジジイ」でしょう。この単語が登場する作品は本書には二つ。『めぐりあい』と『反対側のセックス』ですが、どちらもこちらの皮膚にぞわぞわする感覚を残してくれます。

 『一角獣の泉』……「処女だけが一角獣をその胸に捕えることができる」という伝説をスタージョンが料理したらこんなになっちゃいました。

 『孤独の円盤』……『ゆるやかな彫刻』の系統に属する作品です。不器用なボーイミーツガール。実は最初からネタバレになっているのですが、それに気がつくのは本作を読み終えたときです。著者は手練れです。

 『考え方』……女が男に扇風機を投げつけたら、その仕返しにその男は「女」を扇風機に投げつけた。そんな男の弟がブードゥー教の人形の呪いで殺されてしまった。その復讐に男が選んだやり方は……
18人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2010年5月17日に日本でレビュー済み
 異色作家短編集の中でも随一で「異色」という言葉が似合う、スタージョンの短編集。

 スタージョンの作品は変だ。変だが、奇妙な魅力がある。
いきなり船から海に突き落とされて、「えっ?」と思う間に救助ロープがおりてきて
「やれやれ助かった」とロープをにぎった瞬間、ロープがばっさり切られて呆然とする。
スタージョン作品の読感はこんな感じ。
好きな人はカルト的に愛するし、苦手な人は「分からん……」と頭を抱えることだろう。ちなみに、私はけっこう好き。

 おすすめは「ビアンカの手」「熊人形」「孤独の円盤」「監房ともだち」「死ね、名演奏家、死ね」。
「「お眠り」と怪物が言った。口のなかに血がいっぱい詰まっているので、怪物は耳でしゃべった」
というような、気が狂いそうな美文(?)があるのも特徴。

 強烈で鮮烈な軌跡を残して墜落する、隕石みたいな短編集。
一度読んだら二度と忘れられない。それがスタージョンなのである。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2006年5月6日に日本でレビュー済み
いかに短編の名手であっても、すべての作品が素晴らしいとは言えないでしょう。

多くの短編集には実際に面白くなかったり、読む人の好みでないものも当然収録されることになります。

けれど、この「一角獣・多角獣」は傑作が揃っているだけでなく、その選択と配列が奇跡的なバランスをもたらしているのではないか。長い時間を置いて何度か読み返し、そう思いました。

ファンタジーの要素を使った「一角獣の泉」で始まり、途方もない、まさにスタージョンの発想の特異さを具現化した「考え方」で終わる。その間には満たされぬ者の救いとなる「孤独の円盤」もあり、「死ね、名演奏家、死ね」のようなスリラーともなんともつかない、ある種切ない物語もあります。つまり、スタージョンのエッセンスの様々な風味を楽しめるというところなのですが、そのあと味は必ずしも甘いものではありません。

その独特な、類例のない味わいは、読んでみないときっと分からないでしょう。

そして、スタージョンの作品の良さは発想の特異さだけではありません。

彼のいくつかの作品には、決して癒されることのない孤独、けれど癒されぬことを知りながら救われることを求める心、そんなものを感じます。スタージョン自身の心の投影かも知れません。

本書の二作品に登場するシジジィ(syzygy)という言葉の使われ方は、良くそのことを表しているのではないでしょうか。

長く手に入らなかったこの傑作短編集は、今読まなければ、またいつ読めるか分からないかも知れません。

お早めにどうぞ。
30人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2006年1月30日に日本でレビュー済み
スタージョンは初めて読んだ。大変面白かった。美しく幻想的な作品「一角獣の泉」「孤独の円盤」もあれば、子供とテディベアといういかにもほのぼの系かな〜と思う作品もある。だが、子供や喋る猫が出てきても騙されてはいけない。結末は気味悪いのだ。

またふたつの作品で取り上げられている「シジジイ」をテーマにしたもの。こんな単語は聞いたことがなくて、読後に辞書を引いてしまった。確かに存在する単語なのだが、その意味はこの本を読んだほうがよっぽどわかりやすい。ことに「反対側のセックス」はミステリ風の展開からSF的オチ、なおかつ読後は爽やかという不思議な作品。
12人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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