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あなたのなかのサル: 霊長類学者が明かす「人間らしさ」の起源 単行本 – 2005/12/1
- 本の長さ340ページ
- 言語日本語
- 出版社早川書房
- 発売日2005/12/1
- ISBN-104152086947
- ISBN-13978-4152086945
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登録情報
- 出版社 : 早川書房 (2005/12/1)
- 発売日 : 2005/12/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 340ページ
- ISBN-10 : 4152086947
- ISBN-13 : 978-4152086945
- Amazon 売れ筋ランキング: - 166,467位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 49位サル・人類学
- カスタマーレビュー:
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2022年6月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
霊長類から人間のこんな事が見えてくるのか!っと言う驚き、腹落ち、優れた学者は応用が効く理論を持っているのだと、つくづく感心させられた。
2016年10月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この本は、チンパンジーとボノボの観察から人間の残忍で、好戦的で狂暴な一面と、相手に共感し、慈悲深くやさしい面を客観的に見れる。
著者の長期に渡る観察内容が載っていて、チンパンジー、ボノボの生態が詳しく知れるところが魅力だろう。チンパンジーの群れを率いる戦略、ボノボの相手に共感し温和を保つという行動はとても人間的で驚くばかりだ。共感、社会性といったものが人間固有だとう認識を改めざるを得ないと感じる。
したがって、我々人間はチンパンジーとボノボが頭に共存していることが分かる。この性質は絶対変わらない生得的なもだが、それを受け入れた時どのように我々は共存していけばいいのかと考えさせられる。
こにように、自分達を客観視できる面白い示唆をくれる面白い本だ。この内容から何見出すべきか、きっと答えはないだろうが考えていくべき疑問がクリアになる。
著者の長期に渡る観察内容が載っていて、チンパンジー、ボノボの生態が詳しく知れるところが魅力だろう。チンパンジーの群れを率いる戦略、ボノボの相手に共感し温和を保つという行動はとても人間的で驚くばかりだ。共感、社会性といったものが人間固有だとう認識を改めざるを得ないと感じる。
したがって、我々人間はチンパンジーとボノボが頭に共存していることが分かる。この性質は絶対変わらない生得的なもだが、それを受け入れた時どのように我々は共存していけばいいのかと考えさせられる。
こにように、自分達を客観視できる面白い示唆をくれる面白い本だ。この内容から何見出すべきか、きっと答えはないだろうが考えていくべき疑問がクリアになる。
2023年2月9日に日本でレビュー済み
「人には理性がある」と言われますが、著者は本書で「そもそも本能とは何か」という疑問を提示します。
生まれ持った本能がどれであるかは、動物の観察からは分かりようがないからです。
自分の持つ理性とは、いったいどこまで自分の中に存在しているのだろう、と考えさせられる内容でした。
生まれ持った本能がどれであるかは、動物の観察からは分かりようがないからです。
自分の持つ理性とは、いったいどこまで自分の中に存在しているのだろう、と考えさせられる内容でした。
2015年2月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
人間とは何なのか、なぜ社会のルールはこうなのか、私達人間が当たり前だと思っている行動の全ては近縁種の類人猿を知ることで明らかとなり、また類人猿社会のシステムが後に人間社会ではこう進化したのだと推察もできるとても明快な本です。
例えばチンパンジーのボス猿が群れのメスとの(実質的には)優先交尾権を持つ様は、人間社会では中世辺りまであったとされる初夜権の行使を彷彿とさせますし、横暴な領主はまさにボス猿そのものです。
類人猿がこうだから人間の本質もこうだというのではなく、人間は社会生活を円滑に行うために近縁種の欠点を克服するように進化したのだ、と私は受け取れました。
その上で、知り合いの誰それさんはチンパンジー的だなとか、ボノボっぽいな、とか密かに観察する楽しみができます。
個人的には更に突っ込んで、犯罪者がなぜ根絶できないのか、というのもここら辺に起因しているのではないかと思いました。
例えばチンパンジーのボス猿が群れのメスとの(実質的には)優先交尾権を持つ様は、人間社会では中世辺りまであったとされる初夜権の行使を彷彿とさせますし、横暴な領主はまさにボス猿そのものです。
類人猿がこうだから人間の本質もこうだというのではなく、人間は社会生活を円滑に行うために近縁種の欠点を克服するように進化したのだ、と私は受け取れました。
その上で、知り合いの誰それさんはチンパンジー的だなとか、ボノボっぽいな、とか密かに観察する楽しみができます。
個人的には更に突っ込んで、犯罪者がなぜ根絶できないのか、というのもここら辺に起因しているのではないかと思いました。
2022年10月28日に日本でレビュー済み
人間の本質について知りたいと感じ、読み始めました。
すべて人間と猿が同じではないにしろ、共感することが多くあり、また妙に納得できる新しい発見など、「人間とはなんだろう。」と常を疑問を持っていた自分には多くの知識を提供してくれました。今年読んだ本のベスト本です。
すべて人間と猿が同じではないにしろ、共感することが多くあり、また妙に納得できる新しい発見など、「人間とはなんだろう。」と常を疑問を持っていた自分には多くの知識を提供してくれました。今年読んだ本のベスト本です。
2016年1月15日に日本でレビュー済み
人間は本質的なところで、一番近い生物種のチンパンジーと何ら変わって無いのだとショックを感じつつ、その本質を彼らよりはるかに発達した頭脳をもってさらに巧妙にさせているのではないかと感じました。ほかの群れのオスに対して、また、敵対する個体に対して、相手を殺す意味と目的を知ってなぶり殺しにする残忍さ。読んでいて戦慄さえ感じます。一方、ボノボの個体間の緊張緩和を目的とした、奔放な性行動と、そこから生まれる平和主義的生活。ヒトとパン属は700万年前に共通の祖先から分岐し、200年前にチンパンジーとボノボは分岐したといわれ、それぞれの性質を持つ様になりました。。ヒトはその両方の性質をうまく使い分け、時に敵対する集団を皆殺しにし、女性を徹底的に強姦する。まれに平和裏に融合し、新たな社会を築く。弱い者、困っている者に助けの手を差し伸べる。両極端ですが、これはいろんな歴史書を読むと、定住生活を始めてから以降のように感じます。しかし、今現在に至ってもやっていることは全く同じ。動物脳に突き動かされて動き出すと、とんでもない残虐性を発揮してしまいます。ヒトという動物の行動の本質はどこに起源するのか。客観的に考えさせてくれる一冊です。
2010年11月20日に日本でレビュー済み
「民主主義と階層社会、核家族と子殺し、公平さと競争など、対立する概念。社会のいろんな制度は、対立する力の相互作用から誕生した。進化とは弁証法的なプロセスなのだ。」
快楽主義・平和主義の類人猿ボノボと階層社会で好戦的なチンパンジー双方の例を引きながら、「人間の残忍で、好戦的で狂暴な一面と、相手に共感し、慈悲深くやさしい面の両方ともが類人猿の中にも見られる特徴であり、その双方が人間の中では同居している」としている。
他の心理学の本や行動経済学の本などにも見られる、「人間の思考や行動の特徴はボノボやチンパンジーにも共通してみられる特徴である」という主張が本書でも随所に見られ面白い。「人間だけが、言葉を使い、共感する能力を持ち、本能を克服できる」とする近代的な人間観というのが、いかに単なる思い上がりなのか、ということが分かる。
人間の行動の特徴の多くは、他の類人猿たちと同様、ジャングルで集団の一員として狩猟や採集の生活をしてきたときの、「生き残るための知恵・特徴」に由来している。いかに技術や社会が急速に進化しても人間のこうした特徴はすぐには変わらない。だからこそ、他の類人猿たちの行動パターンの研究を通じ、人間の特質についても大いに学ぶものがあるのだろう。
類人猿たちの「人間くさい」行動の数々に驚かされると同時に、人間のありのままの姿が見えてくる。面白い本であった。
快楽主義・平和主義の類人猿ボノボと階層社会で好戦的なチンパンジー双方の例を引きながら、「人間の残忍で、好戦的で狂暴な一面と、相手に共感し、慈悲深くやさしい面の両方ともが類人猿の中にも見られる特徴であり、その双方が人間の中では同居している」としている。
他の心理学の本や行動経済学の本などにも見られる、「人間の思考や行動の特徴はボノボやチンパンジーにも共通してみられる特徴である」という主張が本書でも随所に見られ面白い。「人間だけが、言葉を使い、共感する能力を持ち、本能を克服できる」とする近代的な人間観というのが、いかに単なる思い上がりなのか、ということが分かる。
人間の行動の特徴の多くは、他の類人猿たちと同様、ジャングルで集団の一員として狩猟や採集の生活をしてきたときの、「生き残るための知恵・特徴」に由来している。いかに技術や社会が急速に進化しても人間のこうした特徴はすぐには変わらない。だからこそ、他の類人猿たちの行動パターンの研究を通じ、人間の特質についても大いに学ぶものがあるのだろう。
類人猿たちの「人間くさい」行動の数々に驚かされると同時に、人間のありのままの姿が見えてくる。面白い本であった。
2006年12月14日に日本でレビュー済み
●今まで出版されたサル学や進化心理学に関する書籍に比べ特に目新しい点はなかったです。新たな1ページは開いていないでしょう。●サル学の本では比較的扱いが珍しいボノボという快楽主義者のような類人猿に力点を置いているのがアクセントになっています。●進化系の本は読んでいて気が滅入る場合が多いですがこの本はギリギリで希望が見えるのでまだましな方でしょう。●著者の思想性は感じなかったです。非情に淡々とした中立的な記述でした。●この手の本にしては珍しく本能に対して疑義を差し挟んでいます。これも一つの類書にないアクセントでしょうか。●野生のサルの話より飼育されているサルの話が多いです。●観察記録やエピソードの引用が多いです。データや学説の照会は非常に限られた数しかありません。●著者の主張を裏付ける証拠が観察等しかないのでいまいち説得力がないですね。系統だっていたり同様の報告結果の蓄積も添えていたりするわけでもありませんから。きつ目に指摘すると主観的・場当たり的な羅列です。でも内容自体はとても興味深いのでそういうこともあるのかと受け止めれば面白いです。●全体的な結論として著者の導き出したことを一言で表すと凡庸です。でもこの凡庸な結論が救いでもあり我々への警句でもあります。●読み終えた印象として進化系の話の比重は小さいです。やはり著者の主眼はおサルの観察の報告でしょう。●サル学に興味がある方が最初に読む本としては非情にお薦めです。●書名で進化心理学を扱っていると思ったあなた、早計です。目次・前書き等をさらっと見てまだ興味があれば手にとって読んでください。