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くじ (異色作家短篇集 6) 単行本 – 2006/1/1
- 本の長さ325ページ
- 言語日本語
- 出版社早川書房
- 発売日2006/1/1
- ISBN-104152086971
- ISBN-13978-4152086976
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登録情報
- 出版社 : 早川書房 (2006/1/1)
- 発売日 : 2006/1/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 325ページ
- ISBN-10 : 4152086971
- ISBN-13 : 978-4152086976
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,084,659位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 282位その他の外国文学の全集・選書
- - 11,755位英米文学研究
- - 15,514位英米文学
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2020年12月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
背中がやけてましたがコンディションは良好で良かったです
2017年3月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「チャールズ」の方がぞくっとしたかもしれません。
ホラーでもなんでもないお話なんですが、子供特有の残酷さというのが。
あと「塩の柱」は聖書からの引用のようで少しわかりづらかったかもしれません。
この作品に限らず、欧米の作品は聖書からの引用が多いので聖書を読んでいないと理解できない箇所が多いです。
ホラーでもなんでもないお話なんですが、子供特有の残酷さというのが。
あと「塩の柱」は聖書からの引用のようで少しわかりづらかったかもしれません。
この作品に限らず、欧米の作品は聖書からの引用が多いので聖書を読んでいないと理解できない箇所が多いです。
2021年7月9日に日本でレビュー済み
異色作家短篇集、シャーリー・ジャクスンの巻。
収録作品全て高水準で面白いですが、名作「くじ」のインパクトが大きくて、他の短篇が若干見劣りしたのも真実でした。
その「くじ」は今の視点で読んでも結構強烈に思えました。どこの国や地域でもある時代まではこういう儀式があったであろう事は想像できますが、それを最後まで判らない様に描いた所も意外な結末風で良く出来ている様に思えました(深町さんの訳者あとがきはネタバレなので未読の方は読まないように)。
この短篇は周知の通り、あまりに反響が大きかったので、その反響だけでまた短篇を書いた事でも有名で、短篇集「こちらにいらっしゃい」で読めるので是非読んで頂きたいです。
正に異色短篇と呼ぶに相応しい作品集。是非ご一読を。
収録作品全て高水準で面白いですが、名作「くじ」のインパクトが大きくて、他の短篇が若干見劣りしたのも真実でした。
その「くじ」は今の視点で読んでも結構強烈に思えました。どこの国や地域でもある時代まではこういう儀式があったであろう事は想像できますが、それを最後まで判らない様に描いた所も意外な結末風で良く出来ている様に思えました(深町さんの訳者あとがきはネタバレなので未読の方は読まないように)。
この短篇は周知の通り、あまりに反響が大きかったので、その反響だけでまた短篇を書いた事でも有名で、短篇集「こちらにいらっしゃい」で読めるので是非読んで頂きたいです。
正に異色短篇と呼ぶに相応しい作品集。是非ご一読を。
2013年3月18日に日本でレビュー済み
著者はミステリ作家でも人間が各各々他人に与える恐怖に重点を置いて作品を書かれている方だと感じます。
22編の短編はすべてあっという間に読んでしまえる様な短めの物から長めの物迄様々です。
作品1つ1つにあぁこの人と関わるとやっかいな事になりそう、、。とか
不気味、不安、災いが起こる気にさせる人物。悪魔的な存在の人間が必ず出て来ます。
21編迄は嫌〜な感じのタイプの人物が出てくるわけですが
ラストの表題になった くじ これをラストに持って来た事で私は恐怖が増しました。
村で定期的に行われるくじ引き、、何のくじ引きをしているのか読んで行くと解ります。
正しこの作品を読んで気持ちが悪いのが何でこの恐ろしいくじ引きを
この村の人間がやっているかが書かれていないこと!
それを規則正しく当たり前の様にやっているという人間達にぞっとします。
個人的に好きな作家様ではありますがやはり 下記レビュアーkellyさんと一緒で
私もすごく憂鬱になりました。読んでて辛い!気持ちが暗くなる事しばしば。
途中で疲れて読書を中断する事しばしばです。
その為3とさせていただきました。
22編の短編はすべてあっという間に読んでしまえる様な短めの物から長めの物迄様々です。
作品1つ1つにあぁこの人と関わるとやっかいな事になりそう、、。とか
不気味、不安、災いが起こる気にさせる人物。悪魔的な存在の人間が必ず出て来ます。
21編迄は嫌〜な感じのタイプの人物が出てくるわけですが
ラストの表題になった くじ これをラストに持って来た事で私は恐怖が増しました。
村で定期的に行われるくじ引き、、何のくじ引きをしているのか読んで行くと解ります。
正しこの作品を読んで気持ちが悪いのが何でこの恐ろしいくじ引きを
この村の人間がやっているかが書かれていないこと!
それを規則正しく当たり前の様にやっているという人間達にぞっとします。
個人的に好きな作家様ではありますがやはり 下記レビュアーkellyさんと一緒で
私もすごく憂鬱になりました。読んでて辛い!気持ちが暗くなる事しばしば。
途中で疲れて読書を中断する事しばしばです。
その為3とさせていただきました。
2006年3月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本書ではあちこちにジェームズ・ハリスという悪魔(?)が出没します。しかし、悪魔をめぐる連作ではありません。「異色」としか言いようのない短編ばかり収められた短編集です。
私が得た印象は「絵」です。読者はページをめくって一枚の絵を見つけます。じっと見ているとその情景からは少しの過去と少しの未来が読み取れます。結婚の約束をした恋人が現れないために心配している女性、食事に行ったレストランで見つけた大げんかをしているカップル(腹話術師(とその人形)と恋人の女性)、息子が通う幼稚園での困ったちゃん、お隣に越してきた迷惑な一家……どれもこの世のどこにでもある情景ですが、どこにもない違和感が仕込まれています。
私が一番気に入ったのは『麻服の午後』です。近所の一家を午後のお茶に招待した家の少女ハリエットは、お客をもてなすためにピアノ演奏を命令されて断ります。次に自作の詩の朗読を……これも断ると、詩を書いた紙を無理矢理取り出され(それも気にくわない招待客の男の子の手で)皆の前で読まれてしまいます。それに対してハリエットが行った「復讐」は……
ラストの『くじ』も異色ですが、本書でのそれまでの作品とは違って起承転結があります。ある村で一年に一回のくじ引きが行われます。そのくじの目的は……読んでいるうちに大体予想はつきますが、それでもラストでこちらの心が震えます。本作の日本初出は1964年のSFマガジンですが、ちっともSFではありません。心して(覚悟して)読んでください。
私が得た印象は「絵」です。読者はページをめくって一枚の絵を見つけます。じっと見ているとその情景からは少しの過去と少しの未来が読み取れます。結婚の約束をした恋人が現れないために心配している女性、食事に行ったレストランで見つけた大げんかをしているカップル(腹話術師(とその人形)と恋人の女性)、息子が通う幼稚園での困ったちゃん、お隣に越してきた迷惑な一家……どれもこの世のどこにでもある情景ですが、どこにもない違和感が仕込まれています。
私が一番気に入ったのは『麻服の午後』です。近所の一家を午後のお茶に招待した家の少女ハリエットは、お客をもてなすためにピアノ演奏を命令されて断ります。次に自作の詩の朗読を……これも断ると、詩を書いた紙を無理矢理取り出され(それも気にくわない招待客の男の子の手で)皆の前で読まれてしまいます。それに対してハリエットが行った「復讐」は……
ラストの『くじ』も異色ですが、本書でのそれまでの作品とは違って起承転結があります。ある村で一年に一回のくじ引きが行われます。そのくじの目的は……読んでいるうちに大体予想はつきますが、それでもラストでこちらの心が震えます。本作の日本初出は1964年のSFマガジンですが、ちっともSFではありません。心して(覚悟して)読んでください。
2008年3月25日に日本でレビュー済み
幻想・モダンホラーの色合いの濃い短編集です。
表題「くじ」はちょっと違いますが、
収録される多くの作品が、都会人の孤独や孤立感をテーマにしたもの。
今読むと、ちょっと古いかな?というアイデアのものもありますが
いまは誰もが孤独感を強めている時代と思いますので、こうした感性は当時(1940年代)より現代こそ理解されそうな気がします。
彼女がいまの生まれなら、流行作家になってたかも。
文庫化を強く望みます。
表題「くじ」はちょっと違いますが、
収録される多くの作品が、都会人の孤独や孤立感をテーマにしたもの。
今読むと、ちょっと古いかな?というアイデアのものもありますが
いまは誰もが孤独感を強めている時代と思いますので、こうした感性は当時(1940年代)より現代こそ理解されそうな気がします。
彼女がいまの生まれなら、流行作家になってたかも。
文庫化を強く望みます。
2006年2月24日に日本でレビュー済み
この本には怪物も幽霊も出来てません。だけど恐い。それは恐怖の対象が、とても身近な人間や何気ない日常生活の中に潜んでいるからです。
やはり表題作の「くじ」が有名なのでしょうが、私は「決闘裁判」が一番恐かったです。人間の笑顔の裏には何が潜んでいるのか…。ジャクスンはさりげない人間の残酷さや狂気の描き方がすばらしいと思います。
やはり表題作の「くじ」が有名なのでしょうが、私は「決闘裁判」が一番恐かったです。人間の笑顔の裏には何が潜んでいるのか…。ジャクスンはさりげない人間の残酷さや狂気の描き方がすばらしいと思います。
2017年1月11日に日本でレビュー済み
表題作を含む全22の短編を収録した短編集。私は作者の作品は初読だが、日常生活における微妙な"ズレ(歪み)"を掬い取り、それに伴う人間心理の機微を時には冷笑的に、時には不気味に、時には哄笑的に、時には幻想的に、時には(宗教を背景として)悪魔的に描くという作風らしい。独自の作風の作家ではある。なお、全短編は「魔性の恋人(作中に同名の短編あり)」という詩に触発されているらしい(各編に"ズレ(歪み)"を生じさせる悪魔的人物が登場するという意味)。
女流作家らしく日常生活の描写は確かに非常に木目細やかであるが、奇想や奇抜なオチで勝負するタイプではなく、読んでいて物足りなさを覚えた。表紙の帯に「宮部みゆき氏推薦」とあるが、読む者にとって毀誉褒貶の激しい作風との印象を受けた。例えば、「大きな靴の男たち」はヒュー・ウォルポール「銀の仮面」を想起させるモチーフなのだが、残念ながらそこまでの迫力はない(慎ましく書いて、読者の想像力に訴える作風とも言えるが)。結局、他の短編とは作風の異なる掉尾の表題作「くじ」のみが<奇妙な味>の佳作として印象に残る様では寂しいと言う他はない。
これが作者の代表短編集かと思うとお寒い限り。独自の作風だけに、上述した通り、読者によって好悪が別れる作家・作品だと思った。
女流作家らしく日常生活の描写は確かに非常に木目細やかであるが、奇想や奇抜なオチで勝負するタイプではなく、読んでいて物足りなさを覚えた。表紙の帯に「宮部みゆき氏推薦」とあるが、読む者にとって毀誉褒貶の激しい作風との印象を受けた。例えば、「大きな靴の男たち」はヒュー・ウォルポール「銀の仮面」を想起させるモチーフなのだが、残念ながらそこまでの迫力はない(慎ましく書いて、読者の想像力に訴える作風とも言えるが)。結局、他の短編とは作風の異なる掉尾の表題作「くじ」のみが<奇妙な味>の佳作として印象に残る様では寂しいと言う他はない。
これが作者の代表短編集かと思うとお寒い限り。独自の作風だけに、上述した通り、読者によって好悪が別れる作家・作品だと思った。