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どちらでもいい 単行本 – 2006/9/1
- 本の長さ174ページ
- 言語日本語
- 出版社早川書房
- 発売日2006/9/1
- ISBN-104152087331
- ISBN-13978-4152087331
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登録情報
- 出版社 : 早川書房 (2006/9/1)
- 発売日 : 2006/9/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 174ページ
- ISBN-10 : 4152087331
- ISBN-13 : 978-4152087331
- Amazon 売れ筋ランキング: - 753,623位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,172位フランス文学 (本)
- - 2,752位その他の外国文学研究関連書籍
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2020年7月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
彼女の作品は初めて読みましたが、短編だけに話の始まりも終わりも唐突な感じがより強い印象で迫ってきます。だんだん読み慣れてくると、この次はこう来るかな?と身構えてみるも、それもあっさりと躱され、うっ、といつの間にか体のどこかを切られております。
2020年9月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この種の物語の断片、あるいは意図的に断片化した物語、時にシュールリアリズムに近づく物語のようなもの。個人的には好みですが、なんだこれは意味不明と思う人も多いでしょう。この作家のほかの作品とはだいぶ異なる、初期作品ですが。手法として長編とつながる要素も入っています。
2023年4月11日に日本でレビュー済み
これは、アゴタ・クリストフの著作を読みつくした愛読者が最後に手に取る本という位置づけでいいのかな。
個性のにじみでた掌篇集だが、内容は断片的で習作や草稿に近い。
研究者または好事家向けだろう。
個性のにじみでた掌篇集だが、内容は断片的で習作や草稿に近い。
研究者または好事家向けだろう。
2012年5月1日に日本でレビュー済み
アゴタ・クリストフが詩人としても素晴らしいのは他の作品から明らかなことで、短編集である本作も楽しめるには楽しめるんですけど…
訳者あとがきにもあるように、断片的な散文詩が後の長編でどのように花開いたのか、あるいはただの寄せ集めとはいえときにきらりと輝く部分に注目するのははたしかに興味深いんですが。ファン以外におすすめする本ではないと思います。
訳者あとがきにもあるように、断片的な散文詩が後の長編でどのように花開いたのか、あるいはただの寄せ集めとはいえときにきらりと輝く部分に注目するのははたしかに興味深いんですが。ファン以外におすすめする本ではないと思います。
2008年6月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ハンガリーに生まれ西側に亡命しフランス語で書いた処女作「悪童日記」が世界中で絶賛され以後も活躍し仏文学界に確固たる地位を築いたクリストフ女史の初期掌編集です。本書は著者が70年代から90年代前半までにノートの片隅に書いたまま埋もれていた習作や短編を25編集めた作品集に、興味深い初期短編を一編加えた決定版です。一読して感じられる全体的なテーマは「本当に何をやっても上手く行かない人生」を呆れる程にこれでもかと追求し、絶望・諦念・無常の思いを淡々と綴っています。それでも本書を読んで気分が落ち込むかというと左程でもなくて、著者独特のリズムを持った文章の端々にほのぼのとしたユーモアが垣間見えます。『先生方』:黒い笑いに満ちた無気味な愛情表現。『郵便受け』:望み通りの幸福の形でなければ幸せにはなれない。『間違い電話』:濡れ手で粟の幸運に乗じられない性分。『運命の輪』:運命を支配する者が教える「最も恐れる物」とは?皮肉な笑いが込み上げて来る究極の真実です。他にも理不尽ですが現代社会の実態を鋭く描いている『田園』『復讐』『製品の売れ行き』に強い衝撃を感じました。最後に収録された『マティアス、きみは何処にいるのか?』は長編「悪童日記」の萌芽が感じられる幻想味が色濃い作品です。著者が現在長らく執筆を中絶されているのは、処女作を超える作品が書けない思いが強いかららしいですが、何時か今の心境から脱却して再び筆を執られる事を祈願し、もう一度心を揺さぶる新作が読める日を待望致します。その夢が叶うまでは、苦く厳しいですが何時までも変わらないインパクトを与え続けてくれるであろう本書を読み返して行きたいと思います。
2009年12月25日に日本でレビュー済み
狂おしくも愛おしい、そんな八編の短編小説
全体の流れの中に人間の普遍性を疑いにかかるポイントが多々あり。これはクリストフが示唆する最も重要なポイントだと言える
人間が何故普通でいられるべきか、また何故社会の枠から逸脱してしまうのか。そして社会から逸脱せざるをえなかった人間達が織り成す八編。
結論が全てじゃなく、過程を探る事で見えてくる彼女の艶やかな言葉の真意。
悪童日記は生まれるべくして生まれた名著ですね、これを読めば理解出来ます。
全体の流れの中に人間の普遍性を疑いにかかるポイントが多々あり。これはクリストフが示唆する最も重要なポイントだと言える
人間が何故普通でいられるべきか、また何故社会の枠から逸脱してしまうのか。そして社会から逸脱せざるをえなかった人間達が織り成す八編。
結論が全てじゃなく、過程を探る事で見えてくる彼女の艶やかな言葉の真意。
悪童日記は生まれるべくして生まれた名著ですね、これを読めば理解出来ます。
2006年9月13日に日本でレビュー済み
この本は、1970年代〜90年代前半にアゴタ・クリストフによって書かれた短編や修作が集められており、後の長編小説の基になっている作品も多く集められています。
これらの短編を読んでいると、まるで散文詩を読んでいるような気がしてきます。それほど、文章がリズミカルで研ぎ澄まされたものを感じます。
テーマ的には、「死」を見据えた孤独、喪失、疎外、別離、絶望と暗いものが多くなっています。その裏には、「文盲」で明らかにされている故国を終われ、他国語で書かざるを得なかった作者の気持ちが強く表れているように思います。
とは言うものの、この作品群を読んでいると、暗い話の中に本質を見極めた何かを感じます。それは、作者の文章が訳者がいうところの「モノクロームの言葉」によるところが大きいのでしょう。何のけれんみも修飾もせず、ストレートに書かれた文章は、作者の自己憐憫、自己陶酔を超えて、本質を読む側に突きつけてくるような感じがします。
アゴタ・クリストフの作品(「悪童日記」三部作他)が好きな人にとっては、是非読んでおきたい作品です。
これらの短編を読んでいると、まるで散文詩を読んでいるような気がしてきます。それほど、文章がリズミカルで研ぎ澄まされたものを感じます。
テーマ的には、「死」を見据えた孤独、喪失、疎外、別離、絶望と暗いものが多くなっています。その裏には、「文盲」で明らかにされている故国を終われ、他国語で書かざるを得なかった作者の気持ちが強く表れているように思います。
とは言うものの、この作品群を読んでいると、暗い話の中に本質を見極めた何かを感じます。それは、作者の文章が訳者がいうところの「モノクロームの言葉」によるところが大きいのでしょう。何のけれんみも修飾もせず、ストレートに書かれた文章は、作者の自己憐憫、自己陶酔を超えて、本質を読む側に突きつけてくるような感じがします。
アゴタ・クリストフの作品(「悪童日記」三部作他)が好きな人にとっては、是非読んでおきたい作品です。