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本能はどこまで本能か: ヒトと動物の行動の起源 単行本 – 2006/11/1

2.5 5つ星のうち2.5 3個の評価
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  1. 本の長さ
    332ページ
  2. 言語
    日本語
  3. 出版社
    早川書房
  4. 発売日
    2006/11/1
  5. ISBN-10
    4152087773
  6. ISBN-13
    978-4152087775
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 早川書房 (2006/11/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2006/11/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 332ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4152087773
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4152087775
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    2.5 5つ星のうち2.5 3個の評価

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上位レビュー、対象国： 日本

丸地　博
5つ星のうち1.0 本能はどこまで本能か
2013年8月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
非常に詠み辛い本である。
言い回しが分かりくい
日本人は詠まない方が良い。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
 レポート
いとみみず
5つ星のうち3.0 全体的には同意する
2009年1月8日に日本でレビュー済み
動物の行動がどのように形作られていくかは遺伝と経験の相互作用を慎重に調べなければならない。そのためには発達の理解が不可欠である。著者は様々な研究の実例を挙げて発達の理解の重要性を論証する。著者のこの主張に全く同意する。異論はない。

本書で不満を感じたのはそれよりも論証の仕方だ。問題は二点。一つは遺伝と経験の相互作用の重要性を説いていながら、遺伝/経験の二分法に陥っている部分があること。例えば母マウスの肛門舐めの研究の例は、遺伝が関係ない例ではない。育ての親の習性を学習するには、学習に関連する遺伝的基盤が必要だ。

それに関連して第二点。スティーブン・ピンカーのような現代的な生得論者は遺伝と経験の相互作用を重視するが、著者は彼らを遺伝子決定論者と同義に扱っている。そのため、前述のマウスのような生得論の反証として挙げる例の多くは実際には反証になっていない。生得論者が不適切な例を用いたという主張は部分的にはその通りだが、遺伝子決定論と混同して批判するのは生産的ではない。著者が批判するタイプの遺伝子決定論は進化心理学よりもむしろ神経生理学に多いが、そちらは標的になっていないようだ。このようなわら人形論法が社会生物学論争以来、氏か育ちか論争が長引いた最大の原因ではないだろうか？

本書が紹介している例はどれも興味深い。氏か育ちかに興味を持つ人にはお勧めしたいところだが、本書の論法が問題を終わらせるのではなくて、より混乱させるのではないかと危惧する。
8人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
 レポート
mr_mr
5つ星のうち5.0 生まれか育ちかの境界線が消えていく
2007年3月4日に日本でレビュー済み
人間の幼児が不思議なくらい簡単に母国語を習得できるのはなぜか？

幼いヒナのつつき行動は摂食のためだが、最初からそれができるのはなぜか？

それは誕生前からすでにそれぞれの適応プログラムが仕組まれていて発現するからである。

これが生得論。

著者は反論となる実験報告や実験方法の落とし穴、解釈というものの危うさをもとに生得論

が確たる根拠の上に成り立っているものではないと指摘する。

本能という行動は決して合理的に考えられるものではなく、実に不明瞭な世界の上にあるこ

とが、また観察者は幼いものに対して思い違いをしているのではないかということが一読

わかってくるが、こういう考えは科学界ではあまり重要視されていないらしい。

本能という行動を明確に語りうることへの旅はまだはじまったばかりと著者はいう。

痛烈な生得論批判本だが、本書は読み物として大変面白く、教えられることが多い。
17人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
 レポート