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幸せはいつもちょっと先にある: 期待と妄想の心理学 単行本 – 2007/2/1
- 本の長さ320ページ
- 言語日本語
- 出版社早川書房
- 発売日2007/2/1
- ISBN-104152087986
- ISBN-13978-4152087980
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登録情報
- 出版社 : 早川書房 (2007/2/1)
- 発売日 : 2007/2/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 320ページ
- ISBN-10 : 4152087986
- ISBN-13 : 978-4152087980
- Amazon 売れ筋ランキング: - 346,909位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2020年11月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
翻訳が練れてない
2015年2月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
実に当たり前の事が書いてあるのだが、
改めて人から説明されると納得するという本。
改めて人から説明されると納得するという本。
2022年9月11日に日本でレビュー済み
人間の脳が如何にいい加減なものかを、心理学だけでなく脳科学や哲学の知見も交えながら解説しています。
人間の脳の使い方を過去(記憶)、現在(知覚)、未来(想像)という時間軸で整理したうえで、
人間の現在に対する知覚は知りたいことしかインプットしないこと、
そのうえで、
人間は無意識に現在の知覚を使って記憶を捏造すること、現在の知覚を前提としてしか未来を想像できないこと、
過去や未来に対する感情は現在の感情に引きずられ、実際の過去や未来の時点で生じる感情とは異なる感情を想起すること、
など過去や未来が如何に現在(しかもいい加減な知覚)に依存して考え感じるものであるかを説明しています。
時間軸で人の脳を捉えて解説していること、また認知と感情を併せて解説していることから、非常にまとまったものになっています。
更に文章が簡潔で、事例も豊富に取り入れていますので、理解しやすいものになっています。
ただ本書は「人間の脳はどうなのか」についての本ですので、これらのいい加減な現実を踏まえて「ではどうすればいいのか」についてはほとんど述べられていません。
また本書は「人間の共通性」を前提として書かれていますので(本書でも念押ししています)、「人間の多様性」を踏まえて、何がどれほど個人差があるのか、についても述べられていません。
更に参考文献が一切掲載されていませんので(原書もそうなのかどうかはわかりませんが)、何故このような展開になったのか、どんな知見をベースとしたのか、についても分かりません。
上記のような要望はあるのですが、それでも「人間の脳が結構いい加減」であることを理解するためには、またいい加減であることを前提に記憶・知覚・想像を上手く活用していくためには、有益な本だといえます。
2008/9/1読了
人間の脳の使い方を過去(記憶)、現在(知覚)、未来(想像)という時間軸で整理したうえで、
人間の現在に対する知覚は知りたいことしかインプットしないこと、
そのうえで、
人間は無意識に現在の知覚を使って記憶を捏造すること、現在の知覚を前提としてしか未来を想像できないこと、
過去や未来に対する感情は現在の感情に引きずられ、実際の過去や未来の時点で生じる感情とは異なる感情を想起すること、
など過去や未来が如何に現在(しかもいい加減な知覚)に依存して考え感じるものであるかを説明しています。
時間軸で人の脳を捉えて解説していること、また認知と感情を併せて解説していることから、非常にまとまったものになっています。
更に文章が簡潔で、事例も豊富に取り入れていますので、理解しやすいものになっています。
ただ本書は「人間の脳はどうなのか」についての本ですので、これらのいい加減な現実を踏まえて「ではどうすればいいのか」についてはほとんど述べられていません。
また本書は「人間の共通性」を前提として書かれていますので(本書でも念押ししています)、「人間の多様性」を踏まえて、何がどれほど個人差があるのか、についても述べられていません。
更に参考文献が一切掲載されていませんので(原書もそうなのかどうかはわかりませんが)、何故このような展開になったのか、どんな知見をベースとしたのか、についても分かりません。
上記のような要望はあるのですが、それでも「人間の脳が結構いい加減」であることを理解するためには、またいい加減であることを前提に記憶・知覚・想像を上手く活用していくためには、有益な本だといえます。
2008/9/1読了
2007年5月11日に日本でレビュー済み
本書で一番感じたことは、やはり訳本だということです。言いたいことは何とかわかるのですが、外人特有の表現が多くて読みにくいと感じました。
人は自分の未来を実際以上に夢見て、その夢が現実化するとそこには以前に見た夢よりさらに大きな夢があるため、不満足感が出たり予測が外れたりと言った感じになる。文章で書くと難解でも誰でも何時でも感じている人の感情を心理学・医学等の知見を利用し深く説明されていました。あまり深すぎて理解不能となる部分も多かったのですが、納得とうなずける部分も多々あり参考になるのではないでしょうか?
現実と未来の違いを詳しく説明を受けていると、やはり夢を見ることが何だかむなしく感じてきました。確かにと納得できても、やはり人生生きていくには夢を見たいですね!錯覚でもいいので、いろいろと楽しみたいですね! 夢が大事な私には苦手な内容のため、今回星2つにしてみました。
訳がもう少しこなれていたら…と思うこともあり、今度は原書で味わってみたいです(絶対無理だけど…)。
人は自分の未来を実際以上に夢見て、その夢が現実化するとそこには以前に見た夢よりさらに大きな夢があるため、不満足感が出たり予測が外れたりと言った感じになる。文章で書くと難解でも誰でも何時でも感じている人の感情を心理学・医学等の知見を利用し深く説明されていました。あまり深すぎて理解不能となる部分も多かったのですが、納得とうなずける部分も多々あり参考になるのではないでしょうか?
現実と未来の違いを詳しく説明を受けていると、やはり夢を見ることが何だかむなしく感じてきました。確かにと納得できても、やはり人生生きていくには夢を見たいですね!錯覚でもいいので、いろいろと楽しみたいですね! 夢が大事な私には苦手な内容のため、今回星2つにしてみました。
訳がもう少しこなれていたら…と思うこともあり、今度は原書で味わってみたいです(絶対無理だけど…)。
2007年4月3日に日本でレビュー済み
未来の幸せを予測して、そのために現在最善を尽くしているつもりが、そのときがやってくると期待していたような幸福を得られないことは多々ある。筆者はその理由を、感覚のトリック、時間のトリック、意味のトリックという3つの人間の心理学的特徴から多くの実験結果を交えて科学的に説明している。
自分が知らず知らずのうちに情報の穴埋めをしたり、事実を無視したりしていることに気づかされた。また、心理学的免疫システムという考え方を知ることができたのもよかった。特に私にとっては、自由度を増すことで幸せが減少することがあるという話が印象的だった。
ただし、ここでいう「幸せ」とは第二部で説明されているように、多数の人が幸せと感じることと定義されている。心理学が科学である以上、このような定義や統計学的手法は不可欠である。
しかし、多数のサンプルを集めるのは、個々の個性を取り去って集合が共通して持っている性質を見出すことに他ならない。人間にとって本当の幸せとは、社会集団の中で独自の個性を生かした自分に合ったことを見つけて目標を立て、それに向かって努力しているような時に得られるものだと私は思う。万人に共通するような幸せは、この本の実験の例であげられているような、ある刺激に対する反応といった些細で表面的な幸せになってしまう。
そういう意味では、本当に知りたかった人生で「幸せ」をつかむヒントは得られなかった。
また、終始連発する冗談の嵐にはかなりうんざりした。
自分が知らず知らずのうちに情報の穴埋めをしたり、事実を無視したりしていることに気づかされた。また、心理学的免疫システムという考え方を知ることができたのもよかった。特に私にとっては、自由度を増すことで幸せが減少することがあるという話が印象的だった。
ただし、ここでいう「幸せ」とは第二部で説明されているように、多数の人が幸せと感じることと定義されている。心理学が科学である以上、このような定義や統計学的手法は不可欠である。
しかし、多数のサンプルを集めるのは、個々の個性を取り去って集合が共通して持っている性質を見出すことに他ならない。人間にとって本当の幸せとは、社会集団の中で独自の個性を生かした自分に合ったことを見つけて目標を立て、それに向かって努力しているような時に得られるものだと私は思う。万人に共通するような幸せは、この本の実験の例であげられているような、ある刺激に対する反応といった些細で表面的な幸せになってしまう。
そういう意味では、本当に知りたかった人生で「幸せ」をつかむヒントは得られなかった。
また、終始連発する冗談の嵐にはかなりうんざりした。
2015年4月18日に日本でレビュー済み
われわれは過去の出来事を正確に覚えられないし、そのとき自分がどう感じたかも正確に覚えられない。
われわれが覚えていると信じている過去は、脳がせっせとでっちあげた幻想に過ぎない。
われわれが知覚できるのは「今」だけ、感情を経験できるのも「今」だけだ。
そんなわれわれに「未来の自分」がどう感じるかなんてことがわかるはずがない。だから、われわれは自分が良かれと思って選んだ未来が実現してもがっかりするばかりなんですよ。
そう教えてくれる本書の語り口はウィットに富んでいて、よくよく考えるとかなり絶望的な内容をまるで愉快な話ででもあるかのように面白おかしく語ってくれる。
いくら本書が愉快でも、われわれが未来の自分の感情を予測できないために、おかしな決断をして後悔ばかりしているという事実は変わらない。いや、実は正しく未来の感情を予測する方法はあるのだが、誰もがその方法を拒否することはわかりきっている。
じゃあ、こんなことわざわざ本に書く必要もないよね、と著者は考えているのかもしれない。“事実や理由を知ろうといらいらすることなく、不確かな、謎に包まれた、わからない”状態でいるほうが、幸せなことだってあるのだから。
そんな本書は冒頭から妙に肩の力が抜けている。
“この本には、幸せになるための具体的な方法は何も書かれていない”。その手のことは自己啓発本を試しなさい。それでもダメだったら、“その理由を知りにいつでもここへもどってくるといい”。
“本書の最後のページにたどりついたとき、たとえ未来のあなたが満足していなかったとしても、なぜ(読む前のあなたが、本書を読めば)満足できると思いこんでしまったかという点だけは理解しているはずだ”。
われわれが覚えていると信じている過去は、脳がせっせとでっちあげた幻想に過ぎない。
われわれが知覚できるのは「今」だけ、感情を経験できるのも「今」だけだ。
そんなわれわれに「未来の自分」がどう感じるかなんてことがわかるはずがない。だから、われわれは自分が良かれと思って選んだ未来が実現してもがっかりするばかりなんですよ。
そう教えてくれる本書の語り口はウィットに富んでいて、よくよく考えるとかなり絶望的な内容をまるで愉快な話ででもあるかのように面白おかしく語ってくれる。
いくら本書が愉快でも、われわれが未来の自分の感情を予測できないために、おかしな決断をして後悔ばかりしているという事実は変わらない。いや、実は正しく未来の感情を予測する方法はあるのだが、誰もがその方法を拒否することはわかりきっている。
じゃあ、こんなことわざわざ本に書く必要もないよね、と著者は考えているのかもしれない。“事実や理由を知ろうといらいらすることなく、不確かな、謎に包まれた、わからない”状態でいるほうが、幸せなことだってあるのだから。
そんな本書は冒頭から妙に肩の力が抜けている。
“この本には、幸せになるための具体的な方法は何も書かれていない”。その手のことは自己啓発本を試しなさい。それでもダメだったら、“その理由を知りにいつでもここへもどってくるといい”。
“本書の最後のページにたどりついたとき、たとえ未来のあなたが満足していなかったとしても、なぜ(読む前のあなたが、本書を読めば)満足できると思いこんでしまったかという点だけは理解しているはずだ”。
2014年5月31日に日本でレビュー済み
頁107
第4章
「史実としてここまでわかっている。アドルフ・フィッシャーは、ヘイマーケットの暴動を組織していない。先導したわけでもない。それどころか、警官が殺された晩、暴動の現場の近くにもいなかった。しかし、19世紀末ごろのシカゴで、フィッシャーの作った労働組合は、強大な産業経営者が自分たちの搾取工場で働く男や女や子供に対して行っていた締めつけに抗議したため、制裁を加えられる運命にあった。アドルフ・フィッシャーは裁判にかけられ、裏金による虚偽の供述をもとに、犯してもいない罪のために死刑を宣告された。1887年11月11日、絞首台に立ってフィッシャーは、最期の言葉で人々を驚かせた。”人生で最高に幸せな瞬間だ”。数秒後、足元の落とし戸が開き、ロープで首を折ってフィッシャーは死んだ。」
ここだけでも読む価値があると思う
第4章
「史実としてここまでわかっている。アドルフ・フィッシャーは、ヘイマーケットの暴動を組織していない。先導したわけでもない。それどころか、警官が殺された晩、暴動の現場の近くにもいなかった。しかし、19世紀末ごろのシカゴで、フィッシャーの作った労働組合は、強大な産業経営者が自分たちの搾取工場で働く男や女や子供に対して行っていた締めつけに抗議したため、制裁を加えられる運命にあった。アドルフ・フィッシャーは裁判にかけられ、裏金による虚偽の供述をもとに、犯してもいない罪のために死刑を宣告された。1887年11月11日、絞首台に立ってフィッシャーは、最期の言葉で人々を驚かせた。”人生で最高に幸せな瞬間だ”。数秒後、足元の落とし戸が開き、ロープで首を折ってフィッシャーは死んだ。」
ここだけでも読む価値があると思う
2007年4月1日に日本でレビュー済み
前半はさほどでもないが、後半の2章に、なかなか鋭い指摘が多かった。
特に二つ。まず、人間の経済活動・お金儲けは、必ずしも個人の幸せには直結しない。
でも、幸福につながるかのような幻想を我々は抱かされているという点。
誰もがうすうす感じていることを、アダム・スミスの引用や心理実験の成果をもとに語っており、
説得力があった。
次に、子どもを産み育てることも、そんなに大きな幸福ではないという点。
どの人間の文化にも、子育ては楽しいとの情報が埋め込まれている。
なぜなら、子育て=幸福という図式がないと、やがて子孫が絶え、
それぞれの共同体は崩壊してしまうからだそうだ。
伝言ゲームを使った実験や、結婚後の夫婦の満足度グラフ、
実際に終焉を迎えたアメリカの宗教共同体の例が載っており、
ついじっくり読んでしまった。
これを読むと、子を持つのが本当にいいことかどうか、ちょっと考えてしまう。
特に二つ。まず、人間の経済活動・お金儲けは、必ずしも個人の幸せには直結しない。
でも、幸福につながるかのような幻想を我々は抱かされているという点。
誰もがうすうす感じていることを、アダム・スミスの引用や心理実験の成果をもとに語っており、
説得力があった。
次に、子どもを産み育てることも、そんなに大きな幸福ではないという点。
どの人間の文化にも、子育ては楽しいとの情報が埋め込まれている。
なぜなら、子育て=幸福という図式がないと、やがて子孫が絶え、
それぞれの共同体は崩壊してしまうからだそうだ。
伝言ゲームを使った実験や、結婚後の夫婦の満足度グラフ、
実際に終焉を迎えたアメリカの宗教共同体の例が載っており、
ついじっくり読んでしまった。
これを読むと、子を持つのが本当にいいことかどうか、ちょっと考えてしまう。