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双生児 (プラチナ・ファンタジイ) 単行本 – 2007/4/1

4.3 5つ星のうち4.3 12個の評価

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 早川書房 (2007/4/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2007/4/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 510ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 415208815X
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4152088154
  • カスタマーレビュー:
    4.3 5つ星のうち4.3 12個の評価

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クリストファー・プリースト
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カスタマーレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

2016年11月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
1999年の英国。
第二次世界大戦期を扱うノンフィクション作家として知られるスチュワート・グラットンが、ダービシャー州バクストンの書店で新作のサイン会を行っているところへ一人の女性が現れた。
アンジェラと名乗ったその女性は、サインが主目的ではなく、スチュワートが出している広告が興味を惹いたらしい。
彼は、チャーチルの回顧録の中に見つけ出した人物、ソウヤー空軍大尉についての情報を求めて雑誌などに広告を出していたのだ。
回顧録の記述によれば、ソウヤーは良心的兵役拒否者であると同時に、空軍大尉でもあったのだが、そんなことがあり得るのだろうか。
アンジェラの旧姓はソウヤーであり、亡父の遺した戦時の体験記がスチュワートにもたらされるのだが・・・

アンジェラの父、J.L.ソウヤー氏の体験記は、仕官前の青年時代から始まっており、そこで双子であることと片割れのイニシャルもJ.L.であることが明かされ、早急に核心に迫るのかと思うと、かなり裏切られることになる。
体験記は、1941年5月10日のハンブルク爆撃の帰途で撃墜されたソウヤーが、外傷とともに記憶障害を患ったため、時間を追って書かれてはおらず、また、二人のソウヤーの視点が出てくるため、相当に混乱させられるが、その混乱が本書の醍醐味。
ソウヤー兄弟は、性格は異なるものの、二人とも同じ大学のボート部に所属しており、1936年のベルリンオリンピックに揃って出場して三位に入賞し、ルドルフ・ヘスその人から銅メダルを授与される。
ドイツの副総統であるヘスは、和平交渉のため1941年5月10日、強行的な夜間飛行でイギリスへ渡ったが、今でも替え玉説などか云々されていて、この歴史上の人物を巻末に至るまで巧みに活用している。
そもそも、スチュワートがソウヤー空軍大尉に興味をもったきっかけは、自分自身の生年月日である1941年5月10日が奇しくも英独戦争の終結した日であることからなのだが、フィクション部分も含めて全てが「1941年5月10日に何があったのか?」という謎に収束されていく展開の技巧性は見事の一言。
また、謎を追っているはずのスチュワート自身が謎の核心であることに気付いた時は、慄然とさせられた。
プリーストの他の作品、特に「奇術師」との類似性は多いが、様々な仕掛けの多さでは本作に軍配。
SF関連の賞も受賞しているが、読み解く愉しさが感じられる作品でもあり、本邦ではミステリとしての評価が高いのも頷ける。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2007年5月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
非常に込み入った書き方で、一度読んだだけでは半分も理解していないように感じる。やはり原題の方がしっくり来るような気がする。もう何回か読み込んで、しっかりと理解したいと思う。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2009年5月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
アンドルー(弟)「兄ちゃん、また双子の本だよ」
アンドルー(兄)「え?俺ら以外の双子の本、書いたのか?」
アンドルー(弟)「そう、一回読んでも、タネわかりにくいし、ロンドン空襲とかイギリス歴史の基礎知識知ってないとピンとこないとこあるしね」
アンドルー(兄)「俺らみたいな江戸っ子にとってはわかりにくいよな。で、あいかわらずくどい文章なのかい?」
アンドルー(弟)「うん、途中だれるんだよねぇ。何かもっとすごいどんでん返しかと思ったら、最後はこんなオチかい!と突っ込みいれたくなるし・・」
アンドルー(兄)「それいったら、奇術師も魔法もそうじゃないかい。そこがプリースト先生の持ち味ってもんだろ。ところでおまえはマナとカナどっちがいい?」
アンドルー(弟)「えっ・・・・」

バターをたっぷりつかった野菜料理・・・
ご馳走さまでした。
9人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2016年7月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
素早い対応でした。満足してます。ありがとうございます。よろしくお願いします。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2007年5月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
 第二次世界大戦でのナチス・ドイツの侵攻と、それに対して徹底抗戦する英国。半世紀以上前に起きた戦時中の出来事を、英国人の一卵性双生児の兄弟、J・L・ソウヤー(ジェイコブ・ルーカス・ソウヤー。通称、JL。あるいは、ジャック)とJ・L・ソウヤー(ジョウゼフ・レナード・ソウヤー。通称、ジョー)それぞれの視点から描いていくストーリー。爆撃機による都市爆撃の凄まじさや、「我々は、絶対にあきらめない」をスローガンに掲げて戦うチャーチル英国首相のキャラなど、第二次世界大戦の英独戦の読み物としても真に迫っていて、なかなかの読みごたえがあったんだけれど、本作品を貫いて流れているテーマはそれではありません。では、どんなテーマ、どんな狙いが隠されているかというと・・・。作者が仕掛けた企み、真のテーマに気づく道のりこそが本書を読み解く楽しさであり、何よりの面白さ。○○○○ものと言ってしまうだけで、これから読む方の興を削いでしまう恐れがあるので、口チャックしておきます。一本の線から平行して走る二本、三本のそれへと分岐し、収斂したかと思うと拡散していく話を、どうぞ存分に堪能されますように。
 ところで、本書の一番の妙味。私にとってそれは、どの辺にあったのか・・・・・・
 ついさっきまで確かに現実だと認識していたこの世界が、いつの間にか不気味な、得体の知れない世界へと変貌していくところ、だったかなあ。話の前半のJ・L・ソウヤーの記述を念頭において読み進めていくと、話の後半、もうひとりのJ・L・ソウヤーの話に入ってから次第に、「あれれ?」となるんですね。この「あれれ?」の謎が分かり、作者の仕掛けた企みが途中で分かってなお、話の行き着く先が知りたくてわくわくしながら頁をめくっていきました。話の後半、ジョーが体験する気味の悪い、不思議な出来事。そこが一番、ぞくぞくしたなあ。面白かったなあ。
19人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2008年6月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
魔法で味わった作品の世界がグニャリと歪む感覚は健在であった。
奇術師で?となったのだが本書ではその歪んだ白昼夢的な世界を見事に再現している。
第二次世界大戦史のこうなるべきであったかもしれないというIFまでもがその歪んだ世界を形成する核として使われている。勿論歴史を知らぬ者でも十分楽しめる。
第二次世界大戦下の登場人物の歴史を読み進むにつれ、いつの間にか違和感とともに作品の内に引きずり込まれていく奇妙な感覚がある。それも何度も前のページと読み直しながら。
魔法に次ぐ傑作ではないだろうか。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2008年2月24日に日本でレビュー済み
噂に高いプリーストの「双生児」を読んだ。確かに通りいっぺんの双生児モノではなかった。第2次大戦のヨーロッパ戦線を舞台に、英国人の双生児(二人漕ぎボートのオリンピック銅メダリスト!)の行く末にパラレルワールドのアイデアを絡ませて、何度も前のほうを読み返す必要があるほどの執拗な書き込みであった。しかしして読後の感想は・・・ウーン。巧みに構成された力作と言うことは認めるが、少なくとも読後のカタルシスといったものは感じなかったなー。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2007年7月27日に日本でレビュー済み
この作品は五部構成になっています。この構成自体が、すでに作者の綿密な計算によって編み出されたものであることが、読み終わってやっと解ります。
第一部のノン・フィクション作家スチュワート・グラットンと第二次大戦で活躍したJ・L・ソウヤーの回顧録を持って登場するアンジェラ・チッパートンとの出会いからして謎を含んでいます。
それに続く第二部では、私たちのよく知っている歴史に基づいた出来事が展開します。
第三部を挟んで、第四部、第五部では、これはパラレル・ワールドの話なのかと思わせる既知の歴史認識とは違った展開をして行きます。
「奇術師」同様、双子、夢、幻想、こうしたものが、綯い交ぜになって不思議な世界を展開し、最後には、見事にどんでん返しをくらいます。
全く見事な作品であり、長編ながら一気に読ませてしまう魅力のある作品です。
18人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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