プライム無料体験をお試しいただけます
プライム無料体験で、この注文から無料配送特典をご利用いただけます。
非会員 | プライム会員 | |
---|---|---|
通常配送 | ¥410 - ¥450* | 無料 |
お急ぎ便 | ¥510 - ¥550 | |
お届け日時指定便 | ¥510 - ¥650 |
*Amazon.co.jp発送商品の注文額 ¥3,500以上は非会員も無料
無料体験はいつでもキャンセルできます。30日のプライム無料体験をぜひお試しください。
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
神は妄想である―宗教との決別 単行本 – 2007/5/25
リチャード・ドーキンス
(著),
垂水 雄二
(翻訳)
{"desktop_buybox_group_1":[{"displayPrice":"¥3,080","priceAmount":3080.00,"currencySymbol":"¥","integerValue":"3,080","decimalSeparator":null,"fractionalValue":null,"symbolPosition":"left","hasSpace":false,"showFractionalPartIfEmpty":true,"offerListingId":"0pnprI4hYSi%2B1T%2Bz3%2BJGKX%2FvcfjLttsRvyHSt1kgLU0jpcxolKNamW4ZrcL419uNwmph9nbsSl5eSK5K6BXfarekC5UAuN82SQRBuAUaniBNe%2FBQG359Vmxxq3vYhG7t","locale":"ja-JP","buyingOptionType":"NEW","aapiBuyingOptionIndex":0}]}
購入オプションとあわせ買い
人はなぜ神という、ありそうもないものを信じるのか? なぜ宗教だけが特別扱いをされるのか? 「私は無神論者である」と公言することがはばかられる、たとえば現在のアメリカ社会のあり方は、おかしくはないのか……『利己的な遺伝子』の著者で、科学啓蒙にも精力的に携わっているドーキンスはかねてから宗教への違和感を公言していたが、本書ではついにまる1冊を費やしてこのテーマに取り組んだ。彼は科学者の立場からあくまで論理的に考察を重ねながら、神を信仰することについてあらゆる方向から鋭い批判を加えていく。宗教が社会へ及ぼす実害のあることを訴えるために。神の存在という「仮説」を粉砕するために……古くは創造論者、昨今ではインテリジェント・デザインに代表される、非合理をよしとする風潮が根強い今、あえて反迷信、反・非合理主義の立場を貫き通すドーキンスの、畳みかけるような舌鋒が冴える。発売されるや全米ベストセラーとなった超話題作。
- ISBN-104152088265
- ISBN-13978-4152088260
- 出版社早川書房
- 発売日2007/5/25
- 言語日本語
- 本の長さ578ページ
よく一緒に購入されている商品
対象商品: 神は妄想である―宗教との決別
¥3,080¥3,080
最短で6月6日 木曜日のお届け予定です
残り10点(入荷予定あり)
総額:
当社の価格を見るには、これら商品をカートに追加してください。
ポイントの合計:
pt
もう一度お試しください
追加されました
一緒に購入する商品を選択してください。
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
商品の説明
レビュー
存命のノンフィクションライター中、随一の実力者、リチャード・ドーキンスついに立つ。宗教に対する積年の思いが、いつもながら端正な1冊の本にまとめあげられた。 --スティーヴン・ピンカー(『心の仕組み』)
新たなミレニアムのために書かれた、超自然的なものに牛耳られた生活からわれわれを解き放ってくれる本だ。 --ブライアン・イーノ
勇猛かつ重要な1冊。これで頑迷なる宗教が歴史のゴミ箱行きになってくれれば、というのは期待のしすぎだろうか。 --デズモンド・モリス(『裸のサル』)
新たなミレニアムのために書かれた、超自然的なものに牛耳られた生活からわれわれを解き放ってくれる本だ。 --ブライアン・イーノ
勇猛かつ重要な1冊。これで頑迷なる宗教が歴史のゴミ箱行きになってくれれば、というのは期待のしすぎだろうか。 --デズモンド・モリス(『裸のサル』)
著者について
1941年、ナイロビ生まれ。オックスフォード大学にてノーベル賞学者ニコ・ティンバーゲンのもとで学ぶ。その後、カリフォルニア大学バークレー校を経てオックスフォード大学レクチャラー。動物行動研究グループのリーダーの一人として活躍。オックスフォード大学に設置された“科学的精神普及のための寄附講座”の初代教授であり、王立協会フェロー。故スティーヴン・ジェイ・グールドと並ぶ、目下欧米で最も人気の高い生物学者であり、『利己的な遺伝子』は世界中でベストセラーになった。
著書はほかに、『悪魔に仕える牧師』、『虹の解体』、『盲目の時計職人』(以上3冊小社刊)、『祖先の物語』、『遺伝子の川』、『延長された表現型』など。
著書はほかに、『悪魔に仕える牧師』、『虹の解体』、『盲目の時計職人』(以上3冊小社刊)、『祖先の物語』、『遺伝子の川』、『延長された表現型』など。
登録情報
- 出版社 : 早川書房 (2007/5/25)
- 発売日 : 2007/5/25
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 578ページ
- ISBN-10 : 4152088265
- ISBN-13 : 978-4152088260
- Amazon 売れ筋ランキング: - 34,825位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 23位宗教学 (本)
- - 118位宗教入門 (本)
- - 4,292位科学・テクノロジー (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2022年6月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
利己的な遺伝子と合わせて読むと面白い。少し過激な表現が多いが納得することが多い。宗教は両刃の刃。むしろ、人類を自然の摂理から遠ざけて、人々を分断し傷つける。神は自分の心の中にしかいない。決して他人に押し付けるものではない。
2021年10月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「神は妄想である」とは不誠実と無責任を旨とする人間にとっては都合がいい言説である。しかし、神が現前しなくても世界が運航するほど精巧に、神は世界を創造したともみなせるし、そもそも妄想とは内的な感覚なので妄想を妄想と呼ぶのは失礼極まりない。
そして不誠実と無責任は、神は妄想である、と言った瞬間の遺伝子の乗り物としての自分から生じるのだが、その考えが犠牲にするものは少なくない。誠実や責任も大きいが、何よりも愛を骨抜きにしてしまうのは絶大なる損失である。
生物は遺伝子の乗り物であるというのと同じように、地球は生物たちの乗り物であるが、果たして人類という生物はこの乗り物に対して何を加えてきたか。もしかしたら遺伝子だって生物に対して同じようなことを加えてきている可能性もある。自分を支配するものに対しては、慎重に対峙するべきである。
不誠実と無責任こそ人間の根源悪(自殺行為)である。神は妄想である、生物は遺伝子の乗り物に過ぎない、とはこの考えを助長する。そして、これは事実ではなく、ある種の宗教的解釈に過ぎない。神に歴史はない。時間と空間に縛られた人間はそれを理解できない。そのことを人間は肝に銘ずるべきである。
そして不誠実と無責任は、神は妄想である、と言った瞬間の遺伝子の乗り物としての自分から生じるのだが、その考えが犠牲にするものは少なくない。誠実や責任も大きいが、何よりも愛を骨抜きにしてしまうのは絶大なる損失である。
生物は遺伝子の乗り物であるというのと同じように、地球は生物たちの乗り物であるが、果たして人類という生物はこの乗り物に対して何を加えてきたか。もしかしたら遺伝子だって生物に対して同じようなことを加えてきている可能性もある。自分を支配するものに対しては、慎重に対峙するべきである。
不誠実と無責任こそ人間の根源悪(自殺行為)である。神は妄想である、生物は遺伝子の乗り物に過ぎない、とはこの考えを助長する。そして、これは事実ではなく、ある種の宗教的解釈に過ぎない。神に歴史はない。時間と空間に縛られた人間はそれを理解できない。そのことを人間は肝に銘ずるべきである。
2020年3月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
日本は宗教に関して寛容と言うか不徹底な国なので、この本を理解するに当たってはまず宗教が社会的な
力を有している国の危うい状況を理解する必要があります。本の中にはその状況が実例を挙げてたっぷり
紹介されているので、その部分を前提条件として読んで行かれると宜しいかと思います。
ドーキンスの主張の中で私が最も気になったのが、「宗教はその教えを無批判に受け入れることを求めて
いる」、そのために「批判能力が未発達の子供達への宣教に最も力を入れている」と言う点でした。
子供の頃に宗教を叩き込まれたが故に、その後の人生で物の考え方が歪んで無駄に悩む人がいるだろう
とは思っていましたが、改めてその実害を提示されてみると納得させられます。
日本では宗教というと本質的に善なるものと言う捉え方が一般的ですが、宗教が社会的な規範としての
力を持っている国ではアメリカのような先進国であっても宗教界の行いが全てが善であるとは言い切れ
ません。ましてや批判する人を異端者扱いするに至っては論外です。これは宗教的な過激派が世界で
引き起こしている事件を見れば分かります。
さらに最近は物理学の進歩により、神に根拠を求めずとも宇宙創成が説明出来そうなところまで来ま
した。宗教界はこの点についても猛烈な批判をしたり、こじつけの理屈をひねり出したりしていますが、
笑止千万と言うべきでしょう。また神を信じない不信心者は必ず悪に染まると宗教界は主張しています
が、信じているが故に引き起こされる悪も多々あり、しかも当人はそのことに気付いていません。
唯一の人格神を信じようとするから無理が生じるのであって、自然への崇敬の念を持てば唯一の神など
無くとも極端な行き過ぎは抑えられ、同時に悪に染まることも無いと私は考えます。
本書は一神教の矛盾と一神教が引き起こす混乱、さらにそれらの馬鹿馬鹿しさを指摘したものです。
科学者の立場から著されているため、例証の提示や論理の展開は的確で妥当なものだと思います。
ただしまだ検証が完璧で無い仮説(例えばミーム)について述べられている箇所もありますので、
読者は正しい科学的批判精神を持って読み進める必要があります。兎も角ご自身の思い込みから離れ、
感情的にならず、理性的にお読みになって頂くべき本です。
力を有している国の危うい状況を理解する必要があります。本の中にはその状況が実例を挙げてたっぷり
紹介されているので、その部分を前提条件として読んで行かれると宜しいかと思います。
ドーキンスの主張の中で私が最も気になったのが、「宗教はその教えを無批判に受け入れることを求めて
いる」、そのために「批判能力が未発達の子供達への宣教に最も力を入れている」と言う点でした。
子供の頃に宗教を叩き込まれたが故に、その後の人生で物の考え方が歪んで無駄に悩む人がいるだろう
とは思っていましたが、改めてその実害を提示されてみると納得させられます。
日本では宗教というと本質的に善なるものと言う捉え方が一般的ですが、宗教が社会的な規範としての
力を持っている国ではアメリカのような先進国であっても宗教界の行いが全てが善であるとは言い切れ
ません。ましてや批判する人を異端者扱いするに至っては論外です。これは宗教的な過激派が世界で
引き起こしている事件を見れば分かります。
さらに最近は物理学の進歩により、神に根拠を求めずとも宇宙創成が説明出来そうなところまで来ま
した。宗教界はこの点についても猛烈な批判をしたり、こじつけの理屈をひねり出したりしていますが、
笑止千万と言うべきでしょう。また神を信じない不信心者は必ず悪に染まると宗教界は主張しています
が、信じているが故に引き起こされる悪も多々あり、しかも当人はそのことに気付いていません。
唯一の人格神を信じようとするから無理が生じるのであって、自然への崇敬の念を持てば唯一の神など
無くとも極端な行き過ぎは抑えられ、同時に悪に染まることも無いと私は考えます。
本書は一神教の矛盾と一神教が引き起こす混乱、さらにそれらの馬鹿馬鹿しさを指摘したものです。
科学者の立場から著されているため、例証の提示や論理の展開は的確で妥当なものだと思います。
ただしまだ検証が完璧で無い仮説(例えばミーム)について述べられている箇所もありますので、
読者は正しい科学的批判精神を持って読み進める必要があります。兎も角ご自身の思い込みから離れ、
感情的にならず、理性的にお読みになって頂くべき本です。
2016年10月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
神は妄想。神はほぼいない。これを証明しようと奮闘する科学者という感じ。
日本人は神というと神社、仏閣等をイメージするのかもしれないが、違和感がある。神という感じではなく
概念という感じ。日本人は(今は)無宗教という人が多いのではないだろうか。
進化論も普通の人なら否定しないし。
それが、他の国は神を否定するのがこんなにも大変なのかが逆にわかった。
タイルルの「逆」はそーいう意味。
未だに進化論を否定するアメリカ人。そんなに多くいるのかと思う。
歴史の教科書はどうなっているんだろうか、と思う。
また、それが、いかに迫害を受けるのかが分かった。そういう意味ではこの本の出版は多いに意味があると思う。
日本ならたぶん500ページの半分で終わるかもしれない。(笑)
もしかしたら、日本人が日本人向けに書いたら同じ内容でもここまで売れなかったかもって感じです。
日本人なら無宗教という考えが自然と?進行(信仰?)しているから。(ま否定する人も多いが)
内容は非常に濃い。参考になる事が多く、また、他の処からの引用はキッチリと文献目録もありホントなんだろうなと思う。
文献をいちいち検証してないですが。
一読を進めるのは他の方と同意見。
ハードカバーで500ページを超えるのでそのつもりで。
日本人は神というと神社、仏閣等をイメージするのかもしれないが、違和感がある。神という感じではなく
概念という感じ。日本人は(今は)無宗教という人が多いのではないだろうか。
進化論も普通の人なら否定しないし。
それが、他の国は神を否定するのがこんなにも大変なのかが逆にわかった。
タイルルの「逆」はそーいう意味。
未だに進化論を否定するアメリカ人。そんなに多くいるのかと思う。
歴史の教科書はどうなっているんだろうか、と思う。
また、それが、いかに迫害を受けるのかが分かった。そういう意味ではこの本の出版は多いに意味があると思う。
日本ならたぶん500ページの半分で終わるかもしれない。(笑)
もしかしたら、日本人が日本人向けに書いたら同じ内容でもここまで売れなかったかもって感じです。
日本人なら無宗教という考えが自然と?進行(信仰?)しているから。(ま否定する人も多いが)
内容は非常に濃い。参考になる事が多く、また、他の処からの引用はキッチリと文献目録もありホントなんだろうなと思う。
文献をいちいち検証してないですが。
一読を進めるのは他の方と同意見。
ハードカバーで500ページを超えるのでそのつもりで。
2018年6月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
アメリカで無神論者でいることは大変なことに。何か信じておけと言われる。
ダーウィンの種の起源。
信心深さは庶民が高く科学者は低い。
他の著書も気になる。
555ページ。字がびっしり。
退行論の先の創造者としての神を定義するのはさらに複雑で詳細な説明がいる。
進化論は膨大な量の単純作用の累積の結果。
宗教という名の洗脳。
日曜礼拝に行きたがらない子供。
家族による強制。
日本は無神論?
日本は無洗脳?お金教。
「宗教は大衆からは真実と、賢者からは偽りと、そして支配者からは便利なものとみなされる」小セネカ。
米国国民の中で科学的進化論を信じている人は10%に満たない。
合理的な判断力の育成。
宗教と無神論の立ち位置やそれぞれの構造が著者による膨大な知識によって整理されている。
言外アメリカにとって触れづらい部分である無神論的立場の提唱をあえて著者は科学者の観点から行なっている。しかしながら著者は、待ち望まれたかのように大ベストセラーという形で広がりを見せた。
限られた情報の中で判断させられてしまう洗脳状態から脱却するためにも、このような思索の原点となるような著書に多く触れて行きたい。
ダーウィンの種の起源。
信心深さは庶民が高く科学者は低い。
他の著書も気になる。
555ページ。字がびっしり。
退行論の先の創造者としての神を定義するのはさらに複雑で詳細な説明がいる。
進化論は膨大な量の単純作用の累積の結果。
宗教という名の洗脳。
日曜礼拝に行きたがらない子供。
家族による強制。
日本は無神論?
日本は無洗脳?お金教。
「宗教は大衆からは真実と、賢者からは偽りと、そして支配者からは便利なものとみなされる」小セネカ。
米国国民の中で科学的進化論を信じている人は10%に満たない。
合理的な判断力の育成。
宗教と無神論の立ち位置やそれぞれの構造が著者による膨大な知識によって整理されている。
言外アメリカにとって触れづらい部分である無神論的立場の提唱をあえて著者は科学者の観点から行なっている。しかしながら著者は、待ち望まれたかのように大ベストセラーという形で広がりを見せた。
限られた情報の中で判断させられてしまう洗脳状態から脱却するためにも、このような思索の原点となるような著書に多く触れて行きたい。
2020年11月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
さて、イエスはヨハネ福音書9章で、盲人の目を開くわけだが、キリスト教会ではしばしば、このきせきは、真理(つまりキリスト)への目が開かれるという象徴的な意味で用いられることがある。まさにこの本は、そのように一言であらわせば「啓蒙」、ドーキンス風に表現すればブルカを脱ぐような光を与えてくれる。深く考えさせられ、また、(信仰者にとっては)ブラックユーモアとも取れるものに笑わせてもらった。とはいえ、私は外形上はクリスチャンである。しかし、昔から超自然的なものに対してある意味冷めた視線を向けていた。その意味で、著者の深い生物学的な知見を除けば、自分がいままで考えてきたことの思考の整理にもなった(あるいは補強)。私は彼の作品に触れるのはこれで初なので、他の諸作品を巡ってまたこの作品に戻ってこようと思う。
レビューを読んで補足:
この本はキリスト教への基礎教養があればより面白いと思う。また、パウロがユダヤ人以外に宣教しているのを見たイエスは墓の中で嘔吐するという著者が引用した言葉がある。イエスは公生涯で、ユダヤ人のみに伝道していると思われる箇所、それ以外にも伝道しようとしていると思われる箇所、どちらも見受けられるが、どちらにせよ、イエスは、神の国で(もちろん皮肉だが)パウロの行いに顔をしかめているのは確かだろう。あくまで文学的素養として、このレビューを読んでいただいた方にはぜひ聖書を手に取ってもらいたい。
レビューを読んで補足:
この本はキリスト教への基礎教養があればより面白いと思う。また、パウロがユダヤ人以外に宣教しているのを見たイエスは墓の中で嘔吐するという著者が引用した言葉がある。イエスは公生涯で、ユダヤ人のみに伝道していると思われる箇所、それ以外にも伝道しようとしていると思われる箇所、どちらも見受けられるが、どちらにせよ、イエスは、神の国で(もちろん皮肉だが)パウロの行いに顔をしかめているのは確かだろう。あくまで文学的素養として、このレビューを読んでいただいた方にはぜひ聖書を手に取ってもらいたい。
2019年7月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「信心深い」、「篤い信仰心を持っている」などは良い性質として扱われることが多い。特に西欧社会においては紳士・淑女の条件でもあった。しかし、神を信じることは何かを根拠なく信じることであり、愚か者であることの証明である。この無批判に信じるという悪弊は人類が抱えてきた思考過程のバグと言える。
宗教者の立場から見ると、一度信じ込ませてしまえば、子供にも受け継がれ、金が無尽蔵に入ってくる。これほどオイシイ商売もないだろう。宗教が原因で多数の人間が争い、人命が失われても、商売のためなら仕方ないのである。存在しないものをネタに商売をしているという点で一種の詐欺商法に近い。
ドーキンズは、進化論の立場から宗教を否定する論理を展開した。この論説に反論できるのは論理ではなく、何かを無批判に信じること、つまり狂信だけである。論理が妄想に勝利できるのかどうか。人類の存続は、この重い課題を克服できるかどうかにかかっていると思う。
宗教者の立場から見ると、一度信じ込ませてしまえば、子供にも受け継がれ、金が無尽蔵に入ってくる。これほどオイシイ商売もないだろう。宗教が原因で多数の人間が争い、人命が失われても、商売のためなら仕方ないのである。存在しないものをネタに商売をしているという点で一種の詐欺商法に近い。
ドーキンズは、進化論の立場から宗教を否定する論理を展開した。この論説に反論できるのは論理ではなく、何かを無批判に信じること、つまり狂信だけである。論理が妄想に勝利できるのかどうか。人類の存続は、この重い課題を克服できるかどうかにかかっていると思う。