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バーチウッド (ハヤカワepi ブック・プラネット) 単行本 – 2007/7/24

3.9 5つ星のうち3.9 3個の評価

作家・佐藤亜紀の翻訳で贈る、ブッカー賞作家の野心的傑作ーー

優雅な屋敷だったバーチウッドは、諍いを愛すゴドキン一族のせいで、狂気の館に様変わりした。一族の生き残りガブリエルは、今や荒廃した屋敷で一人、記憶の断片の中を彷徨う。冷酷な父、正気でない母、爆発した祖母との生活。そして、サーカス団と共に各地を巡り、生き別れた双子の妹を探した自らの旅路のことを。やがて彼の追想は一族の秘密に辿りつくが……。

幻惑的な語りの技と、絶妙なブラック・ユーモアで綴る、アイルランドへの哀歌。
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 早川書房 (2007/7/24)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2007/7/24
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 262ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4152088370
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4152088376
  • カスタマーレビュー:
    3.9 5つ星のうち3.9 3個の評価

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ジョン・バンヴィル
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上位レビュー、対象国: 日本

2018年6月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本作はバンヴィル28歳、1973年に書かれたもので、描かれているのは19世紀半ばの大飢饉の時代だ。
小説の作りとしては、先輩のF・オブライエン風の奇抜な人物設定が多くみられる感じである。
この小説のポイントはこの二つの時期にあると思われる。
一貫して書かれているのは、美しい(たぶんウェクスフォード)自然風景と、傲慢で強欲なイングランド人による
支配下でのアイルランド悲惨な状況だ。

訳者は高名な作家でもある方のようだが、アイルランドのことはそんなに良くはご存知では無いような印象が、
終始付きまとう感じがしてしまうのが残念な所でもあった。
翻訳の上ではその国についての理解が通り一遍以上のものでなければならない、と言うことはないのだろうが、
アイルランドの歴史にかかわる作品の場合は、どうなのかと思ってしまう。

1973年当時のアイルランドはその少し前に始まった北の地域での公民権運動に対するUKの弾圧への反感の高まりが
南の共和国でも盛り上がっていった時期である。
若いバンヴィルが、その機運にかなり影響を受けていたことは想像できる。
アイルランドでは何よりも重要だった宗派的なに関しては、バンヴィルが意図的にぼかしたのかどうかは、この訳からでは
よく分からないが、アイルランド国教会(プロテスタント)の家系の物語と見る方が自然だ。
それがどうだ、と言うことなのかも知れないが。

「焼き枯れ病(疫病菌)のうわさが広がり、噂のあとを辿って病気そのものが広がり、畑が丸裸になって、残る休閑地(この訳?)一杯の
烏麦と畜牛は対岸への輸出用だった。飢饉程度で貿易(収奪)が一時たりとも途絶してはならなかった。穀物を積んだ船が出航すると
最初の餓死者が報告された。」(この時期の餓死者は少なくとも数十万人と言うのが事実であり、20世紀の終わりになって、UK首相が
人災であったことを公式に認めて謝罪している。)
このくだりが本作の肝の箇所だ。
2018年、Brexit推進派のUKの有力議員は、アイルランドとの国境問題が解決不能のネックになっていることに業を煮やして、
もし交渉が決裂してノーディール脱退になった場合UKはアイルランドのビーフに70%の関税をかけると脅している。
基本的なスタンスは100年以上前も今も全く変わっていないのだ。
つまりアイルランド人が困窮して、死ぬことには全く頓着しないという姿勢である。
現実には、牛肉に関して言えば、近年の食習慣の変化から、中国での需要が巨大化しつつあり、最近アイルランド産牛肉も
李国強首相の理解を得て輸出が可能になった為、いずれUK向けを全部振り当てても間に合わない事態が考えられる状況になっている。
結果的に高関税で困るのは食糧自給率の比較的低いUKの消費者になる訳だが、愚かな政治家は気にしないのだろう。

それはともかくバンヴィルは同じウェクスフォード出身のトビーンと共に、ノーベル文学賞を獲得し得る作家なので、
これからも翻訳が出されることを願うものだ。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2010年8月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
読んだ理由はただ一つ、佐藤亜紀氏が訳したものだからで、バンヴィルの他の作品は読んでいない。
なのでそういう点ではどういう位置にあるものかはわからない。

言えるのは、佐藤亜紀氏が訳すために存在したかのような作品であるということだ。
バーチウッド、すなわち樺屋敷で暮らす何とも気の滅入る(そこがいいのよ)一族の物語。
読みながら何度も自分に、佐藤亜紀オリジナルではないんだぞと言い聞かせなければならなかった、
それほど佐藤亜紀なお話なのだ。

そういえば「この人の訳したものが好き」というのは結構あるが、
「好きな作家が訳した」本というのは初めてかも。
翻訳なんかしてないで自分の作品書いてよと思っていたが、
なるほど、これは楽しい仕事だったと思う。
佐藤作品に飢えていて未読の方、迷わず手にとってください。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2011年3月17日に日本でレビュー済み
解説にある通り、ベタな感動や感銘には無縁の小説である。ある一族の歴史が一人の語り手により語られていく地味な展開で、特に劇的な場面や心を揺さぶるような描写とは無縁の作品である。が、だからといって読む価値がないかというと必ずしもそういう訳ではなく、一族とその住む館が著者の祖国であるアイルランドの歴史として語られていて、その不条理、苦難、哀惜等が切々とそして幻想的に描写され読む者にその民族史について考察を迫る、短いながらも濃い内容の物語。読んで損はないと思う力作。

他の作品の解説にありましたが、このバンヴィルという作家はフランス文学ぽい感じで比喩等抽象的で些か判読しずらい感じがなくもないですが、小説自体は面白く、他の作品も全て読んだわけではないですが、楽しかったです。絶版になってるものの復刊、未訳のものの翻訳が待たれます。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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