駅に現れる幻の占い師
ホームの売店でうどん屋をアルバイトをしている大学生が、謎の占い師にかかわって、さまざまな相談者たちの謎を仲間たちと解いていく話です。
当たるも八卦当たらぬも八卦といいつつ、話が終わってみると、当たっている。
でも、迷いの答えは相談者自身が持っているもの。
そんな感じのほんわかミステリーでした。
冒頭のファンタジーは、易にでてくる卦のイメージを擬人化したものらしく、図子さんらしくぶっ飛んでます。
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駅神 単行本(ソフトカバー) – 2007/9/7
図子 慧
(著)
雨の日、気まぐれに駅のホームに現われて易を立てるという謎の老人。
ふとした偶然からその存在が知られることになり、彼の助言をもとめて駅を訪れる人々。
易とは何なのか? その結果によって悩める人々は救われるのか?
東京の下町を舞台に、人々の想いが絡みあい綾をなす異色の人情ミステリ!
ふとした偶然からその存在が知られることになり、彼の助言をもとめて駅を訪れる人々。
易とは何なのか? その結果によって悩める人々は救われるのか?
東京の下町を舞台に、人々の想いが絡みあい綾をなす異色の人情ミステリ!
- 本の長さ251ページ
- 言語日本語
- 出版社早川書房
- 発売日2007/9/7
- ISBN-104152088567
- ISBN-13978-4152088567
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登録情報
- 出版社 : 早川書房 (2007/9/7)
- 発売日 : 2007/9/7
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 251ページ
- ISBN-10 : 4152088567
- ISBN-13 : 978-4152088567
- Amazon 売れ筋ランキング: - 2,340,233位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 499,652位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2013年3月12日に日本でレビュー済み
2007年に出た単行本の文庫化。
易をテーマとした作品集。軽い謎解きの要素を持ち込み、ミステリ仕立てにしてある。
父親が行方不明になった大学生が、父が無事かどうか占ってもらったが、どうにも解釈が出来なくて、何人かの専門家に見てもらう。あるいは、幽霊を見てしまった女子高生が、その正体を突き止めようとする。そんなストーリーである。
しかし、いずれもストーリーが破綻しているように感じた。結末が腑に落ちない。
むしろ、この本は易への入門書として読むべきなのだろう。易に何が出来て、どんな解釈が成り立つのか。そういったことが分かりやすく書かれているのである。この本を手始めに、本格的な易を学び始める人もいるかも知れない。
とはいえ、小説としてはおもしろくない。
易をテーマとした作品集。軽い謎解きの要素を持ち込み、ミステリ仕立てにしてある。
父親が行方不明になった大学生が、父が無事かどうか占ってもらったが、どうにも解釈が出来なくて、何人かの専門家に見てもらう。あるいは、幽霊を見てしまった女子高生が、その正体を突き止めようとする。そんなストーリーである。
しかし、いずれもストーリーが破綻しているように感じた。結末が腑に落ちない。
むしろ、この本は易への入門書として読むべきなのだろう。易に何が出来て、どんな解釈が成り立つのか。そういったことが分かりやすく書かれているのである。この本を手始めに、本格的な易を学び始める人もいるかも知れない。
とはいえ、小説としてはおもしろくない。
2008年10月12日に日本でレビュー済み
07年09月の単行本からの文庫化で4編の連作短編集です.
『日常の謎』とまではいかないものの,変わった謎や事件がいくつかあり,
それらについて,ふらりと『駅』にあらわれる老人が『易(占い)』を立て,
第三者たちがそれを解読,謎の結論へと導いていくという流れになっています.
しかし,その老人がはっきりと出てくることはなく,謎の結末も曖昧なままで,
謎や易と言うよりは,その解読でのやり取りや人たちを楽しむといった印象です.
表紙など挿絵の雰囲気も落ちついており,リラックスして読める1冊だと思います.
また,いきなり物語がはじまるため,やや唐突に感じるところもあるのですが,
ここで描かれる『騒動』が,実は本編へのきっかけとなっているのがおもしろく,
すぐあとでわかるのですが,この『演出』のおかげでスッと作品に入っていけます.
ただ,先の第三者たち,いろいろと個性的なメンツを集めてはいるのですが,
解読の中でのやり取りや発想に,それらがあまり生きていないように感じます.
また,かなり勉強された上での内容らしく,かなり本格的に描かれているようで,
なじみの薄い題材のせいもあって,各話での説明が退屈に感じることがありました.
なお,巻末には本職の易師さんによる『卦』の解説が収録されています.
『日常の謎』とまではいかないものの,変わった謎や事件がいくつかあり,
それらについて,ふらりと『駅』にあらわれる老人が『易(占い)』を立て,
第三者たちがそれを解読,謎の結論へと導いていくという流れになっています.
しかし,その老人がはっきりと出てくることはなく,謎の結末も曖昧なままで,
謎や易と言うよりは,その解読でのやり取りや人たちを楽しむといった印象です.
表紙など挿絵の雰囲気も落ちついており,リラックスして読める1冊だと思います.
また,いきなり物語がはじまるため,やや唐突に感じるところもあるのですが,
ここで描かれる『騒動』が,実は本編へのきっかけとなっているのがおもしろく,
すぐあとでわかるのですが,この『演出』のおかげでスッと作品に入っていけます.
ただ,先の第三者たち,いろいろと個性的なメンツを集めてはいるのですが,
解読の中でのやり取りや発想に,それらがあまり生きていないように感じます.
また,かなり勉強された上での内容らしく,かなり本格的に描かれているようで,
なじみの薄い題材のせいもあって,各話での説明が退屈に感じることがありました.
なお,巻末には本職の易師さんによる『卦』の解説が収録されています.
2009年3月22日に日本でレビュー済み
この作品はミステリではありません。
ただ、易の解釈を皆でやってるだけで、謎解きはやってません。
久しぶりに壁に叩きつけました。
ただ、易の解釈を皆でやってるだけで、謎解きはやってません。
久しぶりに壁に叩きつけました。
2014年7月5日に日本でレビュー済み
魅力的な人物描写で、物語そのものも面白い。物語の世界の情景に自然に入り込める文章だと思います。
ただ、謎解きがメインではないので、本格推理モノなどを期待するとがっかりするかもしれません。易の説明も、占いそのものに興味がない人には少しクドいかも。またすっきりしたオチがつかない部分が多いので、終わった後すこし「もやもや」するかも。
主に現代の日本での話ですが、なぜか途中に、中国の神様(?)の登場するファンタジーの世界だけで展開される挿話あり。
ただ、謎解きがメインではないので、本格推理モノなどを期待するとがっかりするかもしれません。易の説明も、占いそのものに興味がない人には少しクドいかも。またすっきりしたオチがつかない部分が多いので、終わった後すこし「もやもや」するかも。
主に現代の日本での話ですが、なぜか途中に、中国の神様(?)の登場するファンタジーの世界だけで展開される挿話あり。
2008年2月4日に日本でレビュー済み
まったく見ず知らずの人に、これからの自分の運勢を伝えられたらどうしますか?
しかも、とびきり良くない運勢を・・・・です。
このお話は、運悪く、会社の業務命令で海外出張を言い渡された男性が、気が進まない気持ちで成田空港へ向う
途中、乗換駅で<易>をする老人に占ってもらうことから始ります。
そして当然ですが、そのとこで、気の進まない出張がさらに嫌になり、心がどんどん沈んで行きます。
グルグル、グルグル考えた上で、その男性は飛行機出発直前に慌てて降りましたが、その後、なんとその飛行機が
炎上。
「もしも、そのまま飛行機に乗っていたら・・・・?」と考えると、すごく恐ろしいことです。
そして、その助かった男性が、老人の<易>のおかげで助かったとマスコミの取材で答えたから、さあ大変。
通称・ヨンバンセンと言われる、その<易>をする老人目当ての人が駅に押しかけてきます。
でも。
そのご老人。いつ現れるか判らない上、必ず占ってもらえるとも限らないという変わった占い師なのです。
そんな中で、学生の章平はご老人に占ってもらえますが、その結果に納得できず、たまたま出逢った<易>をする
人々に相談に乗ってもらうことに。
そして、そこからが物語の本当の始まりです。
その内容は、
・章平が占ってもらったお話「尋ね人」
・幽霊に取り付かれた女の子のお話「遊魂」
・夢の中で嫁取りするお話「八卦仙」
・同じ対象を占ってもらったのに結果はふたつ「相性」
の4編。
あまり馴染みない<易>という占いを軸にしたお話が、一風変わって面白かったです。
しかも、とびきり良くない運勢を・・・・です。
このお話は、運悪く、会社の業務命令で海外出張を言い渡された男性が、気が進まない気持ちで成田空港へ向う
途中、乗換駅で<易>をする老人に占ってもらうことから始ります。
そして当然ですが、そのとこで、気の進まない出張がさらに嫌になり、心がどんどん沈んで行きます。
グルグル、グルグル考えた上で、その男性は飛行機出発直前に慌てて降りましたが、その後、なんとその飛行機が
炎上。
「もしも、そのまま飛行機に乗っていたら・・・・?」と考えると、すごく恐ろしいことです。
そして、その助かった男性が、老人の<易>のおかげで助かったとマスコミの取材で答えたから、さあ大変。
通称・ヨンバンセンと言われる、その<易>をする老人目当ての人が駅に押しかけてきます。
でも。
そのご老人。いつ現れるか判らない上、必ず占ってもらえるとも限らないという変わった占い師なのです。
そんな中で、学生の章平はご老人に占ってもらえますが、その結果に納得できず、たまたま出逢った<易>をする
人々に相談に乗ってもらうことに。
そして、そこからが物語の本当の始まりです。
その内容は、
・章平が占ってもらったお話「尋ね人」
・幽霊に取り付かれた女の子のお話「遊魂」
・夢の中で嫁取りするお話「八卦仙」
・同じ対象を占ってもらったのに結果はふたつ「相性」
の4編。
あまり馴染みない<易>という占いを軸にしたお話が、一風変わって面白かったです。
2007年9月27日に日本でレビュー済み
図子さんの本は学生の頃以来久々に読んだ。
たまたま本屋で目に付いて、占いの易と駅がかけてあるところが、面白そうかなと思って買ってみた。書き下ろしだが、連作短編で読みやすい。易という占いの深みにも興味が湧いた。
殺人事件の推理もあるけれど、怖い話ではない。被害者や易の結果から推理していく章平を取り囲む人たちが暖かく、読んでいて人情味のある物語だなと思った。
読んだ人は、つい駅でヨンバンセンを探してしまうに違いない。
たまたま本屋で目に付いて、占いの易と駅がかけてあるところが、面白そうかなと思って買ってみた。書き下ろしだが、連作短編で読みやすい。易という占いの深みにも興味が湧いた。
殺人事件の推理もあるけれど、怖い話ではない。被害者や易の結果から推理していく章平を取り囲む人たちが暖かく、読んでいて人情味のある物語だなと思った。
読んだ人は、つい駅でヨンバンセンを探してしまうに違いない。