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宇宙をプログラムする宇宙―いかにして「計算する宇宙」は複雑な世界を創ったか? 単行本 – 2007/11/10

4.4 5つ星のうち4.4 9個の評価

宇宙は何のために存在するのか? それは、計算をするためである。何を計算しているのか? それは、宇宙自体、すなわち自分自身である・・・・・・超微小な粒子を扱う量子技術の向上につれて発展してきた量子情報理論によれば、宇宙とは巨大な量子コンピュータであり、自らを計算によって作り出しているという。そして、宇宙が多様な物体に満ちあふれた、複雑な様相を呈しているのも、宇宙のこの「計算する」能力のためらしい。猫が生きていてかつ死んでいる、荒唐無稽なことの起きるのが、素粒子から成る量子世界である。その量子を用いた、従来のコンピュータとは桁違いの能力をもつ量子コンピュータに関する第一人者セス・ロイドが綴る、大胆かつ刺激的な科学解説。
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商品の説明

著者について

セス・ロイド:マサチューセッツ工科大学(MIT)機械工学教授。専門は量子情報、量子計算。量子コンピューティングなどのテーマについて、《ニューヨーク・タイムズ》をはじめとする一般メディアから、《ネイチャー》《サイエンス》といった科学専門誌まで、幅広く寄稿する。本書は初めての一般向け科学解説。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 早川書房 (2007/11/10)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2007/11/10
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 280ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4152088729
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4152088727
  • カスタマーレビュー:
    4.4 5つ星のうち4.4 9個の評価

著者について

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セス・ロイド
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カスタマーレビュー

星5つ中4.4つ
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9グローバルレーティング

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上位レビュー、対象国: 日本

2012年3月1日に日本でレビュー済み
■「複雑化」自体が目的の宇宙存在、という驚き。
「複雑化」が物理法則だとすると、人間の意識も、物理かと信じられる。
でも本当か?迷っちゃう。近い将来、人工知能も、こうやって悩むのかしらん。
われわれ人間は、その最先端で、
複雑さの極みを構成している存在である。
人類だけが、私だけが特別という「個体意識」すらも、
複雑化が目的の宇宙の創りだした、人間に与えられた性質だとしたら・・・・・。

■人間は、自己にとらわれすぎて、たまに相互破壊のエラーを引き起こす。
そちらが複雑になると核兵器を開発して、戦争をしようとしたり、
いろいろ複雑の極みの中で、ゼロクリアにまでいかねないリスクに近づく。
精神と物質が別のものだと夢想したりする。

■滅亡しないように、遠い先祖や、子孫を思い、今を生きたりする。
物質と精神、循環を考え、過度な複雑化や放蕩を抑制しようとしたり、
「環境」という概念を編み出したり、試行錯誤する。
これらが、すべて、複雑化を目的とする宇宙存在が、
人間に与えている性質によるものだとしたら・・・・・。

■そんなことを考えることのできる視座を、この本は与えてくれる。
こんな本を読んで、自己の環境に言及している私も、
まさに、これらのプログラムによる性質ゆえと考えると、
それはそれでおもしろい。私は宇宙の一部であり、
それが宇宙全体の言及にかかわっているというおもしろさである。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2008年6月22日に日本でレビュー済み
久しぶりのニューサイエンス(かつてのニューサイエンスより新しい何か)に触れる機会を与えてくれた。量子コンピュータの仕組みと実現方法から、物理法則を情報として解釈するパラダイムへのシフトを述べている。最終的には、F・カプラの「タオ自然学」で語られていた「空間の歪み」が世界の最小単位である結論に達する。
しかし、話の内容はどう考えても「プログラムする宇宙」ではなく「計算する宇宙」だ。サルがキーボードを叩いているうちに、偶然意味のある(つまりプログラムとなりうる)ワードが発生することを何度か例としてあげているが、プログラムは文法規則や処理系の存在を前提としていることを考えると、「生命の起源」や「ことの始まり」にこのような例を用いるのはしっくりこない。サルによるランダムなキータイプがハムレットの一節を発生する確率を述べるよりは、ランダムなビットの配列が数学的に意味を持つ確率を述べるほうが、話が回りくどくなくて良いと思う。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2008年2月22日に日本でレビュー済み
科学雑誌で見てみて、
面白そうだなー。と思ってたのですが、
実際すごく面白かったです。

面白いところは、『視点』。

今まで、単なる"物"の現象としか思われていなかった''物理''に、
"情報(ビット)"の概念で立ち向かう。

10とか、00とかの、二つのビットで、マクスウェルの悪魔が、
本当に単純に、綺麗に、説明されてしまうあたりなんかは、本当に目からうろこな状態でした。

『全くの外野』から見れば、エントロピーの割合は減らない、ってことの説明も
ビットを使えば分かりやすく概念が説明できる!

後は、『タイプライターを叩く猿』っていうより
『プログラミングのキーボードを叩く猿』ってモデルの方が
適切(物理現象説明できる)じゃね?
ってところとか
―円周率πとか、ネイピア数eとかって、適当な計算"''法則'"組んでたら出やすい(連分数のパターンを始め、公式のパターン数が半端無い)ですよね―。

『「宇宙=コンピューター」とかしてやったら、
結局どのくらいの性能な訳?(どんくらいで再現できる?)』っていうところとかも秀逸でした。
・マーゴラス=レヴィチンの定理とかから、
『結局のところ、電子や原子の移動とか反応(を計算と見てやると)は
使えるエネルギー量に比例する』
んでもって、
・現在の宇宙全体で、そうゆう粒子の反応(計算)できる総数は、
ざっくり見て
10^92(1000億の10億倍の10億倍の10億倍の10億倍の10億倍の10億倍の10億倍の10億倍の10億倍)ビット(量子重力も考慮したら10^122ビット)
に対して10^122回の計算(反応)が出来るに過ぎないと見積もってます。
(著者は、「え?これっぽっち?」みたいなことを書いています―もっと大きな数を想像してたんです。)

「そう、それっぽっちだ。
宇宙の歴史にわたって、これ以上のコンピューターは存在しない。
だが、それで十分である。
量子コンピューターは、物理系をシミュレートできるパワーを持っているので、
10^92ビットに対して、10^122回の演算を実行できる量子コンピューターなら、
われわれの『観測できるすべてのものを』計算できるエネルギーを持っていることになる・・・・・」

面白いです。量子コンピューターの作り方から(著者は実際に作ってます!)、エピソードまで。万人に・・・とは行きませんが、乱読でも
かなり面白いところ多いし、情報でみる世界観とか楽しかったです。
僕はぜひ、勧めます。
14人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2008年8月29日に日本でレビュー済み
 ビットで宇宙を語るという視点の斬新さに、半分は疑問を感じながらも面白く読んだ。
 つまりビットの視点というのは単に解釈の問題なのか、実在論的な意味合いがあるのかいまひとつわからなかったからだ。どうやら単に意味解釈の問題ではないのだろうというところまでは想像がつくけれど、量子論とも絡めながらじっくり読んでみないと、なかなかすっきり納得できるところまでは行かない。
 ところで、訳文に多用される「〜のである」「〜のだ」には少々うんざりする。「のである」は知らない相手を教え諭すという心理的な背景を持つ表現だから、やたら高みに立って「お前ら知らないから教えてやろう」とやられると、まったく辟易する。少し日本語としての配慮、デリカシーもほしい。
 ただ訳者の水谷氏、前作の『量子のからみあう宇宙』ではそんなうざったい文体ではなかったのに、一体どうしたわけだろう。1作ごとに表現はよくなってほしいものだ。
 また、非常に数字の登場が多い原作だけに、誤訳は完全に排除されているのかも気になる。万全は期されているだろうとは思うが。
9人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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