日本を代表するSF作家43名/第1期の星新一氏や小松左京氏、筒井康隆氏から第3期の大原鞠子氏まで/の代表
作を紹介している。日本SF黎明期の作品を懐かしんだり、好みの作家の作品を読破したい時に重宝する。また、始
めから小説のように読むのもいいかもしれない。
もしできれば、第4期の山本弘氏や小川一水氏、野尻抱介氏、藤崎慎吾氏・・・など現在活躍されている作家
の作品も続編として出版して欲しい。欲を言えば、ジュール・ベルヌやH・G・ウェルズ、コナン・ドイル、アー
サー・C・クラーク、R・A・ハインライン、E・ハミルトン・・・etc 海外作家篇などはいかがでしょうか?
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日本SF全集・総解説 単行本(ソフトカバー) – 2007/11/25
日下 三蔵
(著)
- 本の長さ309ページ
- 言語日本語
- 出版社早川書房
- 発売日2007/11/25
- ISBN-104152088761
- ISBN-13978-4152088765
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登録情報
- 出版社 : 早川書房 (2007/11/25)
- 発売日 : 2007/11/25
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 309ページ
- ISBN-10 : 4152088761
- ISBN-13 : 978-4152088765
- Amazon 売れ筋ランキング: - 432,768位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 103,254位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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2007年12月29日に日本でレビュー済み
中学時代、宇宙戦艦ヤマトをみたことから始まったアニメ漫画おたくの私が、高校時代、筒井康隆の「
日本SFベスト集成
」に出会わなかったら、
読書の世界に深く入り込むことはなかったと思う。
荒巻義雄の「ある晴れた日のウイーンは森の中にたたずむ」を読んだ日のことを昨日のことのように思い出す。
作品を読んだ後、こんなにすごい事が、SF文学では出来るんだと、アニメ・漫画とのその表現の幅の違いに圧巻され、文章の力のすごさに恐れ入った。
それから程なく数々の日本SFを読み、やがて海外SF作品をむさぼるように読み漁った。
70年80年代の日本SFは光り輝いていた、面白かった。
SFマガジン、SFアドベンチャー、奇想天外、野生時代。
連載作品の次が読みたくて、何度も本屋に新号がきていないか見つけに行った。
そんな日々を、作品のリストをながめながら思い出した。
日本SFファンには涙が出るように嬉しい本だと思う。
絶板されている多くの日本SF作品が含まれており、ああ順当だよなとか、あの作品もほしいよなとか、楽しくて懐かしくて仕方がなかった。
ぜひ、絶板されている多くの日本SF作品をなんらかの形で読者にアクセスできるようにしていただきたいと切に願う。
追記:
電子出版の時代になり、採算が取れず、出版が難しかった作品の出版が、可能になっている。
この機会に、この本に記載されている形で、kindle版:日本SF全集を出版してほしい。
読書の世界に深く入り込むことはなかったと思う。
荒巻義雄の「ある晴れた日のウイーンは森の中にたたずむ」を読んだ日のことを昨日のことのように思い出す。
作品を読んだ後、こんなにすごい事が、SF文学では出来るんだと、アニメ・漫画とのその表現の幅の違いに圧巻され、文章の力のすごさに恐れ入った。
それから程なく数々の日本SFを読み、やがて海外SF作品をむさぼるように読み漁った。
70年80年代の日本SFは光り輝いていた、面白かった。
SFマガジン、SFアドベンチャー、奇想天外、野生時代。
連載作品の次が読みたくて、何度も本屋に新号がきていないか見つけに行った。
そんな日々を、作品のリストをながめながら思い出した。
日本SFファンには涙が出るように嬉しい本だと思う。
絶板されている多くの日本SF作品が含まれており、ああ順当だよなとか、あの作品もほしいよなとか、楽しくて懐かしくて仕方がなかった。
ぜひ、絶板されている多くの日本SF作品をなんらかの形で読者にアクセスできるようにしていただきたいと切に願う。
追記:
電子出版の時代になり、採算が取れず、出版が難しかった作品の出版が、可能になっている。
この機会に、この本に記載されている形で、kindle版:日本SF全集を出版してほしい。
2008年4月26日に日本でレビュー済み
これは楽しい。架空のSF全集の総解題という設定で作られたSFガイドブックである。一気に通読する本ではないが、他の本の読書の箸休めに、あるいは通勤電車の友や寝る前のちょっとの読書などには最適である。普通にガイドブックとして読むのもよいが、アレンジ読書を他に3種類紹介したい。
一つ目、編集者の目で。自分がよく読んだ作家については、編集委員になったつもりで突っ込みをいれながら読む。例えば、筒井康隆については思い切って少年向けSF入門書『SF教室』(ポプラ・ブックス)を採用してはどうか、などと提案しながら。かつてSFを夢中になった中年読者にはこれがオススメです。
第二。本書自身をSFとして読む。本書の前提になっているSF全集は架空でも、ここに出てくる本はもちろん実在するのですが、それを敢えてカッコに入れ、本書自身を架空の本による架空の本の総目録として読む。スタニスワフ・レムの『完全な真空』のノリです。レムの書評集は楽しみきれなかった私も本書であれば楽しめました。レムの本は、空想の発展の仕方に波長が合いませんでしたが、こちらは全集は架空でも本は実際には存在しているわけですから安心して妄想を楽しめます。
三番。評論の材料として。ここに選ばれた43人の作家で最年少であるのは、第3期第1巻に選ばれた新井素子で1960年(昭和35年)生まれである。SFは全盛期を過ぎてしまったジャンルなのではないかという書評者の推論を裏付ける材料にもなりそうな気がしている。第1期の盛り上がりにくらべ、第3期には自己模倣の頽廃がただよっているような気がする。とここまで言うと、言いすぎなのだろうが、それでも他ジャンルへ転出したり、シリーズが中絶していたりというのが第3期になると目立つのは事実だ。
かつてSFファンだった人が越し方を振り返る材料という感じです。
もちろん若い人がSFに入ってくるのもありですが、SFよりも80年代ポストモダン文献の方がスリリングだし、面白いよと言いたくなります。例えば、柄谷行人『内省と遡行』を小説として読むのです。評論として読むと、文句も言いたくなりますが、小説として読めばその強度はどんなSFより圧倒的です。
一つ目、編集者の目で。自分がよく読んだ作家については、編集委員になったつもりで突っ込みをいれながら読む。例えば、筒井康隆については思い切って少年向けSF入門書『SF教室』(ポプラ・ブックス)を採用してはどうか、などと提案しながら。かつてSFを夢中になった中年読者にはこれがオススメです。
第二。本書自身をSFとして読む。本書の前提になっているSF全集は架空でも、ここに出てくる本はもちろん実在するのですが、それを敢えてカッコに入れ、本書自身を架空の本による架空の本の総目録として読む。スタニスワフ・レムの『完全な真空』のノリです。レムの書評集は楽しみきれなかった私も本書であれば楽しめました。レムの本は、空想の発展の仕方に波長が合いませんでしたが、こちらは全集は架空でも本は実際には存在しているわけですから安心して妄想を楽しめます。
三番。評論の材料として。ここに選ばれた43人の作家で最年少であるのは、第3期第1巻に選ばれた新井素子で1960年(昭和35年)生まれである。SFは全盛期を過ぎてしまったジャンルなのではないかという書評者の推論を裏付ける材料にもなりそうな気がしている。第1期の盛り上がりにくらべ、第3期には自己模倣の頽廃がただよっているような気がする。とここまで言うと、言いすぎなのだろうが、それでも他ジャンルへ転出したり、シリーズが中絶していたりというのが第3期になると目立つのは事実だ。
かつてSFファンだった人が越し方を振り返る材料という感じです。
もちろん若い人がSFに入ってくるのもありですが、SFよりも80年代ポストモダン文献の方がスリリングだし、面白いよと言いたくなります。例えば、柄谷行人『内省と遡行』を小説として読むのです。評論として読むと、文句も言いたくなりますが、小説として読めばその強度はどんなSFより圧倒的です。
2007年11月26日に日本でレビュー済み
単なるガイド本でなく、架空の日本SF全集を編纂するという試みの遊びの精神が愉しい。
手練れのアンソロジスト、編集者の著者だけに作家並びに作品のセレクトも納得だが、自分ならどういう作品を入れるかという想像(妄想)をするのも一興か。
同様の企画で日本ミステリ全集・総解説も強くリクエストしたい。
手練れのアンソロジスト、編集者の著者だけに作家並びに作品のセレクトも納得だが、自分ならどういう作品を入れるかという想像(妄想)をするのも一興か。
同様の企画で日本ミステリ全集・総解説も強くリクエストしたい。
2007年12月26日に日本でレビュー済み
一番新しい作家でも80年代デビューなので、最近の作家は収録されていません。
しかし、SF(特に日本の作家)の場合、少し過去の人扱いになると絶版になったり、
シリーズ物の作品を系統だって読もうにも、書誌データが無くて敷居が高くなって
いるので、このような本があると便利でしょう。
特にこの本では、
- 出版順に作品の一覧が収録されている
- 全集に含まれなかった作品にも、ほとんどの場合言及されている
といった点で、ガイドブックとしても使える点が便利だと思います。
また、連載時から最新情報にアップデートされているのも好感が持てます。
しかし、SF(特に日本の作家)の場合、少し過去の人扱いになると絶版になったり、
シリーズ物の作品を系統だって読もうにも、書誌データが無くて敷居が高くなって
いるので、このような本があると便利でしょう。
特にこの本では、
- 出版順に作品の一覧が収録されている
- 全集に含まれなかった作品にも、ほとんどの場合言及されている
といった点で、ガイドブックとしても使える点が便利だと思います。
また、連載時から最新情報にアップデートされているのも好感が持てます。