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ザ・ロード 単行本 – 2008/6/17

4.2 5つ星のうち4.2 163個の評価

世界は本当に終わってしまったのか?

滅びゆく大陸を漂流する父と子の
壮絶な旅路を描く、巨匠の代表作。
ピュリッツァー賞受賞。

【本書より抜粋】

友達はいた?
ああ。いたよ。
たくさん?
うん。
みんなのこと憶えてる?
ああ。憶えてる。
その人たちどうなったの?
死んでしまった。
みんな?
そう。みんな。
もう会えなくて寂しい?
うん。寂しい。
ぼくたちどこへ行くの?
南だ。
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商品の説明

著者について

小説家。1933年、ロードアイランド生まれ。トマス・ピンチョン、ドン・デリーロ、フィリップ・ロスと並び称される現代アメリカを代表する巨匠。
大学を中退すると、1953年に空軍に入隊し四年間の従軍を経験。その後作家に転じ着々と評価を高め、〈国境三部作〉の第一作となる第六長篇『すべての美しい馬』(1992)(ハヤカワepi文庫)で全米図書賞、全米批評家協会賞をダブル受賞した。第九長篇『血と暴力の国』(2005)は、2007年度アカデミー賞最優秀作品賞を受賞した映画《ノーカントリー》の原作となり話題となっている。
ピュリッツァー賞を受賞した2006年発表の本書は、発売後ただちに英米の有力各紙誌で絶賛され、マイケル・シェイボン、スティーヴ・エリクソン、デニス・ルへインら著名作家が手放しの讃辞を寄せた。ニューヨークタイムス・ベストセラーリストに30週以上ランクイン、170万部以上のセールスを記録している。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 早川書房 (2008/6/17)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2008/6/17
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 272ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4152089261
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4152089267
  • 寸法 ‏ : ‎ 13.2 x 2.3 x 18.8 cm
  • カスタマーレビュー:
    4.2 5つ星のうち4.2 163個の評価

著者について

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チャールズ・ジュニア・マッカーシー
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カスタマーレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

2022年1月4日に日本でレビュー済み
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序盤の装飾された文体による詩的な情景描写の連続は
このまま最後までこれが続くなら読みにくいなあとうんざりしていましたが、
この世界の設定に馴染み始めるころにはすっきりとした簡潔な文章になり、
気づいた時には物語にすっかり夢中になっていました。

親子以外の登場人物や視点が広がり始めると、
物語は断然おもしろくなっていきます。
「血と暴力の国」のような激烈さや鋭利な文体に比べるとはるかに読みやすいですが
やはりマッカーシーにしか書けない魅力がこの本にも詰まっていました。
すばらしい小説でした。
15人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2023年7月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
自分が娘と旅をしているような感覚になる。絶望の中、たまに生き延び、でも確実に衰弱していく。読むのがツラくなるが、読み進めずにはいられない。グッと心を握られた。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2018年11月18日に日本でレビュー済み
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何らかの理由で人類の文明が荒廃した世界で生きる親子二人の逃避行。
父親は息子に色々と言い聞かせるが、時には綺麗に生きられない時もある。
それでもなお、全うに生きようという意志が彼らの運んでいる火なのではないだろうか。
8人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2022年12月26日に日本でレビュー済み
当初、この作品を読み進めていく中で「世界観」がうまく描けていないように思われたので、非常に気を悪くした。
とりわけて、SF小説的にも映画的にも印象的な出来事がない中で、
次々と食料や物資を“補給できているところ”が余計つまらなさに拍車がかかり、
また自然描写が極端に少ないところ、現在地や時間性が削ぎ落とされているといった不自由の中、
決定的なのは訳者の力量不足、著者本人がどれくらいこういったSFの知識と技量を持っているのか
全く不明瞭なところが随所に見えてきたので、この作品との付き合いをやめてしまおうかと思った。

しかし、最後で父が亡くなるところを見ると、
急にヒトの親としての情緒が生まれ出し、乾いた涙が出てきた。
そこから作品を振り返るに、ショッピグカートというヴィークルに親子が乗り、
「善なるもの」という「火」を荒廃した灰色の極寒の地から“南へ”運ぶ直線的な動線が
なんとも言えず、これは文学的なものに成っているのではないか?と
ぐぐぐっと存在感が増してきた。
運命共同体という中での善なるものを求めての旅。
息子に現実を教えなくてはならない、あるいは見せたくない、
しかし最後は守らなくてはならないと決意を感じさせる父親の背中。
おそらく太陽が出ていたころの青葉茂る頃の大地と空を知らない
善なる心を持っている息子の存在は子連れ狼を例に出すまでもなく、十分文学的である。

ただ、惜しむべくはそこまでの世界観と導線を読者に埋没させることに、
この著者と翻訳者は成功させることができたのか?という一点に尽きると思う。
描き方と舞台の演出、会話の構造やちょっとした過去について、、
これらの提示が足りてなかったことに非常に惜しまれるし、残念に思われた。
また、これが外国小説初めての方や名称や書店での売り込みについ購入してしまった読者諸氏には
ハードルが高かったのではないだろうか?

映画もあるようなので、機会があったら観てみたい。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2011年5月3日に日本でレビュー済み
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最初の三行

森の夜の闇と寒さの中で眼を醒ますと彼はいつも手を伸ばしてかたわらで眠る子供に触れた。
夜は闇より暗く昼は日一日と灰色を濃くしていく。
まるで冷たい緑内障が世界を霞ませていくように。
彼の手はかけがえのない息に合わせて柔らかく上下した。

この文を読んで今までもこれからも私にとってこの作品が最高と思いました。

父親は最後の神である少年を連れて
灰色の世界をカートを押して「火を運ぶ人」(善き人)にならなければならない。
それは過酷な運命を背負うということ

句読点がなく。会話も詩のように「 」がなく感情も抑えられた文は
たとえば感情的に歌う歌より感情を抑えて歌うほうが聞き手の感情に訴えかけるように
読者の心に深く浸透していきます、

とにかく美しい。奇跡的なほど美しい少年と、それを包み込み、守り、未来につなげていこうとする父親の姿はキリスト教的なにおいが強いかもしれませんが、

とにかく美しい。
8人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2021年7月13日に日本でレビュー済み
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昔からSFが好きで良く読んでいます。これは核戦争の後、絶望の中を彷徨う父と子の話ですが子供の汚れないまるで天使のような性格が救いになっています。
8人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2015年2月16日に日本でレビュー済み
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おかしなことにアメリカの現代ゾンビドラマ『ウォーキングデッド』が重なる。WDの演出家たちは、本作と本作の映像化「ノーカントリー」を見たに違いない。父と幼い息子の設定、アポカリプスの時代設定等が重なる。もちろんあとがきにもあるように、日本の『子連れ狼』もどこかでつながっているような気がする。
父は息子を命がけで守り、時に人間的な決断に迫られる。息子はどこまでも神が愛した子のように純粋で、人間に最後は良心があることを我々読者にしらせてくれる。
最後の最後、誰もが涙するだろう。枯れるほど出る人もいるだろう。その涙の意味を考えながら、マッカーシーの次なる世界へと
私たちは旅するのだ。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2014年7月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
まず、彼の作品は本当に映画を目の前で観ているかのような臨場感と素晴らしい言葉の表現力がある。
とても悲しい物語なので読まない方がいいと。言われたことがあり読まないでいましたが、ずっと気になっていました。
本当に悲しい物語ですが、親子の愛や登場人物の内面を表現する言葉の言い回しが美しい。静か過ぎるくらいに穏やかで愛情に溢れている。残酷な世界と親子愛との対比がそれを強めている。
環境が劣悪でもこんな優しい子が育つものなのか?とも。不思議な感覚と感動と悲しみが味わえる作品です。
読むべき。
17人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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