本書にレスラー、関係者の肉声は出てこず、19世紀より始まる酒場やカーニバルでの模範試合から、全米各地の興行会社によるトラスト、フリークやギミックレスラーの登場、NWA,AWA,WWWFの3大興行会社時代を経て、現在のWWE一人勝ち迄、競技・興行の歴史を綴った内容となっている。
流智美のような研究家ならいざ知らず、一般のファンが読んでも最後の1/4程度しか知っているレスラーや興行会社は出てこないだろう。
私もそのクチで、ビンス=マクマホンJR.によるTV番組作りやマーケティング、スターレスラーに役を与えた売出し(これらの詳細については記されていないが)による“筋肉ドラマ”や、今も続くソープオペラ&ハードコア路線で、WWCとECWを吸収していく部分には食いついたものの、前半の聞いたこともないようなレスラーやプロモーターの活躍については、少々退屈だった。
副題を見た限りでは、映画のようにその時々の時代背景にリンクした、社会の縮図的な裏面が、気の利いた映画評のように解説されているように取れるが、そうではないのも不満。
歴史書として読むなら類書が無いので5、プロレス本としてなら3で、間をとって4とした。
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リングサイド プロレスから見えるアメリカ文化の真実 単行本(ソフトカバー) – 2008/6/25
スコット・M・ビークマン
(著),
鳥見真生
(翻訳)
21世紀の今日、アメリカのプロレス界では、ビンス・マクマホン率いるWWEが独占市場を築いている。だが、ここに至るまでには、長い抗争の歴史が存在し、数々の神話や伝説が生み出されてきた。本書は、歴史学の研究家でもある著者が、膨大な資料にあたり、すべての虚飾を排してまとめあげた、真実のプロレス史である。
フランク・ゴッチ、ウィリアム・マルドゥーンら神話のレスラー。ルー・テーズ、ブルーノ・サンマルチノ、ニック・ボックウィンクル、リック・フレアー、ハルク・ホーガンといったリビング・レジェンド。そしてスティーブ・オースチン、ザ・ロックら現代のスーパースターまで。名だたるレスラー、悪魔のごとき知恵を出す名プロモーター、そして伝説を作り出すメディアの仕掛け人……多くの人々が織りなすアメリカン・プロレスの歴史を網羅した、画期的ノンフィクション。
フランク・ゴッチ、ウィリアム・マルドゥーンら神話のレスラー。ルー・テーズ、ブルーノ・サンマルチノ、ニック・ボックウィンクル、リック・フレアー、ハルク・ホーガンといったリビング・レジェンド。そしてスティーブ・オースチン、ザ・ロックら現代のスーパースターまで。名だたるレスラー、悪魔のごとき知恵を出す名プロモーター、そして伝説を作り出すメディアの仕掛け人……多くの人々が織りなすアメリカン・プロレスの歴史を網羅した、画期的ノンフィクション。
- 本の長さ250ページ
- 言語日本語
- 出版社早川書房
- 発売日2008/6/25
- ISBN-104152089326
- ISBN-13978-4152089328
商品の説明
著者について
スコット・M・ビークマン(Scott M. Beekman)は現在、リオグランデ大学リオグランデ・コミュニティカレッジで教鞭をとっている。本書はオハイオ大学で歴史学の客員准教授をつとめていた2006年に上梓した。
登録情報
- 出版社 : 早川書房 (2008/6/25)
- 発売日 : 2008/6/25
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 250ページ
- ISBN-10 : 4152089326
- ISBN-13 : 978-4152089328
- Amazon 売れ筋ランキング: - 158,120位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 4,593位スポーツ (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2008年7月18日に日本でレビュー済み
男の子ならば、誰でも一度は見る(ハマる)プロレス。現在は日本人同士の対戦がほとんどで、外人レスラーというものの存在感は希薄になりましたが、表題に書いた時期にプロレスを見ていた年代ならば、外人たち(ほとんどはアメリカのレスラー)の凄みを覚えているでしょう。この本は、そうした外人レスラーたちのルーツである、アメリカのプロレスをキチンと語った良書。メキシコやヨーロッパ、そしてもちろん日本に関する記述が少ない(というより、無い)のが残念だが、猪木や大仁田、そして意外にも蝶野正洋の名前は出てきましたね。