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赤い星 (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション) 単行本 – 2008/8/1
高野 史緒
(著)
- 本の長さ298ページ
- 言語日本語
- 出版社早川書房
- 発売日2008/8/1
- ISBN-104152089504
- ISBN-13978-4152089502
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登録情報
- 出版社 : 早川書房 (2008/8/1)
- 発売日 : 2008/8/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 298ページ
- ISBN-10 : 4152089504
- ISBN-13 : 978-4152089502
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,257,281位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 316,249位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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高野史緒(たかの・ふみお)
1966年茨城県土浦市生まれ。お茶の水女子大学人文科学研究科修士課程終了。
1995年、第6回日本ファンタジーノベル大賞最終候補作『ムジカ・マキーナ』でデビュー。
2012年、『カラマーゾフの妹』で第58回江戸川乱歩賞を受賞。主な著作に『カント・アンジェリコ』、『赤い星』、『時間は誰も待ってくれない 21世紀東欧SF・ファンタスチカ傑作集』(編纂)、『翼竜館の宝石商人』等がある。Kindle Singles ではジョン・グリビン著『ビッグバンとインフレーション:世界一短い最新宇宙論入門』を翻訳している。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2012年12月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
独特な、日本人離れした視野の広い、高野 史緒ワールドを堪能しました。
2008年11月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本文二段組の長編を読むのに1週間かかった.何しろロシア側ではモスクワとペテルブルグと二つの都にそれぞれ皇帝がいて,日本側は海外派兵ができない憲法があるのにまだ幕府制で,大老にはロシアの皇族実力者が据えられ,ロシアの支配下にある.そうしてTVが廃れてインターネットTVに熱狂するオタク達が群を作っている.この不可思議な状況の把握が容易ではないのだ.大黒屋光太夫と思しきスーパータレントがシベリア横断クイズを主催して ペテルブルグに行くぞ ! と叫んでいる.江戸娘 おきみ は,幼馴染の吉原きっての花魁とロシアに行ったきりの音楽家龍太郎のためにオンラインで江戸 - ペテルブルグを股に架けて働くが,はかばかしくは事が運ばない... 事態の真相は択捉にピョートル大帝が建立した修道院(!)で大黒屋から おきみ に明かされるように見えるが,赤い星の正体は最後まで判らない.ペテルブルグではネフスキー大通りが一体どう言う通りか記述がないままで,読む方では持て余すしかない.筋が複雑な割に,細部の描写が足りな過ぎる感じ.このSFでロシア観光はできない.非常に残念と言うしかない.
2008年11月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
老若二人の修道僧がロシア新皇帝、ボリス・ゴドゥノフの戴冠式のインターネット中継を観ているところから話が始まる。ロシア皇帝とインターネット…?さらに二人の会話から日本がロシアの属国となっているらしいこと、日本には徳川幕府が存在するらしいこと、かつてはソヴィエト連邦という国が存在していたらしいこと、などが浮かび上がってくる。いったいこの世界では何が起きているのだろう?読み始めた最初の段階で様々な謎が提示され、読者は一気に引き込まれる。
先帝の皇子であると称する「ドミトリー」、将軍のご落胤と称する吉原の花魁真理奈太夫、この二人を結びつけて帝位簒奪を狙うクプルスリー公爵、その陰謀を阻止しようとする幕府大老シュイスキー公爵、真理奈太夫の幼馴染で江戸のソフトウェアエンジニアおきみ、おきみが思いを寄せるペテルブルクのピアニスト龍太郎、龍太郎につきまとうケーニヒ博士、そしてインターネット上で噂される「赤い星」という存在。江戸とペテルブルクを舞台に、謎めいた登場人物たちによって物語が展開していく。
元ネタの一つはプーシキンやムソルグスキーの『ボリス・ゴドゥノフ』。著者は、光瀬龍『征東都督府』、ギブスン&スターリング『ディファレンス・エンジン』などの歴史改変モノを髣髴とさせる舞台設定とインターネットという小道具によって新しい物語を作り出している。壮大な舞台のわりに人物の造形がやや甘いのが難か?
先帝の皇子であると称する「ドミトリー」、将軍のご落胤と称する吉原の花魁真理奈太夫、この二人を結びつけて帝位簒奪を狙うクプルスリー公爵、その陰謀を阻止しようとする幕府大老シュイスキー公爵、真理奈太夫の幼馴染で江戸のソフトウェアエンジニアおきみ、おきみが思いを寄せるペテルブルクのピアニスト龍太郎、龍太郎につきまとうケーニヒ博士、そしてインターネット上で噂される「赤い星」という存在。江戸とペテルブルクを舞台に、謎めいた登場人物たちによって物語が展開していく。
元ネタの一つはプーシキンやムソルグスキーの『ボリス・ゴドゥノフ』。著者は、光瀬龍『征東都督府』、ギブスン&スターリング『ディファレンス・エンジン』などの歴史改変モノを髣髴とさせる舞台設定とインターネットという小道具によって新しい物語を作り出している。壮大な舞台のわりに人物の造形がやや甘いのが難か?
2009年8月2日に日本でレビュー済み
大好きな作家、高野史緒の最新作。相変わらずの歴史改変ものだけど、今までの集大成っていっていいぐらいの作品だと思う。ただ、あとがきに書いてあったが、あまりにもネタを詰め込みすぎて消化不良気味。というより、もっと長編にするか、独立した長編に分けるかすれば、もっと楽しめたような気がする。
サイバーパンク、スチームパンクって、今はもうあまりはやらないかもしれないが、自分は今でも好き。そのジャンルでは、彼女は、日本の作家で一番好きかもしれない。
帯にギブスン meets ブルガーコフってあったけど、まさにそんな感じ。ちょうどこの前、ブルガーコフの『巨匠とマルガリータ』を読んだばかりだったので、より一層、そう感じた。また、最近のギブスンの作品、『パターン・リコグニッション』の影響も感じられるし。
自分の今年の日本SFベスト3には入れたい作品だ。
サイバーパンク、スチームパンクって、今はもうあまりはやらないかもしれないが、自分は今でも好き。そのジャンルでは、彼女は、日本の作家で一番好きかもしれない。
帯にギブスン meets ブルガーコフってあったけど、まさにそんな感じ。ちょうどこの前、ブルガーコフの『巨匠とマルガリータ』を読んだばかりだったので、より一層、そう感じた。また、最近のギブスンの作品、『パターン・リコグニッション』の影響も感じられるし。
自分の今年の日本SFベスト3には入れたい作品だ。