スペンサーシリーズ。
妻の浮気調査を依頼されたスペンサー。調査の過程でFBIをも巻き込む事態に発展。
事件の背景に過去の自分を重ねるスペンサーは自分の手できっちりカタをつけることを決断する。
スッキリしたストレートなストーリーと展開、ラストのオチもスペンサーシリーズらしい。
これぞスペンサーシリーズというスタンダードな仕上がり。
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昔日 (ハヤカワ・ノヴェルズ) 単行本 – 2008/12/10
ロバート・B・パーカー
(著),
加賀山 卓朗
(翻訳)
その依頼人の何かが、スペンサーのどこかに触れたのか。妻の不倫を疑い、素行調査を依頼してきた男に、かつてスーザンとの別れに苦悩した自らの日々を重ねたスペンサーは、日頃はさほど力を入れない浮気調査に力を注ぐ。ホークの手まで借りた調査の結果、大学教授をつとめる妻は、やはり同僚と浮気をしていたことが判明する。だが、動かぬ証拠をつかもうと盗聴器まで使ったスペンサーの調査は、意外な事実を掘り当ててしまった。浮気相手の教授に、ただならぬ背景があるようなのだ。そのことは伏せ、調査結果のみを夫に伝えはしたが……やがて、当の妻が射殺される事件が起き、夫も行方不明となってしまう。思わぬ展開に、警戒を強めるスペンサーは、助っ人のガンマンたちを呼び集める! 過去の自分と向かい合うスペンサーの苦悩をも描いた、渾身の傑作。
- 本の長さ321ページ
- 言語日本語
- 出版社早川書房
- 発売日2008/12/10
- ISBN-104152089857
- ISBN-13978-4152089854
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商品の説明
著者について
1932年生まれ。ボストン大学でハードボイルド作品に関する論文で博士号を取得。1973年に私立探偵スペンサーが初登場する『ゴッドウルフの行方』で作家デビュー。1976年の『約束の地』でアメリカ探偵作家クラブ賞最優秀長篇賞を受賞し、2002年には同賞の巨匠賞を受賞した。本書でスペンサー・シリーズは、35作目となる。他にも、警察署長ジェッシイ・ストーン・シリーズ、女性探偵サニー・ランドル・シリーズのほか、ウェスタン小説やヤングアダルト向けの単発作品など、精力的に作品を発表している。
登録情報
- 出版社 : 早川書房 (2008/12/10)
- 発売日 : 2008/12/10
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 321ページ
- ISBN-10 : 4152089857
- ISBN-13 : 978-4152089854
- Amazon 売れ筋ランキング: - 84,335位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 671位英米文学研究
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2022年4月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
スペンサーはかっこ悪いだけだが、スーザンは致命的に全てを台無しにしていると感じます。ホークがいなかったら、単なる質の低いアメリカンコミックです。
2015年2月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
読んでいる間ずっと「告別」「キャッツキルの鷲」(もう30年前!)のことが思い出される作品。スーザンへの愛がいつまでも現在進行形であるが故に蘇る遠い日の別れの時の心の傷。ハードボイルドはストーリーじゃなく、スタイルなんだと最近(ようやく)気づいてからスペンサー・シリーズの魅力を再認識してます。
2011年5月30日に日本でレビュー済み
とある中年男性からの妻の浮気を疑う調査依頼がもたらされます。よくある浮気調査の依頼かとスペンサーは軽く引き受けますが、その浮気調査であっさりと妻の浮気が確定し、依頼主の男性にその事実が告げられると数日後には、妻と白昼堂々と撃ち殺され、主人も殺されてしまいます。
どうやら、妻が浮気していた相手がなんらかの反政府組織と結びついていたようで、殺された主人がFBIの捜査官の一人だったこともあり、事件は大事になっていきます。しかし、その反政府組織というものの実態は大して危険でも過激な組織でもなく、いささか首をひねるところがあり、スペンサーは直接浮気相手との対決を望みます。
というのがミステリとしてのあらすじなんですが、実は今回のスペンサーのお話、事件解決のプロットやミステリ自体はわりとどうでもいい感じで、浮気された男性と、主人を裏切った妻というところに、スペンサーとその恋人のスーザンがかつての自分たちの問題を見いだして過剰に肩入れし、事件を解決することで、自分たちの問題を解決しようとしていることがあからさますぎるくらいあからさまで、ある意味、他人の事件をつかっての心理カウンセリング治療のようで、正直ちょっと疑問符がついたお話でした。
そもそもが、スーザンとスペンサーの過去(このあたりは「キャッツキルの鷲」だったかな、で語られた事件です)の浮気問題、三角関係の話というのも、もう二十年近く前の話で、そんな初期の出会いの頃の浮気事件がいまだに、スペンサーとスーザンの間になんらかの痕跡として残っているのが不可思議でした。なんせ、この二人ときたら出会いから既に二十年以上たっているというのにも関わらず、毎度毎度ラブラブでセックス依存症ではないかというくらいに、色々いたしているカップルですから、そういう問題はとうに克服したと思っていたのですが、そういう問題ではないのでしょうかね。
DVというよりは、強烈な精神をもった相手に影響を受けやすいような気質をスーザンがもっているというのはしばしば語られることですが、それだからといって、その浮気がこんなに長いこと意識の底にとどめられたりするのはなんだか不可思議だし、もしスペンサーのほうが本当にそんなことを気にしているのなら、なんて心が狭いというか狭量なんだろうかと違う意味でタフガイ、ハードボイルドの主人公としてのスペンサーの器に疑問を覚えてしまいます。
普通に考えて、結婚したわけでもなんでもない状態の、二十数年前の浮気、しかもその浮気相手は反政府系の組織だったということで、FBIの支援を受けてそのアジト的なところまで壊滅させる血と破壊の復讐劇的痴話喧嘩をやってのけた事件をいまだに気にしているとなると、ちょっとねと思いませんか?
大人の男なら、それだけその時の自分には魅力がたりなかったのだな、と反省した上で、その後の二十数年感の積み重ねがあって全然どうでもいい事件だよと流せなかったのかなぁと思わないでもありません。勿論、浮気された上で、自分のことを馬鹿にする妻の台詞や浮気シーンの録音を聞かされて、そのうえで殺されてしまったFBI職員というのはあまりに可哀想ではありますが、、。
あと、スペンサー一党や過去シリーズのファンからすると、チョヨをはじめとしたスペンサーファミリー的な人々が集まって楽しんでいる雰囲気についてはこちらは素直にニンマリしてしまいました。こういうのはシリーズものならではの楽しみですね。
どうやら、妻が浮気していた相手がなんらかの反政府組織と結びついていたようで、殺された主人がFBIの捜査官の一人だったこともあり、事件は大事になっていきます。しかし、その反政府組織というものの実態は大して危険でも過激な組織でもなく、いささか首をひねるところがあり、スペンサーは直接浮気相手との対決を望みます。
というのがミステリとしてのあらすじなんですが、実は今回のスペンサーのお話、事件解決のプロットやミステリ自体はわりとどうでもいい感じで、浮気された男性と、主人を裏切った妻というところに、スペンサーとその恋人のスーザンがかつての自分たちの問題を見いだして過剰に肩入れし、事件を解決することで、自分たちの問題を解決しようとしていることがあからさますぎるくらいあからさまで、ある意味、他人の事件をつかっての心理カウンセリング治療のようで、正直ちょっと疑問符がついたお話でした。
そもそもが、スーザンとスペンサーの過去(このあたりは「キャッツキルの鷲」だったかな、で語られた事件です)の浮気問題、三角関係の話というのも、もう二十年近く前の話で、そんな初期の出会いの頃の浮気事件がいまだに、スペンサーとスーザンの間になんらかの痕跡として残っているのが不可思議でした。なんせ、この二人ときたら出会いから既に二十年以上たっているというのにも関わらず、毎度毎度ラブラブでセックス依存症ではないかというくらいに、色々いたしているカップルですから、そういう問題はとうに克服したと思っていたのですが、そういう問題ではないのでしょうかね。
DVというよりは、強烈な精神をもった相手に影響を受けやすいような気質をスーザンがもっているというのはしばしば語られることですが、それだからといって、その浮気がこんなに長いこと意識の底にとどめられたりするのはなんだか不可思議だし、もしスペンサーのほうが本当にそんなことを気にしているのなら、なんて心が狭いというか狭量なんだろうかと違う意味でタフガイ、ハードボイルドの主人公としてのスペンサーの器に疑問を覚えてしまいます。
普通に考えて、結婚したわけでもなんでもない状態の、二十数年前の浮気、しかもその浮気相手は反政府系の組織だったということで、FBIの支援を受けてそのアジト的なところまで壊滅させる血と破壊の復讐劇的痴話喧嘩をやってのけた事件をいまだに気にしているとなると、ちょっとねと思いませんか?
大人の男なら、それだけその時の自分には魅力がたりなかったのだな、と反省した上で、その後の二十数年感の積み重ねがあって全然どうでもいい事件だよと流せなかったのかなぁと思わないでもありません。勿論、浮気された上で、自分のことを馬鹿にする妻の台詞や浮気シーンの録音を聞かされて、そのうえで殺されてしまったFBI職員というのはあまりに可哀想ではありますが、、。
あと、スペンサー一党や過去シリーズのファンからすると、チョヨをはじめとしたスペンサーファミリー的な人々が集まって楽しんでいる雰囲気についてはこちらは素直にニンマリしてしまいました。こういうのはシリーズものならではの楽しみですね。
2009年1月24日に日本でレビュー済み
スペンサー・シリーズ第35作。
妻の浮気調査を依頼されたスペンサー。ところが妻は何者かに殺害され、さらには依頼人も姿を消してしまう。過去の自分とスーザンを重ね合わせつつ、真相を追及するのだが。
レギュラー、準レギュラーの登場ににんまり。
それにしても、「結婚」についてここまで語り合った二人の姿ってあっただろうか?
妻の浮気調査を依頼されたスペンサー。ところが妻は何者かに殺害され、さらには依頼人も姿を消してしまう。過去の自分とスーザンを重ね合わせつつ、真相を追及するのだが。
レギュラー、準レギュラーの登場ににんまり。
それにしても、「結婚」についてここまで語り合った二人の姿ってあっただろうか?
2009年2月5日に日本でレビュー済み
今回のスペンサーの仕事は、何の変哲もない浮気調査。調査対象の女性の鞄に盗聴器を忍ばせておくと、浮気相手との意外な会話を録音してしまって・・・
事件のきっかけは、ヒッチコック風の巻き込まれ型ヒーロー。しかしヒッチコックの主人公と違って自分から事件の渦に飛び込んでいくのは、スペンサーらしいですね。こんな展開も話の序盤だけで、調査が進むといつものスペンサー小説に戻ります。電話一本で助けに現れるスペンサーファミリーも健在です。
そして話の終盤になると、いつもとちょっと違った展開になります。いつものパターンを踏襲しつつ、新しい要素を加えることでマンネリを避ける。パーカーのベストセラー作家としての手腕が発揮されています。
事件のきっかけは、ヒッチコック風の巻き込まれ型ヒーロー。しかしヒッチコックの主人公と違って自分から事件の渦に飛び込んでいくのは、スペンサーらしいですね。こんな展開も話の序盤だけで、調査が進むといつものスペンサー小説に戻ります。電話一本で助けに現れるスペンサーファミリーも健在です。
そして話の終盤になると、いつもとちょっと違った展開になります。いつものパターンを踏襲しつつ、新しい要素を加えることでマンネリを避ける。パーカーのベストセラー作家としての手腕が発揮されています。
2009年5月19日に日本でレビュー済み
原文か訳文か、どちらのせいかわからないけどなんか読み難い。筋もはちゃめちゃだけど、ま、いいのだ。