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ロング・グッドバイ (Raymond Chandler Collection) 新書 – 2009/3/6

4.4 5つ星のうち4.4 590個の評価

テリー・レノックスとの最初の出会いは、「ダンサーズ」のテラスの外だった。ロールズロイス・シルバー・レイスの車中で、彼は酔いつぶれていた。

私立探偵フィリップ・マーロウは、億万長者の娘シルヴィアの夫テリー・レノックスと知り合う。
あり余る富に囲まれていながら、男はどこか暗い蔭を宿していた。
何度か会って杯を重ねるうち、互いに友情を覚えはじめた二人。
しかし、やがてレノックスは妻殺しの容疑をかけられ自殺を遂げてしまう。
が、その裏には哀しくも奥深い真相が隠されていた……。

新訳ブームを巻き起こした村上春樹訳『長いお別れ』が読みやすい軽装版で登場

商品の説明

著者について

1888年シカゴ生まれ。
7歳のころ両親が離婚し、母についてイギリスへと渡る。
名門ダリッチ・カレッジに通うも卒業することなく中退。
1912年アメリカへ戻り、いくつかの職業を経たのち、1933年にパルプ雑誌《ブラック・マスク》に寄稿した短篇「ゆすり屋は撃たない」で作家デビューを飾る。
1939年には処女長篇『大いなる眠り』を発表。同書の主人公、私立探偵フィリップ・マーロウは、永遠のアイコンとなった。
1953年に発表した本書は、アメリカ探偵作家クラブ(MWA)賞の最優秀長篇賞に輝いた。1959年没。享年70。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 早川書房 (2009/3/6)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2009/3/6
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 新書 ‏ : ‎ 711ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4152090103
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4152090102
  • カスタマーレビュー:
    4.4 5つ星のうち4.4 590個の評価

著者について

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レイモンド・チャンドラー
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1888年シカゴ生まれ。7歳のころ両親が離婚し、母についてイギリスへと渡る。名門ダリッチ・カレッジに通うも卒業することなく中退。

1912年アメリカへ戻り、いくつかの職業を経たのち、1933年にパルプ雑誌《ブラック・マスク》に寄稿した短篇「ゆすり屋は撃たない」で作家デビューを飾る。

1939年には処女長篇『大いなる眠り』を発表。同書の主人公、私立探偵フィリップ・マーロウは、永遠のアイコンとなった。1953年に発表した『ロング・グッドバイ』で、アメリカ探偵作家クラブ(MWA)賞の最優秀長篇賞を受賞した。1959年没。享年70。

カスタマーレビュー

星5つ中4.4つ
5つのうち4.4つ
590グローバルレーティング

この商品をレビュー

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文庫化は賛成だが
4 星
文庫化は賛成だが
チャンドラーの『長いお別れ』が村上春樹の新訳でよみがえる。ハードカバー、軽装版を経て文庫化。最初から軽装版なんかいらなかったのでは。でもとにかく内容然り、文庫化はありがたい。
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上位レビュー、対象国: 日本

2024年5月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
翻訳ではあるものの、村上春樹さん特有の文章で読み応えが抜群です。
2021年1月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
しばしば映画のオマージュとしてこの小説が取り沙汰されるので、読んでみようと思った。コロナで時間はあるし村上春樹らしい翻訳がそこここに感じられた。浮世の些事に背を向けているような私立探偵マーロウが泥酔男にどこか魅力を感じて酒を酌み交わしたことから彼の回りで起こる謎めいた殺人事件に巻き込まれていく。
>あなたは少しばかりセンチメンタルなところがあってそれが問題
真相がわかるにつれて男の友情が壊れていくところが「第三の男」を連想させる
9人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2023年7月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
困ったことに巻き込まれていくマーロウが、それを解決していく人間模様。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2022年12月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
最初は冗長に感じたが、後半は優れた展開で堪能出来た。ドストエフスキーの長編が、そうであるように。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2023年12月22日に日本でレビュー済み
訳知り顔で何でも知っており、ケンカというか護身術も巧みな、一見するとヒーローのような主人公である私立探偵マーロウは、依頼人であれ友人であれ人妻であれ、彼らによって(結果的に)利用される人物として描かれている。
 彼は彼自身の良心や倫理観といったものによって行動しているのだが、それにもかかわらず/だからこそ、そのような利用される人物へと機能していくこととなる。マーロウの言動と同様にその存在は、皮肉な構造を持っている。
 小説というものは、そのような歪なものだ。真正面から論理的に説明する、ということになれば学術書に近くなるだろう。人間の社会は矛盾を抱えている、社会においても、個人においても。これは永遠に変わらないだろう、人間の社会という言葉がそれなりに機能するあいだは。また、言語や物語といったものも、矛盾や不安定さを内包しているかもしれない。深酒や賭博や殺人や自殺は、そのような矛盾からもたらされるものだろう。合理主義的精神からみれば、そんなものは無用の沙汰なのだが、最大公約数的な社会の継続的運営には残念ながら必要悪として生じざるを得ないのだろう。近代功利主義の妥当性とも言えるかもしれない。そのような悪の頻度や規模を抑制する、というのが妥当な対応だと思える。

 訳者村上春樹による解説で興味深い言及があった。チャンドラーが心理描写を採らないことに関して、心理的過程といったものに対しブラックボックスと例え、その蓋を開かれることを望まない箱、と言っていた点に、村上の世界観や言語感の一端があらわれているように思える。恐らく、西欧文化の流れにおいては、謎や真理は隠されているもので、だからこそ探究されるものであり、(賢明な)人々はその探究への労力を惜しむべきでない、という姿勢が脈々と受け継がれているように思う。それはオイディプスにおいて端的にあらわれている。それに対し、村上は開けられなくてもよい、解明されなくともよい、と述べ、あたかもニュートンが諸法則の根本原因に触れないように、人間や社会が内包する謎を謎のまま扱う、というような姿勢がここに見られるだろう。そのような姿勢は、彼の多くの作品に見られるものである。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2022年1月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
迅速な-にデリバリに感謝してます。品質的にも全く問題なし。満足。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2023年5月2日に日本でレビュー済み
清水俊二さんの訳は、たしかに原文の全てをそのまま訳しているわけではありませんが、その例示を『九月の暁(Septenber Morn)』に求めるのは如何なものか
村上春樹さんの訳の『ロング・グッドバイ』は2007年にハードカバーが出て、2009年に軽装版、2010年9月に文庫本が出ていますが文章は少しずつ直されています、多分増刷の度に細かく直されているのでしょう。
言われているのは29章の事でしょうか、私が持っている軽装版初版363ページでは、
「着ていたローブの前が開かれた。その下はまったくの裸だった。九月の暁のごとく遮るものもなかったが、その露わな眺めには九月の暁ほどのはにかみの色はなかった。」とご指摘の様な『 』印で明示はされていません。

おそらく、2010年10月発行の松原元信さんの『3冊の「ロング・グッドバイ」を読む―レイモンド・チャンドラー、清水俊二、村上春樹―』の指摘を受けて修正したものと思われます。
清水俊二さんは1988年5月22日に亡くなられているので、自身では直しようがありません。

2024.1.27追記
元のレビューが消えた様なので補足しますが、
上記は、清水訳は『九月の暁』の意味を取り違えているが、村上訳は正確に訳しているというレビューに対する意見です。
元のレビュアーが何刷を参照したかは不明ですが
参考までに
清水訳(早川書房,ハヤカワ・ミステリ文庫『長いお別れ』2015年11月15日,80刷,286ページ)
「部屋着の前がはだけて、その下は九月の朝のように何もまとっていないはだかだった。」(「はだか」に傍点)
村上訳(早川書房,ハヤカワ・ミステリ文庫『ロング・グッドバイ』2023年11月25日,17刷,333ページ)修正版
「着ていたローブの前が開かれた。その下はまったくの裸だった。『九月の暁』のごとく遮るものもなかったが、絵画にあるようなはにかみの色はなかった。」
田口俊樹訳(東京創元社,創元推理文庫『長い別れ』2022年4月28日,初版,322ページ)
「彼女が着ているローブのまえがはだけた。ローブの下は裸だった。フランスの画家シャバが描いた『九月の朝』の裸婦のように素っ裸だった。それでいて恥じらいが少しもなかった。それも忌々しいほどに。」
市川亮平訳(小鳥遊書房,『ザ・ロング・グッドバイ』2023年5月28日,第1刷,253ページ)
「すると身につけていたローブが開いた。彼女は九月の朝を想わせる裸身だったが、そこにはまったく恥じらいはなかった。[「九月の朝」とは湖に佇む恥じらいを含んだ若い女性のヌード画。ニューヨーク メトロポリタン・アートミュージアム所蔵]」

3冊の「ロング・グッドバイ」を読む―レイモンド・チャンドラー、清水俊二、村上春樹― (ソリックブックス)
見苦しいレビューも付いていますが、私は良書だと思います。
8人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2021年8月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
だいぶ昔に清水俊二訳のハヤカワ・ミステリの「長いお別れ」を読んでいたが
久しぶりにこの長いお別れのことを思い出し買い直してみるかと思ったが、
村上春樹訳の「長いお別れ」が出ていることを知りこっちを買ってみた。
まだあとがきを少ししか読んでないが村上春樹にとって特別な本だったらしく
何回も原文を含め読み込んでいたらしい。
SNSが主流の時代になりこのような厚めの文庫本を最後まで読むような文化は
廃れてしまったかもしれないし自分もツイートのような短文ではない長文を読み込むのは
しんどくなってしまってこの本も素敵なインテリアになってしまうかもしれないが、
ずっと後世にまでこの本の精神は語り継いていくべきものだと確信している。
11人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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