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ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士 下 単行本 – 2009/7/9

4.3 5つ星のうち4.3 30個の評価

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リスベットは回復しつつあったが、様々ないわれのない罪を着せられていた。リスベットを守るためミカエルは、彼女の弁護士になった妹のアニカ、警備会社の社長アルマンスキー、彼女の元後見人パルムグレンらを集めて、行動を開始する。だが、特別分析班は、班の秘密に関与する者たちの抹殺を始めた。さらに彼らの過去の悪事を露見させる書類をミカエルたちから取り戻すべく、強硬策に出る。一方ミカエルは、病院内にいるリスベットと密かに連絡を取ることに成功、必要な情報を彼女から得ようとする。そして、特別分析班の実態を暴く捜査を開始した公安警察と手を組み、巨大な陰謀を解明しようとする。やがて、リスベットの裁判が始まり、特別分析班に操られた検事とアニカ、リスベットが法廷で白熱の闘いを繰り広げる!

世界中に旋風を巻き起こした驚異のミステリ三部作、ついに完結!
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 早川書房 (2009/7/9)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2009/7/9
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 473ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4152090499
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4152090492
  • カスタマーレビュー:
    4.3 5つ星のうち4.3 30個の評価

著者について

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スティーグ・ラーソン
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1954年スウェーデン北部に生まれる。スウェーデン通信でグラフィック・デザイナーとして20年間働き、英国の反ファシズムの雑誌『サーチライト』の編集に長く携わる。

1995年、人道主義的な政治雑誌『EXPO』を創刊し、やがて編集長を務めた。日に60本もタバコを吸うヘビースモーカーで、仕事中毒でもあった。パートナーである女性とともに2002年から〈ミレニアム・シリーズ〉の執筆に取りかかり、2004年のはじめに三冊の出版契約を結ぶ。

2005年、第1部『ドラゴン・タトゥーの女』が発売されるや、たちまちベストセラーの第1位となった。第2部『火と戯れる女』、第3部『眠れる女と狂卓の騎士』と続く三部作は今や全世界で合計2600万部を超すという破格の売り上げを記録している。

しかし、筆者のラーソンはその大成功を見ることなく、2004年11月、心筋梗塞で死去した。享年50。

カスタマーレビュー

星5つ中4.3つ
5つのうち4.3つ
30グローバルレーティング

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上位レビュー、対象国: 日本

2016年3月8日に日本でレビュー済み
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色々推理小説は読んできたが、これほど面白いのに出会ったことはない。作者が亡くなってしまったのはもまことに残念。ご冥福を祈るのみ。ただ、時間の無い方にはお奨めしません。離れられなくなりますよ。
2014年10月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「ミレニアム4」を読みたかったし、別の作品も読みたかった。舞台がスウェーデン、というのも刺激的だったのに……。
 この「ミレニアム3」で、ちゃんとエンディングをむかえていて、登場人物たちの始末は、ちゃんとついているので、大満足なのだけれども……。
 亡くなったのが2004年。享年50というのは、いかにも若すぎる。あらためて冥福を祈ります。
 大好きなドン・ウィンズロウには、くれぐれも長生きしてほしいと願う、今日この頃です。
2013年12月12日に日本でレビュー済み
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1円と安かったので買ってみましたが、忙しくてまだ手つかずです。
2010年1月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
高福祉国家とムーミンの印象しかなかったスエーデン。最近はIKEAとH&Mが加わったとは言え、遠い国でした。
男尊女卑的思想や人身売買、暴力に苦しめられている女性の問題、リスベットの裁判では少しスッとした気分を味わえました。
遠い国でも同じような問題があるのですね。
3部作の中では3が一番好きだったな。
あー続き気が読みたい。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2010年3月3日に日本でレビュー済み
遅ればせながら、全巻読みました。いや〜〜おもしろかったですw!
まず各巻の冒頭に記される、スウェーデンの女性がおかれる立場に対するギョっとする統計。
「え?スウェーデンてそんな物騒なところなの・・・?
あのお洒落家具の国が・・?」とまず思わせられます。
この統計がどこまで正しいのかはわかりませんが、本編に対してある説得力になってるのは確か。

 登場人物の多さも、行ったり来たりする話運びも意外と苦になりませんでした。
リスベットのキャラクターは、一歩まちがえれば読者に反感を抱かせる様な性格ですが
筋が通っているのでむしろスウェーデン版ツンデレキャラとして素晴らしい出来でしょう。

スーパーハッカーぶりが荒唐無稽すぎ、という向きも見受けられますし
その通りだとおもいますが、「ハッカー」が物語に出て来た段階で「魔法使い」と
ある意味同義だとも言えますのでwそこはあまり気になりませんでした。
ミカエルのスーパーモテモテぶりも「魔法使い」的ですし。

ひさしぶりにワクワクしながら読みました。テレボリアン他、悪役が本当にイヤ〜な奴なところは
宮部みゆき的です。メジャーな力があるところも。
もうこれ以上読めないのが本当に残念です。

しかし・・・ミカエルがここまでモテモテな必要あるんですかねw?
そこだけがひっかかります!
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2014年4月22日に日本でレビュー済み
両親が持ってきた「ミレニアム1」の上下を読み、「こりゃはまりそうだ」という予想通りにはまり通して、AmazonにてKindle本の2と3を購入。Kindle万歳!小さなiPhone(しかも3)の画面で読みきった。その後、「Kindleっていいもんだ」と深く感じ入り、iPad miniを購入。iPad miniは快適で、ミレニアム1~3まで、この数ヶ月で数回読了。

ミカエルが「この事件の核心は結局のところ、スパイとか国の秘密組織とかじゃなくて、よくある女性への暴力と、それを可能にする男ども」と言った通りで、ミレニアム・シリーズをミステリーとして読むと物足りないかも知れない(途中で誰が黒幕だかわかるし)。でも、「女性(や弱者)の権利」を軸にして読むと、ずしりとくる内容。自由とは、権利とは、平等とは何だろう、と考えさせられた。しかも、舞台は21世紀のスウェーデン。行ったことないし、スウェーデン人の知り合いもいないけど、OECD諸国の中でもずば抜けて女性の権利が守られ、自由が尊重されているんだろうと勝手に思っていた。なのに(フィクションとは言え)、スウェーデンですらこうなのだと思うと、私の目の黒い内には私の周囲で女性の権利がここまで進むことはないんじゃないか、と少し落ち込んだ。反対に言えば、女性が自由に生きていける時代になったら、この本には歴史的価値しかなくなるんじゃないか、とも思う。私の娘がいつの日か「そういう時代もあったな」と思える日が来るといいのだけど。

年老いた我が両親はこのシリーズをミステリーとして楽しんだらしく、「ちょっとどぎついところがあるけど」と言っていた。マルティン・ベック・シリーズで、スウェーデン社会のあり方にはそれなりに馴染んでいたけれど、特にエリカとミカエルの関係はさっぱり理解できないらしい。まあ、ミレニアム・シリーズを読んでいると、スウェーデンでも決して受け入れられるようなことではないらしいが。が、自分が実行するとは思えないけど、私はああいう関係もありだろうと感じている。ミカエルは女たらしと言うか、一見したところ女性関係がルーズなように見えるけど、彼はあれで女性を尊敬しているし、対等に扱っている。イヤなことを無理強いする訳でもなく、リスベットに嫌われたと思ったらそれがなぜかはわからなくても受け入れようとする。

シリーズを読了後、すぐさまハリウッド版とスウェーデン版のミレニアムを観た。
ダニエル・クレイグが色男なミカエルにぴったりなハリウッド版と、ミカエル役がどうしてもハンサムに見えないけどリスベットが素敵なスウェーデン版。どっちも悪くはないんだけど、映像にしてしまうとどうしても物足りない印象が。それはやはり、本のように細かな描写がないと、ミステリーの底に常に流れている女性・権利・自由・平等といったテーマが感じられないからだと思う。当シリーズ(本の方)に対し「だらだらして不必要な描写が多かった」という感想も見られたが、上記理由により、細かな描写があってこそ深く入り込める本だったと思う。移民の私、女性の私、職業人としての私・・など、様々に自分自身に投影して考えさせられた。

スティーグ・ラーソンが故人であることがとても残念・・・
ミレニアム4や5を読みたかった。

・・・話はズレるが、スウェーデン語ではHeとかSheに当たる言葉は廃止し、中性的な人称代名詞を使おうという動きがあるらしい。
子供の時から男女の違いを育ませないために保育園に預ける時も、園側に子供の性別を知らせないということもあるとか。
スウェーデン語は全然わからないけど、欧州系の言語には性別によって色々と語尾が変化する言語がよくある。例えばスペイン語で「ソイ・ハポネサ」というのは「私は日本人」という意味だけど、「ハポネサ」が女性形なので「私=女性」だとわかる。ロシア語で「ヤー・ウスタラ」というのは「私は疲れた」という意味だが、「ウスタラ」が女性形なのでやはり「私=女性」だとわかる。多分、スウェーデン語の文法にもこういうのがあるんじゃないかと思うんだけど、中性的にいこうと思ったらどうするんでしょうね。
2011年4月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
賞賛の嵐が並ぶ中ですみません…。
そりゃ、1で面白くないと思ったら、3まで読みませんよね。フツーは。
なんで、最後まで読んだ自分へのご褒美に★ひとつ追加します。
あいかわらすのスーパーハッカー、モテモテ中年男が活躍。
法廷ミステリー?ってほどでもないし。
読ませる文章というか読み飛ばしてもまったく問題ない文章。

あぁ、なんでこんなにみんなが高評価かという謎が
まったく解けないまま幕は閉じるのであった。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2009年10月23日に日本でレビュー済み
 面白い! すごく面白かったのだ!!!
 権力に屈せず、信念をまげないジャーナリスト、ミカエル。
 3部作を通しての真の主役、リズベット・サランデル。
 彼女は華奢で、まだ成人を迎えてないかのように見える外見とはうらはらに
 その世界ではトップクラスのハッカー。
 レオンのころのナタリー・ポートマンをそのまま成長させたよう。
 人当たりが悪く、不適合者としてレッテルを貼られた彼女が見えざる敵
 (終盤目に見えてくるのだが)に復讐していく物語。
 ミカエルたちの雑誌「ミレニアム」が、警察や国家なども巻き込んでその彼女を助けていく話。
 読み進めるうちに鳥肌がたち、
 フィクションだとわかっているのに襲撃される場面ではひゃっと声をあげてしまうほどの場面描写、
 知り得ない世界の話(たとえばPC、ハッカーなどの専門的な話)を書くときでも
 読者をほったらかしにするのではなく、きちんと連れて行ってくれる筆運び。
 スウェーデンを舞台に、スパイもの的要素も加え、政治、世界情勢、女性問題、
 人種問題にも触れながら進むストーリーは
 手に取りやすい装丁とは裏腹に、ずっしりと重みがあり、
 かつ小難しくなく、まさにエンターテイメントな面白さの塊。
 ダン・ブラウンの面白さなんて、なんだったんだろうとつい思ってしまうくらいの、この気持ち。
 まだ読んでいない方に本当におすすめしたい!!!!!
 
 第1作目を手にしたとき、たしかにちょっと小馬鹿にしたかも。
 まあ、あるよね、こういう面白い本、って。
 第2作目は、もしかしたらすごい読み応えがあったかも!とこの先の予感を抱かせた。
 そしてそして、第3作目。繰り返すが、本当にこんな気持ちを抱くとは思わなかった!
 作者が成功を見る前に亡くなってしまったという事実をつきつけられ、残念で仕方がない。
25人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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