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ブリムストーンの激突 (ハヤカワ・ノヴェルズ) 単行本 – 2009/10/8

4.3 5つ星のうち4.3 7個の評価

レゾリューションでの戦いから一年。ヴァージル・コールとその長年の相棒エヴェレット・ヒッチは、一人の女を捜してニューメキシコからテキサスを南下するはるかな旅の途上にあった……


彼らはリオ・グランデ川に近いうらぶれた町で女を見つける。アリー・フレンチ、アパルーサでヴァージルと愛し合いながらも次々とほかの男に身をゆだね、彼を捨てて逃げていた女だ。彼女は最低の娼婦に身を落としていた。ヴァージルとエヴェレットは彼女が立ち直るまで、ブリムストーンという繁栄しつつある町に保安官助手として腰を落ち着けることを決める。


ブリムストーンの有力者は、元ギャングの酒場の主人パイクと狂信的キリスト教団を率いる伝道師ブラザー・パーシヴァルの二人。酒場を経営するパイクと酒場を罪悪として糾弾するパーシヴァルのあいだには不穏な気配が漂っている。そんな中、町の周辺で同じ犯人によると思われる牛馬泥棒・殺人・誘拐事件が頻発し始めた。現場にはいつも、奇妙なインディアンの矢が残されていたが……


男たちの欲望渦巻く西部の町で、かよわき者たちを守るヴァージルとエヴェレットの正義の銃が火を噴く! 『アパルーサの決闘』『レゾリューションの対決』に続いてミステリ界の巨匠パーカーが贈る白熱のハードボイルド・ウェスタン。

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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 早川書房 (2009/10/8)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2009/10/8
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 320ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4152090723
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4152090720
  • カスタマーレビュー:
    4.3 5つ星のうち4.3 7個の評価

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ロバート・B.パーカー
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上位レビュー、対象国: 日本

2020年7月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
入手できて良かった。
2019年5月14日に日本でレビュー済み
 「ウエスタン」「西部劇」は、今や死後になりつつある。そんなウエスタンを小説で読むぼくは化石のような存在なのかもしれない。そもそも西部劇とは映画のジャンルであって小説ではあり得ないとさえ認識されているかもしれない。でもアメリカではその昔ペーパーバックで西部劇作家が沢山いたのである。最近では、村上春樹がエルモア・レナードの西部劇『オンブレ』を訳したので、ウエスタン・ノヴェルも少しだけ市民権を示すことができたかな? それにしてもエルモア・レナードが西部劇を書いていたなんて、とぼく自身驚いたのは事実。アメリカには、やはりアメリカ文化が厳然と存在するのだ。

 そもそもウエスタンとは、ぼくの父親の世代のものであったように思う。ぼくの世代は、クリント・イーストウッドのマカロニ・ウエスタンか、ガンマン末期のサム・ペキンパ作品だ。ぼくは、少年時代、銃撃が繰り広げれる西部の小さな町や、不毛の荒野を、スクリーンで憧れの眼差しで食い入るように見つめていた。でも父の世代は、戦争で実際の銃弾をかいくぐって来たのだ。ホンモノの暴力の中を。そんな世代格差も、そして銃規制の甘いアメリカとの国家間文化の格差もしっかりと意識させられてしまうのが、こんな時代に読んでみるパーカー製ウエスタンの世界なのである。

 パーカーはそもそもハードボイルドの系譜に立つ作家であるから、感情表現を抑えた比較的寡黙な文体によって小説を作る。感情は、動作や会話といった視覚・聴覚で得られるものから類推して読み解くしかない。まさに正しいハードボイルドの在り方。ウエスタンにハードボイルドの文体を適用するのは、西部劇映画に慣れ親しんだ者の眼に適った手法であるかもしれない。

 いろいろなことを考えながら久々のパーカー・ウエスタンの世界に浸ってみた。なるほど。これはヴァージル・コール&エヴェレット・ヒッチのコンビ・シリーズの最終作。パーカーの他界ではなく、予定された三部作の完結編でもあったのだ。

 寡黙なヒーローであるコールと、学識のあるコンビ、ヒッチの信頼関係が築く人生の旅。愛する娼婦アリーの無軌道な生き様に翻弄されるコールと、その絶大な信奉者であり親友であるヒッチ。スペンサーとスーザンの安定した関係がもたらす日々の会話と対照的に、コールは寡黙で、正しい言葉を常にヒッチに修正されるほど、表現力に乏しい。コールは銃弾で会話をするタイプの凄腕ガンマンである。

 ブリムストーンの町は、まるでハメット『血の収穫』みたいに舞台が戦闘の舞台が整っている。一つの勢力が町一番の酒場の経営者。もう一つが怪しげな教会を率いるブラザー。どちらもガンマンを山ほど雇っていて居丈高だ。この町の保安官助手に就任するコール&ヒッチ。保安官は彼らに町の治安を任せて去ってしまう。クロサワ映画みたいな構図が出来上がる。

 開拓時代のアメリカの大自然を背景に、未だ整っていない秩序や文化の中で、野生とともに生きることを余儀なくされた暴力の時代の男女たち。未開の文化ならではの人間たちのサバイバルの営みの中で、精神の強さが試される時代に、パーカーは何故ハードボイルドを持ち込みたかったのか? 現代を舞台にしたスペンサー・シリーズとの共通項が実は読んでいるといくらでも見つかる。

 逃げてはいけない事柄。戦うべき選択。守らねばならない矜持。こだわるべき生きざま。そんなスペンサーが日頃こだわっているものとの共通項のあまりの多さに、読者は嫌でも納得するだろう。そして最後まで片のつかなかった三部作の最終作。得られるのが、カタルシスであるのかカタストロフであるのかは、読んで頂いてのお楽しみだ。
2018年12月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
我々には奇異に感じる「トランプをアメリカ人が何故大統領に選んだか」を側面理解できる。国のカルチャーは歴史の中で積み上げられるものと、良し悪しは別として考えました。
2010年3月16日に日本でレビュー済み
ヴァージルとエヴェレットの三部作が大団円を迎えるといったラストです。
対決のドキドキ感やストーリー展開のハラハラ度は三作の中で一番感じました。

あー でもやっぱりアリーはいつものようにやっちゃいますね〜

って感じで好きになれないキャラでしたが、本作を読んで「ヤバイ可愛いかも!」
と思ってしまいました。

そのアリーが最後に美味しいトコロを持っていき、今度こそは変われるかも…
と匂わせてアパルーサへみんなで帰っていくなんて良い終わり方じゃーないですか!

ヴァージルとエヴェレットの物語はもっと読みたいのですが、
パーカーが今年お亡くなりになったのが残念です。
ご冥福をお祈りします。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2009年10月26日に日本でレビュー済み
敵対するグループの存在する西部の町に、ヴァージルとエヴェレットがやってくる。彼らが行動するにつれて、
停滞し乾き澱んでいた町に流れが起こり、最後の戦いに物語りは進んでいく。今回は25人 VS 3人。 
さすがに今回は敵側が大人数になったので、2人のコンビにポニーという頼もしい助っ人が加わる。
(乾き、と書いたが今回は雨の場面が多い。ニューメキシコて、こんなに雨の多いところだったのか...)
今回を含む3作とも、最後の戦いに至るまでの話には大差はない。途中さしたる危機に陥ることもなく、
無類の強さを発揮して敵を殲滅し、町を去って行く。悪者は、どこまでも悪者で、悪行非道を行うが最後は、
この二人組みに退治されてゆく。でもすごいカタルシスがある訳でもない。
そこには、驚くようなミステリーもなければ、最後のどんでん返しも、隠れた黒幕がいる訳でもない。
でも、それで良いと思って、私は、このシリーズを読み続けている。
いつの間にか、この二人組みが大好きになっていて、この二人の掛け合いを楽しみ、二人のチームプレイを
頼もしく思い、この二人が危険な目に遭いませんようにと、密かに願ってしまうのには驚く。
特にエヴェレットがいいなぁ。映画を観た後では、ヴィゴ・モーテンセンの顔がチラついてしまう。
さて、次回は再びアパルーサに戻るみたいだし、そろそろ手強い殺し屋みたいなのが出てくる頃合
ではないかと、期待している。
それにしても、パーカーも78歳、それでいてこれだけの物を書けるか・・・
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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