物語の背景がユニーク(先のレビュアー諸氏が見事に述べられている)なのと、ロボットと一心同体性や
操縦方法など、従来のロボットものと異なるアイディアがいい。侵略者とのバトルシーンなども注目に値す
る。
このようなアイディアまたはSFガジェットなら、今後何冊か同様なロボットテーマSFが出版されても、
そこそこ売れるのではないだろうか。
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
ダイナミックフィギュア〈上〉 (ハヤカワSFシリーズ―Jコレクション) 単行本 – 2011/2/25
- 本の長さ404ページ
- 言語日本語
- 出版社早川書房
- 発売日2011/2/25
- ISBN-104152091959
- ISBN-13978-4152091956
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
商品の説明
出版社からのコメント
謎の異星生物に対抗するべく、 政府が極秘裏に開発した二足歩行兵器。 だがその強大な力ゆえ、 運用には諸外国の承認が強請されていた―― 日本SF新人賞作家・三島浩司氏による早川書房からの初刊行作は、巨大ロボットSFの可能性を突き詰めた前代未聞の異種格闘戦! カバーイラストは加藤直之氏。 また、「太陽の牙ダグラム」「装甲騎兵ボトムズ」「ガサラキ」等を世に送り出した高橋良輔監督から、絶賛のお言葉をいただきました。
登録情報
- 出版社 : 早川書房 (2011/2/25)
- 発売日 : 2011/2/25
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 404ページ
- ISBN-10 : 4152091959
- ISBN-13 : 978-4152091956
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,365,078位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 656位フィギュア・コレクタードール (本)
- - 330,679位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2011年2月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
宇宙からの謎の侵略者の襲来。そして地球を廻るリングの建設。その侵略者を攻撃する謎の存在。そしてその攻防の結果、地球上に落ちたリングから現れた怪物。この設定を見てワクワクし無いのは真っ当なSFファンじゃ無い!本作はリアルロボットSFと謳われているが、ファーストコンタクト物でもあり怪獣物ともいえる。リアルロボットSFというのはガンダムやマジンガーZなど様々な巨大ロボットアニメを生み出した日本独特の物だろう。一つ間違えば荒唐無稽な設定であるリアルロボットが何故必要なのかという問題を作者は見事な世界観を設定してこれを克服している。そして諸外国がスーパーロボットの存在に脅威を抱き警戒するであろう可能性をリアルに描写し政治的な駆け引きや緊張感をも作中で見事に描いていて唸らされた。主人公がナイーヴであり父親がダイナミックフィギュア開発プロジェクトの一員である設定は1stガンダムのオマージュだろうか。個性豊かなキャラクターが活躍し手に汗握る展開が繰り広げられる。上下巻二段組800頁近い分量に慄きながら作品に没入せよ!そして本作の映像化をアニメではなく実写で期待したい!金かかるだろうなぁ。でも海外の日本アニメ好きをターゲットにすればペイ出来るかも!?
2014年8月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
何とか読み終わったという感じです。
読んでいる最中、以前読んだ「戦闘妖精・雪風」シリーズを思い出しました。
感覚的に似ている気がします。
そのあたりが好きならば、読んでみたらという感じです。
読んでいる最中、以前読んだ「戦闘妖精・雪風」シリーズを思い出しました。
感覚的に似ている気がします。
そのあたりが好きならば、読んでみたらという感じです。
2015年7月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
漢字テストのような登場人物がたくさん出てきて、ダラダラと長い展開で、上巻の三分の二あたりで飽きた。
2014年7月24日に日本でレビュー済み
票が割れているようですがどちらもありだなと思います。
文章は実は上手です。視点を次々と切り替えて物語を紡いでいく手法ですが、混乱することなく誰の視点だかすぐに分かりますし、個性を極力消し、目に見える技巧をあえて排した簡潔な文章で、滑らかに読み進められます。
現実に存在しない物事を描かねばならないSFの宿命である「世界観の説明記述」は人によっては足りないと思うでしょうし、冗長だと感じる人もいるでしょうが、これはしょうがない。まず新造語の単語だけを出して、徐々にその用語の説明を織り交ぜていく手口は、SFを読み慣れていない人は嫌うかもしれません。
劇的で大仰な内容をいかに起伏なく静的に描けるか、と言う命題を解くこと成功している作品だと思います。
小説を小説として、あくまで作り事として楽しむことが出来る人は十二分に楽しめると思います。
そこに意味だとか現実性だとか人物像だとかにこだわる方はダメかもしれません。
下巻の後半から結末にかけては、、、これはまあ、、、なんというか、、、勢いで良しとしましょう。。
登場人物に関してですが、個性的な名前は覚えやすいと思います。小林誠司とか村田修一とか岡本洋介とか伊藤幸子とか山田恵里とかだったらかえって読みにくいと思います。(固有名詞は野球選手とソフトボール選手から適当に抽出しました。)
文章は実は上手です。視点を次々と切り替えて物語を紡いでいく手法ですが、混乱することなく誰の視点だかすぐに分かりますし、個性を極力消し、目に見える技巧をあえて排した簡潔な文章で、滑らかに読み進められます。
現実に存在しない物事を描かねばならないSFの宿命である「世界観の説明記述」は人によっては足りないと思うでしょうし、冗長だと感じる人もいるでしょうが、これはしょうがない。まず新造語の単語だけを出して、徐々にその用語の説明を織り交ぜていく手口は、SFを読み慣れていない人は嫌うかもしれません。
劇的で大仰な内容をいかに起伏なく静的に描けるか、と言う命題を解くこと成功している作品だと思います。
小説を小説として、あくまで作り事として楽しむことが出来る人は十二分に楽しめると思います。
そこに意味だとか現実性だとか人物像だとかにこだわる方はダメかもしれません。
下巻の後半から結末にかけては、、、これはまあ、、、なんというか、、、勢いで良しとしましょう。。
登場人物に関してですが、個性的な名前は覚えやすいと思います。小林誠司とか村田修一とか岡本洋介とか伊藤幸子とか山田恵里とかだったらかえって読みにくいと思います。(固有名詞は野球選手とソフトボール選手から適当に抽出しました。)
2011年2月27日に日本でレビュー済み
著者は自ら「面白おかしく」「発想が斬新であり」「道徳心に問いかける」ものを書くと断言しています(詳しくはHP)。
「面白おかしくは」何気ない会話から緊迫の場面まで
「発想が斬新であり」は観たことも無い衝撃的アイデア
「道徳心に問いかける」はあまりにも弱く悲しく、しかし強い「人間であるということ」
宇宙から人類に危機を与える物体が来ている時に、誰が何をしていけばよいのか。人類の誰にも初めから正解が分かるわけが無い、現実の断片をつなぎ合わせてそれぞれが自らもがき苦しみ答えを見つけたと思ったらそれが本当に答えなのか迷い、それでも立ち止まるわけにはいかない。
人間だから当然ミスが有り、危機の中でもいがみ合いがあり、愛し合いが有り、主人公以外の登場人物にもその人生の流れの前後を想像して何度も立ち止まりました。
上下巻読むのには時間がかかるでしょうが、800ページもドキドキハラハラが続くということは本を読む人にとってはとても幸せなことだと思います。私は最後まで「まだ終わらないでほしい」と思いながらページをめくっていました。
「面白おかしくは」何気ない会話から緊迫の場面まで
「発想が斬新であり」は観たことも無い衝撃的アイデア
「道徳心に問いかける」はあまりにも弱く悲しく、しかし強い「人間であるということ」
宇宙から人類に危機を与える物体が来ている時に、誰が何をしていけばよいのか。人類の誰にも初めから正解が分かるわけが無い、現実の断片をつなぎ合わせてそれぞれが自らもがき苦しみ答えを見つけたと思ったらそれが本当に答えなのか迷い、それでも立ち止まるわけにはいかない。
人間だから当然ミスが有り、危機の中でもいがみ合いがあり、愛し合いが有り、主人公以外の登場人物にもその人生の流れの前後を想像して何度も立ち止まりました。
上下巻読むのには時間がかかるでしょうが、800ページもドキドキハラハラが続くということは本を読む人にとってはとても幸せなことだと思います。私は最後まで「まだ終わらないでほしい」と思いながらページをめくっていました。
2011年6月25日に日本でレビュー済み
なかなかに面白かった。土日にずーっと読み続けて、久しぶりに廃人化した。
文章が荒くてわかりにくいところが多々あったけども、総合的にはかなりの良作。
ロボット自体のポテンシャルはそれほど踏み込んでないが、登場人物や、世界観でそれを強くカバーしてる。
ガンダム以降のロボットものは基本そういうスタンスなのだが、これはその辺をうまくまとめていると思う。
ロボットの構築はアニメにでもなったときにやってくれって感じだろうか?
敵の存在自体は若干説得力に欠けるかな? もうちょっとここは踏み込んで欲しかった。でも謎のまま調べ続けている状況と、その敵に対する世界各国、集団、個人の見解や立場、いろいろ交錯していて、読んでる間にいろいろと先を想像させてくれて非常に楽しい。敵と人間の間に、あらぬ接点が生まれているのも、なかなかやるなと感じる。
いまどき当たり前なのだが、恋愛もちゃんと話しに盛り込まれている。戦いにも強く関係してくるので、おまけ感はしない。よくやってる。しかしちょっと書き込みが足りない感じがした。作者の恋愛に対する忌避感だろうか?
全体的には、高揚感が少し足りないのと、思いつきで書いたとしか思えないくだりが散見されたので4。
ラストのあの人の死にはもう少し注力が必要だったと思う。
文章が荒くてわかりにくいところが多々あったけども、総合的にはかなりの良作。
ロボット自体のポテンシャルはそれほど踏み込んでないが、登場人物や、世界観でそれを強くカバーしてる。
ガンダム以降のロボットものは基本そういうスタンスなのだが、これはその辺をうまくまとめていると思う。
ロボットの構築はアニメにでもなったときにやってくれって感じだろうか?
敵の存在自体は若干説得力に欠けるかな? もうちょっとここは踏み込んで欲しかった。でも謎のまま調べ続けている状況と、その敵に対する世界各国、集団、個人の見解や立場、いろいろ交錯していて、読んでる間にいろいろと先を想像させてくれて非常に楽しい。敵と人間の間に、あらぬ接点が生まれているのも、なかなかやるなと感じる。
いまどき当たり前なのだが、恋愛もちゃんと話しに盛り込まれている。戦いにも強く関係してくるので、おまけ感はしない。よくやってる。しかしちょっと書き込みが足りない感じがした。作者の恋愛に対する忌避感だろうか?
全体的には、高揚感が少し足りないのと、思いつきで書いたとしか思えないくだりが散見されたので4。
ラストのあの人の死にはもう少し注力が必要だったと思う。
2012年12月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
概念を吸収して進化する敵生命体キッカイ、主要五カ国の承認(ここは某勇者王のオマージュでしょうか?)が無ければ、出撃(本編では出獄)できない主役メカであるダイナミックフィギアなど、設定や世界感はかなりおもしろかったです。
しかし、肝心要のダイナミックフィギアの描写が淡々とし過ぎているせいで、「タイトルに偽りありか?」と思ってしまいます。アニメや漫画と違って絵があるわけではありませんから、仕方ないのかもしれませんが、もう少しすんごい兵器が動いているっていう感じを出して欲しかったです。
また主要人物達の名前が難しいのも困りものです。特に主人公の名字を覚えるのにけっこう苦労しました。作者的には特別な存在として書きたかったのかもしれませんが、膨大なキャラが居るわけですから、名前に関しては普通でも良かったのではないでしょうか?
ロボットものとして過度な期待をせず、また難しい名前を覚えられる自信のある人にはいいかもしれませんが、そうでない人にはオススメしかねます。
しかし、肝心要のダイナミックフィギアの描写が淡々とし過ぎているせいで、「タイトルに偽りありか?」と思ってしまいます。アニメや漫画と違って絵があるわけではありませんから、仕方ないのかもしれませんが、もう少しすんごい兵器が動いているっていう感じを出して欲しかったです。
また主要人物達の名前が難しいのも困りものです。特に主人公の名字を覚えるのにけっこう苦労しました。作者的には特別な存在として書きたかったのかもしれませんが、膨大なキャラが居るわけですから、名前に関しては普通でも良かったのではないでしょうか?
ロボットものとして過度な期待をせず、また難しい名前を覚えられる自信のある人にはいいかもしれませんが、そうでない人にはオススメしかねます。