現時点での最先端の人間科学について、幅広く、かつ奥深く紹介している本です。
基本となるのは脳科学・心理学ですが、政治学・社会学・経済学などと人間科学との接点にも言及しています。
(なんと、経営学の巨頭であるP.F.ドラッカーやジェームズ・C・コリンズまで登場します)
また、紹介されている人間科学の知見については、出来る限り自然科学で得られたものを紹介しています。
(脳科学・神経科学・遺伝学などの自然科学で未解明なものは、心理学などの社会科学の知見を当てています)
更に、人間科学の知見を、ヒトの一生の様々な段階で必要となる場面に応じて紹介しています。
人間科学に興味をお持ちの方々にとっては欠かせない本だと思います。
また、科学的な知見に裏付けられた自己啓発書としても有益ではないかと思います。
本書の構成は、一般人が最先端の人間科学を理解しやすいようにとの著者の配慮から、
2人の男女が生まれる前~死を迎えるまでのストーリー仕立てになっています。
この表現方法が適切かどうかは、読まれる方々の脳の働きによると思います。
個人的には、最初の頃は「冗長だな」と思っていましたが、
読み進めるにつれ「結構面白い」と思うようになっていきました。
ストーリー仕立てでなく、論理構造的な表現方法のほうが好きな方には以下の書籍をオススメします。
・サンドラ・アーモット+サム・ワン『最新脳科学で読み解く脳のしくみ』
・ジョン・メディナ『ブレイン・ルール』
また、「人生の科学」という邦題も本書の内容に沿ったものだと思います。
原題の「The Social Animal」よりも良いのではないかと思います。
あと、600ページ弱という大著なので、読むのに苦労しますが、無駄な文章はないと思います。
なお、人間科学に興味を持たれた方々が最初に読む本として本書を選んでよいかどうかは判りません。
個人的には、この類の著作(本書にも紹介されています)をそれなりに読んできたことが、
本書の内容を理解するのに役立っていることは確かです。
参考までに、本書を理解するのに役立つ本を紹介しておきます。
これは本書を読んで更に知りたくなったときに役立つ本でもあります。
・アントニオ・R・ダマシオ(無意識が果たす役割の重要性を提唱)
『生存する脳(デカルトの誤りに改題再出版)』
『無意識の脳 自己意識の脳』
『感じる脳』
・マイケル・S・ガザニガ(脳・心・身体の一体性を提唱)
『脳のなかの倫理』
『人間らしさとは何か?』
(以上、本書で紹介されている科学者)
・ジョン・ダンカン(脳科学者・認知神経科学者。ヒトの知能について知りたい方にオススメ)
『知性誕生』
・スティーブン・ピンカー(進化心理学者。ヒトの進化について知りたい方にオススメ)
『心の仕組み』
『人間の本性を考える』
なお、「意識」「自己」についての2017年時点での自然科学における知見は以下の書籍から得ることができます。
『脳はいかに意識をつくるのか』
神経科学・哲学・精神医療を横断して「意識」「自己」に迫っている素晴らしい本です。
2012/8/2読了
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人生の科学: 「無意識」があなたの一生を決める 単行本 – 2012/2/23
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購入オプションとあわせ買い
全米45万部突破!
脳科学、心理学、行動経済学、哲学――。 先端諸学を駆使して「理想の生き方」に迫るベストセラー!
<本書のトピックス〉
○男と女は、似た者同士が惹かれあう?
○「性格」を決めるのは、遺伝子? それとも環境?
○「感情」の機能を失った人間は何ができなくなるのか?
○目の前のマシュマロを我慢できなかった子供が大きくなると?
○学歴と収入は、どこまで相関するのか?
○ばらまきの福祉政策がいつも失敗する理由とは?
○歳をとるほど、幸せを感じることが増える?
主人公は、ハロルドとエリカという架空の男女。生まれも育ちもまったく違う2人の誕生から、青年期、出会いと結婚、壮年期、老年期、そして最期の瞬間までをたどり、「無意識」が人間の一生にいかに大きな影響を及ぼすかを、脳科学、心理学、行動経済学、哲学などの先端諸学の成果から明らかにする。
そこから浮かび上がる「社交する動物(social animal)」=人間にとっての真の幸福とは? あなたの人間観を根底から覆す、刺激に満ちた科学物語!
本書に登場する話題書・名著の一例――
『デカルトの誤り』アントニオ・ダマシオ
『ミラーニューロンの発見』マルコ・イアコボーニ
『つながり』ニコラス・A・クリスタキス&ジェイムズ・H・ファウラー
『天才!』マルコム・グラッドウェル
『予想どおりに不合理』ダン・アリエリー
『人間らしさとはなにか?』マイケル・ガザニガ
『国富論』、『道徳感情論』アダム・スミス
『孤独なボウリング』ロバート・D・パットナム
『ザ・フェデラリスト』アレクサンダー・ハミルトンほか
『夜と霧』ヴィクトール・E・フランクル
……ほか多数。
脳科学、心理学、行動経済学、哲学――。 先端諸学を駆使して「理想の生き方」に迫るベストセラー!
<本書のトピックス〉
○男と女は、似た者同士が惹かれあう?
○「性格」を決めるのは、遺伝子? それとも環境?
○「感情」の機能を失った人間は何ができなくなるのか?
○目の前のマシュマロを我慢できなかった子供が大きくなると?
○学歴と収入は、どこまで相関するのか?
○ばらまきの福祉政策がいつも失敗する理由とは?
○歳をとるほど、幸せを感じることが増える?
主人公は、ハロルドとエリカという架空の男女。生まれも育ちもまったく違う2人の誕生から、青年期、出会いと結婚、壮年期、老年期、そして最期の瞬間までをたどり、「無意識」が人間の一生にいかに大きな影響を及ぼすかを、脳科学、心理学、行動経済学、哲学などの先端諸学の成果から明らかにする。
そこから浮かび上がる「社交する動物(social animal)」=人間にとっての真の幸福とは? あなたの人間観を根底から覆す、刺激に満ちた科学物語!
本書に登場する話題書・名著の一例――
『デカルトの誤り』アントニオ・ダマシオ
『ミラーニューロンの発見』マルコ・イアコボーニ
『つながり』ニコラス・A・クリスタキス&ジェイムズ・H・ファウラー
『天才!』マルコム・グラッドウェル
『予想どおりに不合理』ダン・アリエリー
『人間らしさとはなにか?』マイケル・ガザニガ
『国富論』、『道徳感情論』アダム・スミス
『孤独なボウリング』ロバート・D・パットナム
『ザ・フェデラリスト』アレクサンダー・ハミルトンほか
『夜と霧』ヴィクトール・E・フランクル
……ほか多数。
- 本の長さ576ページ
- 言語日本語
- 出版社早川書房
- 発売日2012/2/23
- ISBN-104152092777
- ISBN-13978-4152092779
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商品の説明
著者について
ニューヨーク・タイムズのコラムニスト。シカゴ大学卒業。ウォールストリート・ジャーナル、ザ・ウィークリー・スタンダード、ニューズウィークなどの編集にも携わり、テレビのコメンテーターとしても活躍。著書にベストセラーとなった『アメリカ新上流階級 ボボズ――ニューリッチたちの優雅な生き方』、On Paradise Driveなど。本書The Social Animalは、2011年3月の発売以来、全米で45万部を超えるベストセラーとなっている。
登録情報
- 出版社 : 早川書房 (2012/2/23)
- 発売日 : 2012/2/23
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 576ページ
- ISBN-10 : 4152092777
- ISBN-13 : 978-4152092779
- Amazon 売れ筋ランキング: - 383,619位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 109,141位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2017年11月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
他の方も書かれていた通りニュートラルで非常に分かりやすい。安定して読める。豊富な臨床例も興味深く、読み物としても存分に楽しめる。
気がついたらいつのまにか中程まで進んでいた。
啓発本やスピ系本など様々あるが、こうした切り口の、あまり感情の入らない方が私の場合は深いレベルで納得出来た。
気がついたらいつのまにか中程まで進んでいた。
啓発本やスピ系本など様々あるが、こうした切り口の、あまり感情の入らない方が私の場合は深いレベルで納得出来た。
2012年9月6日に日本でレビュー済み
1930年代にH・M・スキールズによる研究。知的障害を持って養護施設で暮らしていた孤児が里親に引き取られ、その4年後にIQを検査したところ、そのまま養護施設にいた孤児に比べて約50ポイントもIQが高くなっていた。里親による愛情の影響と見られる。
全体の下位4分の1の貧困家庭の子供が、大学の学位を取得できる割合は8.6%である。一方、上位4分の1の家庭の子供は、75%の子供が大学の学位を取得する。ノーベル経済学賞を受賞したジェームズ・J・ヘックマンによれば、生涯収入の不均衡の約50%は、その人の18歳までの人生に存在した要因によって生じるという。
ジェフ・コーエン、グレッグ・ウォルトンがイェール大学の学生に行った実験。学生に数学者として成功したネイサン・ジャクソンという人物の経歴書を見せた。半数の学生には、ジャクソンの誕生日を被験者と同じ誕生日にして見せた。その後、学生にいくつまの数学の難問を出して解くように指示した。すると、自分の誕生日がジャクソンと同じと見せられた学生は、長い時間、あきらめずに問題を解こうとした。誕生日が違うと見せられた学生よりも65%も長く時間を使って解こうとした。
カーネギーメロン大学のジョン・ヘイズは、クラシック音楽の傑作といわれる500曲を調査し、その500曲のうちで、作曲家の活動期間の最初の5年間に発表された曲はわずかしかないことが判明した。ほとんどの曲は、作曲家が10年間の活動を経た後に作られたものであることがわかった。
アメリカに存在する地名の中で、地名に「gun」(銃)という言葉が含まれるものは、アメリカ南部では北部より2倍も多い。一方、北部では地名に「joy」(喜び)という言葉が含まれるものは、南部の2倍ある。
フロリダ州立大学のリチャード・R・ワグナーによれば、仕事の業績の大きさは人によって違うが、その違いのうちでIQの高さとの相関が確認できるのは全体の4%程度である。つまり、仕事での成功とIQの関係はあまりにも複雑なので、はっきりとした関係は不明である。しかし、学業成績とIQには明確な相関関係が確認できる。
ティモシー・ウィルソンとリチャード・ニスベットによる実験。全く同じパンティストッキングの商品を4つ並べて、被験者にどれが一番高級だと思うかを尋ねた。その結果、一番右にあるものを最も高級だと思った被験者は全体の約40%、右から2番目を最も高級だと思った人は31%、3番目は17%、4番目は12%だった。人間は、一番右に置かれたものを高級品と見る傾向がある。
ニューヨーク州立大学バッファロー校のブレット・ペルハムの研究によれば、Dennis(デニス)、 Denise(デニース)という名前の人は、他の名前の人に比べて歯科医(dentist デンティスト)になる人が多い。同様に、ローレンス(Lawrence)やローリー(Laurie)という名前の人は、それ以外の名前の人よりも弁護士(layer ロイヤー)になる人が多い。別の研究でも、ルイスという名前の人はセントルイスに多く、ジョージという名前はジョージアにも多い。
オーストリアの精神科医のルネ・スピッツは、1945年にアメリカのある自動養護施設で調査を行った。そこは衛生状態の良い施設で、乳児の栄養状態も良好だったが、感染病の予防のため、どの子供も互いに離されて、1日中ベッド上で過ごしていた。乳児のベッドは吊るしたシーツで仕切られていた。しかし、この施設では37%もの乳児が2歳の誕生日を前に死亡していた。乳児同士のふれあいがなかったからと思われる。
ストーニーブルック大学の調査によれば、教育レベルの高い人は、自分の誤りを訂正したがらない傾向がある。自分の認識は正しいという自身が強いため、修正の必要性を感じたがらないという。
全体の下位4分の1の貧困家庭の子供が、大学の学位を取得できる割合は8.6%である。一方、上位4分の1の家庭の子供は、75%の子供が大学の学位を取得する。ノーベル経済学賞を受賞したジェームズ・J・ヘックマンによれば、生涯収入の不均衡の約50%は、その人の18歳までの人生に存在した要因によって生じるという。
ジェフ・コーエン、グレッグ・ウォルトンがイェール大学の学生に行った実験。学生に数学者として成功したネイサン・ジャクソンという人物の経歴書を見せた。半数の学生には、ジャクソンの誕生日を被験者と同じ誕生日にして見せた。その後、学生にいくつまの数学の難問を出して解くように指示した。すると、自分の誕生日がジャクソンと同じと見せられた学生は、長い時間、あきらめずに問題を解こうとした。誕生日が違うと見せられた学生よりも65%も長く時間を使って解こうとした。
カーネギーメロン大学のジョン・ヘイズは、クラシック音楽の傑作といわれる500曲を調査し、その500曲のうちで、作曲家の活動期間の最初の5年間に発表された曲はわずかしかないことが判明した。ほとんどの曲は、作曲家が10年間の活動を経た後に作られたものであることがわかった。
アメリカに存在する地名の中で、地名に「gun」(銃)という言葉が含まれるものは、アメリカ南部では北部より2倍も多い。一方、北部では地名に「joy」(喜び)という言葉が含まれるものは、南部の2倍ある。
フロリダ州立大学のリチャード・R・ワグナーによれば、仕事の業績の大きさは人によって違うが、その違いのうちでIQの高さとの相関が確認できるのは全体の4%程度である。つまり、仕事での成功とIQの関係はあまりにも複雑なので、はっきりとした関係は不明である。しかし、学業成績とIQには明確な相関関係が確認できる。
ティモシー・ウィルソンとリチャード・ニスベットによる実験。全く同じパンティストッキングの商品を4つ並べて、被験者にどれが一番高級だと思うかを尋ねた。その結果、一番右にあるものを最も高級だと思った被験者は全体の約40%、右から2番目を最も高級だと思った人は31%、3番目は17%、4番目は12%だった。人間は、一番右に置かれたものを高級品と見る傾向がある。
ニューヨーク州立大学バッファロー校のブレット・ペルハムの研究によれば、Dennis(デニス)、 Denise(デニース)という名前の人は、他の名前の人に比べて歯科医(dentist デンティスト)になる人が多い。同様に、ローレンス(Lawrence)やローリー(Laurie)という名前の人は、それ以外の名前の人よりも弁護士(layer ロイヤー)になる人が多い。別の研究でも、ルイスという名前の人はセントルイスに多く、ジョージという名前はジョージアにも多い。
オーストリアの精神科医のルネ・スピッツは、1945年にアメリカのある自動養護施設で調査を行った。そこは衛生状態の良い施設で、乳児の栄養状態も良好だったが、感染病の予防のため、どの子供も互いに離されて、1日中ベッド上で過ごしていた。乳児のベッドは吊るしたシーツで仕切られていた。しかし、この施設では37%もの乳児が2歳の誕生日を前に死亡していた。乳児同士のふれあいがなかったからと思われる。
ストーニーブルック大学の調査によれば、教育レベルの高い人は、自分の誤りを訂正したがらない傾向がある。自分の認識は正しいという自身が強いため、修正の必要性を感じたがらないという。
2015年11月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
心理学や人間関係などかなりうなづかせてくれる本です。参考にして下さい。
2014年3月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
読み応えがあります。自分で気づいていない自分のことを知るきっかけになるかもしれません。
2017年1月23日に日本でレビュー済み
最初にこの本を見たとき、「わ、分厚っ」と思いましたが、
タイトルに惹かれて前々から気になっていたので
手に取りました。
私は読むのがそれほど早くないし、最初のほうがあまり
面白くないと途中でやめてしまうパターンもあるので、
正直、完読できるかな?とやや不安に思いながら
読み始めました。
ところどころにちりばめられた、心理学、哲学、行動学などの
豆知識(といっても本格的なもの)。へー、おお、なるほどねー
と、これだけでも十分に知的好奇心を満たしてくれますが、
登場人物たちの生い立ちから晩年にいたるまでの紆余曲折が
まるで小説のように語られ、エンターテイメントとしても
十分に読みごたえがありました。
内容ももちろんよかったのですが、文章の読みやすさにも
感動。あまりにも違和感なくすらすらと読めるので、思わず
「これって、翻訳本だよね?」と何度か確認してしまった
ほどです。
結果的に一週間ほどで完読できたのも(自分としては快挙)、
この読みやすさに助けられた部分が大きいかも。
印象に残った言葉:
「自分が何を望んでいるのかは、後から知ることになる。
(中略)あらゆる種類の決定がうかがい知れないところで
下され、自分には後から知らされる」
「混乱していてよくわからないものをそのまま見ているのは
辛いが、耐え忍ばなくてはならない。ただ、それだけの強さを
持てる人はなかなかいない」
今、いろいろなスピリチュアル本が出ていて、私も興味が
あってけっこう読むのですが(傾倒してるわけじゃないけど)、
なかには読んでいて、宇宙に愛されてるからそのままでいい、
って言われてもねぇ...とか、すべてはプラスです、って、
ほんとにそうならうれしいけど、逆に偏っていてマズイんじゃ
ないか?...なんてことをつい思って(茶々を入れて)しまうことも
あるのですが、本書はその点、あくまでもニュートラルで
私も、落ち着いた安定した気分で読み進めることができました。
「人生」という、生々しくウェットなものを、タイトルどおり
「科学」というスッキリとした調味料で引き締めた、
まさに「しめさば」のような本。
甘いお菓子や、堅焼きせんべいでやや食傷気味な方には
この絶品のしめさばは、かなり美味しいのではないかと
思います。
タイトルに惹かれて前々から気になっていたので
手に取りました。
私は読むのがそれほど早くないし、最初のほうがあまり
面白くないと途中でやめてしまうパターンもあるので、
正直、完読できるかな?とやや不安に思いながら
読み始めました。
ところどころにちりばめられた、心理学、哲学、行動学などの
豆知識(といっても本格的なもの)。へー、おお、なるほどねー
と、これだけでも十分に知的好奇心を満たしてくれますが、
登場人物たちの生い立ちから晩年にいたるまでの紆余曲折が
まるで小説のように語られ、エンターテイメントとしても
十分に読みごたえがありました。
内容ももちろんよかったのですが、文章の読みやすさにも
感動。あまりにも違和感なくすらすらと読めるので、思わず
「これって、翻訳本だよね?」と何度か確認してしまった
ほどです。
結果的に一週間ほどで完読できたのも(自分としては快挙)、
この読みやすさに助けられた部分が大きいかも。
印象に残った言葉:
「自分が何を望んでいるのかは、後から知ることになる。
(中略)あらゆる種類の決定がうかがい知れないところで
下され、自分には後から知らされる」
「混乱していてよくわからないものをそのまま見ているのは
辛いが、耐え忍ばなくてはならない。ただ、それだけの強さを
持てる人はなかなかいない」
今、いろいろなスピリチュアル本が出ていて、私も興味が
あってけっこう読むのですが(傾倒してるわけじゃないけど)、
なかには読んでいて、宇宙に愛されてるからそのままでいい、
って言われてもねぇ...とか、すべてはプラスです、って、
ほんとにそうならうれしいけど、逆に偏っていてマズイんじゃ
ないか?...なんてことをつい思って(茶々を入れて)しまうことも
あるのですが、本書はその点、あくまでもニュートラルで
私も、落ち着いた安定した気分で読み進めることができました。
「人生」という、生々しくウェットなものを、タイトルどおり
「科学」というスッキリとした調味料で引き締めた、
まさに「しめさば」のような本。
甘いお菓子や、堅焼きせんべいでやや食傷気味な方には
この絶品のしめさばは、かなり美味しいのではないかと
思います。
2017年5月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
人生を科学的に書いてあり読みやすくて非常に良い。
似たような本を色々読んでない人だと何だろなになる可能性もある。
似たような本を色々読んでない人だと何だろなになる可能性もある。
2021年7月31日に日本でレビュー済み
物語風に書かれているが、その試みがうまくいっているとは思えない。時間の割りに学びが少ない。