メディアラボの仕組みがよくわかる。
ラボが流行っているが、これが原点でしょうか?
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MITメディアラボ: 魔法のイノベーション・パワー 単行本 – 2012/8/1
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- 本の長さ340ページ
- 言語日本語
- 出版社早川書房
- 発売日2012/8/1
- ISBN-104152093161
- ISBN-13978-4152093165
登録情報
- 出版社 : 早川書房 (2012/8/1)
- 発売日 : 2012/8/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 340ページ
- ISBN-10 : 4152093161
- ISBN-13 : 978-4152093165
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- - 19,208位投資・金融・会社経営 (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2020年5月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
一時期話題となったメディアラボの,数少ない日本書籍ということで拝読.
おおよそ興味深い内容であり,本ラボに興味のある方は一読の価値があると思う.
しかしながら,内容に関して少し皮肉的な言い方をすれば,どうだ,すごいだろう!的な文章が続く.
また,文章の補助要員として,写真が散りばめられていたら,もっとわかりやすく読みやすいであろう.
近年,日本でもメディアラボを真似たような研究機関がちらほらあるが,
日本文化にはそぐわない側面も多くあるため,そのまま真似するだけでは大成しないように思う.
基本的には綺麗なことばかり羅列する本書だが,汚職などの事件もあったことも加味すると,
内情は複雑であろうし,何より,若く優秀な人材の育成の妨げになっていないことを願いたい.
おおよそ興味深い内容であり,本ラボに興味のある方は一読の価値があると思う.
しかしながら,内容に関して少し皮肉的な言い方をすれば,どうだ,すごいだろう!的な文章が続く.
また,文章の補助要員として,写真が散りばめられていたら,もっとわかりやすく読みやすいであろう.
近年,日本でもメディアラボを真似たような研究機関がちらほらあるが,
日本文化にはそぐわない側面も多くあるため,そのまま真似するだけでは大成しないように思う.
基本的には綺麗なことばかり羅列する本書だが,汚職などの事件もあったことも加味すると,
内情は複雑であろうし,何より,若く優秀な人材の育成の妨げになっていないことを願いたい.
2019年11月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
少しだけ現実的な夢の話を書いた本。この本に出てくる素晴らしい発明や目新しい取り組みは自分とは違う世界の話だと思ってしまうが、その中には自分と歳が変わらない若者たちも多くいる。 この世界に入ることは難しいかもしれないが、「難しい遊び」を追い求めることは、誰にだって可能なはずだ。 何かを変えたい人に読んで欲しい一冊。
2012年8月26日に日本でレビュー済み
「大学」「研究所」という言葉を聞いた時、どのような姿を想像するだろうか。
よく出る答えとして「自由」「独立」「独創」などだろうか。
もし上記が正しいとするなら、
MITメディアラボの准教授だったアラン・ケイの
「未来を予測する最善の方法は、それを発明することだ」を例に挙げるでもなく
本書に書かれているMITメディアラボほど
「自由」「独立」「独創」を求め掲げ、
その実現のために挑戦し成功し続けている組織は
世界的にも珍しいのではないかと思う。
なお、研究内容に対して先入観を持たせるつもりはないので、
個別の研究テーマや成果物は本書を買って読んでいただきたい。
上記を踏まえて思うのが、本書を読み終えた後に残った
良い意味での「悔しい」という感情だ。
なぜ、MITメディアラボのような研究所が日本には少ないのか。
もしあるのなら、メディアで取り上げられる機会が少ないのか。
読めば読むほどMITメディアラボが羨ましくなる。
MITメディアラボにスポンサーとして資金提供することは
もちろん素晴らしいことなのだが、
直接投資として、日本国内に同様の研究所をたくさん作ったほうが
日本らしい独創的な成果物がたくさん生まれるのではないか。
そんな皮肉めいたことする思うくらい、衝撃の強い内容だった。
よく出る答えとして「自由」「独立」「独創」などだろうか。
もし上記が正しいとするなら、
MITメディアラボの准教授だったアラン・ケイの
「未来を予測する最善の方法は、それを発明することだ」を例に挙げるでもなく
本書に書かれているMITメディアラボほど
「自由」「独立」「独創」を求め掲げ、
その実現のために挑戦し成功し続けている組織は
世界的にも珍しいのではないかと思う。
なお、研究内容に対して先入観を持たせるつもりはないので、
個別の研究テーマや成果物は本書を買って読んでいただきたい。
上記を踏まえて思うのが、本書を読み終えた後に残った
良い意味での「悔しい」という感情だ。
なぜ、MITメディアラボのような研究所が日本には少ないのか。
もしあるのなら、メディアで取り上げられる機会が少ないのか。
読めば読むほどMITメディアラボが羨ましくなる。
MITメディアラボにスポンサーとして資金提供することは
もちろん素晴らしいことなのだが、
直接投資として、日本国内に同様の研究所をたくさん作ったほうが
日本らしい独創的な成果物がたくさん生まれるのではないか。
そんな皮肉めいたことする思うくらい、衝撃の強い内容だった。
2012年9月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ネグロポンテが所長だった時代,メディアラボにはしょっちゅう,ひきつけられていた. 著者は 2006 年から 5 年間,3 代めの所長をつとめた. この本はその時代の記録といってもよいだろう.
この本によれば,著者はヘッドハンティングによって所長になるが,それまでメディアラボがどういうところなのか,よく知らなかったらしい. そういう著者にひきいられたメディアラボは,いまでも魅力的な場所であることにかわりはないが,この本を読んでも,紹介されている研究テーマにかならずしもひきつけられない. 日本から影響をうけてはじめた研究もあるという. 4 代めの所長である 伊藤 穰一 にはせびメディアラボをもっと魅力的な場所にしてもらいたいものだ.
この本によれば,著者はヘッドハンティングによって所長になるが,それまでメディアラボがどういうところなのか,よく知らなかったらしい. そういう著者にひきいられたメディアラボは,いまでも魅力的な場所であることにかわりはないが,この本を読んでも,紹介されている研究テーマにかならずしもひきつけられない. 日本から影響をうけてはじめた研究もあるという. 4 代めの所長である 伊藤 穰一 にはせびメディアラボをもっと魅力的な場所にしてもらいたいものだ.
2020年3月3日に日本でレビュー済み
ただ一つの専門ではなく、学問に境界を設けずに挑戦するMITメディアラボの教授や学生の考え方、行動、そしてやり遂げたことはどれもすごいことばかりで読んでいてワクワクしました。
成果物の知的財産をスポンサーの共有財産とすることで過剰な干渉を避けることができ、失敗を恐れないこと、リスクのない分野は却下するというチャレンジ精神が養えているのはすごいなと思いました。
考えるだけでなく、まず作ってみるという精神は物事を進めるスピードが一気にアップしそうです。そのために、音楽家がプログラミングをしたり、エンジニアが医療関係のフィールドワークをしたりする、まず自分で始めるという精神を皆が持っているという文化は素晴らしいなと思いました。
成果物の知的財産をスポンサーの共有財産とすることで過剰な干渉を避けることができ、失敗を恐れないこと、リスクのない分野は却下するというチャレンジ精神が養えているのはすごいなと思いました。
考えるだけでなく、まず作ってみるという精神は物事を進めるスピードが一気にアップしそうです。そのために、音楽家がプログラミングをしたり、エンジニアが医療関係のフィールドワークをしたりする、まず自分で始めるという精神を皆が持っているという文化は素晴らしいなと思いました。
2013年2月5日に日本でレビュー済み
「Demo or Die」(デモができないなら死んでしまえ)。
なかなかに刺激的なスローガンである。
だが、それだけMITメディアラボでは実物(プロトタイプ)の作成が重要だということを示している。
本書を読み、メディアラボでの研究のやり方を眺めていると、とかく理論の精緻さ、証明の美しさにこだわりがちな象牙の塔の住人たちとは対極に住んでいるようにも思えてくる。
トライ&エラーを繰り返し、こうしたいというビジョンをいかに現実世界に落とし込んでいくか、という物語がいくつも本書で語られている。
メディアラボの教授陣は、学際的(本書でいう反学問的)に集められ、若き俊才たちを鍛えている。
そういった雑然とした環境(いわゆる、意思決定のゴミ箱モデル)において、実物を作り続けることにより、そのうちの一部が世界を変えていく。
一部であっても世界を変えるイノベーション(+インベンション)を作り続ける研究所であればこそ、その知的財産へのアクセスを確保できるスポンサー制度は維持できるのであろう。
結局、イノベーションを実現できない学問領域には、多額の「資金」や優秀な「人材」は集まらないということがわかる。
そして、強引に資金や人材が集められたとしても、その「意思決定」過程に問題があれば重要な「イノベーション」は起こらない。
日本が何を変えるべきかは、もはや他言を要しない。
なかなかに刺激的なスローガンである。
だが、それだけMITメディアラボでは実物(プロトタイプ)の作成が重要だということを示している。
本書を読み、メディアラボでの研究のやり方を眺めていると、とかく理論の精緻さ、証明の美しさにこだわりがちな象牙の塔の住人たちとは対極に住んでいるようにも思えてくる。
トライ&エラーを繰り返し、こうしたいというビジョンをいかに現実世界に落とし込んでいくか、という物語がいくつも本書で語られている。
メディアラボの教授陣は、学際的(本書でいう反学問的)に集められ、若き俊才たちを鍛えている。
そういった雑然とした環境(いわゆる、意思決定のゴミ箱モデル)において、実物を作り続けることにより、そのうちの一部が世界を変えていく。
一部であっても世界を変えるイノベーション(+インベンション)を作り続ける研究所であればこそ、その知的財産へのアクセスを確保できるスポンサー制度は維持できるのであろう。
結局、イノベーションを実現できない学問領域には、多額の「資金」や優秀な「人材」は集まらないということがわかる。
そして、強引に資金や人材が集められたとしても、その「意思決定」過程に問題があれば重要な「イノベーション」は起こらない。
日本が何を変えるべきかは、もはや他言を要しない。