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遺伝子‐親密なる人類史‐ 下 単行本 – 2018/2/6

4.4 5つ星のうち4.4 119個の評価

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世界32カ国で刊行&《ワシントン・ポスト》年間ベストブック

仲野 徹氏 絶賛!
「前作に勝るとも劣らない面白さ!
単なる科学読み物にとどまらず、
社会における『遺伝子』の重要性をも論じている。
われわれの未来を考えるための必読書だ」

【書評情報】

日経新聞夕刊(2/15):書評(竹内薫氏)
Forbes(3/4):書評(首藤淳哉氏)
朝日新聞(3/25):書評(佐倉統氏)
日経新聞(3/31):書評(長谷川眞理子氏)
読売新聞(4/15):書評(塚谷裕一氏)
文藝春秋(5月号):書評(古市憲寿氏)

「解読」の時代から「編集」の時代へ
――人類と遺伝子の濃密なる歴史の行方は?


遺伝子の組み換えやクローニングなど、急激な研究の進展に危機感を覚えた科学者たちは、1975年に米アシロマに集い、研究のモラトリアム(一時中断)を決めた。だがその解禁後、人間の全遺伝情報を秘めた「ヒトゲノム」の解読競争にクレイグ・ベンターら世界中の科学者と企業がしのぎを削り、2000年にはヒトゲノム解読が発表された。

一方、この解読後、DNA塩基配列の変化によらない後天的な遺伝現象を解明するエピジェネティクス研究が進み、山中伸弥らによるiPS細胞の作製は世界を驚嘆させた。そして今、ジェニファー・ダウドナらが開発した新技術「クリスパー/キャス9」により、人類は自らの設計図を望み通りに書き換えられる「ゲノム編集」の時代を迎えている。

遺伝情報を読むだけでなく、書き換えることができるようになったとき、人間の条件はどう変わるのか? 科学と倫理のせめぎ合いを通して、私たちの現在と未来を照らし出す記念碑的名著。

商品の説明

著者について

■著者紹介
シッダールタ・ムカジー Siddhartha Mukherjee
医師、がん研究者(血液学、腫瘍学)。コロンビア大学メディカル・センター准教授を務める。1970年、インドのニューデリー生まれ。スタンフォード大学(生物学専攻)、オックスフォード大学(ローズ奨学生。免疫学専攻)、ハーバード・メディカル・スクールを卒業。
デビュー作『がん‐4000年の歴史‐』(2010年。邦訳は早川書房刊)は、ピュリッツァー賞、PEN/E・O・ウィルソン賞、ガーディアン賞など多くの賞を受賞し、《タイム》誌の「オールタイム・ベストノンフィクション」にも選ばれた。本書『遺伝子‐親密なる人類史‐』(2016年)も《ニューヨーク・タイムズ》ベストセラー・リストの「ノンフィクション部門」1位を記録し、32カ国に版権が売れている。

■監修者紹介
仲野 徹(なかの・とおる)
大阪大学大学院・医学系研究科教授。1957年大阪生まれ。1981年大阪大学医学部卒業。内科医としての勤務、大阪大学医学部助手、ヨーロッパ分子生物学研究所研究員、京都大学医学部講師、大阪大学微生物病研究所教授をへて現職。専門は、エピジェネティクス、幹細胞学。著書に『こわいもの知らずの病理学講義』、『エピジェネティクス』、『なかのとおるの生命科学者の伝記を読む』など。

■訳者略歴
田中 文(たなか・ふみ)
東北大学医学部卒業。医師、翻訳家。訳書に、ムカジー『がん‐4000年の歴史‐』、カラニシ『いま、希望を語ろう』、オゼキ『あるときの物語』(以上、早川書房)など。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 早川書房 (2018/2/6)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2018/2/6
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 418ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4152097329
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4152097323
  • 寸法 ‏ : ‎ 14 x 3 x 19.4 cm
  • カスタマーレビュー:
    4.4 5つ星のうち4.4 119個の評価

著者について

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シッダールタ・ムカジー
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カスタマーレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

2021年11月20日に日本でレビュー済み
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よい本でした。ヒンドゥ教に倣えば「存在」はクモの巣に例えられると著者はいう。遺伝子がクモの巣の糸を形づくり、糸にくっつく偶然の残骸がクモの巣をひとつの「存在」に変える。この遺伝子と環境との交差を「運命」と呼び、それに対する私たちの反応を「選択」とよぶ。知的生物が自らの仕様書(遺伝子)を読み、書き換えるようになった未来では、病気、悲しみ、変異、弱さ、偶然は少なくなるが、個性、やさしさ、多様性、傷つきやすさ、選択の自由は失われるかもしれない。日本を含む多くの国は過去に「優れた遺伝子」を残そうと、よかれと思って優生学を受け入れ「断種」や「民族浄化」の遂行に至った。いま遺伝学の進歩を背景に新しい優生学はすでに始まっている。私たちは病いをなくし、障害者にかかる経費を減らそうとする社会の欲求とよいバランスをとらなければならない。過去にそうであったように、地獄への道は善意で敷き詰められているのでしょう。おすすめです。ぜひご一読を
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2018年4月24日に日本でレビュー済み
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本人の家庭を取り上げ、遺伝学への興味がどのようにして湧き上がってきたかを綴る良書。遺伝学の教科書に記載されている内容を追っているが、肉付けがしてあり、わかりやすい。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2018年2月15日に日本でレビュー済み
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下巻冒頭は、著者の父のある事故から露呈する水頭症についての記述で始まる。水頭症のなかにはX染色体に関連する遺伝性のものがあるという。その後ダウン症候群、ハンチントン病といった遺伝性の疾患に触れ、さらにはヒトゲノム計画のエキサイティングなライバルとの論文発表の攻防が描かれている。
後半はエピジェネティクス、ES細胞、そして近年注目の実験手法CRISPR/Cas9についても触れられている。

今では遺伝子改変などは日々日進月歩しつつも、至極当然に研究室レベルで行われている技術であるのだが、
ニュートンがかつて記した言葉
「巨人の肩の上に立つ」ということからも、
多くの先人の研究者が遺した研究の積み重ねによって現在の知に至っており、さらなる未来の研究へと繋がっていく。そして今後も臨床レベルでますますこれもでの不可能が可能となることは疑いようがない。

その瞬間瞬間の遺伝子研究の様子がありありと高い熱量を伴って紙面から伝わってくる。

「遺伝子」とは何か、大いなる興奮とともに当時を追体験できる本書は人類にとって素晴らしい名書であると思う。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2018年12月8日に日本でレビュー済み
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ゲノム解析からゲノム編集へ。解読から書き換えへ。
遺伝情報が全ての特質を決定づけるのではなく、エピジェネティックな(DNA配列によらない)変化と環境と偶然が働く。
とは言え「よりよくするために」操作したいという欲望が存在する。
しかし、「よりよく」とは何か。「よい」と「わるい」、正常と異常があるのか。いかなる基準によって、どのような境界線を引くことができるのか。
わるくて、本人及び周囲を苦労させるものを排除するという考えをどう評価するべきか。
ここには重要かつ深刻な問題提起があり、容易に答えは出ないが、問いを忘れてはいけないことが間違いない。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2019年5月19日に日本でレビュー済み
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 下巻は遺伝学の発展と、ヒトゲノムの解読の話が中心となる。人類遺伝学の歴史は、遺伝性疾患によって起こる病気の原因を突き止めるための、遺伝子の解明にあった。対象とする遺伝子を解読するため、まずはその遺伝子の染色体上の位置を突き止める研究が行われていく。この「遺伝子の地図」がつくられ、遺伝子を操作することが可能となったことで、その後はヒトの全遺伝情報、ヒトゲノムの解明へと進んでいく。
 ヒトゲノム計画により、遺伝学は病理研究の域を越え、人種やジェンダー、個性などの、ヒトを決定付ける要素の探究へと広がっていく。ヒトの「その人となり」を決めるのは生まれか育ちか、つまり遺伝子か環境のどちらが支配的かは状況しだいであるものの、実際には遺伝子の影響を強く受けていることが判明する。(性的アイデンティティを決定する要素としての遺伝の影響は、大変興味深い)
 幹細胞テクノロジーや遺伝子編集などの技術は、ヒトゲノムを大幅に改変させる可能性を持つ。技術革新に対する倫理問題の板挟みは、今後の遺伝学に必ずついて回る問題であると言えよう。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2020年1月2日に日本でレビュー済み
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シッダール・ムカジー「遺伝子(下)」読了。遺伝子の歴史は単に科学の側面だけで語れるものでない事がよくわかった。優生学に端を発し政治や戦争に影響を与えた事、ジェネンティック社の成功からのビジネスとの関与等から、我々の設計図である遺伝子のインパクトの強さに大変驚いた。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2019年4月22日に日本でレビュー済み
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上が面白かったので下を購入。
お勧めです。
しばらくぶりに勉強しましたが、大変役に立ちました。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2018年2月13日に日本でレビュー済み
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下巻は、遺伝病の話が中心だ。単一遺伝子の異常が引き起こす遺伝病の原因遺伝子探しのための、ポジショナルクローニングや家系の連鎖解析などから始まり、ヒトゲノム計画の生々しい話、遺伝子治療の先走った実行で死者を出した事件、などがつづられていく。そして、ES細胞あるいはCRISPR/Cas9によるゲノム改変の現実性までが語られる。現時点では、人ゲノム改変には3つの基準があり、1)個人の自由意志、2)単一遺伝子の変異により、かつ、3)重篤な症状を起こす遺伝病に限る、という大枠が存在する。しかし、中国は東洋的生命観が西洋のそれとは異なるという理由で、これを全く認めず、国際的規制など無視してどんどん先行している、規制は他国への強制力は持たない。また、アメリカにおいても、徐々に拡大解釈されつつつある。この問題を考える上で知るべき事柄がいくつかある。遺伝子変異による社会や環境への不適応は文脈による。例えば読字障害は文明化された今では不適応だが、無文字社会ではそもそも病気ですらない。また、鎌形赤血球症はマラリア流行地帯では利益をもたらすが、そうではないところでは貧血になる。そして、統合失調症を生む家系は往々にして高い知性を伴なうことがある、ニュートンやジョイスの家系がその例である。何より、JDワトソンの息子が統合失調症だ。さらに一つの遺伝子が複数の機能を持ち、そのうちの一つしか我々が知らない、というのが現状だ。だから、良かれと思って何かの遺伝子異常を次世代に引き継がれる形で取り除くことはやめたほうが良い、予期せぬ取り返しのつかない結果を産むからだ、というのが著者の立場で評者もそれに賛成だ。しかし、過去の例を見ればどうもそううまくは行かないだろうという気がする。

生まれと育ちの議論、つまり遺伝と環境の役割は、遺伝子によって重みが違うということを著者は強調している。遺伝子の制御カスケードの最上流に位置する大物遺伝子(例えば性決定におけるSRY遺伝子)の影響は相当に強い、恐らくは一般的な遺伝と環境の役割はそれぞれ大事です、と誰かがいう場合の含意をはるかに超える、ということには賛成だ。

細かい点で違和感を覚える記述もなくはない、例えば木村資生の業績が軽視されている、ゲノム編集では2つのグループが第一発見者もしくは開発者を争っているが一方のみの記述であること、遺伝子発現の閾値をめぐる揺らぎが表現型に及ぼす影響は最近の大きな知見と思えるが、注でしか触れられていない、などだ。しかし、一人の著者に全てを求めるのも無理があることはわかる。

1980年代以降の発見の話なので、リアルタイムでそれらを見聞きしたことや、1980年代にサンガー法による塩基配列決定を体験したこと、1989年頃初めて自分でPCR実験をしたことなどを思い出し、次の10年の進歩は予想を超えるのだろうなと思った。本書がぜひ多くの読者に迎えられることを願う。
18人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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