第1章 サルの「猿真似」
第2章 サイモン・セッズ
第3章 言葉をつかみとる
第4章 私を見て、私を感じて
第5章 自分に向きあう
第6章 壊れた鏡
第7章 スーパーミラーとワイヤーの効用
第8章 悪玉と卑劣漢 ―― 暴力と薬物中毒
第9章 好みのミラーリング
第10章 ニューロポリティクス
第11章 実存主義神経科学と社会
のうちわけです。

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ミラーニューロンの発見: 「物まね細胞」が明かす驚きの脳科学 (ハヤカワ新書juice 2) 単行本 – 2009/5/1
- ISBN-104153200026
- ISBN-13978-4153200029
- 出版社早川書房
- 発売日2009/5/1
- 言語日本語
- 本の長さ363ページ
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登録情報
- 出版社 : 早川書房 (2009/5/1)
- 発売日 : 2009/5/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 363ページ
- ISBN-10 : 4153200026
- ISBN-13 : 978-4153200029
- Amazon 売れ筋ランキング: - 549,014位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 21,660位医学・薬学・看護学・歯科学
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2010年3月10日に日本でレビュー済み
ミラーニューロン〜脳内でのモノマネ細胞
人は、相手の行動を見るだけでも脳内細胞の一部が活発化する。
それが、ミラーニューロンなわけですが
そのミラーニューロンシステムなるものが人間の大事な部分
「共感」「自己意識」「言語」にとって重要だという事を唱えている。
モノマネをさせる事によって、ミラーニューロンを活性化させる事に繋がるらしい。
よって、子供の頃に行う「ままごと」なんかも情操教育上、とても良いんだと会得。
そんな目線で、興味深かったです。
人は、相手の行動を見るだけでも脳内細胞の一部が活発化する。
それが、ミラーニューロンなわけですが
そのミラーニューロンシステムなるものが人間の大事な部分
「共感」「自己意識」「言語」にとって重要だという事を唱えている。
モノマネをさせる事によって、ミラーニューロンを活性化させる事に繋がるらしい。
よって、子供の頃に行う「ままごと」なんかも情操教育上、とても良いんだと会得。
そんな目線で、興味深かったです。
2015年7月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
特に脳科学に興味があるわけではなかったが、この本は夢中になって読んだ。
タイトルにもなっている「ミラーニューロンの発見」は、「近年の神経科学における最大の成果の一つ」と、あとがきにあります。
ではミラーニューロンとは何なのでしょうか。鏡のように 「自分がある行動をしているときに活性化するニューロンでありながら、その行動を他者がしているのを見ているときにも同じように活性化するニューロン」と本書にはあります。つまり、誰かが目の前でアクビをしたら自分もついアクビをしてしまったり、誰かが頭を掻いたら自分も頭を掻いてしまったりするのは、何もかもミラーニューロンのせい。
だから、人間の共感能力や道徳の土台になっているものらしいのだが、「まるで自分の中に他人がいるのではないか、自分の脳に他人が住んでいるのではないかと思わせるほど」というくだりを読んで、少しばかり怖くなってしまいました。じゃあ、自分とは何か、他者とは何かと考えてしまったので。
社会生活を送る上で、当然至極のことながら共感や協調性は必要に違いないが、自分自身を見失わずにいるには、どうしたらいいのか。
いや、そもそも自分とは何か? 堂々巡りに疑問がわきあがる。
この本を知ったことにより、今さらながらに子供たちの教育のために環境は大切なのだと痛感して、「親は子の鏡」というのは、まるでミラーニューロンを踏まえた上でのことわざのようだと昔の人の知恵に驚嘆したが……ところで、長らく一緒に生活していると、飼い主とペットの犬の風貌が何処となく似てくるのも、ミラーニューロンの働きによるものなのでしょうか。
タイトルにもなっている「ミラーニューロンの発見」は、「近年の神経科学における最大の成果の一つ」と、あとがきにあります。
ではミラーニューロンとは何なのでしょうか。鏡のように 「自分がある行動をしているときに活性化するニューロンでありながら、その行動を他者がしているのを見ているときにも同じように活性化するニューロン」と本書にはあります。つまり、誰かが目の前でアクビをしたら自分もついアクビをしてしまったり、誰かが頭を掻いたら自分も頭を掻いてしまったりするのは、何もかもミラーニューロンのせい。
だから、人間の共感能力や道徳の土台になっているものらしいのだが、「まるで自分の中に他人がいるのではないか、自分の脳に他人が住んでいるのではないかと思わせるほど」というくだりを読んで、少しばかり怖くなってしまいました。じゃあ、自分とは何か、他者とは何かと考えてしまったので。
社会生活を送る上で、当然至極のことながら共感や協調性は必要に違いないが、自分自身を見失わずにいるには、どうしたらいいのか。
いや、そもそも自分とは何か? 堂々巡りに疑問がわきあがる。
この本を知ったことにより、今さらながらに子供たちの教育のために環境は大切なのだと痛感して、「親は子の鏡」というのは、まるでミラーニューロンを踏まえた上でのことわざのようだと昔の人の知恵に驚嘆したが……ところで、長らく一緒に生活していると、飼い主とペットの犬の風貌が何処となく似てくるのも、ミラーニューロンの働きによるものなのでしょうか。
2023年8月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
マルコ・イアコボーニ「ミラーニューロンの発見」読了。10年程前にモノマネ細胞としてきいた事はあるけど詳しくはなくちょっとした好奇心から本書を手に取った。結果、面白くて一気読み。生成AIを念頭におき、ミラーニューロンと日々の営みの関係を振り返ると想像以上にその影響を受けている事に大変驚いた。良書。
2015年12月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
人を見たときに反応する脳内での反応について。
他人を理解するためには、他人と同じ状況に身を置けばそれが可能になると、自分は思います。
ミラーニューロンはそういった役割を持つというように書いてあったはず。
他人を見たときに反応して、自分の頭のなかで、自分が同じ動きや表情をしているように再現する。
この反応が著しく弱い人が"自閉症"として診断されているのでは?という医学的な言及や政治的宣伝についての記述など、
「現実で身近なところに関わる研究」としてイメージできる箇所があるので、比較的手頃という意味で読みやすい。
脳に興味のある人には、読んでいなきゃ勿体ない本でしょう。
個人的な興味の上では、この内容を教育(特に幼い期間での)へ活用した考えなどが知りたかった。
子供を被験者とした実験が書いてあるところを再読して、早期に有効な教育方法について思いを馳せて。
脳の反応って面白い!と思える本でした。
他人を理解するためには、他人と同じ状況に身を置けばそれが可能になると、自分は思います。
ミラーニューロンはそういった役割を持つというように書いてあったはず。
他人を見たときに反応して、自分の頭のなかで、自分が同じ動きや表情をしているように再現する。
この反応が著しく弱い人が"自閉症"として診断されているのでは?という医学的な言及や政治的宣伝についての記述など、
「現実で身近なところに関わる研究」としてイメージできる箇所があるので、比較的手頃という意味で読みやすい。
脳に興味のある人には、読んでいなきゃ勿体ない本でしょう。
個人的な興味の上では、この内容を教育(特に幼い期間での)へ活用した考えなどが知りたかった。
子供を被験者とした実験が書いてあるところを再読して、早期に有効な教育方法について思いを馳せて。
脳の反応って面白い!と思える本でした。
2021年7月30日に日本でレビュー済み
イタリアのパルマ大学の神経生理学研究室で「ミラーニューロン」を発見したのは、「
ミラーニューロン
」の著者でもあるジャコモ・リゾラッティをリーダーとした研究グループであるが、同じイタリア出身でカリフォルニア大学のマルコ・イアコボーニは、その友人でもあり、その彼との共同研究も手掛けている。一番に読むならこの本がわかりやすさでは一番かと考えた。
ミラーニューロンというのは、大脳のF5野、PF野やPFG野にあるニューロンの存在で、自分の行為と他者の行為をつなげて結び付けるニューロンのことだ。これはどういうことかと言えば、パントマイムのような動作には反応しない、単なるテレビや映像の中の動作では、ほとんど反応しない(スマホばかりを覗いていると怖い理由は、この本を読んで考えるとわかる)、対象物とそれに関わる動作で発火することがわかっている。つまり生理的欲求に「近い」ものほどミラーニューロンは発火するということである。これをミラーリングと呼んでいる。
「模倣」というのは演劇や俳優に言わせると、練習において当たり前のことを「今更」感がある様だが、それでもその奥行きは大変深い。社会心理学での模倣暴力(連鎖暴力)の影響にもメディアの力が無ければ起こり得なかったと著者は述べる。
古くはギリシア時代から、先鋭的ならエドガー・アラン・ポーの小説「 盗まれた手紙 」で探偵オーギュスト・デュパンが「僕はある人がどれど賢いか、どれほど愚かか、どれほど善人か、どれほど悪人か、あるいはその人がいまなにを考えているかを知りたいとき、自分の表情をできるだけその人の表情とそっくりに作るんだ。そうすると、その表情に釣り合うような、一致するような考えやら感情やらが、頭だか心だかに浮かんでくるから、それが見えるのを待っているのさ」、というプロファイリングの先見性が垣間見える。
また模倣の理論体系ではウイリアム・ジェームスが「 心理学(上) 」、「 心理学(下) 」で習慣が模倣されることの解説をしている。また、ガブリエル・タルド「 模倣の法則 」の着眼点の鋭さ、何より私が大学時代に卒論を書くと称して実は無我夢中で読んだ、モーリス・メルロ=ポンティの著書が良く引用されている。
ジャコモ・リゾラッティの助手のヴィットリオ・ガレーゼが哲学の、しかも現象学に造詣があったことが大きい。モーリス・メルロ=ポンティの「 知覚の現象学 」は、そこに含まれる知覚論の鋭さは現代でも有効、というか実際には現代科学の実証レベルまで届いている(当時は大脳生理学のMRIとかCTスキャンとは存在しなかった)。当時の心理学の出来の悪さをこっぴどく批判していた「暗黙知」の理論のマイケル・ポランニーでも、モーリス・メルロ=ポンティの著書は良く調べている程だ。
メルロ=ポンティは、第二次世界大戦中に、4万ページにおよぶ速記原稿や多様な原稿が、フッサールがユダヤ人だった為、ナチスの侵害や戦争によって失われることが危惧さされ、厖大な遺稿をフライブルクからベルギーのルーヴァン大学に移され、哲学研究所のヴァン・ブレダ神父が管理した中、メルロ=ポンティはその研究所を最初に訪ね、未完の草稿を閲覧した人間で、それを批判的に考察したのが「 知覚の現象学 」(名著!)で、ゲシュタルト心理学を元に、「「存在」とは、知覚から創造される」とひっくり返した。実は現代の大脳生理学ではこれが正しいことが立証されている。
つまり、フッサールの現象学的還元の方法では届かない「無意識的知覚」の問題を、メルロ=ポンティは「 知覚の現象学 」で「知覚論」と「身体論」として論じている。間主観性(他者性)の問題も他者とのミラーリング(模倣)がキーポイントであることを既に述べている。「私は他人の表情の中に生きており、と同時に、相手が私の中に生きているのを感じる」という名言がある。
他人の表情を模倣出来ることから感情の<共感>が生まれる。ということは他人の行動は観察出来ても、表情を読めない「自閉症」はどうなのか?という点も実はこの本の読みどころで、自閉症児に対して、その児童の模倣をフィードバックすることが治癒の鍵になるのではないかとも述べる。身内に自閉症をお持ちの方は必読とも思われる(思わぬヒントがある)。自閉症の場合、人の目を見ておらず、症状が重い人ほど物体への固視が強いという。
因みに私は他人の表情を読むことが出来過ぎて、相手の感情がもろに受けるので、相手の目を見て話しが出来ない人間だ(目を見て話さずに済んでしまう文化の日本人でつくづく良かったとも思うが(笑)、親にすら「自閉症」ではと幼少期には思われていた)。最近では営業上の「高等テクニック」でカバーしているが、実際は目を見て話しはほとんど会話が出来ない。共感性が高すぎるらしく、ある人によると「エンパス」と言われている。物語でも感情移入しすぎて暴力描写や、酷い悲劇(いじめとか)とかが出てくると、それ以上全く読むことが出来ない(だから大半の小説が駄目なのはそれが理由)。他者の感情が頭の中に土足で侵攻している感じになってしまうのだ。
そんな私でも、著者がサッカー好きの明るい人なので(ところどころにサッカーの話題が出てくる)、比較的読後感は良く示唆するところも多いので一読はして欲しい。
参考文献
ジャコモ・リゾラッティ&コラド・シニガリア
「 ミラーニューロン 」(深堀りしたい方へ、但し専門書なので注意)
モーリス・メルロ=ポンティ
「 知覚の現象学 」(必読)
「 見えるものと見えないもの 」
エトムント・フッサール「 現象学の理念 」
※「間主観性の現象学」が良さそうだが、未読なので割愛
マルティン・ハイデガー「 存在と時間 」
ガブリエル・タルド「 模倣の法則 」
子安増生、大平英樹 編
「 ミラーニューロンと<心の理論> 」
ジェームス・J・ギブソン「 生態学的視覚論―ヒトの知覚世界を探る 」
アンドレ・ルロワ=グーラン「 身ぶりと言葉 」
ウイリアム・ジェームス
「 心理学(上) 」、「 心理学(下) 」
※習慣が模倣によるもの、その強烈さにいち早く気づいた偉人。現代の英米の心理学が、「西欧」の心理学の実証性で「追い抜けた」のも、ウイリアム・ジェームスの土台が大きいことによる。
ミラーニューロンというのは、大脳のF5野、PF野やPFG野にあるニューロンの存在で、自分の行為と他者の行為をつなげて結び付けるニューロンのことだ。これはどういうことかと言えば、パントマイムのような動作には反応しない、単なるテレビや映像の中の動作では、ほとんど反応しない(スマホばかりを覗いていると怖い理由は、この本を読んで考えるとわかる)、対象物とそれに関わる動作で発火することがわかっている。つまり生理的欲求に「近い」ものほどミラーニューロンは発火するということである。これをミラーリングと呼んでいる。
「模倣」というのは演劇や俳優に言わせると、練習において当たり前のことを「今更」感がある様だが、それでもその奥行きは大変深い。社会心理学での模倣暴力(連鎖暴力)の影響にもメディアの力が無ければ起こり得なかったと著者は述べる。
古くはギリシア時代から、先鋭的ならエドガー・アラン・ポーの小説「 盗まれた手紙 」で探偵オーギュスト・デュパンが「僕はある人がどれど賢いか、どれほど愚かか、どれほど善人か、どれほど悪人か、あるいはその人がいまなにを考えているかを知りたいとき、自分の表情をできるだけその人の表情とそっくりに作るんだ。そうすると、その表情に釣り合うような、一致するような考えやら感情やらが、頭だか心だかに浮かんでくるから、それが見えるのを待っているのさ」、というプロファイリングの先見性が垣間見える。
また模倣の理論体系ではウイリアム・ジェームスが「 心理学(上) 」、「 心理学(下) 」で習慣が模倣されることの解説をしている。また、ガブリエル・タルド「 模倣の法則 」の着眼点の鋭さ、何より私が大学時代に卒論を書くと称して実は無我夢中で読んだ、モーリス・メルロ=ポンティの著書が良く引用されている。
ジャコモ・リゾラッティの助手のヴィットリオ・ガレーゼが哲学の、しかも現象学に造詣があったことが大きい。モーリス・メルロ=ポンティの「 知覚の現象学 」は、そこに含まれる知覚論の鋭さは現代でも有効、というか実際には現代科学の実証レベルまで届いている(当時は大脳生理学のMRIとかCTスキャンとは存在しなかった)。当時の心理学の出来の悪さをこっぴどく批判していた「暗黙知」の理論のマイケル・ポランニーでも、モーリス・メルロ=ポンティの著書は良く調べている程だ。
メルロ=ポンティは、第二次世界大戦中に、4万ページにおよぶ速記原稿や多様な原稿が、フッサールがユダヤ人だった為、ナチスの侵害や戦争によって失われることが危惧さされ、厖大な遺稿をフライブルクからベルギーのルーヴァン大学に移され、哲学研究所のヴァン・ブレダ神父が管理した中、メルロ=ポンティはその研究所を最初に訪ね、未完の草稿を閲覧した人間で、それを批判的に考察したのが「 知覚の現象学 」(名著!)で、ゲシュタルト心理学を元に、「「存在」とは、知覚から創造される」とひっくり返した。実は現代の大脳生理学ではこれが正しいことが立証されている。
つまり、フッサールの現象学的還元の方法では届かない「無意識的知覚」の問題を、メルロ=ポンティは「 知覚の現象学 」で「知覚論」と「身体論」として論じている。間主観性(他者性)の問題も他者とのミラーリング(模倣)がキーポイントであることを既に述べている。「私は他人の表情の中に生きており、と同時に、相手が私の中に生きているのを感じる」という名言がある。
他人の表情を模倣出来ることから感情の<共感>が生まれる。ということは他人の行動は観察出来ても、表情を読めない「自閉症」はどうなのか?という点も実はこの本の読みどころで、自閉症児に対して、その児童の模倣をフィードバックすることが治癒の鍵になるのではないかとも述べる。身内に自閉症をお持ちの方は必読とも思われる(思わぬヒントがある)。自閉症の場合、人の目を見ておらず、症状が重い人ほど物体への固視が強いという。
因みに私は他人の表情を読むことが出来過ぎて、相手の感情がもろに受けるので、相手の目を見て話しが出来ない人間だ(目を見て話さずに済んでしまう文化の日本人でつくづく良かったとも思うが(笑)、親にすら「自閉症」ではと幼少期には思われていた)。最近では営業上の「高等テクニック」でカバーしているが、実際は目を見て話しはほとんど会話が出来ない。共感性が高すぎるらしく、ある人によると「エンパス」と言われている。物語でも感情移入しすぎて暴力描写や、酷い悲劇(いじめとか)とかが出てくると、それ以上全く読むことが出来ない(だから大半の小説が駄目なのはそれが理由)。他者の感情が頭の中に土足で侵攻している感じになってしまうのだ。
そんな私でも、著者がサッカー好きの明るい人なので(ところどころにサッカーの話題が出てくる)、比較的読後感は良く示唆するところも多いので一読はして欲しい。
参考文献
ジャコモ・リゾラッティ&コラド・シニガリア
「 ミラーニューロン 」(深堀りしたい方へ、但し専門書なので注意)
モーリス・メルロ=ポンティ
「 知覚の現象学 」(必読)
「 見えるものと見えないもの 」
エトムント・フッサール「 現象学の理念 」
※「間主観性の現象学」が良さそうだが、未読なので割愛
マルティン・ハイデガー「 存在と時間 」
ガブリエル・タルド「 模倣の法則 」
子安増生、大平英樹 編
「 ミラーニューロンと<心の理論> 」
ジェームス・J・ギブソン「 生態学的視覚論―ヒトの知覚世界を探る 」
アンドレ・ルロワ=グーラン「 身ぶりと言葉 」
ウイリアム・ジェームス
「 心理学(上) 」、「 心理学(下) 」
※習慣が模倣によるもの、その強烈さにいち早く気づいた偉人。現代の英米の心理学が、「西欧」の心理学の実証性で「追い抜けた」のも、ウイリアム・ジェームスの土台が大きいことによる。
2021年2月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
心理学的な切り口を期待していたのですが、言語発達学(?)とでも言うかのような内容に思えました。
難しくてよく理解できなかったのですが、他者の状態を脳内で自分の身体感覚に翻訳し、自分の事のように感じられる働き、、、そういう事なのでしょうか???
言語の身体接地とか興味ある方には面白いのかなぁ、、、。
難しくてよく理解できなかったのですが、他者の状態を脳内で自分の身体感覚に翻訳し、自分の事のように感じられる働き、、、そういう事なのでしょうか???
言語の身体接地とか興味ある方には面白いのかなぁ、、、。
2013年3月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
医療系大学生の何人かに聞いたらミラーニューロンは知らないと言っていたので、少なくとも日本ではまだ認知度は低いのだろう。どの程度正しいのかは分からないが、発達障害や精神障害をどう捉えるか新しい視点が開けると思います。言葉と行動とが脳神経的にも密接に関連しているとか、大きさの違うものを見るだけで働く神経領域が違うとか他にもありますが、すこし応用してみたいなと思いながら読みきりました。