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インターネットが死ぬ日 (ハヤカワ新書juice) (ハヤカワ新書juice 3) 新書 – 2009/6/25
ジョナサン・ジットレイン
(著),
井口耕二
(翻訳)
インターネットが爆発的に普及して生活が豊かになった反面、悪意あるサイトへの誘導、ウイルス感染、ネット犯罪に直面する危険性は増している。この状況に嫌気がさし、人々はPCよりもiPhoneやXbox360のような「消毒された」メディアに向かいつつあるが、オープンで「肥沃な」端末が廃れると、現在のネットを築いた活力と民主性は削がれることになってしまう。両者を共存させることはできないのだろうか。世界が注目するサイバー法学者が放つ「ウェブ退化論」。
- 本の長さ466ページ
- 出版社早川書房
- 発売日2009/6/25
- ISBN-104153200034
- ISBN-13978-4153200036
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商品の説明
著者について
ジョナサン・ジットレイン Jonathan L.Zittrain
ハーバード・ロースクール教授(インターネット法)。同学部内に「インターネットと社会のためのバークマン・センター」を1997年に創設し、現在も教鞭をとっている。
1970年生まれ。ペンシルベニア州で育ち、イェール大学で認知科学と人口知能の学位、ハーバード大学で法務博士を取得。アメリカ司法省、国務省などの政府機関に勤務したのち、オックスフォード・インターネット研究所教授、ニューヨーク大学やスタンフォード大学の客員教授を経て現職。知的財産権、インターネット上の検閲、コンテンツのフィルタリングやセキュリティの問題などを包括的に研究し、いわゆる「エルドレット対アシュクロフト訴訟」ではローレンス・レッシグとともに著作権延長に反対する論陣を張ったことで知られる。
ハーバード・ロースクール教授(インターネット法)。同学部内に「インターネットと社会のためのバークマン・センター」を1997年に創設し、現在も教鞭をとっている。
1970年生まれ。ペンシルベニア州で育ち、イェール大学で認知科学と人口知能の学位、ハーバード大学で法務博士を取得。アメリカ司法省、国務省などの政府機関に勤務したのち、オックスフォード・インターネット研究所教授、ニューヨーク大学やスタンフォード大学の客員教授を経て現職。知的財産権、インターネット上の検閲、コンテンツのフィルタリングやセキュリティの問題などを包括的に研究し、いわゆる「エルドレット対アシュクロフト訴訟」ではローレンス・レッシグとともに著作権延長に反対する論陣を張ったことで知られる。
登録情報
- 出版社 : 早川書房 (2009/6/25)
- 発売日 : 2009/6/25
- 新書 : 466ページ
- ISBN-10 : 4153200034
- ISBN-13 : 978-4153200036
- Amazon 売れ筋ランキング: - 343,397位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 26,407位新書
- カスタマーレビュー:
著者について
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翻訳者(出版・実務)。1959年生まれ、東京大学工学部卒業。大手石油会社から会社派遣で米国オハイオ州立大学大学院修士課程に留学するも、1998年、子育てに必要な時間的やりくりを家庭内でつけられるようにと退職し、技術・実務翻訳者として独立。エネルギー・環境、エンジニアリング、IT、ビジネスを得意とする。翻訳フォーラム共同主宰。
訳書:『スティーブ・ジョブズ I・II』(講談社)、『イーロン・マスク 上・下』(文藝春秋)、『スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン』『スティーブ・ジョブズ 驚異のイノベーション』『リーン・スタートアップ』(日経BP)、『リーダーを目指す人の心得』(飛鳥新社)、『PIXAR 〈ピクサー〉 世界一のアニメーション企業の今まで語られなかったお金の話』(文響社)など多数。
著書:『実務翻訳を仕事にする』(宝島社新書)
共著書:『できる翻訳者になるために プロフェッショナル4人が本気で教える 翻訳のレッスン』(講談社)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2016年11月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
昔のコンピュータといまのコンピュータのあり方について書いてありました。
2010年12月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
なんでも自由にできたパソコンとインターネットが,セキュリティや使い勝手を理由に,不自由なアプライアンスでおきかえられようとしている. アップルは自由なアップル II をつくっていたが,いまや不自由な iPhone や iPad をつくっている. この本は自由だったインターネットの過去から不自由になりつつある現在までをえがき,どうすれば自由をとりもどせるかをかんがえている. しかし,その道はけわしい. 著者の提案も,どれだけ実現されるかわからない.
2018年5月18日に日本でレビュー済み
インターネットが終わる日が来る!?
ネットは自由に無計画に始まったからこそ急速な発展を遂げた。しかし、それは無計画ゆえに非常にリスクを抱えたものでもある。
ネットの自由さを残しつつ、いい形にするべき変革が求められている。確かにWikipediaなどは奇跡と言っていいくらい成功に近く、参考になる部分が多い。
この本が書かれたのは今(18年)の10年前。世界はこの本に書かれた対策が進んでいるとは言えない状態だろう。。。
ネットは自由に無計画に始まったからこそ急速な発展を遂げた。しかし、それは無計画ゆえに非常にリスクを抱えたものでもある。
ネットの自由さを残しつつ、いい形にするべき変革が求められている。確かにWikipediaなどは奇跡と言っていいくらい成功に近く、参考になる部分が多い。
この本が書かれたのは今(18年)の10年前。世界はこの本に書かれた対策が進んでいるとは言えない状態だろう。。。
2010年3月9日に日本でレビュー済み
ハヤカワ新書juiceの第3冊目。
これまで読んできた中では、前の2冊、そして、この後に続く『 ロングテール(アップデート版)―「売れない商品」を宝の山に変える新戦略 (ハヤカワ新書juice) 』などに比べて、難しい本だと思う。単純に読む時間もこれまでで最長だし、内容自体も難しいと感じた。そして、本書で指摘されているような考え方は、日本で日常的に、目にする議論ではないと思うが、今後のあり方を考えた場合、非常に重要なものだと思う。
難解に感じる理由としては、扱っている内容に対する知識の不足にあると思う。この本は、インターネットの発展の歴史、現状、そして、今後を論じている。そして、コンピュータのハードウェアの面、通信の規格等、技術的な知識を持っていないことがある。また、そのコンピュータの発展をリアルタイムで目の当たりにしていないので、どうしても、完成品としてのコンピュータしか想像できない。一方、サービス、或いは、ソフトウェアについてはWikipediaなど最近のものについても例として挙げられており、こちらは比較的理解しやすい。
また、難解に感じる原因のひとつであると同時に、本書が重要であると思う理由は、本書がある意味で哲学的であることだと思う。本書では、インターネットなどのサービスを、余計な規制の無い肥沃な存在と、規制で制限されたひも付きの状態という対立軸を提示する。様々な可能性を持つ前者では、可能性と同時に、法律が守られない、個人のプライバシーなどのマイナス面がある。一方、行者では、安全と引き換えに、可能性を手放す。本書は、可能性を失わず、かといってマイナス面を抑えるには、どうあるべきかなどを論じているが、日本において、これらのレベルでの議論が広く行われていると印象はない。もちろん、専門家は違うのだろうが、こういった議論は、もっと国民レベルで一般の市民を巻き込んだ形で行われるべきだと思う。
本書は読むにはそれなりにタフだと思うが、その示唆するところは非常に重要だと思う。
これまで読んできた中では、前の2冊、そして、この後に続く『 ロングテール(アップデート版)―「売れない商品」を宝の山に変える新戦略 (ハヤカワ新書juice) 』などに比べて、難しい本だと思う。単純に読む時間もこれまでで最長だし、内容自体も難しいと感じた。そして、本書で指摘されているような考え方は、日本で日常的に、目にする議論ではないと思うが、今後のあり方を考えた場合、非常に重要なものだと思う。
難解に感じる理由としては、扱っている内容に対する知識の不足にあると思う。この本は、インターネットの発展の歴史、現状、そして、今後を論じている。そして、コンピュータのハードウェアの面、通信の規格等、技術的な知識を持っていないことがある。また、そのコンピュータの発展をリアルタイムで目の当たりにしていないので、どうしても、完成品としてのコンピュータしか想像できない。一方、サービス、或いは、ソフトウェアについてはWikipediaなど最近のものについても例として挙げられており、こちらは比較的理解しやすい。
また、難解に感じる原因のひとつであると同時に、本書が重要であると思う理由は、本書がある意味で哲学的であることだと思う。本書では、インターネットなどのサービスを、余計な規制の無い肥沃な存在と、規制で制限されたひも付きの状態という対立軸を提示する。様々な可能性を持つ前者では、可能性と同時に、法律が守られない、個人のプライバシーなどのマイナス面がある。一方、行者では、安全と引き換えに、可能性を手放す。本書は、可能性を失わず、かといってマイナス面を抑えるには、どうあるべきかなどを論じているが、日本において、これらのレベルでの議論が広く行われていると印象はない。もちろん、専門家は違うのだろうが、こういった議論は、もっと国民レベルで一般の市民を巻き込んだ形で行われるべきだと思う。
本書は読むにはそれなりにタフだと思うが、その示唆するところは非常に重要だと思う。
2009年7月12日に日本でレビュー済み
早川書房が新しく出した新書シリーズの第2弾。他の本は読んでないけど、これは面白そうなので読んでみたが、想像以上に面白かった。
最初の方は、主にインターネットの歴史が書かれている。パソコンとインターネットという技術の持つ特性が、いかに新しい価値を生み出してきたか、という視点で描かれている。この点に関しては、まったく異論はない。
インターネットというプロトコル以外にはあまり規制のない技術とユーザ側が自由にソフトウェアをインストールすることでいろいろなことができるようになるパソコンの両方が存在して、初めて今のようなインターネット社会が到来した。
続いて、現在の問題点、すなわち今やSPAMメールやウィルス問題、著作権やプライバシー問題によって、自由なネット環境が制限されようとしていることによる「生み出す力」の喪失が問題提起されている。
確かに、著者の言うとおり、規制をかけることによって安全性は高まるが何か新しいものを「生み出す力」、リッチなネット社会は遠くなりそうだ。
でも、今の日本でそんなリッチなネット社会は求められているのかな。ほとんどの人はネットにつなげる時代になったけど、学生とかパソコンよりも携帯電話でネットやメールをしているのが現実。コンテンツの充実にこそ関心はあれ、「ネットの自由」ということにはあまり関心がないのではないか。「生み出す力」のもとである「ネットの自由」を必要としているのはごく一部の人だけなのかもしれない。
むしろ、それが問題か。これからのネット社会を豊かなものにするためにも、ネットの規制のあり方は真剣に考えるべきだろう。
しかし、日本ではこういう議論は少ないなぁ。子どもにケータイを持たせないとかしか、思いつかないのだろうか。
最初の方は、主にインターネットの歴史が書かれている。パソコンとインターネットという技術の持つ特性が、いかに新しい価値を生み出してきたか、という視点で描かれている。この点に関しては、まったく異論はない。
インターネットというプロトコル以外にはあまり規制のない技術とユーザ側が自由にソフトウェアをインストールすることでいろいろなことができるようになるパソコンの両方が存在して、初めて今のようなインターネット社会が到来した。
続いて、現在の問題点、すなわち今やSPAMメールやウィルス問題、著作権やプライバシー問題によって、自由なネット環境が制限されようとしていることによる「生み出す力」の喪失が問題提起されている。
確かに、著者の言うとおり、規制をかけることによって安全性は高まるが何か新しいものを「生み出す力」、リッチなネット社会は遠くなりそうだ。
でも、今の日本でそんなリッチなネット社会は求められているのかな。ほとんどの人はネットにつなげる時代になったけど、学生とかパソコンよりも携帯電話でネットやメールをしているのが現実。コンテンツの充実にこそ関心はあれ、「ネットの自由」ということにはあまり関心がないのではないか。「生み出す力」のもとである「ネットの自由」を必要としているのはごく一部の人だけなのかもしれない。
むしろ、それが問題か。これからのネット社会を豊かなものにするためにも、ネットの規制のあり方は真剣に考えるべきだろう。
しかし、日本ではこういう議論は少ないなぁ。子どもにケータイを持たせないとかしか、思いつかないのだろうか。
2009年6月27日に日本でレビュー済み
本屋で少し見ました。前書きにiPhoneについて、アップルが開発環境に規制をかけていて、PCの先駆けとなったAppleとは違って新しいものを生み出せない云々と言った記述があり、著者の認識の低さに呆れて買う気もしなかった。この書籍が書かれた時点ではiPhoneには、開発環境がなかったからこの様な記述になったのかもしれませんが、現時点は開発環境が提供され、日々創造的はiPhoneアプリが世界で生まれている。せめて、この様な時代の先について述べる本であれば、状況が変われば前書きの訂正すると言った真摯な姿勢がないと、価値はゼロになるのではと思います。従って星一つ(0にしたい位)です。
2011年4月23日に日本でレビュー済み
1.内容
インターネットは、予想もされない使われ方がされたりしたおかげで劇的に発展した。その一方で、ウィルスなどの脅威を生じさせており、アイフォーンなどの、より安心とされるものに移行されるという流れもある。しかし、より安心なものは、使い方が決められており、インターネットのような発展は期待できない。インターネットのような劇的な発展を続けるんはどうすればいいかを論じた本。
2.評価
正直難解で、読むのに時間がかかった。著者の答えは第7章から第9章にあると思われるが、これが実現可能なのか、疑問に思った。この点で星1つ減らして星4つとするが、より安全なメディアの危険性(国家権力からの監視が容易、など)。インターネットが発展したプロセスの素晴らしさがわかる本である。
インターネットは、予想もされない使われ方がされたりしたおかげで劇的に発展した。その一方で、ウィルスなどの脅威を生じさせており、アイフォーンなどの、より安心とされるものに移行されるという流れもある。しかし、より安心なものは、使い方が決められており、インターネットのような発展は期待できない。インターネットのような劇的な発展を続けるんはどうすればいいかを論じた本。
2.評価
正直難解で、読むのに時間がかかった。著者の答えは第7章から第9章にあると思われるが、これが実現可能なのか、疑問に思った。この点で星1つ減らして星4つとするが、より安全なメディアの危険性(国家権力からの監視が容易、など)。インターネットが発展したプロセスの素晴らしさがわかる本である。
2009年7月21日に日本でレビュー済み
米国はコンピュータやインターネットを生みだし、先駆者としてのアドバンテージを駆使しながら自由競争資本主義をひた走りして金融工学を生み出し、そして突如破綻した。金融の破綻で世界中の経済が混乱してもコンピュータやインターネットの責任までは話が及ばない。しかしそこにある自由競争主義の思想は共通するもので、その恩恵にあずかる者はそのことに気づかないが、この本を読む限り「自由」の旗印を高らかと掲げて先頭をひた走ることだけを願っている米国病とも言える自由原理主義が背景に感じ取れる。その自由原理主義者にとっては、その地平上にアプライアンス と呼ぶ異質な境界が出現したことはゆゆしき出来事のようだ。
本来のインターネットの肥沃な地平とアプライアンスの境界をSDKによってブリッジしていくiPhone のコンセプトは、肥沃な大地に終始していたこれまでのインターネットから、ひらりと空中に舞い上がり大空を舞台にしていこうとするエレガンスなビジネスの未来を感じる。そこには従来の地上とは異なる未来感があるのだが、その未来感覚そのものが自由競争原理主義の麻薬性に寄って立っていることでもあり、そんな俯瞰をしてみるための書籍としてこの「インターネットが死ぬ日」だけでなく、他のハヤカワ新書を読んでみるのも悪くはないと思う。
本来のインターネットの肥沃な地平とアプライアンスの境界をSDKによってブリッジしていくiPhone のコンセプトは、肥沃な大地に終始していたこれまでのインターネットから、ひらりと空中に舞い上がり大空を舞台にしていこうとするエレガンスなビジネスの未来を感じる。そこには従来の地上とは異なる未来感があるのだが、その未来感覚そのものが自由競争原理主義の麻薬性に寄って立っていることでもあり、そんな俯瞰をしてみるための書籍としてこの「インターネットが死ぬ日」だけでなく、他のハヤカワ新書を読んでみるのも悪くはないと思う。