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リヴァイアサン クジラと蒸気機関 (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ) 新書 – 2011/12/7
スコット・ウエスターフェルド
(著),
小林美幸
(翻訳)
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購入オプションとあわせ買い
1914年、ヨーロッパではふたつの勢力が拮抗していた。遺伝子操作された動物を基盤とする、英国などの〈ダーウィニスト〉と、蒸気機関やディーゼル駆動の機械文明を発達させたドイツら〈クランカー〉。両者の対立は深まり、オーストリア大公夫妻の暗殺につながった……。両親を殺した一派に追われる公子アレックと、空への憧れから男装し英国海軍航空隊に志願した少女デリン。ふたりの運命はやがて巨大飛行獣リヴァイアサンで邂逅する! 奇妙なテクノロジーが彩る第一次大戦下の世界で少年と少女の成長と絆を描く、ローカス賞受賞の冒険スチームパンク三部作、開幕篇。
新☆ハヤカワ・SF・シリーズ第一回配本作品
新☆ハヤカワ・SF・シリーズ第一回配本作品
- 本の長さ416ページ
- 言語日本語
- 出版社早川書房
- 発売日2011/12/7
- 寸法11 x 1.9 x 18.6 cm
- ISBN-10415335001X
- ISBN-13978-4153350014
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商品の説明
著者について
スコット・ウエスターフェルド Scott Westerfeld
1963年、米国テキサス州生まれ。SFやファンタジイのヤングアダルトを中心に現在までに6つのシリーズをものし、P・K・ディック賞特別賞、オーリアリス賞など受賞歴多数。2009年に刊行された本書にはじまる〈リヴァイアサン〉三部作には、2010年刊行の Behemoth、2011年刊行の Goliath がある。
1963年、米国テキサス州生まれ。SFやファンタジイのヤングアダルトを中心に現在までに6つのシリーズをものし、P・K・ディック賞特別賞、オーリアリス賞など受賞歴多数。2009年に刊行された本書にはじまる〈リヴァイアサン〉三部作には、2010年刊行の Behemoth、2011年刊行の Goliath がある。
登録情報
- 出版社 : 早川書房 (2011/12/7)
- 発売日 : 2011/12/7
- 言語 : 日本語
- 新書 : 416ページ
- ISBN-10 : 415335001X
- ISBN-13 : 978-4153350014
- 寸法 : 11 x 1.9 x 18.6 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 526,206位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2011年12月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
最近はやりのスチームパンクだけど、ストーリーやキャラクターが分かり易くて読みやすい。スチームパンクでも、ディファレンス・エンジンみたいに超本格派だとなかなか手強くて読むのに体力がいりますが、この作品は「SFを読み始めた頃って良かったなあ」みたいな言わば楽チンなところがある。楽しいですよ。次が楽しみになります。
2012年2月22日に日本でレビュー済み
早川書房が満を持して放った新シリーズ、「新☆ハヤカワ・SF・シリーズ」の第1回配本は、スチームパンクの大傑作。ローカス賞受賞というのもうなずける。ジュブナイルってことだけど、こりゃおとなも楽しめる。
もともと、ギブソンとスターリングの「ディファレンス・エンジン」以来のスチームパンク好きな私だけど、それ以来のスチームパンクの傑作といってもいい。ダーウィンの進化論以降、現実の世界とは別の発展を遂げた遺伝子改変技術中心の社会と蒸気機関等の機械技術が進歩した社会が二分する世界の第1次世界大戦下のエピソードを描く。
巨大飛行獣リヴァイアサンとモビルスーツのようなウォーカーなんていう道具仕立てもさることながら、オーストリア大公の暗殺に始まる歴史の流れも、うまく虚実を取りまじえたストーリーも読ませる。
特に、主人公の大公の忘れ形見であるアレックと美少女ながら男装し、英国軍の士官候補生となったデリンといったキャラもいい。3部作ということでこれからが楽しみだが、映画化、アニメ化しても面白いだろうな。そんな話ないのかしら?
しかし、やるな早川書房。しょっぱなからこれなら、この新シリーズは、期待できそう。
もともと、ギブソンとスターリングの「ディファレンス・エンジン」以来のスチームパンク好きな私だけど、それ以来のスチームパンクの傑作といってもいい。ダーウィンの進化論以降、現実の世界とは別の発展を遂げた遺伝子改変技術中心の社会と蒸気機関等の機械技術が進歩した社会が二分する世界の第1次世界大戦下のエピソードを描く。
巨大飛行獣リヴァイアサンとモビルスーツのようなウォーカーなんていう道具仕立てもさることながら、オーストリア大公の暗殺に始まる歴史の流れも、うまく虚実を取りまじえたストーリーも読ませる。
特に、主人公の大公の忘れ形見であるアレックと美少女ながら男装し、英国軍の士官候補生となったデリンといったキャラもいい。3部作ということでこれからが楽しみだが、映画化、アニメ化しても面白いだろうな。そんな話ないのかしら?
しかし、やるな早川書房。しょっぱなからこれなら、この新シリーズは、期待できそう。
2012年4月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
最初、そのアニメ調(失礼)の表紙に、
「おいおい、復活第一弾はこれか??」とがっくりしましたが、
読んだら面白い! 中高生に読んでほしいなあ。
あの、ワクワクしながらSFを読んでいた頃を思い出します。
冒険活劇、好きな方は是非!
早川らしからぬ、挿絵もいい雰囲気を出していますし、
メカ描写も最高です。
ちょっとヒロイン?が魅力薄と思ってしまいますが、
主人公はとっても好感がもてます。
あと、2部、楽しみにまってます。
「おいおい、復活第一弾はこれか??」とがっくりしましたが、
読んだら面白い! 中高生に読んでほしいなあ。
あの、ワクワクしながらSFを読んでいた頃を思い出します。
冒険活劇、好きな方は是非!
早川らしからぬ、挿絵もいい雰囲気を出していますし、
メカ描写も最高です。
ちょっとヒロイン?が魅力薄と思ってしまいますが、
主人公はとっても好感がもてます。
あと、2部、楽しみにまってます。
2012年1月9日に日本でレビュー済み
機械工学とサイボーグ化した人造生命体の異なる二種の科学の産物が席巻する第一次世界大戦直前の欧州が舞台。そこでは機械工学と生命工学の二種の科学の産物がシノギを削る文明が発展、両者は互いに相手を嫌悪もしくは侮蔑の眼で眺めている。
物語は、オーストリー・ハンガリーの皇太子でストームウォーカー(クラブガンナーみたいなもの)を操縦出来るアレックと、女である事を隠して飛行獣を操る憧れの兵士になった少女デリンとの邂逅を描く第一部。
少年少女がメインなので何処かジュヴナイルの雰囲気もある。がさつで男装のデリンはあまりヒロインと云う感じではないが、一応ボーイミーツガール・・・になっていくのかどうか・・・
少年少女二人に関わる大人のレギュラー陣の中では、女博士のノラが中々良い感じで、今後のストーリーは、この三人が引っ張って行くのだろう。
物語は、オーストリー・ハンガリーの皇太子でストームウォーカー(クラブガンナーみたいなもの)を操縦出来るアレックと、女である事を隠して飛行獣を操る憧れの兵士になった少女デリンとの邂逅を描く第一部。
少年少女がメインなので何処かジュヴナイルの雰囲気もある。がさつで男装のデリンはあまりヒロインと云う感じではないが、一応ボーイミーツガール・・・になっていくのかどうか・・・
少年少女二人に関わる大人のレギュラー陣の中では、女博士のノラが中々良い感じで、今後のストーリーは、この三人が引っ張って行くのだろう。
2012年1月9日に日本でレビュー済み
第一次世界大戦のころを世界情勢を背景にしていますが、舞台設定の甘さが気になる1冊です。例えば、
・ダーウィニストとクランカーという陣営の分け方に説明が無い(単に現実の第1次世界大戦時の陣営を当てはめただけ)
・そもそも列強が2大陣営に分かれた理由が不明。テクノロジーの違いが国家間の対立が直結するのは違和感があります。
・開戦時点で、飛行機や戦車(の代わりとしてウォーカーという兵器)が存在しており、小説上の展開が、第一次世界大戦の実際の流れとかけ離れたものになる可能性が高い。つまり、パロディとしての時代設定はスタート地点の対立状況になんとなく説得力を持たせる役にしか立っていない。
SFなら社会の成り立ちや異世界のテクノロジーをもっと描写してもらいたいと思います。SF度の低い本作を何故、新SFシリーズの第1冊としたのかは、大いに疑問です。
クリフハンガーな場面をつなげて飽きさせないつくりなど、楽しめる要素はありましたが、中高生のころなら、もっと楽しめたと思います。
・ダーウィニストとクランカーという陣営の分け方に説明が無い(単に現実の第1次世界大戦時の陣営を当てはめただけ)
・そもそも列強が2大陣営に分かれた理由が不明。テクノロジーの違いが国家間の対立が直結するのは違和感があります。
・開戦時点で、飛行機や戦車(の代わりとしてウォーカーという兵器)が存在しており、小説上の展開が、第一次世界大戦の実際の流れとかけ離れたものになる可能性が高い。つまり、パロディとしての時代設定はスタート地点の対立状況になんとなく説得力を持たせる役にしか立っていない。
SFなら社会の成り立ちや異世界のテクノロジーをもっと描写してもらいたいと思います。SF度の低い本作を何故、新SFシリーズの第1冊としたのかは、大いに疑問です。
クリフハンガーな場面をつなげて飽きさせないつくりなど、楽しめる要素はありましたが、中高生のころなら、もっと楽しめたと思います。
2012年4月25日に日本でレビュー済み
私見ですが原作の良さが翻訳のせいでごっそり抜けています。
悩んだ末の「俺」ですが、よくない。
悩んだ末の「ぼく」ですが、これもまた雰囲気ぶち壊しです。
全体的に文が硬いのでもっとこなれた方に翻訳してもらったほうがよかったのでは?
翻訳者の方は遠慮しすぎです。
少年少女むけにするならそれこそ超訳ぐらいの方が良かったと思います。
悩んだ末の「俺」ですが、よくない。
悩んだ末の「ぼく」ですが、これもまた雰囲気ぶち壊しです。
全体的に文が硬いのでもっとこなれた方に翻訳してもらったほうがよかったのでは?
翻訳者の方は遠慮しすぎです。
少年少女むけにするならそれこそ超訳ぐらいの方が良かったと思います。
2016年11月28日に日本でレビュー済み
時は第一次世界大戦開戦直後。
列強の相争う中、主人公の少年少女が大活躍。
脇を固める個性豊かなキャラクターに、スリリングな戦闘や策謀。
極め付けは、スチームパンク王道の機械文明と、遺伝子操作による動物文明が色取るビジュアルにもおいしいギミックの数々。
素直にワクワクできる、ビジュアル化したらさらにワクワクしそうな、こんな話ほどアニメ化してほしい!
売れてる漫画のアニメ化もいいけど、昔のアップフェルトラント物語のアニメとかみたいなのがまた見たいです。
列強の相争う中、主人公の少年少女が大活躍。
脇を固める個性豊かなキャラクターに、スリリングな戦闘や策謀。
極め付けは、スチームパンク王道の機械文明と、遺伝子操作による動物文明が色取るビジュアルにもおいしいギミックの数々。
素直にワクワクできる、ビジュアル化したらさらにワクワクしそうな、こんな話ほどアニメ化してほしい!
売れてる漫画のアニメ化もいいけど、昔のアップフェルトラント物語のアニメとかみたいなのがまた見たいです。
2011年12月16日に日本でレビュー済み
現在のスチームパンクブームにあって、いわゆるスチームパンクのイメージどおりの作品だと思う。
それ故、あらすじから既存のアニメなどに容易にイメージ補完可能……とスルーするのは早すぎる!
あまりに魅力的な世界とストーリーテリング。しかも、ありがちに見えるのはヴィジュアルイメージだけで、舞台とキャラクター造形がその設定にしっかりと立脚しているため、途中で醒めることことなく世界を堪能できる。
クランカーのドレッドノート級陸上戦艦という響きだけでやられるんだけど、この作品をユニークなものにしているのが、対立派である生体工学の〈ダーウィニスト〉。リベットだらけのロボットに対するのが怪獣という時点でマイナス要素はないんだけど、主人公とも言える巨大飛行獣リヴァイアサンの存在感は圧倒的。それを軸に、出会うはずのなかった二人が友情を育み、同時に読者に両派の案内をする。
1914年のヨーロッパ情勢が、このSF的設定に置き換えられているのは上手いんだけど、個人的には、お互いの技術をキリスト教的におかしいと考えているのが面白い。
主人公も活き活きとしている。両親を殺されたオーストリア公子のアレックと英国海軍航空隊に入隊する男装のデリン、と身分も派閥も何もかも違う二人の友情と甘酢(笑)。彼らの目的が同時に物語の推進力にもなっている。また、二人が自分の持ってないものをお互い持っていると感じていて、それが成長につながるのも、ジュヴナイルとしてストーリーテリングは非常に巧み。
主人公以外のキャラクター造形がちょっとおとなしめだけど、バーロウ博士とヴァルガーは印象的。意地悪な剣術指南ってなんでステキなのかしら。
また、原著と同じイラストも、世界観の強い補強になっている。挿絵の多い小説は嫌いなんだけど、こういうざらついた絵柄は好きだなぁ。
一気読み確実なんだけど、惜しむらくは三部作の邦訳が終わるの、1年後なんだよなぁ。しかも謎を残したまま、つづく! で1巻終わるし。
それ故、あらすじから既存のアニメなどに容易にイメージ補完可能……とスルーするのは早すぎる!
あまりに魅力的な世界とストーリーテリング。しかも、ありがちに見えるのはヴィジュアルイメージだけで、舞台とキャラクター造形がその設定にしっかりと立脚しているため、途中で醒めることことなく世界を堪能できる。
クランカーのドレッドノート級陸上戦艦という響きだけでやられるんだけど、この作品をユニークなものにしているのが、対立派である生体工学の〈ダーウィニスト〉。リベットだらけのロボットに対するのが怪獣という時点でマイナス要素はないんだけど、主人公とも言える巨大飛行獣リヴァイアサンの存在感は圧倒的。それを軸に、出会うはずのなかった二人が友情を育み、同時に読者に両派の案内をする。
1914年のヨーロッパ情勢が、このSF的設定に置き換えられているのは上手いんだけど、個人的には、お互いの技術をキリスト教的におかしいと考えているのが面白い。
主人公も活き活きとしている。両親を殺されたオーストリア公子のアレックと英国海軍航空隊に入隊する男装のデリン、と身分も派閥も何もかも違う二人の友情と甘酢(笑)。彼らの目的が同時に物語の推進力にもなっている。また、二人が自分の持ってないものをお互い持っていると感じていて、それが成長につながるのも、ジュヴナイルとしてストーリーテリングは非常に巧み。
主人公以外のキャラクター造形がちょっとおとなしめだけど、バーロウ博士とヴァルガーは印象的。意地悪な剣術指南ってなんでステキなのかしら。
また、原著と同じイラストも、世界観の強い補強になっている。挿絵の多い小説は嫌いなんだけど、こういうざらついた絵柄は好きだなぁ。
一気読み確実なんだけど、惜しむらくは三部作の邦訳が終わるの、1年後なんだよなぁ。しかも謎を残したまま、つづく! で1巻終わるし。