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オール・クリア 1(新☆ハヤカワ・SF・シリーズ) (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ 5009) 単行本 – 2013/4/10
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- 本の長さ496ページ
- 言語日本語
- 出版社早川書房
- 発売日2013/4/10
- 寸法10.6 x 2.2 x 18.4 cm
- ISBN-104153350095
- ISBN-13978-4153350090
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登録情報
- 出版社 : 早川書房 (2013/4/10)
- 発売日 : 2013/4/10
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 496ページ
- ISBN-10 : 4153350095
- ISBN-13 : 978-4153350090
- 寸法 : 10.6 x 2.2 x 18.4 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,021,246位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 82,157位文芸作品
- カスタマーレビュー:
著者について
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SF翻訳家、書評家、アンソロジスト。
1961年2月2日、高知県高知市生まれ。高知市立追手前小学校、土佐中・高等学校を経て、京都大学文学部文学研究科卒(英語アメリカ文学専攻)。
1986年、マリオン・ジマー・ブラッドリー『惑星救出計画』でSF翻訳者デビュー。訳書は、バリントン・J・ベイリー『時間衝突』『ロボットの魂』(以上、創元SF文庫)、P・K・ディック『ザップ・ガン』、コニー・ウィリス『ドゥームズデイ・ブック』『航路』など約100冊。共訳書に劉慈欣『三体』三部作、『円』『球状閃電』『超新星紀元』、『カート・ヴォネガット全短篇』全4巻(以上、早川書房)など。
編訳書に、シオドア・スタージョン『不思議のひと触れ』『輝く断片』(河出文庫)、コニー・ウィリス『最後のウィネベーゴ』(河出書房新社)、『マーブル・アーチの風』、(早川書房)など。
スタージョン「ニュースの時間です」、テッド・チャン「商人と錬金術師の門」、劉慈欣「流浪地球」(共訳)の翻訳により、第36回、第40回、第54回星雲賞海外短編部門を受賞。ベイリー『時間衝突』、劉慈欣『三体』『三体Ⅱ 黒暗森林』で星雲賞海外長編部門受賞。
〈小説奇想天外〉の翻訳SF時評「海外SF問題相談室」を皮切りに、各紙誌にコラム・書評を連載。〈本の雑誌〉新刊SF時評は1990年から(二度の中断をはさみ)継続中。
2004年3月に豊崎由美との共著『文学賞メッタ斬り!』を刊行。
2008年からアンソロジストとしても活動。創元SF文庫『年刊日本SF傑作選』(日下三蔵と共編)とその後継の『ベストSF』(竹書房文庫)、『不思議の扉』(角川文庫)の各シリーズや、『ゼロ年代日本SFベスト集成』全2巻、『時間SF傑作選 ここがウィネトカなら、きみはジュディ』などのSFアンソロジーを編纂。責任編集の河出文庫『NOVA 書き下ろし日本SFコレクション』全10巻で、第34回日本SF大賞特別賞、第45回星雲賞自由部門受賞。
著書に『20世紀SF1000』、『新編 SF翻訳講座』、『50代からのアイドル入門』、『現代SF観光局』など。
1995年4月に開設したウェブサイト(http://www.asahi-net.or.jp/~KX3M-AB/)の日記は、その一部が、『狂乱西葛西日記20世紀remix SF&ミステリ業界ワルモノ交遊録』にまとめられている。
ツイッターのアカウント(@nzm)は、http://twitter.com/nzm/
日本推理作家協会、本格ミステリ作家クラブ、日本SF作家クラブ会員。「ゲンロン 大森望 SF創作講座」主任講師。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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SFなのに過去の空襲の描写のリアリティ、目線の遠い空しい感じはコニーウィリスならでは。暗闇の中で通れる道や地下鉄を探す描写はどんな取材をして書き込むのか。シェークスピアやクリスティからの引用、悪ガキ姉弟も健在。
それにしても日本の戦時モノなら「我慢、配給、隣組、訓練」なのにイギリスの人は意地でも地下鉄を走らせデパートを営業させクリスマスセールをする日常生活をやり通すのね。
結果的に、データでしかないKindle版が文庫版よりも高いということになり、正直価格設定に納得がいかない。
文庫版をその価格で売るのならばこちら(Kindle版)も同価格程度まで値下げしてもよいのでは???
丁寧な筋運びに中弛みとの意見もありますが、この巻無しにオールクリア2の素晴らしい読後満足感は得られないと思います。
前作に続いて過去の探索に向かった3人が主人公になる大作。図らずも歴史を若干変えてしまった主人公の一人がまさかの・・・とこれは興を削ぐので書けませんが、少し驚くような展開が待ち受けているので、一体どういう風に物語を収斂していくのかが気になって上下合わせて1000ページに及ぶ超大作ですが、一気読み必至の作品でした。他の二人も様々な苦労をしつつ意外な展開が待ち受けているのでとても面白かったです。歴史上の人物も色々出てきて話に彩りを添えていて物語の枝葉末節も楽しめました。また、勉強不足で事実かどうか知りませんが、セント・ポール大寺院の空襲による火災のシーンも大変迫力があり読み応えがありました。この辺の筆力もさすがだと思います。
が、一つ難点をいうと登場人物が多いので最後の方に出てくる準脇役等はあまり覚えていられずに、頭が混乱しました(私だけかもしれませんが)。それと、このダンワージー教授のタイムトラベル・シリーズは一応全て読んで面白かったですが、いずれも凄く長いので多少辟易しました。加齢か病気のせいか或いはその両方か判りませんが、最近はあまり長いと息切れするようになりまして、このシリーズも通読するのにかなりの集中力を要したので、これで終わりになると思うとホッとしたのも真実です。これで終わりらしいのが寂しくもありますが・・・。
ともあれ、本書を含むこのシリーズがSF史に残る傑作だということは論を待たない事実だと思います。これから読む人は是非最初の作品から通読することをお奨めします。
よくここまで長いシリーズを書いたと感嘆する超大作。是非ご一読を。
それを待たずにいうのはアンフェアかもしれないが、、、
ロンドン大空襲、特にセントポール寺院をめぐる攻防は読みどころ。セントポールがロンドン市民にとって、どんなに大きな意味を持っていたのかがよくわかる。
しかし、、、
まず、第一巻「ブラックアウト」に比べ、人々の描写が密ではない。サー・ゴトフリーもまったく精彩を欠き、脇役とも呼べない位置へ格下げになってしまっている。
ポリーたちの下宿屋の人々も、デパートの同僚も。
次に、ポリーが、アイリーンが、マイクが、「ずれのせいだろうか」「もしかしたら」「いや、もしかしたら、こうかもしれない」「いや、それとも」−−と、エンエンと独白するのが多すぎて、読みながら、うんざりしてきた。ストーリーを進める中で、語り合ってほしい。
最後に、これが一番問題に思えるのだが、アイリーンの性格が変わってしまっている。「ブラックアウト」ではどんな困難にも立ち向かえる強い女性として描かれていたのに、ネガティブで、時にヒステリック、ポリーに「守られる」存在となっているのがナットクがいかない。
ポドキン姉弟だけはパワーアップしており、空襲下で大活躍。この2人で救われている。
ともあれ、最終巻を待つ。
そして、いよいよダンワージー先生が皆の救出に赴く・・・と想ったら意外や先生、役立たず・・・それにコリンが出て来ない・・・
本作の『オール・クリア1』と『オール・クリア2』で完結するとのこと。
ドイツ軍のロンドン空襲は激しさを増してゆく。
歴史を改変してしまうのではないかという不安や、スパイに疑われる危険や、空襲の恐怖に怯えながら、未来に帰還するために苦闘するポリー、アイリーン、マイクの3人の史学生を描く。
暗号解読のアラン・チューリングや、小説家のアガサ・クリスティーが脇役で登場する。有名人の意外な側面が面白い。
ロンドンの防火監視員の活躍や鉄道の状況など、空襲下でも果敢に困難に立ち向かうロンドン市民の様子が良く書かれており、臨場感がある。
戦時下の混乱のなかで会えそうで会えないハラハラ感や、タイムトラベルゆえの制約(デッドライン)なども。
『オール・クリア2』が楽しみ。