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ビッグ・ノーウェア 上 単行本 – 1993/11/1
- 本の長さ344ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日1993/11/1
- ISBN-104163143807
- ISBN-13978-4163143804
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
頻発する猟奇殺人を追う若き保安官補ダニー、警部の肩書ほしさにアカ狩りに手をかすマル、マルの情報収集役の元悪徳警官バズ。野望の網にからめとられた三人の男を主人公に、重厚で熱気あふれる筆致で50年代を捉えた力作。
登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (1993/11/1)
- 発売日 : 1993/11/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 344ページ
- ISBN-10 : 4163143807
- ISBN-13 : 978-4163143804
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,255,603位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2021年6月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
迅速かつ丁寧な発送で、説明のとおりの商品を受け取りました。
2017年12月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
混沌とし過ぎていて情報過多になる
L.A.やブラックダリアほどの読後感がない
L.A.やブラックダリアほどの読後感がない
2006年11月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
赤狩りと連続猟奇殺人という、同時代ロサンゼルスを揺り動かした二つの狂気を見事に統一している。それを頭脳明晰で冷静な「探偵」である主人公と対称化させ、後者の倫理的・肉体的自滅によって物語は完成へと向かっていく。本作でもエルロイは、ハリウッドの最も煌びやかなもの(女優・ディズニー)の「裏・コンフィデンシャル」に触れてしまうことを死の成就の道標に据えている。また、本作の完成度の高さは、「社会史」としてのリアリティの秀逸さにもかかっている。「赤狩り」が「人権」や「大義」という側面からのみならず、より私的な「コンフィデンシャル」を暴いていくこと、暴かれていくこと、すなわち赤狩りの加害・被害者両方の側の倫理的崩壊のプロセスを見事に描ききっているからだ。「堕落・腐敗」した大衆消費社会ロサンゼルスのなかでの共産主義者と権力との攻防という特異性の描写は、オフィシャル・ヒストリーでは不可視な暗黒の世界を浮き立たせる。そして、崩壊していく全ての人びとの悲哀と絶望のうえに、結局利益を享受するのは権力者たちであることを、本書はある意味淡々と描いているのだ。
2006年10月5日に日本でレビュー済み
LA四部作その2。
アメリカの50年代というのは、多分そんなに明るい時代ではなくて、まだ共産主義が脅威とみなされていて窮屈で保守的な時代だった。物語は、その50年代の初日から始まる。1950年1月1日未明に、LA凄惨な殺人事件が起きる。
<白人男性の死体、全裸。推定年齢、三十歳から三十五歳。死体は仰向けに横たわり、手足を広げている。首に絞痕があり、両眼は取り出され、眼窩からゼラチン状の物質を流出している、、、>(p.17)
とこのあとほんとはもう少しすごい描写が続くのだけど、割愛。
この手のネタはエルロイのお手のもので、他にも、Necrophilia、Homophile、Pervert、Incest、Nymphomania、Alcoholic、Drug Addiction 等々、あまり漢字で書きたくないような、PTAの皆様がお怒りになるような描写がたくさん出てくる。しかし、何せ、太陽までが<二日酔いに悩んでいるように見える>街なので、街全体が不思議な高揚感の中にあり、何が起こってもおかしくない。そんな空気を書くのが、エルロイはうまい。
しかし、こんなに気分悪い事件がいっぱいなのに、読み終わってみると大きな感動を覚える。その感動は、謎解きの鮮やかさから来るものではなくて、謎解きのあとのエピローグにあって、ぼくは本当に驚いた。こうやってエルロイ読むのをやめられなくなるのだろうか。
アメリカの50年代というのは、多分そんなに明るい時代ではなくて、まだ共産主義が脅威とみなされていて窮屈で保守的な時代だった。物語は、その50年代の初日から始まる。1950年1月1日未明に、LA凄惨な殺人事件が起きる。
<白人男性の死体、全裸。推定年齢、三十歳から三十五歳。死体は仰向けに横たわり、手足を広げている。首に絞痕があり、両眼は取り出され、眼窩からゼラチン状の物質を流出している、、、>(p.17)
とこのあとほんとはもう少しすごい描写が続くのだけど、割愛。
この手のネタはエルロイのお手のもので、他にも、Necrophilia、Homophile、Pervert、Incest、Nymphomania、Alcoholic、Drug Addiction 等々、あまり漢字で書きたくないような、PTAの皆様がお怒りになるような描写がたくさん出てくる。しかし、何せ、太陽までが<二日酔いに悩んでいるように見える>街なので、街全体が不思議な高揚感の中にあり、何が起こってもおかしくない。そんな空気を書くのが、エルロイはうまい。
しかし、こんなに気分悪い事件がいっぱいなのに、読み終わってみると大きな感動を覚える。その感動は、謎解きの鮮やかさから来るものではなくて、謎解きのあとのエピローグにあって、ぼくは本当に驚いた。こうやってエルロイ読むのをやめられなくなるのだろうか。
2002年1月29日に日本でレビュー済み
思えば、私は、劇場公開で見逃した映画「LAコンフィデンシャル」が好評なようだったので、ビデオで見ようと考えたのだった。
そして、ビデオを堪能するために、まず原作を読もうと思ったのだった。
そしたら、原作が「LA四部作」の一部だと知ったので、その原作を堪能するために、四部作を最初から読もう、と思うに至った。
そういうわけで、「ブラック・ダリア」が私のエルロイ初体験だった。そして、これに思わず唸らされた。
で、次がこの「ビッグ・ノーウェア」で、完全にノックアウトされた。
これを読み終わってすぐに、いよいよ「LAコンフィデンシャル」を読み始めたときには、せめて1週間くらいは間を置いて、もっと「ビッグ・ノーウェア」の余韻を味わうべきだったな、と後悔したくらいだ。
ちなみに、まだ映画は見ていない。
そして、ビデオを堪能するために、まず原作を読もうと思ったのだった。
そしたら、原作が「LA四部作」の一部だと知ったので、その原作を堪能するために、四部作を最初から読もう、と思うに至った。
そういうわけで、「ブラック・ダリア」が私のエルロイ初体験だった。そして、これに思わず唸らされた。
で、次がこの「ビッグ・ノーウェア」で、完全にノックアウトされた。
これを読み終わってすぐに、いよいよ「LAコンフィデンシャル」を読み始めたときには、せめて1週間くらいは間を置いて、もっと「ビッグ・ノーウェア」の余韻を味わうべきだったな、と後悔したくらいだ。
ちなみに、まだ映画は見ていない。
2001年9月16日に日本でレビュー済み
L.A.四部作の中で最も好きな作品です。なんといっても、主人公の三人を含む登場人物が魅力的。狂気の50年代ロサンゼルス暗黒史を皆さんも味わってください。