ドイツのサリンジャーということだが、一読後、むしろ自分の高校時代のことを思い出した。
別にミュンヘンみたいな大都会に行くことにあこがれていたわけではなかったが、この頃感じた感情や思った思考などの断片を、記憶の片隅から拾い集められるような気がする読書だった。
会話部分がとても多くて、印刷の書体も大きく、ページ当たりの文章が少ない。
ページを早くめくれるという意味ではいいが、ちょっと読み応えがないという気がしないでもなかった。
余談だが、ある登場人物がポール・オ−スターの「リヴァイアサン」を読んでいるという場面が出てきて、「数少ない大作家のうちの一人」なんて主人公は独白するのだが、果たしてポール・オースターはこの時期(1990年代後半だ)「数少ない大作家のうちの一人」だったのかと思うと、極めて懐疑的にならざるを得ない。
特にアメリカ国内での評価より日独仏での評価の方が高い作家なので。
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クレイジー 単行本 – 2000/7/1
ベンヤミン レーベルト
(著),
平野 卿子
(翻訳)
人生というイベントにおいて、何が大切か? 十六歳の少年の世界を瑞々しい感性とウィット溢れる文章で綴った、衝撃の自伝的小説
- 本の長さ270ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2000/7/1
- ISBN-104163194002
- ISBN-13978-4163194004
商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
ベンヤミンは全寮制高校に転校し、この寮で5人の仲間と出会う。だれもが不安を抱え、孤独に耐えている。仲間と一緒に彼は必死に「人生とは何か」を問い、探ろうとする。16歳による16歳のための16歳の物語。
登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2000/7/1)
- 発売日 : 2000/7/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 270ページ
- ISBN-10 : 4163194002
- ISBN-13 : 978-4163194004
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,671,656位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,537位ドイツ文学 (本)
- カスタマーレビュー:
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