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猛スピードで母は ペーパーバック – 2002/2/14
- 本の長さ160ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2002/2/14
- ISBN-104163206507
- ISBN-13978-4163206509
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商品の説明
商品説明
「サイドカーに犬」は、語り手の女性が小学4年生の夏休みに体験した、母親の家出に始まる父親の愛人との共同生活を回顧(懐古)する物語。ムギチョコや500円札、パックマンといったアイテムとともに描かれる1980年代初頭の時代風景が懐かしさをそそる。父の若い愛人である洋子さんの強烈な個性と存在感は、「猛スピードで母は」の母親の姿と相まって、自立的で自由な新しい女性のイメージを提示している。「サイドカーに犬」というタイトルには、大人と子どもの間の微妙な距離感がメタファー(暗喩)として込められている。大人と子どもの相互的なまなざしの交錯が、すぐれて文学的な「間」を演出している。
「猛スピードで母は」は、北海道で暮らす小学5年生の慎と母親の1年あまりの生活を描いた作品。大人の内面にはいっさい立ち入らず、慎の視線に寄り添う三人称体による語りが、子ども独特の皮膚感覚や時間感覚をうまく描き出している。さまざまな問題に直面しながらも、クールに現実に立ち向かう母親の姿を間近で見ることで、自らも自立へと誘われていく慎の姿が感動的だ。先行する車列を愛車シビックで「猛スピード」で追い抜いていく母親の疾走感覚は、この作品のテーマに直結している。物語の結末で示される国道のシーンは、読者の心に強く残るだろう。(榎本正樹)
内容(「MARC」データベースより)
登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2002/2/14)
- 発売日 : 2002/2/14
- 言語 : 日本語
- ペーパーバック : 160ページ
- ISBN-10 : 4163206507
- ISBN-13 : 978-4163206509
- Amazon 売れ筋ランキング: - 700,213位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 15,907位日本文学
- カスタマーレビュー:
著者について
1972年生まれ。2001年に「サイドカーに犬」で第92回文學界新人賞を受賞しデビュー。02年に「猛スピードで母は」で第126回芥川賞を受賞、07年に『夕子ちゃんの近道』で第1回大江健三郎賞を受賞した(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 エロマンガ島の三人 (ISBN-13: 978-4167693046 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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北海道のとてつもない寒さと、母親と二人暮らしの子供のお話。
人間は、子供を作ります。子供は、親を選べずに産まれます。ロシアンルーレットが始まってる…この作品中の子供は、幸せなんだろうか。母親は、猛烈に働き、自分の人生の為に恋をし、子供を突き放す様に、愛する。突き放している様でも、子供に対する母親の愛情がひしひし伝わるのは、どうしてなんだろう。男性の陰もあるのに、母親と子供は、静かに絆で結びついている。
霧の濃い朝が本土にも、たまにあります。濃霧注意報とか出ます。
なかなか幻想的叙情的風景です。しかし、運転中の方の不安たるや幾ばくか!。自分の身体が霧に包まれる感覚は、熱をだしている。恥ずかしながら、まさに、今。
…霧の中、アパートから子供の忘れ物をダイハード並の荒業で、取りに行く母。
キレても子供の為にやってくれるんだ。
めちゃくちゃな様な、親に見えるけれど、どうしてこんなに温かい気持ちになるのだろう。
母って凄い。
私も母していますが、やっぱり決断力は、凄いらしい。キレるのも早いらしい。愛情は、伝わっているらしい。
母親って、不思議だな。
妹の言葉 ゛だって。お腹で子供育てて産んじゃうんだよ!゛
成る程。
…因みに 私の、疎遠になっている私の故郷でも、小学生時代に…
゛カブトムシ(ワーゲンです!)を一日3台見つけたら良いことあるんだよ!゛
おんなじ!
子供達は無意識のうちに大人達から何かを学ぶ。
子は親の背中を見て育つというがそんな言葉を感じさせる読書体験だった。
『猛スピードで母は』
『サイドカーに犬』
映画鑑賞後に読みましたが、
映画でわかりづらかったことも、全て解決。
「こんなことなら、先に本を読んでおけばよかった」と後悔。
前作は少年、後作は少女が主役。
ともに、結婚をした男女に、
不倫であったり、離婚であったりが
絡むので、湿っぽくなりそうなんですが、
作品の世界は、とてもあたたかい。
『サイドカーに犬』
洋子さんなんて、愛人なのに、
いやらしさが全くなく、むしろ愛らしくて逞しい。
両作とも、非常に読者の
想像力をかきたてる良作になっています。
こういうものを純文学と言うのだろうか。
行間で色々伝えようとしている感じの本なんだろうが、自分にとってはパンチが弱すぎた。