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猛スピードで母は ペーパーバック – 2002/2/14

4.0 5つ星のうち4.0 201個の評価

アクセルを踏み込んで、母は結婚を口にした。外国帰りの男に、慎は気をゆるすが。芥川賞候補作「サイドカーに犬」を含む処女作品集
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商品の説明

商品説明

文學界新人賞受賞作「サイドカーに犬」と芥川賞受賞作「猛スピードで母は」がカップリングされた長嶋有の第1作品集。

「サイドカーに犬」は、語り手の女性が小学4年生の夏休みに体験した、母親の家出に始まる父親の愛人との共同生活を回顧(懐古)する物語。ムギチョコや500円札、パックマンといったアイテムとともに描かれる1980年代初頭の時代風景が懐かしさをそそる。父の若い愛人である洋子さんの強烈な個性と存在感は、「猛スピードで母は」の母親の姿と相まって、自立的で自由な新しい女性のイメージを提示している。「サイドカーに犬」というタイトルには、大人と子どもの間の微妙な距離感がメタファー(暗喩)として込められている。大人と子どもの相互的なまなざしの交錯が、すぐれて文学的な「間」を演出している。

「猛スピードで母は」は、北海道で暮らす小学5年生の慎と母親の1年あまりの生活を描いた作品。大人の内面にはいっさい立ち入らず、慎の視線に寄り添う三人称体による語りが、子ども独特の皮膚感覚や時間感覚をうまく描き出している。さまざまな問題に直面しながらも、クールに現実に立ち向かう母親の姿を間近で見ることで、自らも自立へと誘われていく慎の姿が感動的だ。先行する車列を愛車シビックで「猛スピード」で追い抜いていく母親の疾走感覚は、この作品のテーマに直結している。物語の結末で示される国道のシーンは、読者の心に強く残るだろう。(榎本正樹)

内容(「MARC」データベースより)

「私、結婚するかもしれないから」 アクセルを踏み込んで前方の軽自動車を抜き去ると、母は結婚を口にした。外国帰りだというその男に慎は気をゆるすが…。芥川賞受賞の表題作と文学界新人賞受賞作「サイドカーに犬」を収録。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 文藝春秋 (2002/2/14)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2002/2/14
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • ペーパーバック ‏ : ‎ 160ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4163206507
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4163206509
  • カスタマーレビュー:
    4.0 5つ星のうち4.0 201個の評価

著者について

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長嶋 有
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1972年生まれ。2001年に「サイドカーに犬」で第92回文學界新人賞を受賞しデビュー。02年に「猛スピードで母は」で第126回芥川賞を受賞、07年に『夕子ちゃんの近道』で第1回大江健三郎賞を受賞した(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 エロマンガ島の三人 (ISBN-13: 978-4167693046 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)

カスタマーレビュー

星5つ中4つ
5つのうち4つ
201グローバルレーティング

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上位レビュー、対象国: 日本

2016年5月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
芥川賞受賞作品 ゛猛スピードで母は゛ は、舞台が北海道 。女性が物凄く強い土地と、北海道の、大学を出た兄から聞きました。女性の喫煙率も全国一とか。今は判りませんが。
北海道のとてつもない寒さと、母親と二人暮らしの子供のお話。
人間は、子供を作ります。子供は、親を選べずに産まれます。ロシアンルーレットが始まってる…この作品中の子供は、幸せなんだろうか。母親は、猛烈に働き、自分の人生の為に恋をし、子供を突き放す様に、愛する。突き放している様でも、子供に対する母親の愛情がひしひし伝わるのは、どうしてなんだろう。男性の陰もあるのに、母親と子供は、静かに絆で結びついている。
霧の濃い朝が本土にも、たまにあります。濃霧注意報とか出ます。
なかなか幻想的叙情的風景です。しかし、運転中の方の不安たるや幾ばくか!。自分の身体が霧に包まれる感覚は、熱をだしている。恥ずかしながら、まさに、今。
…霧の中、アパートから子供の忘れ物をダイハード並の荒業で、取りに行く母。
キレても子供の為にやってくれるんだ。
めちゃくちゃな様な、親に見えるけれど、どうしてこんなに温かい気持ちになるのだろう。

母って凄い。
私も母していますが、やっぱり決断力は、凄いらしい。キレるのも早いらしい。愛情は、伝わっているらしい。
母親って、不思議だな。
妹の言葉 ゛だって。お腹で子供育てて産んじゃうんだよ!゛
成る程。

…因みに 私の、疎遠になっている私の故郷でも、小学生時代に…
゛カブトムシ(ワーゲンです!)を一日3台見つけたら良いことあるんだよ!゛
おんなじ!
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2024年3月5日に日本でレビュー済み
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「サイドカーに犬」と「猛スピードで母は」の2作収納だが、どちらも子供目線から女性のたくましさが描かれる。
子供達は無意識のうちに大人達から何かを学ぶ。
子は親の背中を見て育つというがそんな言葉を感じさせる読書体験だった。
2020年12月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
浮気、別居、再婚という親の問題と、その中の親や関わる大人の心情に、10代の子どもが巻き込まれる様子を、子どもの目線でわかることとわからないことを織り交ぜながら描写した作品。表題のサイドカー、猛スピードという乗り物に、子供から見た親を擬えていると捉えた。子どもの心情描写には共感できたが、読み終わった後のすっきりしない気持ちも残った
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2008年8月11日に日本でレビュー済み
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短編集2作で構成されている。
『猛スピードで母は』
『サイドカーに犬』

映画鑑賞後に読みましたが、
映画でわかりづらかったことも、全て解決。
「こんなことなら、先に本を読んでおけばよかった」と後悔。

前作は少年、後作は少女が主役。

ともに、結婚をした男女に、
不倫であったり、離婚であったりが
絡むので、湿っぽくなりそうなんですが、
作品の世界は、とてもあたたかい。

『サイドカーに犬』
洋子さんなんて、愛人なのに、
いやらしさが全くなく、むしろ愛らしくて逞しい。

両作とも、非常に読者の
想像力をかきたてる良作になっています。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2022年11月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
夏井いつき先生の推薦本だったので購入しました。面白くていっきに読みました!
2009年8月20日に日本でレビュー済み
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読み始めると、最後まですっと読めてしまう文章の巧さを感じました。2篇収まっていますが、どちらも似た感じのする物語です。シャキッとした女性が印象に残る内容です。どちらも、その女性のある一瞬を捉えたものです。それ故にでしょうけど、想像を掻き立てられるようになっています。これも作者の狙いどおりなのでしょうけど。さすがは、芥川賞、でしょうか。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2021年12月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
何処がどういう風にというわけでなく、読んでいてどんどん引き込まれて、あっという間に読み終わっていた。こんなにすぐに読み終える作品に出会って、凄く満足した。猛スピードで追い抜く様は、痛快だっただろうと思ったが、何故抜かさなきゃならなかったのか?母の心理は中々奥深く理解できない所がまた良かった。
2020年6月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
何が伝えたかったのかよく分からなかった。
こういうものを純文学と言うのだろうか。
行間で色々伝えようとしている感じの本なんだろうが、自分にとってはパンチが弱すぎた。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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