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不運な女神 単行本 – 2004/2/26
唯川 恵
(著)
駆け落ちから三年、年下の男との生活を必死で守ろうとした由紀江だが…静かな日常を波立てる恋に惑う女達。情感溢れる恋愛小説集
- 本の長さ269ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2004/2/26
- ISBN-104163226605
- ISBN-13978-4163226606
この商品を見た後にお客様が購入した商品
ページ: 1 / 1 最初に戻るページ: 1 / 1
商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
駆け落ちから3年、年下の男との生活を必死で守ろうとした由紀江だが…。静かな日常を波立てる恋に戸惑う女達。情感溢れる恋愛小説集。『別冊文芸春秋』『オール読物』掲載の8篇をまとめて単行本化。
登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2004/2/26)
- 発売日 : 2004/2/26
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 269ページ
- ISBN-10 : 4163226605
- ISBN-13 : 978-4163226606
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,352,204位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 31,690位日本文学
- カスタマーレビュー:
著者について
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1955年石川県金沢市生まれ。1984年「海色の午後」にて第3回コバルト・ノベル大賞を受賞。2002年『肩ごしの恋人』にて第126回直木賞を受 賞。2008年『愛に似たもの』にて第21回柴田錬三郎賞を受賞。恋愛小説、エッセイなど多数。多くの読者の圧倒的支持を集めている(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 夢美と愛美の謎がいっぱい? 怪人Xを追え! (ISBN-13: 978-4046310774 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2010年10月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
8つの物語でそれぞれ登場人物が次の話に微妙につながっていて面白い。特に「凪の情景」が良かった。唯川さんの作品は何冊か読んでいますがどれも良く好きになりました。
2012年10月24日に日本でレビュー済み
本書は、直木賞作家でいらっしゃる著者が、2004年に刊行した同
書名の単行本を2007年に文庫化したものである。
本書に収録されているのは、「道連れの犬」「不運な女神」「凪
の情景」「枇杷」「ドール・ハウス」「桜舞」「帰省」「彼方より
遠く」の8編である。
駆け落ちした相手に逃げられたり、不倫の末に夫を取られた未練
を抱えていたり、3世代揃って男運がなかったり、男に人生のレ
ールを敷かれてきたために大切なことを見失ってきたり、一生懸
命生きてきても愚図と言われ続けてきたりと、男運に恵まれない
不運なヒロインたちが恋に翻弄されながらも、何かを感じたり、
掴みとったりしながら、新しい一歩を踏み出していく様子がえが
かれている。
人生とは選択の連続であり、その場その場で自分なりの決定をし
て歩んでいって、それが人生をかたちづくっていく。その選択を
迷いなく決定できるようになるためには、何かのきっかけが必要
であったりするが、そのきっかけになるような場面がえがかれて
いる作品群のようにも感じる。
著者のえがき出す女性たちは、実にリアルである。このリアルな
情景を丁寧な描写でえがき出し、心地よいスピードでストーリー
が展開していく。そして、読みやすい文体で安心して読み進める
と、必ずどこかでグッと小説の中に引き込んでいく「仕掛け」を
持っている。
著者のプロ作家としての力量で、小説の世界に引き込まれながら
読み進められる本である。
書名の単行本を2007年に文庫化したものである。
本書に収録されているのは、「道連れの犬」「不運な女神」「凪
の情景」「枇杷」「ドール・ハウス」「桜舞」「帰省」「彼方より
遠く」の8編である。
駆け落ちした相手に逃げられたり、不倫の末に夫を取られた未練
を抱えていたり、3世代揃って男運がなかったり、男に人生のレ
ールを敷かれてきたために大切なことを見失ってきたり、一生懸
命生きてきても愚図と言われ続けてきたりと、男運に恵まれない
不運なヒロインたちが恋に翻弄されながらも、何かを感じたり、
掴みとったりしながら、新しい一歩を踏み出していく様子がえが
かれている。
人生とは選択の連続であり、その場その場で自分なりの決定をし
て歩んでいって、それが人生をかたちづくっていく。その選択を
迷いなく決定できるようになるためには、何かのきっかけが必要
であったりするが、そのきっかけになるような場面がえがかれて
いる作品群のようにも感じる。
著者のえがき出す女性たちは、実にリアルである。このリアルな
情景を丁寧な描写でえがき出し、心地よいスピードでストーリー
が展開していく。そして、読みやすい文体で安心して読み進める
と、必ずどこかでグッと小説の中に引き込んでいく「仕掛け」を
持っている。
著者のプロ作家としての力量で、小説の世界に引き込まれながら
読み進められる本である。
2013年2月11日に日本でレビュー済み
不幸な女性をたくさん記述している。
別冊文藝春秋とオール読物に掲載したもの。
2001年から2003年。
初めの数題は、前の話の脇役が、次の話の主役になって、関連した話しになっている。
唯川恵の腕が鳴っている。
どんなに不幸な人間を主人公にしても、
誰かを恨んだりすることがあっても、
犯罪をひょっとしたら犯すことになるかもしれなくても、
人間性を持っていようとする意思を感じる。
どんなに運が悪くても、
人間として生き、
人間として暮らし、
社会の片隅になっているか、社会を支えている。
どうしてここまで丁寧な思いを綴ることができるのだろう。
自分と違うのであれば、雑な記述になるかもしれない。
自分と同じであれば、怨念が先立つかもしれない。
淡々と、包み隠さず、騒ぎ立てず、
悲しいことは悲しく、
嬉しいことは嬉しく、
始めがあって終わりがある。
そんな著者に敬意を表したい。
別冊文藝春秋とオール読物に掲載したもの。
2001年から2003年。
初めの数題は、前の話の脇役が、次の話の主役になって、関連した話しになっている。
唯川恵の腕が鳴っている。
どんなに不幸な人間を主人公にしても、
誰かを恨んだりすることがあっても、
犯罪をひょっとしたら犯すことになるかもしれなくても、
人間性を持っていようとする意思を感じる。
どんなに運が悪くても、
人間として生き、
人間として暮らし、
社会の片隅になっているか、社会を支えている。
どうしてここまで丁寧な思いを綴ることができるのだろう。
自分と違うのであれば、雑な記述になるかもしれない。
自分と同じであれば、怨念が先立つかもしれない。
淡々と、包み隠さず、騒ぎ立てず、
悲しいことは悲しく、
嬉しいことは嬉しく、
始めがあって終わりがある。
そんな著者に敬意を表したい。
2016年12月15日に日本でレビュー済み
少し不幸な女性の日常や人生が、丁寧に書かれた短編集です。
ほぼすべて離婚した女性が主人公であり、読んでいて少し重く感じました。
甘い恋愛話は期待できませんので、注意してください。
前半は、ある話のちょい役の女性が、次の話の主人公になっており、面白い構成でした。
大変だろうけど幸せになってほしいと共感しながら読むと、それなりに楽しめると思います。
ほぼすべて離婚した女性が主人公であり、読んでいて少し重く感じました。
甘い恋愛話は期待できませんので、注意してください。
前半は、ある話のちょい役の女性が、次の話の主人公になっており、面白い構成でした。
大変だろうけど幸せになってほしいと共感しながら読むと、それなりに楽しめると思います。
2016年12月15日に日本でレビュー済み
不運だけどそれなりにみな頑張って生きている。そんな短編小説集でした。話の中ではつながっているものもありおもしろかったです。ただとても暗くて悲しい終わり方のものもあり何か考えさせれるものもありました。女性の心の奥に潜んでる暗い闇の部分を描いた小説でした。
2007年5月11日に日本でレビュー済み
人並みで良い、幸せでありたい。
8つの別れや人生が胸に重く届きました。
いずれも、胸も体も砕けてしまいそう…。
一度愛してしまったら、裏切られても傷つけられても、自分への愛情が死んでいても、妻や恋人という立場や隣で眠れる立場から抜け出すのは、体をへし折られるようなダメージだろうなぁ…。
受け入れた人、受け入れようと決断した人、まだ受け入れられない人、後悔する人…
凪の情景、は少し違う感じで一番泣きました。
一言添えるなら、今現在落ち込んでいる人にはオススメ出来ません。
私自身、好きな人と別れて一年経ち、すっかり平気だと思っていたのに、かなりのダメージを受けてつらかったです。
8つの別れや人生が胸に重く届きました。
いずれも、胸も体も砕けてしまいそう…。
一度愛してしまったら、裏切られても傷つけられても、自分への愛情が死んでいても、妻や恋人という立場や隣で眠れる立場から抜け出すのは、体をへし折られるようなダメージだろうなぁ…。
受け入れた人、受け入れようと決断した人、まだ受け入れられない人、後悔する人…
凪の情景、は少し違う感じで一番泣きました。
一言添えるなら、今現在落ち込んでいる人にはオススメ出来ません。
私自身、好きな人と別れて一年経ち、すっかり平気だと思っていたのに、かなりのダメージを受けてつらかったです。
2004年6月29日に日本でレビュー済み
主人公の女たちは若くなく、男との関係で運命を委ねる
待っている女がいることは、反対側にも待つ女がいる
どういった形であれ、日々の感情が男に支配されている女たち
常に愛されることを執拗に望み、女であり続ける主人公たち
そのしがらみから解き放たれる女は女ではなのかと思うほど
縛られている女が一杯
待っている女がいることは、反対側にも待つ女がいる
どういった形であれ、日々の感情が男に支配されている女たち
常に愛されることを執拗に望み、女であり続ける主人公たち
そのしがらみから解き放たれる女は女ではなのかと思うほど
縛られている女が一杯
2007年3月27日に日本でレビュー済み
駆け落ち相手に捨てられてしまう、再婚相手に死なれて姑となさぬ仲の娘と取り残される、
何をやってもいつもグズで相手をいらいらさせる、家の隣に昔の恋人が越してきてしまう、
などなど、「不運」なヒロインが出てくる8本の短編は、どれも、雑誌やテレビの人生相談に
ありそうな「しんどい人生」を描いている。そのしんどさかげん、みじめな感じが
とてもリアルに描かれているので、読んでいてとても息苦しくなる。人生ってままならない、
不運な女性もこうして淡々と生きているのよ、というのがテーマなのだろうか。
そういう意味でとても興味深い内容だったのだが、本当に落ち込んでいる時に読むと、
作品世界のどろりとした重さにへこみそうだ。
内容の完成度が高いので、巻末の某女性ミュージシャンの解説の幼稚さが悪目立ちしていた。
普段、文庫本の解説読むのって大好きなのですが、無いほうがいい解説もあるんですね〜。
何をやってもいつもグズで相手をいらいらさせる、家の隣に昔の恋人が越してきてしまう、
などなど、「不運」なヒロインが出てくる8本の短編は、どれも、雑誌やテレビの人生相談に
ありそうな「しんどい人生」を描いている。そのしんどさかげん、みじめな感じが
とてもリアルに描かれているので、読んでいてとても息苦しくなる。人生ってままならない、
不運な女性もこうして淡々と生きているのよ、というのがテーマなのだろうか。
そういう意味でとても興味深い内容だったのだが、本当に落ち込んでいる時に読むと、
作品世界のどろりとした重さにへこみそうだ。
内容の完成度が高いので、巻末の某女性ミュージシャンの解説の幼稚さが悪目立ちしていた。
普段、文庫本の解説読むのって大好きなのですが、無いほうがいい解説もあるんですね〜。