とても静かな物語です。4つの小編はどれも、「日常」を描いています。そんな当たり前すぎて、鈍くなった「日常」が変化していく、その過程や心情にハッとさせられました。
「ただ生きていくことが幸せなのか」ということを考える良いきっかけになる本だと思います。
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雨の日のイルカたちは 単行本 – 2004/4/22
片山 恭一
(著)
メガ・ヒット作家が問いかける“9・11後の世界と私”
9・11事件を境にわれわれは信じられるものを失った──。現代人の寄る辺なき喪失感と再生に向けた歩みを誠実な筆致で描く作品集
9・11事件を境にわれわれは信じられるものを失った──。現代人の寄る辺なき喪失感と再生に向けた歩みを誠実な筆致で描く作品集
- 本の長さ226ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2004/4/22
- ISBN-104163228802
- ISBN-13978-4163228808
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
突然死した最愛の夫には別に愛する人がいた-。深い喪失感を抱えて生きる人たちを祈りにも似た言葉で描く4編の物語。『小説現代』『オール読物』等掲載をまとめて単行本化。
登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2004/4/22)
- 発売日 : 2004/4/22
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 226ページ
- ISBN-10 : 4163228802
- ISBN-13 : 978-4163228808
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,644,470位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 39,182位日本文学
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2004年4月25日に日本でレビュー済み
「世界の中心で、愛をさけぶ」を読んで片山恭一さんのファンに
なったのでこの作品を読みましたが、非常に静かなお話でした。
4つの短編を通して「生」と「死」を粛々と見つめていくわけですが、
作品それぞれの内容は悪く言えばとりとめのない物です。
しかしそのとりとめのない話が微妙なところでつながっていて、
4つの作品が合わさって1つのメッセージになっていると思います。
いろんな人にぜひ読んでもらいたい作品です。
生きてるってなんなのか?死ぬことってなんなのか?
そんなことを問いかけてくる作品です。
なったのでこの作品を読みましたが、非常に静かなお話でした。
4つの短編を通して「生」と「死」を粛々と見つめていくわけですが、
作品それぞれの内容は悪く言えばとりとめのない物です。
しかしそのとりとめのない話が微妙なところでつながっていて、
4つの作品が合わさって1つのメッセージになっていると思います。
いろんな人にぜひ読んでもらいたい作品です。
生きてるってなんなのか?死ぬことってなんなのか?
そんなことを問いかけてくる作品です。
2005年2月15日に日本でレビュー済み
何度同じテーマを書けば、この人は気が済むんでしょうか。偉そうなことは言えませんが、同じテーマでも、書けることは随分変わってくる筈なんですけどね、普通。
2004年11月20日に日本でレビュー済み
彼の作品に共通して言えるのは、文章が理屈っぽいということだ。
この作品の他に、『世界の中心で愛をさけぶ』と
『君の知らないところで世界は動く』を読んだが、
前者は主人公とアキ、祖父との会話が理屈っぽく、
それが作品全体に違和感と不自然さを与えていた。
この作品も、同じような不自然さを感じさせる上に、
非常に読みづらい。
延々と理屈や思想を並べただけの文章がだらだらと続き、
物語の展開が少ないことがその原因だと思う。
つまり、自分の思想や理屈を押しつけるだけで、
それを物語として上手にまとめられていないのだ。
その点、『君の知らないところで世界は動く』は、
登場人物の『ジーコ』のセリフが非常に理屈っぽかったが、
それがより彼の性格をを魅力的にし、物語を生き生きとさせていた。
これは、『理屈っぽさ』がプラスに働いた作品である。
今回の作品は、『理屈っぽさ』がマイナスに働いた作品だと思う。
しかし、その理屈っぽさも、作品次第ではプラスに働く。
個人的に彼の作品は、書いてあるテーマ自体は興味深いので、
理屈っぽさを魅力に出来るような作品を次は期待したい。
この作品の他に、『世界の中心で愛をさけぶ』と
『君の知らないところで世界は動く』を読んだが、
前者は主人公とアキ、祖父との会話が理屈っぽく、
それが作品全体に違和感と不自然さを与えていた。
この作品も、同じような不自然さを感じさせる上に、
非常に読みづらい。
延々と理屈や思想を並べただけの文章がだらだらと続き、
物語の展開が少ないことがその原因だと思う。
つまり、自分の思想や理屈を押しつけるだけで、
それを物語として上手にまとめられていないのだ。
その点、『君の知らないところで世界は動く』は、
登場人物の『ジーコ』のセリフが非常に理屈っぽかったが、
それがより彼の性格をを魅力的にし、物語を生き生きとさせていた。
これは、『理屈っぽさ』がプラスに働いた作品である。
今回の作品は、『理屈っぽさ』がマイナスに働いた作品だと思う。
しかし、その理屈っぽさも、作品次第ではプラスに働く。
個人的に彼の作品は、書いてあるテーマ自体は興味深いので、
理屈っぽさを魅力に出来るような作品を次は期待したい。
2007年4月20日に日本でレビュー済み
妻と子供をホテルに残して散策する男、風俗店で働く19才の少女、スーパーの店員から介護士に転身した青年、突然死した最愛の夫に恋人がいたことを知った妻。そして、水族館から逃げたイルカ…。深い喪失感を抱えながら次の一歩を踏み出そうとする男女の姿をつづった4編の物語。
日常の喧騒の中で虚ろになりながらも少しづつ希望を見出していく主人公たちを背景にして人間の危うさを著者は描きたかったのではないかと思う。
日常の喧騒の中で虚ろになりながらも少しづつ希望を見出していく主人公たちを背景にして人間の危うさを著者は描きたかったのではないかと思う。
2007年8月4日に日本でレビュー済み
タイトルから想像されるようなイルカが泳ぐようなシーンはいっさいありません。
微妙なつながりを持った4編の短編からなる物語で、主人公の立場はそれぞれでがらりと変わります。前から2番目の少女の物語の途中で読むのをやめようかとすら思いました。
が、最後まで読んで、帯に記された「ジャンプできるイルカは幸せだ」という何気ない一文をみた時、生と死に関する著者の考え方がすんなりと伝わってきました。
お薦めとまではいかないけれど、それなりに読後感のよい本でした。
微妙なつながりを持った4編の短編からなる物語で、主人公の立場はそれぞれでがらりと変わります。前から2番目の少女の物語の途中で読むのをやめようかとすら思いました。
が、最後まで読んで、帯に記された「ジャンプできるイルカは幸せだ」という何気ない一文をみた時、生と死に関する著者の考え方がすんなりと伝わってきました。
お薦めとまではいかないけれど、それなりに読後感のよい本でした。
2004年4月25日に日本でレビュー済み
「世界の中心で、愛をさけぶ」を読んで片山恭一さんのファンに
なったのでこの作品を読みましたが、非常に静かなお話でした。
4つの短編を通して「生」と「死」を粛々と見つめていくわけですが、
作品それぞれの内容は悪く言えばとりとめのない物です。
しかしそのとりとめのない話が微妙なところでつながっていて、
4つの作品が合わさって1つのメッセージになっていると思います。
いろんな人にぜひ読んでもらいたい作品です。
生きてるってなんなのか?死ぬことってなんなのか?
そんなことを問いかけてくる作品です。
なったのでこの作品を読みましたが、非常に静かなお話でした。
4つの短編を通して「生」と「死」を粛々と見つめていくわけですが、
作品それぞれの内容は悪く言えばとりとめのない物です。
しかしそのとりとめのない話が微妙なところでつながっていて、
4つの作品が合わさって1つのメッセージになっていると思います。
いろんな人にぜひ読んでもらいたい作品です。
生きてるってなんなのか?死ぬことってなんなのか?
そんなことを問いかけてくる作品です。
2004年11月3日に日本でレビュー済み
日ごろぼんやりと感じているような、喪失感というか、けだるさのようなものが、そして見えないところにある、曖昧な世界が、私なんかにはとても言葉にできないんだけれど、彼はそれが上手く言葉にできていて、ああ、私の求めていたのはこういうことなんだ、とすごく思いました。今自分の心が求めていたものがここにあったような気がしました。