中村航氏は音楽をやっていた経験があるそうで、
この物語の核となっているビートルズの「ヘルタースケルター」をはじめ、
フレットレスベースとフレッテドベースの違いによる純正律の話や、
ドラマーは属性だ、なんていう記述や、
バンドやってる人には、「確かにそうだ」と感じられる部分が随所にあります。
文章はどこまでもなめらかで優しいです。
中村航は悪人を書かないことが好ましく思える稀有な作家だと思います。
ユーモアがあって、リズムがあって、
そこはかとない切なさがあって、優しさがふんだんにあって。
次回作に期待してます。
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ぐるぐるまわるすべり台 単行本 – 2004/6/9
中村 航
(著)
「ヘルタースケルター」を聴いてあなたは何をしますか
塾講師の傍ら、僕は教え子ヨシモクの名を騙ってバンドを募集した。ボーカルの中浜に自らの分身を見た瞬間、僕の中で物語が始まった
塾講師の傍ら、僕は教え子ヨシモクの名を騙ってバンドを募集した。ボーカルの中浜に自らの分身を見た瞬間、僕の中で物語が始まった
- 本の長さ185ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2004/6/9
- ISBN-104163230009
- ISBN-13978-4163230009
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
塾講師の傍ら、僕は教え子ヨシモクの名を騙ってバンドを募集した。ボーカルの中浜に自らの分身を見た瞬間、僕の中で物語が始まった…。「リレキショ」「夏休み」に続く「始まりの」3部作完結篇。
登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2004/6/9)
- 発売日 : 2004/6/9
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 185ページ
- ISBN-10 : 4163230009
- ISBN-13 : 978-4163230009
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,676,724位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 39,999位日本文学
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2004年12月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2020年11月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
読む前は「大学生バンドの泥臭い物語」かなと想像してページを開きましたが、実際は「斜に構えた理系学生のポエム」でした。
行動の動機について説明しないまま、取った行動や周囲の結果だけが何の兆候もなく突然通過する。
心理学に逆行し、人間のイキモノ臭さを感じられない。マンガみたいなご都合主義な行動がちらほら。
悪い意味で展開が予測ができません。目隠しをして手を引かれて街を歩いているかのようで、精神的に疲れました……。
今しがたやりかけていたことを放置して、突拍子もなく雑学やポエムをこねくり回して「これはこういう事なんだろうか」と事あり気に思考を巡らせたり、朗々と語って聞かせるシーンが多いのですが、物語の進行に何も影響しないので、「えっ? さっきの一人芝居は何だったの?」という疑問だけが置いてけぼりにされます……。
全編通して「結局、主人公は何がしたかったのか?」「あのエピソードをわざわざ書いた理由は何だったのか?」と、もやもやした疑問が多く残りました。
ツイッターの無秩序なタイムラインを読んだような心境です。
行動の動機について説明しないまま、取った行動や周囲の結果だけが何の兆候もなく突然通過する。
心理学に逆行し、人間のイキモノ臭さを感じられない。マンガみたいなご都合主義な行動がちらほら。
悪い意味で展開が予測ができません。目隠しをして手を引かれて街を歩いているかのようで、精神的に疲れました……。
今しがたやりかけていたことを放置して、突拍子もなく雑学やポエムをこねくり回して「これはこういう事なんだろうか」と事あり気に思考を巡らせたり、朗々と語って聞かせるシーンが多いのですが、物語の進行に何も影響しないので、「えっ? さっきの一人芝居は何だったの?」という疑問だけが置いてけぼりにされます……。
全編通して「結局、主人公は何がしたかったのか?」「あのエピソードをわざわざ書いた理由は何だったのか?」と、もやもやした疑問が多く残りました。
ツイッターの無秩序なタイムラインを読んだような心境です。
2006年5月23日に日本でレビュー済み
全体的な雰囲気はいいが、作者の特徴なのか文体がさらさらしていてイマイチつまらない。個人的には作者のデビュー作『リレキショ』の方が好きだ。
あらすじにもあるが中浜に自分を重ねる主人公の心の揺れが弱くて、もう一押しあっても良かったのではないか。
あらすじにもあるが中浜に自分を重ねる主人公の心の揺れが弱くて、もう一押しあっても良かったのではないか。
2012年8月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
自分と重なる所があるので読むのを辞める事が出来ません。沢山購入しましたので暫くの間、満喫出来ます。
2004年9月24日に日本でレビュー済み
自分の人生を創るために、動き始めた主人公・小林の、非常に内省的なところと、バンドを組むために行動するような面とが、うまく組み合わさって描かれています。
文体は嫌味なく、適度な勢いがあって、引きこまれました。
塾の生徒のヨシモクとの関わり方は、動きだそうとする小林との対比のようで、でもヨシモクをとてもよく理解して、温かい目でみているのがわかります。塾の教師の仕事も、丁寧にこなし、バランスがとれた人物であると思えます。中村氏は何気ない日常をも、大切に描いていると感じます。
自分の物語を紡ぐために、バンドのメンバーを集めたのに、物語は中浜に託されることになるところなどは、この物語の中の物語の始まり・・・・・・という感じで、面白味があります。彼は動かなかったのではない。一周回ったんだという小林の言葉に、彼の確信めいたものを感じます。
ラストで、夕焼けのなか、ヨシモクの髪を切りながら、二人会話するシーンは、美しさと内に秘めた力が、よくわかって、ちょっとないくらいの爽快感でした。
「月に吠える」は、小林が組もうとしたバンドのメンバー 、哲郎と千葉の物語。こちらも、仕事の手際の場面は冴えているし、二人の息がぴたっと合う瞬間などを織り込んで、気持ちのいい作品に仕上がっています。もっと、中村航氏の作品、読みたいなあと思わせる作家ですね。期待しています。
文体は嫌味なく、適度な勢いがあって、引きこまれました。
塾の生徒のヨシモクとの関わり方は、動きだそうとする小林との対比のようで、でもヨシモクをとてもよく理解して、温かい目でみているのがわかります。塾の教師の仕事も、丁寧にこなし、バランスがとれた人物であると思えます。中村氏は何気ない日常をも、大切に描いていると感じます。
自分の物語を紡ぐために、バンドのメンバーを集めたのに、物語は中浜に託されることになるところなどは、この物語の中の物語の始まり・・・・・・という感じで、面白味があります。彼は動かなかったのではない。一周回ったんだという小林の言葉に、彼の確信めいたものを感じます。
ラストで、夕焼けのなか、ヨシモクの髪を切りながら、二人会話するシーンは、美しさと内に秘めた力が、よくわかって、ちょっとないくらいの爽快感でした。
「月に吠える」は、小林が組もうとしたバンドのメンバー 、哲郎と千葉の物語。こちらも、仕事の手際の場面は冴えているし、二人の息がぴたっと合う瞬間などを織り込んで、気持ちのいい作品に仕上がっています。もっと、中村航氏の作品、読みたいなあと思わせる作家ですね。期待しています。
2008年6月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
何を言いたかったのか、作者の意図が全く見えなかった。
ただ単にビートルズが好きなのか、理工学が好きなのか、数学が好きなのか。
とりあえず、雑学本として読むのを勧める。
なんだか、個人のブログを見ているような感覚だった。
これを小説、と呼べるのだから、気楽でうらやましい。
ただ単にビートルズが好きなのか、理工学が好きなのか、数学が好きなのか。
とりあえず、雑学本として読むのを勧める。
なんだか、個人のブログを見ているような感覚だった。
これを小説、と呼べるのだから、気楽でうらやましい。
2006年5月18日に日本でレビュー済み
ビートルズの「ヘルター・スケルター」を取上げた、本作のタイトル。同時収録はオジー・オズボーンの「月に吠える」からとった作品。ロックを取上げるとどうも物語の世界が幼稚になってしまう作品が多い。本作も例に漏れず、幼稚な世界観が広がっている。タイトル作品は読中に頭にうかんだ「よしもとよしとも」の作品に及んでいない。よしもとの作品にはロックが感じられる。(漫画だが)青春物であるが青すぎるとどうも頭がついていかない。期待を込めて苦言を申し上げます。
2015年8月16日に日本でレビュー済み
淡々と進むストーリーです。
が、中村航さんらしさはあまり感じれません。
優しくなるような、
泣いてしまうような力は無かったようにおもいます。
が、中村航さんらしさはあまり感じれません。
優しくなるような、
泣いてしまうような力は無かったようにおもいます。