姉の死の真相を探るため妹の玲美は名門私立馳田学院大学を受験する。それも不正な手段を用いて。
主人公の玲美と杜夫はじゅうぶん書かれているのですが、仲間の秀才の愛香と機械オタクの隼人は狂言回しに徹していてその視線で書かれる章は無かったですね。ページ数がそれ程多くないぶん、玲美と杜夫と試験官の恭子に視点を絞っていたのは作者の賢明な判断だと思います。
読後感はというと、確かにカンニングとという不埒な目的で結束した仲間だけど友情は本物だったな、て思いました。
カンニングの仕掛けは物凄く凝っていて、最先端の技術なのにどうしてフリークとはいえ一介の高校生が作れるのかっていうのばかりでした。
しかも隼人が心血注いでこしらえている場面が全然無かったので、ドラえもんのポケットから出しているような印象を受けました。
総じれば、手軽に読めてそこそこ感動出来たので、満足のゆく一冊でした。
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カンニング少女 単行本 – 2006/4/1
黒田 研二
(著)
- 本の長さ253ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2006/4/1
- ISBN-104163233105
- ISBN-13978-4163233109
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登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2006/4/1)
- 発売日 : 2006/4/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 253ページ
- ISBN-10 : 4163233105
- ISBN-13 : 978-4163233109
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,687,627位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 40,290位日本文学
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2007年12月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2020年9月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
郵便局の都合の成果なのかわかりませんが、遅くても29日着予定で次の月の2日に届きました。
その時点では、仕方ないなと思いましたが、梱包が、薄いビニールに包まれてるだけで梱包材も一切なくずさんなものでした。
これは如何なものかと思います。毎日発送してるということを強く押し出したいなら梱包を適当にしていいという訳ではないと思います。
そのせいで、中古品であることは了承済でしたが、もともと記載されてるほんの状態にないカバーの欠けや、破れがありました。
恐らく、郵送時の揺れで出来てしまったものだとおもいますが、梱包が甘すぎます。確実に。
それは次回他のお客様のご注文を受けた時にすぐさま改善するべきだ思いました。
ここまでマイナスな所を記載しましたが、出品者側に連絡をとったところ、全額返金してくれるそうで、届いた商品は好きにしていいそうです。
返信も比較的すぐ返って来るし、アフターケアはとてもいいと言っても過言でありません。
終わりのければ全てよしというのとで、最下低評価は避けさせていただきました。
その時点では、仕方ないなと思いましたが、梱包が、薄いビニールに包まれてるだけで梱包材も一切なくずさんなものでした。
これは如何なものかと思います。毎日発送してるということを強く押し出したいなら梱包を適当にしていいという訳ではないと思います。
そのせいで、中古品であることは了承済でしたが、もともと記載されてるほんの状態にないカバーの欠けや、破れがありました。
恐らく、郵送時の揺れで出来てしまったものだとおもいますが、梱包が甘すぎます。確実に。
それは次回他のお客様のご注文を受けた時にすぐさま改善するべきだ思いました。
ここまでマイナスな所を記載しましたが、出品者側に連絡をとったところ、全額返金してくれるそうで、届いた商品は好きにしていいそうです。
返信も比較的すぐ返って来るし、アフターケアはとてもいいと言っても過言でありません。
終わりのければ全てよしというのとで、最下低評価は避けさせていただきました。
2017年1月8日に日本でレビュー済み
この小説には二つの側面がある。青春小説という側面とコンゲーム小説という側面である。
まず青春小説として見ると、キャラクターの動きが予定調和に過ぎる。
ある意味で青春小説のお手本中のお手本…「お手本」という言い方はやや肯定的すぎるので、
テンプレート中のテンプレート、と言ってもいいかもしれない。読んでる最中にもう次の展開が予想出来てしまう。
本書は「青春」という概念の表面層だけを喰ったかのような小説なのだ。
「年少者向けの小説だしこんなもんでいいのかな…」と思いつつも、
やはりもっと優れた青春小説は世の中に数多く存在する。
もう一点、本書はあらすじで「コンゲーム」と銘打たれている(コンゲーム=心理戦)。ではこの側面から見るとどうか。
しかしこの点でも本書は失敗している…というより極めて安易な解決を行ってしまう。
主人公の友人がドラえもん的にカンニングツールを開発し、それによって問題は解決される。心理戦の要素はどこにもない。
例えばミステリー小説があったとして、そのトリックが現代科学を超えたSF的道具だった場合、
探偵は解決不能となってしまうし、読者も怒るだろう。
頭脳戦のキモとは、「普段自分たちが見慣れたものや思考を、その枠内で、しかしどれだけ有用に活用していけるか?」なのだ。
普段見慣れたモノが文脈・使い方次第でまったく別の様相を表してくる所が頭脳戦の面白さなのだ。
そこにいきなり「新しい道具」を持ち出してくる本書はコンゲーム小説とは言い難い。
なんというか全体として「やりたいことは分かるが、中身が伴っていない」と感じた。
まず青春小説として見ると、キャラクターの動きが予定調和に過ぎる。
ある意味で青春小説のお手本中のお手本…「お手本」という言い方はやや肯定的すぎるので、
テンプレート中のテンプレート、と言ってもいいかもしれない。読んでる最中にもう次の展開が予想出来てしまう。
本書は「青春」という概念の表面層だけを喰ったかのような小説なのだ。
「年少者向けの小説だしこんなもんでいいのかな…」と思いつつも、
やはりもっと優れた青春小説は世の中に数多く存在する。
もう一点、本書はあらすじで「コンゲーム」と銘打たれている(コンゲーム=心理戦)。ではこの側面から見るとどうか。
しかしこの点でも本書は失敗している…というより極めて安易な解決を行ってしまう。
主人公の友人がドラえもん的にカンニングツールを開発し、それによって問題は解決される。心理戦の要素はどこにもない。
例えばミステリー小説があったとして、そのトリックが現代科学を超えたSF的道具だった場合、
探偵は解決不能となってしまうし、読者も怒るだろう。
頭脳戦のキモとは、「普段自分たちが見慣れたものや思考を、その枠内で、しかしどれだけ有用に活用していけるか?」なのだ。
普段見慣れたモノが文脈・使い方次第でまったく別の様相を表してくる所が頭脳戦の面白さなのだ。
そこにいきなり「新しい道具」を持ち出してくる本書はコンゲーム小説とは言い難い。
なんというか全体として「やりたいことは分かるが、中身が伴っていない」と感じた。
2009年4月16日に日本でレビュー済み
コンゲームといううたい文句にひかれて購入しましたが、正直拍子抜けでした。
一言に纏めると、のびた君がドラえもんやジャイアンやできすぎ君の助けを借りてテストに挑むって感じです。
そして試験本番の英語テストの場面では33分探偵を思い浮かべました。
終盤は特に、無理だろ、それ、と突っ込みを入れても入れても、ページをめくる度に新たな突っ込みどころがあり、最後は疲れ果てました。
コンゲーム的要素を期待しての購入はお勧めできません。
ミステリーも期待しない方が無難かと思います。
ただ読みやすい文体と人間関係の描写には好感を覚えました。
次はもう少し説得力のある話を書いてくれればと思います。
一言に纏めると、のびた君がドラえもんやジャイアンやできすぎ君の助けを借りてテストに挑むって感じです。
そして試験本番の英語テストの場面では33分探偵を思い浮かべました。
終盤は特に、無理だろ、それ、と突っ込みを入れても入れても、ページをめくる度に新たな突っ込みどころがあり、最後は疲れ果てました。
コンゲーム的要素を期待しての購入はお勧めできません。
ミステリーも期待しない方が無難かと思います。
ただ読みやすい文体と人間関係の描写には好感を覚えました。
次はもう少し説得力のある話を書いてくれればと思います。
2011年9月15日に日本でレビュー済み
ミステリを中心に読んでるんで
こういうジャンルはあまり手付けなかったんですが
本屋さんにて見つけて
タイトルからなんとなく気になって買ってみた本です。
読み終わってみるに
いい本でした。
なんか素直に感動しました。
「カンニング」を題材しているあたり
一風変わった物語ではあるんですが
軸としては、純粋な青春小説に思います。
最後、意外と急に物語が終わっちゃって
結果すら語られないことを
最初はちょっと不満に思いましたが
そういったこの本の本質を考えれば
あれ以上は、蛇足とは言わなくとも
必要のないことなのかと思えます。
なんとなしに
その後の展開を想像して
〜玲美と愛香の再会とか
またちょっと感動しちゃいました。
なにげに
この本のおかげで青春小説っていうジャンルが
自分の中でアリだということに気づいて
恩田陸さん「夜のピクニック」とか
森絵都さん「DIVE」とか
これまたすばらしい作品に出逢えたていうのがあるので
そういう意味で、感謝している一冊です。
こういうジャンルはあまり手付けなかったんですが
本屋さんにて見つけて
タイトルからなんとなく気になって買ってみた本です。
読み終わってみるに
いい本でした。
なんか素直に感動しました。
「カンニング」を題材しているあたり
一風変わった物語ではあるんですが
軸としては、純粋な青春小説に思います。
最後、意外と急に物語が終わっちゃって
結果すら語られないことを
最初はちょっと不満に思いましたが
そういったこの本の本質を考えれば
あれ以上は、蛇足とは言わなくとも
必要のないことなのかと思えます。
なんとなしに
その後の展開を想像して
〜玲美と愛香の再会とか
またちょっと感動しちゃいました。
なにげに
この本のおかげで青春小説っていうジャンルが
自分の中でアリだということに気づいて
恩田陸さん「夜のピクニック」とか
森絵都さん「DIVE」とか
これまたすばらしい作品に出逢えたていうのがあるので
そういう意味で、感謝している一冊です。
2012年7月29日に日本でレビュー済み
厳密なプロットの部分では、たしかに幾つか違和感が残るかもしれません。馳田学院への入学を決意する理由、具体的なカンニングのシステム、大学の異常なセキュリティ、そしてこの物語の一番の根底にある「事件」の真相など。
(個人的には「動機」なんてものに必然性がある方がおかしいようにも思う部分もあります。それにこの動機も物語の中で変化、強化されていきます。カンニングとか大学のシステムに関しては、完全に「設定」として読み飛ばしてしまいました)
私はこの作品を完全な青春小説と呼んだので、カンニングという題材を絡めた心理的なドキドキ感も絡めて非常に楽しく読みました。
もう少し分量を多くして、登場人物の心情をもっと書き込んでもらえれば、さらに楽しめたような気はしますが……。
(個人的には「動機」なんてものに必然性がある方がおかしいようにも思う部分もあります。それにこの動機も物語の中で変化、強化されていきます。カンニングとか大学のシステムに関しては、完全に「設定」として読み飛ばしてしまいました)
私はこの作品を完全な青春小説と呼んだので、カンニングという題材を絡めた心理的なドキドキ感も絡めて非常に楽しく読みました。
もう少し分量を多くして、登場人物の心情をもっと書き込んでもらえれば、さらに楽しめたような気はしますが……。
2015年2月4日に日本でレビュー済み
こんなもんでしょう。突っ込みドコロは満載ですが。
一番は「何で、学生にバレたら『生きていけない』コレクションを学内に置いてるのか」だなw
一番は「何で、学生にバレたら『生きていけない』コレクションを学内に置いてるのか」だなw
2011年6月23日に日本でレビュー済み
難関大学に受かりたい一心の少女に協力し、カンニングを企てる仲間たち。
よくないことではありますが、役割分担をしているうちに団結し、成長していく過程は引き込まれます。
明るく読める本だと思います。
よくないことではありますが、役割分担をしているうちに団結し、成長していく過程は引き込まれます。
明るく読める本だと思います。