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あなたと、どこかへ。 eight short stories 単行本 – 2005/5/26
- 本の長さ205ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2005/5/26
- ISBN-104163239502
- ISBN-13978-4163239507
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登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2005/5/26)
- 発売日 : 2005/5/26
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 205ページ
- ISBN-10 : 4163239502
- ISBN-13 : 978-4163239507
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,381,285位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 109,348位文芸作品
- カスタマーレビュー:
著者について
1968年9月14日、長崎県生まれ。法政大学経営学部卒。
1997年「最後の息子」で第84回文學界新人賞を受賞。同作が第117回芥川賞候補となる。2002年『パレード』で第15回山本周五郎賞、「パーク・ライフ」で第127回芥川賞を立て続けに受賞し、文壇の話題をさらう。2007年『悪人』で大佛次郎賞と毎日出版文化賞を受賞した。
他に『東京湾景』『長崎乱楽坂』『静かな爆弾』『元職員』『横道世之介』など著書多数。
1960年東京生まれ。成蹊大学卒業。代理店勤務、フリーのコピーライターなどを経て97年「池袋ウエストゲートパーク」でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。2003年『4TEENフォーティーン』で直木賞、06年『眠れぬ真珠』で島清恋愛文学賞を受賞(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 5年3組リョウタ組 (ISBN-13: 978-4043854059 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、1974年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。1975年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
1967年、神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。
90年「幸福な遊戯」で海燕新人文学賞を受賞しデビュー。96年『まどろむ夜のUFO』で野間文芸新人賞、98年『ぼくはきみのおにいさん』で坪田譲治文学賞、『キッドナップ・ツアー』で99年産経児童出版文化賞フジテレビ賞、2000年路傍の石文学賞、03年『空間庭園』で婦人公論文芸賞、05年『対岸の彼女』で直木賞、06年「ロック母」で川端康成文学賞、07年『八日目の蝉』で中央公論文芸賞を受賞。著者に『三月の招待状』『森に眠る魚』『くまちゃん』など多数。2010年7月には、毎日新聞の連載『ひそやかな花園』も単行本化された。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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どの物語も『車』に関係するのですが、『あぁ、なんか分かるなぁ』という気になります、読んでいて、作者の気持ちが。
車の中っていうのは一人、若しくは数人の密室空間ですが車の中だから話せちゃう事、考えちゃう事ってありますよね。正にそんな人々が登場人物だと思います。
読んだあと、無性にゆったりとしながら長いドライブがしたくなりました。
といって、雲ひとつない真っ青な空の下を将来に何の不安も感じずに突っ走っていくような青春物語ではありません。むしろ、そのような青春の日々はとうに過ぎ去り、その頃を思い出しながら過ぎ去った時間をかみ締めることのできる大人の物語です。
少しほろ苦く、少し切なく、ともすれば「あの頃に戻れたら・・・」と思ってしまいそうだけど、ぐっと前を見て、上を見上げるような、大人になる前の自分には絶対に理解できなかった気持ちがわかるようになった自分を知らせてくれる、秋のドライブのような短編集です。
まるで、未来さえも少し見てきたような、不思議なドライブの体験を味わえる一冊です。
どの作品にも車の名前が出てきませんが、実はこの短編集、日産TEANAを告知するインターネットサイトに掲載された作品を一冊にまとめたもの。
8名の作家のサインを配した表紙には8枚の風景写真が載っており、そのうち4枚に深い紺色のセダンが写っています。
良いセールスマンは車を売るのではない。車のある生活、新しい暮らし方を売るのである。と聞いたことがあります。
新車で買った車も、何年かすると日常生活にどっぷり浸かってしまい、洗車をサボってうす汚れてきても、気にならなくなります。
新しい車に乗るときのワクワク感、日常生活から離れるドライブの楽しみを忘れていませんか?
――と問いかけてくれるような短編集でした。
どの小説もホッとする内容でしたが、「本を読む旅」と題した石田衣良さんの作品が私のココロに一番しみました。
本を読むために旅に出る、というのは何とぜいたくな時間の使いかたでしょう。
「ぼく」は、わくわくしながら、3泊4日の読書旅行に持っていく本を選びます。
渋滞がはじまる前に都心のマンションを車で出発し、「ぼく」は渋滞にも巻き込まれずに東名高速で快適なドライブを楽しみます。
夕方の3時に1冊目を読了し、少しそこいらを散歩したあと、「ぼく」は次の小説を開きます。
夕食を食べながら、「時代小説の次は何を読もうか」と楽しい思索にふける「ぼく」。
まだ8冊も残っています。
本を読む旅はまだ始まったばかり……。
本書を読んで、学生時代の恋人や、結婚生活をはじめた頃の初々しい気持ちを思い出してみませんか。
忙しい毎日の生活を少しだけ横へ置くことができるのも、読書の醍醐味ですよ。
「車」を主題とした短編アンソロジー。
片岡義男などはまだしも、
あまり車に乗らなそうな作家たちも
頑張ってドライブシーンを描いているのは
新鮮で悪くない。
ものすごく、個々の作家の個性が出ていたのには感激。ごくふつーのかわいらしい感じの吉田修二さん、角田さんや川上さんはさばさばした感じ。石田先生、りり子さんはおしゃれーで、林先生、谷村さん、片岡さんは、こなれたベテランっぽいタッチでした。