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シリウスの道 単行本 – 2005/6/10

4.1 5つ星のうち4.1 34個の評価

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購入オプションとあわせ買い

東京の大手広告代理店の営業部副部長・辰村祐介は子供のころ大阪で育ち、明子、勝哉という二人の幼馴染がいた。この三人の間には、決して人には言えない、ある秘密があった。それは…。月日は流れ、三人は連絡をとりあうこともなく、別々の人生を歩んできた。しかし、今になって明子のもとに何者からか、あの秘密をもとにした脅迫状が届く!いったい誰の仕業なのか?離ればなれになった3人が25年前の「秘密」に操られ、吸い寄せられるように、運命の渦に巻き込まれる―。著者が知悉する広告業界の内幕を描きつつ展開する待望の最新長編ミステリー。
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 文藝春秋 (2005/6/10)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2005/6/10
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 510ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4163240209
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4163240206
  • カスタマーレビュー:
    4.1 5つ星のうち4.1 34個の評価

著者について

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藤原 伊織
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昭和23(1948)年、大阪府生まれ。東京大学文学部仏文科卒業。大手広告代理店に勤務の傍ら、執筆活動を始める。昭和60年に「ダックスフントのワー プ」ですばる文学賞を受賞。平成7年、『テロリストのパラソル』で江戸川乱歩賞、翌年には同作品で直木賞受賞。平成19年5月逝去(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 名残り火―てのひらの闇〈2〉 (ISBN-13: 978-4167614065 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)

カスタマーレビュー

星5つ中4.1つ
5つのうち4.1つ
34グローバルレーティング

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上位レビュー、対象国: 日本

2021年6月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
納品も予定より早く、綺麗な商品で良かったです。
2017年9月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
広告業界について学ぶつもりで読んでみましたが、これほど面白いとは思わなかった。
ハードボイルドで描かれている主人公が魅力的、ミステリー要素も豊富で、ページをめくる手が止まりませんでした。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2008年7月22日に日本でレビュー済み
ほんとにてんこ盛りですよね。

場面1:広告主に対する競合のプレゼンに向かって有能なメンバーを集めチームを引っ張る主人公、辰村。
場面2:幼馴染の男の子と女の子と遊んだ貧しい大阪の中学3年生のときの記憶
場面3:事件に関係している幼馴染を探すため街を彷徨う
場面4:ツマミがホットドックしかない場末のカウンターバー

めまぐるしく場面が替わるたびに空気とスピード感が変わる絶妙なタッチ。

ちょっと喧嘩っ早い辰村だが、がチームの新人を育てつつ、優秀なメンバーを引き抜いてくる。
美人の上司と幼馴染の人妻との微妙なバランス。
終始女性には甘い言葉を掛けないってとこがハードボイルド?

著者がもと広告マンだけあり、プレゼンまでの流れが具体的で読ませます。

最後、幼馴染の絡んだ事件の解決と、競合の結末になだれ込み。。。
結構さっぱりした気分で終われます。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2009年8月19日に日本でレビュー済み
広告代理店もサラリーマン社会だ。
その辺にごろごろしてる何の変哲もない場所。
特別なところじゃない。
2018年5月21日に日本でレビュー済み
 おもしろい。広告業界の内幕が手に取るようにわかる。企業小説としてはおそらく満点の出来。

 人間もよく書けている。映画化するなら、主人公はおそらくあの俳優なんて(名前が思い出せない)。バーの経営者浅井は絶対、山崎努で決まり。

 けれど・・。

 これはミステリーなんである。ミステリーとして年間ベストテンにも入っているのである。この部分が弱い。しかもかなり。

 謎解きに説得力がない。理由がそれなら、結果としてそんな道選ぶかなー、みたいな。ちょっと減点。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2007年2月11日に日本でレビュー済み
広告業界を舞台にした物語。2005年の「このミス」6位にランクインしたが、ミステリーともハードボイルドとも、企業小説、青年のビルドゥングスロマンとしても読める。その多面性がこの小説の面白さでもあり、ジャンルにこだわらず一篇のすぐれた小説として読めばいいし、文庫本の方のレビューにもそう書かせていただいた。

でもあえてひとつの読み方を選択するのなら、個人的には、主人公である広告代理店の副部長・辰村の部下、中途入社1年目の戸塚のビルドゥングスロマンとして捉えた時、一番強く、長く、心を揺さぶられたように思う。彼の姿は極めて鮮烈。こんなふうに一人の成長を手に汗握って見守れる小説はありそうでなかなかない。また戸塚に焦点を当てて読むと、戸塚を育て、彼から全幅の信頼を得る辰村の輪郭が一層くっきりし、より魅力的に見えてくるという構造を指摘できはしないだろうか。なんとも心が熱くなる師弟関係。徐々に戸塚を認め、バックアップする他の社員たちのセリフも利いている。

本書刊行時、藤原伊織氏は逢坂剛氏との対談で、最初から計算ずくで戸塚を描いたわけではないといった主旨のことを語っていらっしゃった。一人の青年の驚くべき頑張りが、清々しい生き方が、期せずして「個性的なサブキャラ」という範疇を越え、物語全体のトーンに影響を与えるまでになった、と書いてみたくなる。

藤原氏の小説をもっともっと読みたい。病状のご回復を願うばかりである。
7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2020年12月29日に日本でレビュー済み
藤原伊織さんの本です。
舞台は広告代理店。
仕事ができる辰村の下に、周りからはあまり仕事が出来ないとされる部下の戸塚が配属されており、美人上司立花とともに、他社とネット証券会社の立ち上げの広告競合をすることに。
同時に、辰村の大坂時代の過去が絡んでくる。
競合はどうなる? 大坂時代の過去は?
という感じで、社内抗争に巻き込まれたり、後に戸塚が実はかなりデキて、気合いのはいった若者だったと判明したり、立花と恋愛関係になりそうになったり、それをスキャンダルに利用されそうになったり、などなど事件がおこってきます。
ただ、大坂時代の秘密っても、そんな致命的なスキャンダルじゃないし、あまり気にするようなレベルではなさそうだったりして、
いささか、パンチが弱いように思えます。
うまくまとまっているかもしれませんが、後半に矢継ぎ早な感じで事件をおこしてくるので、それがいささか唐突に感じさせています。
ハッピーエンドではないですし、「あーあ…」という、カタルシスを覚えさせる終わり方でした。
2005年6月21日に日本でレビュー済み
個人的には、期待はずれの作品でした。
今回の作品は、若干、藤原伊織らしからぬ話になっています。なにより、藤原伊織独特のニヒリズムに欠けている。また、話の構成や細部についても、結構、気になる点が数多くあります。
ただ、広告業界を題材としたビジネス小説としては、かなりの出来なんだろうな、とは思います。藤原伊織を読むというよりは、ビジネス小説を読む、という感覚で捉えたほうがいい。そういう本だと思いました。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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