素敵な本でした。何か力がついてくる。姫野先生は本当にいろいろな顔を持ってます。
受難、ツイラク、リアル・シンデレラ。そして昭和の犬。最後にこれですが、なんと実寸大で素敵な女性なんでしょう
特に姑さんとの暖かなやり取りといい。前向き、というか本当に「心から楽天的」な理想的な女性。
明るく、一瞬一瞬一生懸命生きるすべをもっていて・・・でも平凡で。ちょっと力んだり、それからとっぴょうしも
ないことをしたりで楽しい。さらっと楽しく読めました。
姫野さんは熱烈なファンを持っているということですが、確かに・・・いつまでも「トレードマークのジャージ」で頑張ってくださいね!
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ハルカ・エイティ 単行本 – 2005/10/14
姫野 カオルコ
(著)
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購入オプションとあわせ買い
大正9年、関西生まれの持丸遥は淡い恋も経験しつつ女学校を卒業。見合い結婚という平凡な人生だったが、戦争が運命を狂わせていく
- 本の長さ480ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2005/10/14
- ISBN-104163243402
- ISBN-13978-4163243405
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登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2005/10/14)
- 発売日 : 2005/10/14
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 480ページ
- ISBN-10 : 4163243402
- ISBN-13 : 978-4163243405
- Amazon 売れ筋ランキング: - 893,631位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 20,410位日本文学
- カスタマーレビュー:
著者について
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姫野/カオルコ
姫野嘉兵衛。1958年滋賀県出身。97年『受難』(文春文庫)が第一一七回直木賞候補、04年『ツ、イ、ラ、ク』(角川文庫)が第一三〇回直木賞候補、06年『ハルカ・エイティ』(文春文庫)が第一三四回直木賞候補、10年『リアル・シンデレラ』(光文社文庫)が第一四三回直木賞候補になった(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2014年6月11日に日本でレビュー済み
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2012年1月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
NHK朝ドラおひさまには、実は原作(原案)があったという情報があったので、読んでみました。作者の方がブログでTVをみた瞬間にそう感じたと書かれていたような記憶もありますが、作者さんはそうかもしれませんが、特にファンでもない一般読者からすると、はたしてどこまで似ているかなという気はしました。 特に作者がブログでNHK朝ドラを狙って書いたと書かれていたようにおもいますが、「これでは、民放の昼ドラならともかくも、朝ドラは無理だろう」とおもいました。
ただ、おひさまと関連させなければ、ちょっと進んだ(?)女性の半世紀として楽しめます。
ただ、おひさまと関連させなければ、ちょっと進んだ(?)女性の半世紀として楽しめます。
2011年5月10日に日本でレビュー済み
祖母は大正生まれ、戦前・戦中・戦後を生きてきた。
死ぬまで楽しそうだった。
きっと、ハルカさんのような
自分の手に入る幸せの
範囲で人生を謳歌することを、
その時代の女として覚えたのかもしれない。
現在の20XX年代を生きるわたしたちは?
あふれる情報に、あれも欲しい、これも欲しい、
あれが足りない、これが足りない。
大正生まれの女性と重ね合わせながら自分を見つめる。
ある意味では”自己啓発”な小説なのかもしれない。
死ぬまで楽しそうだった。
きっと、ハルカさんのような
自分の手に入る幸せの
範囲で人生を謳歌することを、
その時代の女として覚えたのかもしれない。
現在の20XX年代を生きるわたしたちは?
あふれる情報に、あれも欲しい、これも欲しい、
あれが足りない、これが足りない。
大正生まれの女性と重ね合わせながら自分を見つめる。
ある意味では”自己啓発”な小説なのかもしれない。
2005年11月17日に日本でレビュー済み
関西出身以外の人は気にならないかもしれないが、私には妙に感じる関西弁が
最後の最後までしこりになった。
小説としては期待していた程、魅力はない小説でした。
主人公ハルカが81才であるにもかかわらず、ホテルのティーラウンジでお茶したり、年下の彼氏や男友達がいたり・・・・
と、今のハルカの魅力が、回想される生い立ちから立ち昇ってこない。
生涯添い遂げた旦那との時間は、互いの浮気にも目くじらをたてないのは分かったが
その男から生涯添い遂げて良かったとハルカが感じる魅力は
最後の最後にちょっと出るだけだ。
それで?と本に文句言いたくなる。
消化不良になる1冊で私は期待外れでした。
最後の最後までしこりになった。
小説としては期待していた程、魅力はない小説でした。
主人公ハルカが81才であるにもかかわらず、ホテルのティーラウンジでお茶したり、年下の彼氏や男友達がいたり・・・・
と、今のハルカの魅力が、回想される生い立ちから立ち昇ってこない。
生涯添い遂げた旦那との時間は、互いの浮気にも目くじらをたてないのは分かったが
その男から生涯添い遂げて良かったとハルカが感じる魅力は
最後の最後にちょっと出るだけだ。
それで?と本に文句言いたくなる。
消化不良になる1冊で私は期待外れでした。
2015年8月23日に日本でレビュー済み
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この時代に、こういう生き方をした女性がいたことに、感激しました。
モデルになった方がどんな人間なのか、興味を持ちました。
当時の風俗、世相も丹念に描かれていて、面白かったです。
モデルになった方がどんな人間なのか、興味を持ちました。
当時の風俗、世相も丹念に描かれていて、面白かったです。
2006年4月24日に日本でレビュー済み
小説家の秋子にはとても元気な80歳の伯母ハルカがいる。夫に先立たれて10年近い寡婦であるハルカの、これは「ラッキーな結婚にアタった」人生の味な物語。
「ラッキー」といいつつも、ハルカと大介の結婚は決して順風満帆一辺倒ではありません。大介は次から次へと女を作り、やがてハルカまでも発展家ぶりを見せていきます。二人は互いにそのことに気づくのですが、それでも別れることなく、やっぱり互いがこの世で一番の相手だと心の底から思える人生を歩んでいきます。そのあたりを全く無理なく無駄なくそして嫌味なく、ユーモアいっぱいに描いていく作者の力量はさすがです。
モーッパサンの「女の一生」は、社会的弱者として夫や息子に省みられない悲しい女の物語ですが、姫野カオルコのこの「女の一生」は、多くは言葉で語らないけれども心と心を確かに通わせる日本の夫婦の機微をたっぷりと味わわせてくれます。
ハルカと大介の新婚初夜の場面は実に秀逸。夫婦の睦みごとを言っているのではありません。ハルカは西洋式のバスルームの使い方がわからず、心細い胸の内を素直に大介にぶつけます。大介は実にすまなそうに、新妻のその胸中を察して優しく声をかけるのです。これほど美しい初夜の場面を見たことがありません。
そしてまた50代になってから夫の浮気を疑い、相手の女性に太刀打ちできないと観念したハルカが、離婚しても独り淋しく暮らさずに済むよう、犬を一匹飼いたいと大介に告げる場面も泣かせます。
こんな具合にハルカの切ない女心は、年齢に関係なく人生のそこかしこで、大変控えめな形で顔をのぞかせます。ハルカの人生は功なり名を遂げた人物の派手さはなく、名もなき人々の誰もが辿りうる、さざ波のような日々に彩られていて、だからこそ読む者の共感を呼ぶのです。
読み続けることがなんとも心地よい、だからこそ物語が終わることが大変惜しくて仕方がない小説でした。
「ラッキー」といいつつも、ハルカと大介の結婚は決して順風満帆一辺倒ではありません。大介は次から次へと女を作り、やがてハルカまでも発展家ぶりを見せていきます。二人は互いにそのことに気づくのですが、それでも別れることなく、やっぱり互いがこの世で一番の相手だと心の底から思える人生を歩んでいきます。そのあたりを全く無理なく無駄なくそして嫌味なく、ユーモアいっぱいに描いていく作者の力量はさすがです。
モーッパサンの「女の一生」は、社会的弱者として夫や息子に省みられない悲しい女の物語ですが、姫野カオルコのこの「女の一生」は、多くは言葉で語らないけれども心と心を確かに通わせる日本の夫婦の機微をたっぷりと味わわせてくれます。
ハルカと大介の新婚初夜の場面は実に秀逸。夫婦の睦みごとを言っているのではありません。ハルカは西洋式のバスルームの使い方がわからず、心細い胸の内を素直に大介にぶつけます。大介は実にすまなそうに、新妻のその胸中を察して優しく声をかけるのです。これほど美しい初夜の場面を見たことがありません。
そしてまた50代になってから夫の浮気を疑い、相手の女性に太刀打ちできないと観念したハルカが、離婚しても独り淋しく暮らさずに済むよう、犬を一匹飼いたいと大介に告げる場面も泣かせます。
こんな具合にハルカの切ない女心は、年齢に関係なく人生のそこかしこで、大変控えめな形で顔をのぞかせます。ハルカの人生は功なり名を遂げた人物の派手さはなく、名もなき人々の誰もが辿りうる、さざ波のような日々に彩られていて、だからこそ読む者の共感を呼ぶのです。
読み続けることがなんとも心地よい、だからこそ物語が終わることが大変惜しくて仕方がない小説でした。
2007年6月2日に日本でレビュー済み
ほかの方も書かれていますが、私もこの作品にはがっかりしました。戦前・戦中・戦後を生き抜いた女性の人生記という物語はよくありますが、そうした作品からでしか戦争を知らない私のような世代が読んでも「あれ?この時代の生き様ってこんなもんか?」と肩透かしをくらった感じがしました。100歩譲って重くなりがちな戦争時代を軽やかにさわやかに描こうとした・・・と考えてみてもどうも上っ滑りな印象を持ちました。たまたま戦争の時代に生きた人々のストーリーでテーマは戦争ではなく夫婦愛・夫婦道だったという見方もありますが、「夫婦」に焦点をあててみてもやはりちょっと現実感がなさすぎます。最後まで夫である大介の人物像があいまいなままでどこに魅力があるのかいまいちわかりませんし、そのことによってハルカの魅力も半減してしまっているような気がします。登場人物もごちゃごちゃしておりその一人一人が雑に描かれているためだれがだれなのかよくわからなくなってしまいました。
姫野さんの作品は好きなので期待して読んだぶん、がっかりしたのが大きかったです。
姫野さんの作品は好きなので期待して読んだぶん、がっかりしたのが大きかったです。