文句無しに面白い。祭りの日に若い女性ばかりを殺す、連続殺人犯の犯罪心理に迫る。本書は誰が犯人なのかを推理するのではない。既に目星がついている犯罪心理学者と、正面から攻防する。舞台となるのは、韓国の春香祭と呼ばれる、華やかな祭りの場だ。しかし、十津川警部の方が、犯罪心理学者よりも、一枚上手だった。このスリルのある攻防が面白い。
犯人はハンターと同じだ。
獲物が憎いから狙うのではなく、
獲物を愛するが故に狙う。
この恐ろしい異常心理が、
連続殺人犯を駆り立てる。
韓国に渡った十津川警部らの
捜査班の推理が冴えわたる。
傑作だ。
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十津川警部、海峡をわたる (文春文庫) 新書 – 2006/2/15
西村 京太郎
(著)
祭りの夜に若い女性を殺害する連続殺人鬼「蒼き狩人」。十津川は次の犯行が韓国南原市で行われる春香祭であると推理し、現地へ飛ぶ
- 本の長さ203ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2006/2/15
- ISBN-104163246509
- ISBN-13978-4163246505
商品の説明
出版社からのコメント
十津川警部、韓国で犯人と対峙!
「十津川警部・祭りシリーズ」第六弾は韓国が舞台の『十津川警部、海峡をわたる――春香伝物語』です。
高尾山薬王院の大火渡り祭で若い女性が殺されるが、この事件は二年前の深川祭、川越祭、秩父夜祭の最終日に、それぞれ若い女が殺されるという未解決の連続殺人事件に類似していた。三件目の事件後に犯人は警視庁に手紙を送ってきた。「私は、楽しい狩りを行っている」と。犯人の署名は「蒼き狩人」とあり、今回もまた同一犯からの犯行声明と挑戦状が!
十津川警部らは、捜査を進めるうちに、獄中の猟奇殺人者・北川広明の助言をうける。それをもとに、次の犯行場所は韓国の南原市で行われる春香祭であると推測し、現地に向かう。韓国のロマンチックな祭り・春香祭のさなか、殺人鬼と壮絶な心理戦を展開する十津川警部。
西村京太郎さんはこの作品のために韓国へ飛び、春香祭を精力的に取材して書き上げた傑作です。
登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2006/2/15)
- 発売日 : 2006/2/15
- 言語 : 日本語
- 新書 : 203ページ
- ISBN-10 : 4163246509
- ISBN-13 : 978-4163246505
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,546,915位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1930年東京都生まれ。
都立電機工業学校卒業後、人事院に勤務。63年『歪んだ朝』で第2回オール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。
65年『天使の傷痕』で第11回江戸川乱歩賞を受賞。78年にはトラベル・ミステリーブームの先駆けとなる『寝台特急殺人事件』を発表、ベストセラーに。2005年第8回日本ミステリー大賞を受賞。
十津川警部シリーズは現在も多くの読者の支持を得ており、現在著作は450冊を超える。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2015年2月2日に日本でレビュー済み
人間が持つ趣味はいろいろある。しかし、殺人が趣味と言う人間は滅多にいないだろう。
今作品では、そのような趣味を持つ人間を警部たちが追うサスペンスになっている。
舞台は日本から韓国へ、純愛がテ―マの祭りの中で犯人との攻防が続く。
連続殺人を犯す犯人は、女への
歪んだ愛情を持つことがあるが
純愛をテ―マにした祭りの中で
決着がつくとは皮肉であった。
今作品では、そのような趣味を持つ人間を警部たちが追うサスペンスになっている。
舞台は日本から韓国へ、純愛がテ―マの祭りの中で犯人との攻防が続く。
連続殺人を犯す犯人は、女への
歪んだ愛情を持つことがあるが
純愛をテ―マにした祭りの中で
決着がつくとは皮肉であった。
2006年2月28日に日本でレビュー済み
私個人の感想です。
若い女性ばかりを殺害する連続殺人事件が起き、犯人は『蒼き狩人』と名乗り十津川警部達を翻弄します。十津川警部はある刑務所の同じ犯罪を犯した受刑者からの手紙を受け取り、そこから物語はどんどん進んで韓国の「春香祭」までいきます。中盤から特定人物が浮き上がりますが、また最後近くになると事態は急変します。
猟奇殺人と単純ではない事件の真相・・・最初は単純に犯人との対決だけかと思いましたが、そこにはある知識を応用した真犯人と十津川警部との知能戦でした。
最後に十津川警部はある賭けに出ます。その賭けとは何か?最後まで犯人の知能で戦う十津川警部たちが見た真相・結果とは・・・最後まで読み飽きることはありませんでした。
若い女性ばかりを殺害する連続殺人事件が起き、犯人は『蒼き狩人』と名乗り十津川警部達を翻弄します。十津川警部はある刑務所の同じ犯罪を犯した受刑者からの手紙を受け取り、そこから物語はどんどん進んで韓国の「春香祭」までいきます。中盤から特定人物が浮き上がりますが、また最後近くになると事態は急変します。
猟奇殺人と単純ではない事件の真相・・・最初は単純に犯人との対決だけかと思いましたが、そこにはある知識を応用した真犯人と十津川警部との知能戦でした。
最後に十津川警部はある賭けに出ます。その賭けとは何か?最後まで犯人の知能で戦う十津川警部たちが見た真相・結果とは・・・最後まで読み飽きることはありませんでした。