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インシテミル 単行本 – 2007/8/30
米澤 穂信
(著)
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購入オプションとあわせ買い
バイト雑誌を立ち読みしていたビンボー大学生・結城は、ひとりの少女から声をかけられて……。この夏、鮮烈なミステリーがはじまる
- 本の長さ447ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2007/8/30
- ISBN-104163246908
- ISBN-13978-4163246901
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登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2007/8/30)
- 発売日 : 2007/8/30
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 447ページ
- ISBN-10 : 4163246908
- ISBN-13 : 978-4163246901
- Amazon 売れ筋ランキング: - 607,618位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 160,960位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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米澤 穂信(よねざわ・ほのぶ)
1978年岐阜県生まれ。2001年、第5回角川学園小説大賞(ヤングミステリー&ホラー部門)奨励賞を『氷菓』で受賞しデビュー。11年『折れた竜骨』(東京創元社)で第64回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)、14年『満願』(新潮社)で第27回山本周五郎賞を受賞。『満願』、15年刊の『王とサーカス』(東京創元社)はそれぞれ3つのミステリ・ランキングで1位となり、史上初の2年連続3冠を達成。
(本データは「いまさら翼といわれても 「古典部」シリーズ」が刊行された当時に掲載されていたものです。「BOOK著者紹介情報」より)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2024年4月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
12人が集う暗鬼館。7日間の出来事が、ビジュアル豊かに描かれる。作り込みすぎの感がなきにしもあらずだが、ミステリとしては、十分楽しめる一冊。早く先を読み進めたい衝動が止まらなくなるかも?
2017年8月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
キッチリ組み立てられている。
本作の主人公のように普通の青年像を非常に魅力的に書きますね。
先に作者の最近のほうの作品を読んでいて期待が高かったからかもう少し何かインパクトのある結末を期待していたのかもしれない。
この時期の作者は新たな方向性を模索していて、このあとのストーリー展開が巧みで人物の内面を豊かに表現する作品につながっていく転換期に当たっているのかと思った。
10億円が必要な理由が分からなかった。怪しい条件のアルバイトだったが、もともと目的を達成するためには何でもやる気だった。報酬の説明を受けた時点で当初推測していた額(2000万円弱?)を大きく上回る10億円を得られる可能性を知ることになった。自らの生死を問わずリスクを冒してでも多額の報酬を得たかった、その動機はなんだったのだろう。
本作の主人公のように普通の青年像を非常に魅力的に書きますね。
先に作者の最近のほうの作品を読んでいて期待が高かったからかもう少し何かインパクトのある結末を期待していたのかもしれない。
この時期の作者は新たな方向性を模索していて、このあとのストーリー展開が巧みで人物の内面を豊かに表現する作品につながっていく転換期に当たっているのかと思った。
10億円が必要な理由が分からなかった。怪しい条件のアルバイトだったが、もともと目的を達成するためには何でもやる気だった。報酬の説明を受けた時点で当初推測していた額(2000万円弱?)を大きく上回る10億円を得られる可能性を知ることになった。自らの生死を問わずリスクを冒してでも多額の報酬を得たかった、その動機はなんだったのだろう。
2018年8月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
名作「そして誰もいなくなった」を初めとする先行作品を元に、実際の作中に有名作品を散りばめたミステリ好きな人に向けた作品。ほとんど読んだ事があれば当然面白く、露骨なまでにミステリに淫してみた内容に拍手喝采。そうでない人に受けるかどうかはわからない。
ともあれ作者がミステリ大好き人間である事は良くわかった。強引な設定で、こんなの誰も本気にせず何事もなく終わればいいじゃん、と思ってしまうが、それから本来無関係で殺意を抱く筈のない人間同士が殺し会ってしまう心理的ミステリ。それでも、どうしても「なぜ殺し合うのか」と言う根本的な疑問には答えられていないと思うのだけど、これだけテクニカルに伏線を貼り廻らせた作者に敬意を表して、絶賛しておきたい。それこそ正しくミステリに「淫する」事に他ならないと思うのだ。
ともあれ作者がミステリ大好き人間である事は良くわかった。強引な設定で、こんなの誰も本気にせず何事もなく終わればいいじゃん、と思ってしまうが、それから本来無関係で殺意を抱く筈のない人間同士が殺し会ってしまう心理的ミステリ。それでも、どうしても「なぜ殺し合うのか」と言う根本的な疑問には答えられていないと思うのだけど、これだけテクニカルに伏線を貼り廻らせた作者に敬意を表して、絶賛しておきたい。それこそ正しくミステリに「淫する」事に他ならないと思うのだ。
2023年8月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
アガサ・クリスティーの名作『そして誰もいなくなった』の趣向をなぞりつつ、著者ならではの工夫とひねり技を加味したミステリ。
「もっと枝葉を刈り込んで、分量を減らしても良かったのでは」とも思いましたが、予想の斜め上を行く展開にはぞくぞくさせられたし、面白かったです。
なかでも、文庫本では300頁のところ、「Day 5」の章の〈 2 〉。その手前辺りで「おっ!」と意表を突かれて、そこからは前のめりになって頁をめくっていきました。
クローズド・サークルである〈暗鬼館(あんきかん)〉に、謎めいた実験のモニターとして参加するのは12人。登場人物の名前を記しておきます。
結城理久彦(ゆうき りくひこ)
須和名祥子(すわな しょうこ)
大迫雄大(おおさこ ゆうだい)
若菜恋花(わかな れんか)
釜瀬丈(かませ じょう)
西野岳(にしの がく)
岩井壮助(いわい そうすけ)
箱島雪人(はこしま ゆきと)
真木峰夫(まき みねお)
関水美夜(せきみず みや)
安東吉也(あんどう よしや)
渕佐和子(ふち さわこ)
話の最終盤。犯人の狙いというか、●●が並ぶその意味っていうのは全くノーマークだったので、「えっ。なんなん?」と、あっけにとられるしかなかったです。
あとひとつ、気になったんは、本篇のラストに〝予告篇〟みたく出てくる、ある人物からの【〈明鏡島〉実験へのお誘い】の手紙。
この実験の顛末(てんまつ)は、どうなったのか。どこかで読むことができるのか。
かなうものなら、いつか読んでみたいな。
「もっと枝葉を刈り込んで、分量を減らしても良かったのでは」とも思いましたが、予想の斜め上を行く展開にはぞくぞくさせられたし、面白かったです。
なかでも、文庫本では300頁のところ、「Day 5」の章の〈 2 〉。その手前辺りで「おっ!」と意表を突かれて、そこからは前のめりになって頁をめくっていきました。
クローズド・サークルである〈暗鬼館(あんきかん)〉に、謎めいた実験のモニターとして参加するのは12人。登場人物の名前を記しておきます。
結城理久彦(ゆうき りくひこ)
須和名祥子(すわな しょうこ)
大迫雄大(おおさこ ゆうだい)
若菜恋花(わかな れんか)
釜瀬丈(かませ じょう)
西野岳(にしの がく)
岩井壮助(いわい そうすけ)
箱島雪人(はこしま ゆきと)
真木峰夫(まき みねお)
関水美夜(せきみず みや)
安東吉也(あんどう よしや)
渕佐和子(ふち さわこ)
話の最終盤。犯人の狙いというか、●●が並ぶその意味っていうのは全くノーマークだったので、「えっ。なんなん?」と、あっけにとられるしかなかったです。
あとひとつ、気になったんは、本篇のラストに〝予告篇〟みたく出てくる、ある人物からの【〈明鏡島〉実験へのお誘い】の手紙。
この実験の顛末(てんまつ)は、どうなったのか。どこかで読むことができるのか。
かなうものなら、いつか読んでみたいな。
2017年9月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
十分に愉しかった。
ミステリーはいろいろ面倒だし自分が望む読み物の方向ではないので跨いでいるが、本作はライトミステリーと言った感じで、ミステリー作品ではあるがキャラが活きている作品で愉しく読める。
この作家の作品はやはり現代を舞台とするものが作風と調和して良いかと思った。(変に時代考証的な作品はどんな読者に何を伝えたいか理解し難いものがある)
本作は癖のある心理描写を活かした愉しい作品になっている。
ミステリーはいろいろ面倒だし自分が望む読み物の方向ではないので跨いでいるが、本作はライトミステリーと言った感じで、ミステリー作品ではあるがキャラが活きている作品で愉しく読める。
この作家の作品はやはり現代を舞台とするものが作風と調和して良いかと思った。(変に時代考証的な作品はどんな読者に何を伝えたいか理解し難いものがある)
本作は癖のある心理描写を活かした愉しい作品になっている。
2018年9月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
極限まで追い込まれた時、自分ならどこへ向かうのか。間違いなく主人公のようにはなれないですね
2019年4月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
他の人も書いてる通り、途中が中だるみしてしまいました。
全体の印象はレビュータイトルの通りです。
主人公が安全地帯に行ってしまう流れで、緊張感が失われました。ミステリネタの議論?、は必要だったのかと。作中で扱わないほうが、SNSで盛り上がるとか、コアなファンには受けたんじゃないかと思います。
全体の印象はレビュータイトルの通りです。
主人公が安全地帯に行ってしまう流れで、緊張感が失われました。ミステリネタの議論?、は必要だったのかと。作中で扱わないほうが、SNSで盛り上がるとか、コアなファンには受けたんじゃないかと思います。