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深淵のガランス 単行本 – 2006/3/1

3.9 5つ星のうち3.9 35個の評価

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 文藝春秋 (2006/3/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2006/3/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 252ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4163247203
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4163247205
  • カスタマーレビュー:
    3.9 5つ星のうち3.9 35個の評価

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北森 鴻
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上位レビュー、対象国: 日本

2021年8月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
とても面白い。
2011年12月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
深淵のガランスの影の主人公はバーのマスター朱明花であり宇佐美陶子、蓮丈那智に連なるキャラである。
そして、薄っぺらな社交辞令とは無縁の世界に生きるその父朱健民(朱大人)、貿易商、美術品のコレクターにして荒事も辞さない横浜中華街の表と裏の世界の実力者、しかし明花との仲は複雑。
二人は、花師にして絵画修復師である主人公佐月恭壱とセットになっている。
こういう言葉がある。
「至高の美意識によって完成された名画たちを目の前に置き、自らも同じ境地まで高めることを常とするものにとってロマンスなどという言葉は、人間の貧しい感性が生み出した幻想に過ぎない」

第二話 血色夢は中編で美術系、民俗学系の色彩が濃い世界が描かれている。そして、「朱」が。
現代日本人の色彩感覚は中国水墨画の影響により黒系統になっているが、永きに亘って日本人の美意識を支配し続けた色彩は神への畏怖としての朱である。日本列島は巨大な硫化水銀の鉱床の上に乗っかっているようなものである。
登場人物は、多田、本業は岩手農業試験場の技師、そして旅館の実質的経営者にして低温に強い新種の蘭の開発者・栽培家、自分の眼鏡に適った愛好者にのみ株分けする、その極めて限られた愛好者が朱大人である。偶然に自分の持ち山で洞窟の壁面いっぱいに朱色によって描かれた壁画を発見した。
佐月の時により協力者、時により庇護者前畑善次朗(善ジイ)。
己の守備範囲を完璧に知る朱大人のボディガード ミヤギ。
いつもながらワキの存在感が光る。
こういう言葉がある。
「はじめに光ありき、言葉ありき。キリスト教世界においては言葉にできないもの、論争不可能なものは悪であり、偽物である。言葉という共通認識に支えられていないものに価値を認めることはできない」
けれど、佐月は真偽を超えたところに存在する価値観、言葉にするにはあまりに直観的な正義、そうしたものが己の胸中にあることを知っている。
無論、喉が鳴るようなおかしなものが何も入っていない菜っ葉や赤蕪の漬物、焼き味噌などがでてくる。
紛れもなくなく北森鴻の世界であり十分に堪能出来る。
2015年4月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
またなんか完璧な 人間くさいない人物かな〜と読んでいくと
佐月の人間関係はまた 複雑で
こんなに登場人物が必要なのかな、、それも濃い人間ばかり。
のおかげが 主人公である花師であり絵画修復も請け負っている 佐月に人間味を感じました。話し自体は絵画修復がメインですが。
3編でしたが、心に残ったのは 文庫本に書き下ろされた かなり短編の「凍月」でした。
「深淵のガランス」もそれなりに良かったですが、これからのキャストの顔見せ的に 濃いキャラが続々と登場しつつ、2編目では キャラ達の目論みが交錯して 何が謎で 何がミステリー?とやや混乱してしまいました。
香菜里屋の工藤マスターのように 安楽椅子探偵みたいな完璧?な人物像ではないので
ちょっと嬉しい。絵画修復の仕事を依頼するのは 女狐女史です。←実はまだ冬狐堂シリーズは読んでませんが 、こんだけ他作品に登場するキャラなので 魅力あるんでしょうね。
でもなんか あまりに深そうな闇がありそうで、なかなか読む勇気が。
越名さんくらいのキャラが好みなので。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2008年6月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
絵画において本物とはオリジナルというわけではないのだろう。古い作品は修復しなければ観賞すらすることが出来なくなる。修復することでオリジナルであり続けることになる。そんな絵画の運命を軸に描かれた作品だけれども、頭の中にイメージが広がりきらなかった。自分に知識が不足していることを痛感した。
でも作家なら、そういう読者も意識して作り込んで欲しいとも思う。
2014年6月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
迅速かつ確実なご対応を有り難うございました。思っていました以上の美本でとても嬉しく思っています。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2009年10月18日に日本でレビュー済み
 2006年に出た単行本の文庫化。
 絵画修復士兼花屋の佐月恭壱を主人公としたミステリ3編が収められている。
 さまざまな絵画の修復を通して犯罪を暴いていく物語である。まさに著者のためにあるような題材で、盛り込まれた仕掛けやトリックも実に面白い。ファンなら見落とせない一冊だろう。
 独特の緊迫感ある文体も健在で、読んでいると、なんだか全身に力が入ってしまう。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2010年4月6日に日本でレビュー済み
花師・佐月恭壱には、もうひとつの顔があった。それは、絵画修復師の顔だった。
彼は、大正末期から昭和の初めにかけて活躍した長谷川宗司の絵画の修復を、孫娘から
依頼される。だが、この絵画には別の絵画が隠されていた。長谷川宗司はなぜ絵画を
隠したのか?佐月は、その謎に迫っていく・・・。表題作「深淵のガランス」を含む
3編を収録。

3編のうち一番印象に残ったのは「深淵のガランス」だ。絵画に隠された謎解きも
面白いが、私にとって未知の世界である絵画についての描写も面白い。佐月恭壱が
対峙する絵画・・・。緻密な描写は、読み手の頭の中に鮮やかな色彩を浮かび上がら
せる。そして、息詰まるような修復の場面。隠された絵画を、佐月はどう処理するのか?
絵画が隠された理由もなかなか面白かったし、ラストも感動的だった。そのほかの2編も
よかった。佐月にはまだまだ謎が多い。一体どんな過去を持つのか?魅力的な人物だけに、
かなり興味をそそられる。これからの展開が楽しみだ。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2009年3月31日に日本でレビュー済み
 北森鴻さんの、佐月恭壱を主人公とした、美術修復師のシリーズ第一弾。
 ビアバーの「香菜里屋」を営む工藤氏を主人公としたシリーズ、冬狐堂という骨董屋を営む宇佐見陶子の「狐罠」のシリーズ、民俗学者の那智と三国を主人公にした民俗学探偵のシリーズなど、北森鴻にはいくつかのミステリシリーズがありますが、そのどれよりも格好良くて気障な台詞が似合うシリーズが誕生しました。
 彼の他の作品でも、裏京都シリーズや福岡のシリーズなど男が主人公のものはいくつかありましたが、今回の主人公ほどかっこよくてクールな男はいませんでした。普段は、花師として色々な店の花を活けているものの、紹介があればいかなる絵画の修復も可能な天才的な修復師という設定と、喋り方や周囲の登場人物などどれをとってもきまっています。主人公の美術に対する信仰に近いほどの思い込みも接し方も、美術ファンとしては二重にたまりません。
 文庫ですし、是非是非ご一読を。
 手放しでお勧めです。
9人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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