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壊れかた指南 単行本 – 2006/4/26

4.1 5つ星のうち4.1 10個の評価

天才作家・筒井康隆の傑作ばかり全30篇。炸裂する妄想と驚愕の技巧で、空前絶後の快楽が脳髄にしみわたる。恐るべき短編集誕生!
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 文藝春秋 (2006/4/26)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2006/4/26
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 377ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4163248404
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4163248400
  • カスタマーレビュー:
    4.1 5つ星のうち4.1 10個の評価

著者について

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筒井 康隆
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1934(昭和9)年、大阪市生れ。同志社大学卒。

1960年、弟3人とSF同人誌〈NULL〉を創刊。この雑誌が江戸川乱歩に認められ「お助け」が〈宝石〉に転載される。1965年、処女作品集『東海道戦争』を刊行。1981年、『虚人たち』で泉鏡花文学賞、1987年、『夢の木坂分岐点』で谷崎潤一郎賞、1989(平成元)年、「ヨッパ谷への降下」で川端康成文学賞、1992年、『朝のガスパール』で日本SF大賞をそれぞれ受賞。1997年、パゾリーニ賞受賞。他に『家族八景』『邪眼鳥』『敵』『銀齢の果て』『ダンシング・ヴァニティ』など著書多数。1996年12月、3年3カ月に及んだ断筆を解除。2000年、『わたしのグランパ』で読売文学賞を受賞。

カスタマーレビュー

星5つ中4.1つ
5つのうち4.1つ
10グローバルレーティング

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上位レビュー、対象国: 日本

2016年2月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
20の短編と10のショートショートを集めたもの。いつもながらの筒井ワールドを楽しめる。普段極めて常識的な日常生活を送っている者にとって、短編だとその世界になじんだと思ったら終わってしまうから長編とは違った読み方が要求される。いずれも見事な作品だが中でも「耽読者の家」は秀逸。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2012年10月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
30年ぶりくらいに筒井康隆の著作を読みました。
当時「七瀬ふたたび」や「俗物図鑑」などを面白く読みました。

正直、時間つぶしくらいにしかなりませんでした。
といいますか、おそらく博識な方ならもっと深く行間を読めるのだろうなと思うんですが、
私には落ちの意味がわからなかったり、何が書きたかったのかさっぱり理解できない作品が多かったのが残念です。
もっと作品を知りたい、と思って解説に期待したのですが、
この文庫の解説では私には形而上的すぎて個々の作品についてはさっぱり伝わってきませんでした。
(本全体の解説としてはわからなくもないとは思うんですが)

そう難しく考えず、読み流すだけでも楽しめる作品ももちろんいくつもあったのですが、
どうも読後感としては、「筒井康隆ほどの老練な作家なら、単語ひとつから自動的に書けるものばかりじゃないのか」
といったうがった感想しか思い浮かびません。

せっかくのこのタイトル、もっと厳選した作品に絞っておけば
読み手が勝手に作家の意図を想像してくれる本にもなったんじゃないかな、と思ったりもします。

筒井康隆入門としてはハードルが高いといいますか、もっと違う意味でとっつきやすい作品の方がいいような気がします。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2013年4月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
若いころよく読んでいた筒井さんの作品。久々に手にとって読んでみました。独特の表現や世界観は、この作品でも健在と感じました。久々に筒井ワールドを堪能することができました。
2010年9月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
筒井康隆、30年振りに読んでみました。70年代には、時代の人でもあったのでかなり読みましたが、しばらくして殆どを売却してしまいました。

今回久し振りに接して、なぜ手放したのかを思い出した気がしました。この作家は着眼点は面白く独創的に思えるのですが、それを支えて文学に昇華するまでの作文力に不足する所があるのだなと気付きました。自分の望んだ受賞が適わなかったのは、SFというジャンルに理解が得られなかっただけでなく、もしかしたらその辺に原因があるのかも知れません。頭脳が分析的で、そういう意味では頭が良いと思われますが、ある意味、小説というのは頭が悪い事が必要になるのかも知れません。切れ味の良い発想を、オハナシとして作り上げる段階で、レベルが下がってしまっている感じです。その発想と着眼点も、70年代と比べると、やや翳りが見える気がするのは、仕方無い事なのでしょうか?

本書に対して、往時の作品と比べて特に推薦する理由を見つけられないのが残念です。
8人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2014年10月19日に日本でレビュー済み
作者は正気でまわりが狂っているのか、もしくは作者が壊れていて、まわりはひがいしゃなのか、わからないまま話はすすみ、ずっと迷路にいるかんじでとてもふしぎな感じの小説。読んでいるじぶんもこわれていくような気がした。
2012年7月18日に日本でレビュー済み
どう評価してよいのかわからず「4」にした。

筒井康隆が書いたと知らずに読んだら、どう思っただろう。そんな感じのものが何作かあった。
なんというか宙ぶらりん、いや、宙に吊るされたままほったらかしにされたような。不安が募っていくのだが、自分ではどうしようもない。
夢に似た感じもある。ストーリーらしきものはあるのだが、ぶつっと切れて他の場面に移る。でたらめな世界に現実にあったことが挿入される。そして突然、目が覚めて、でも無理やり寝ると先ほどにループ。

何だかよくわからない。「“わかる”んじゃない、“感じる”んだ!」といったわからなさではない。こんな作品が書けるのは筒井だけだよな。でも、「4」にしてしまった。それは、今の私にはこの短編集を受け止められる元気がなかっただけで、お薦めするか/しないかと言われれば、オススメの一品。でも、薦めた事に責任は持たないが。うーん、本作のタイトルどおり、壊れてきたかな。
10人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2006年5月3日に日本でレビュー済み
最初、この本の表題はよく短編集などにありがちな“壊れかた指南”なる短編が収録されていてそのタイトルが採用されたのだと思っていた。

だがそうではなく、この本に収められてる作品がそれぞれが“壊れかた指南”だったのではあるまいか。

本を読み終わった後はそんな印象を持つ。

なぜ「壊しかた」ではなく「壊れかた」なのか。

それは中の作品が破壊的に描かれてるのではなく、最初からどこか「壊れた」感じを伴って描かれているからではなかろうか。

もちろんこの「壊れた」というのは作品の完成度ということの意味ではなく、なんでもいいが、例えば外的な出来事と心的出来事の区別が壊れた感じとか、常識が「壊れた」感じとかそういったものである。

私はこの短編集でその「壊れかた」具合を楽しむことができた。

お気に入りは「虎の肩凝り」で、これにはかなり笑った。「逃げ道」はなにかほろ苦い気分が生まれる余韻の残る一篇。
18人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2008年1月11日に日本でレビュー済み
 この短編で初めて筒井を読んでみようと思う人も少ないと思う。掲載された雑誌も小説新潮やオール読み物だから、筒井は初めてでも、ある程度小説を読むことになじみのある人たちだと思う。
 この短編集は全然難しくない。だれにも判りやすいでも、筒井康隆の挑戦がどの作品にも感じられてこの人のまじめさに敬服させられた。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート