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あめふらし 単行本 – 2006/6/14
長野 まゆみ
(著)
ウヅマキ商會を営む橘河にタマシイを拾われた岬。蛇を捕まえたり、少年に傘を届けたり、仕事の背後に怪しい気配が……。和風幻想譚
- 本の長さ217ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2006/6/14
- ISBN-104163249400
- ISBN-13978-4163249407
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登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2006/6/14)
- 発売日 : 2006/6/14
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 217ページ
- ISBN-10 : 4163249400
- ISBN-13 : 978-4163249407
- Amazon 売れ筋ランキング: - 618,703位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 14,276位日本文学
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2015年8月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
前作との関連性もあり、この作者の本を買い集めるのが楽しみになりました。
2023年6月6日に日本でレビュー済み
文章の息がながく、朗読会で読んでみたら良いかな、と感じた。タイトルを辿るだけでまだ愉しい。
空蝉ーうつせみー蛻(もぬけ)のからーこうもりーやどかりーもろこーわたつみーかげろうー雨宿。朧な人物がまるで陰絵のように写り、うつろいが章立てからも窺える。連作小説。
空蝉ーうつせみー蛻(もぬけ)のからーこうもりーやどかりーもろこーわたつみーかげろうー雨宿。朧な人物がまるで陰絵のように写り、うつろいが章立てからも窺える。連作小説。
2006年8月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
あらかじめ断っておくと、私は「美少年モノ」はむしろダメな人間です。したがって「長野まゆみ=ジュネ系」という認識で、これまでは彼女の著作は敬遠してきたクチ。
ところがひょんなことからこの本を読むことになり、自分の先入観を恥じました。何とも美しいfantasyです。時間も空間も軽々と飛び越えて繰り広げられる物語。ここで描かれている人間模様、性愛、恋愛は全て夢か現か幻かが曖昧で、めくるめくような陶酔に身を任せながらページをめくってゆくうちに一気に最後まで読んでしまいます。何よりも最終章「雨宿り」の切ないことといったら…。鳥肌が立つような、読了後も数日間ふわふわとタマシイが半分物語の世界へ行っちゃったまんま帰ってこなくなるような、そんな魔力のある物語。
相当に濃厚な内容が、つつましやかな文体でオブラートにくるまれているため非常に格調高い文章として昇華されているところにも瞠目しました。すごい筆力だと思います。どこか、倉橋由美子さんの【交歓】を彷彿とさせられる作風でした。
これまでの私と同じように敬遠されていた方がいらしたとしたら、もったいないのでぜひ読んでいただきたい。傑作ですよ。
ところで私が現在悩んでいるのは、これが良かったからといって長野まゆみさんの他の作品にまで手を出すかどうか、ということです。まだ決めかねています…。
ところがひょんなことからこの本を読むことになり、自分の先入観を恥じました。何とも美しいfantasyです。時間も空間も軽々と飛び越えて繰り広げられる物語。ここで描かれている人間模様、性愛、恋愛は全て夢か現か幻かが曖昧で、めくるめくような陶酔に身を任せながらページをめくってゆくうちに一気に最後まで読んでしまいます。何よりも最終章「雨宿り」の切ないことといったら…。鳥肌が立つような、読了後も数日間ふわふわとタマシイが半分物語の世界へ行っちゃったまんま帰ってこなくなるような、そんな魔力のある物語。
相当に濃厚な内容が、つつましやかな文体でオブラートにくるまれているため非常に格調高い文章として昇華されているところにも瞠目しました。すごい筆力だと思います。どこか、倉橋由美子さんの【交歓】を彷彿とさせられる作風でした。
これまでの私と同じように敬遠されていた方がいらしたとしたら、もったいないのでぜひ読んでいただきたい。傑作ですよ。
ところで私が現在悩んでいるのは、これが良かったからといって長野まゆみさんの他の作品にまで手を出すかどうか、ということです。まだ決めかねています…。
2009年8月19日に日本でレビュー済み
この方の話はどちらかというと鉱物っぽい印象がありました。硬質で、傍目から眺めるには適しているけれども構造を理解するようなものではない。そして時たま出てくる同性愛的表現も、大体BLチックで商業誌で言えば(こうした話が苦手な方すいません)猫田リコさん的な……線の細い理想の恋愛観といえばいいのでしょうか。兎角、そういった印象を持っています。
この度の「あめふらし」はどちらかといえば植物っぽいように見受けられました。確かに、今までのものから比べれば同性愛的表現が全面的に出てきていて、きっと好きな人にはたまらないと思います。雰囲気は梨木果歩「家守奇憚」とかそっち系統かしら。個人的にはもっと長野さんは幼い頃の倒錯した恋愛のようなものが好きだったので、そういうのを期待して居た方はやめた方がよいかもしれません。
しかし文章はみっちり濃厚に仕上げられている感じです。確かに長雨の頃に湿気も忘れて片手に持ち、読みふけるには素晴らしいデキかと。
あ、倉橋由美子を例にあげた方がいらしたのですが、倉橋さんは肉体の中身を解剖していくタイプの作家であって、長野さんはガラスの表面のきめこまやかな部分を描写するのに長けている作家であると思っています。
私は前者の方が好みなので星三つですが、これは好みの問題だと思います。
この度の「あめふらし」はどちらかといえば植物っぽいように見受けられました。確かに、今までのものから比べれば同性愛的表現が全面的に出てきていて、きっと好きな人にはたまらないと思います。雰囲気は梨木果歩「家守奇憚」とかそっち系統かしら。個人的にはもっと長野さんは幼い頃の倒錯した恋愛のようなものが好きだったので、そういうのを期待して居た方はやめた方がよいかもしれません。
しかし文章はみっちり濃厚に仕上げられている感じです。確かに長雨の頃に湿気も忘れて片手に持ち、読みふけるには素晴らしいデキかと。
あ、倉橋由美子を例にあげた方がいらしたのですが、倉橋さんは肉体の中身を解剖していくタイプの作家であって、長野さんはガラスの表面のきめこまやかな部分を描写するのに長けている作家であると思っています。
私は前者の方が好みなので星三つですが、これは好みの問題だと思います。
2008年6月28日に日本でレビュー済み
梅雨時にいい感じの読後感です。
オムニバスなのだけど、全編繋がっています。
『よろず春夏冬中』のひとつとも繋がってる、と思います。
(記憶が曖昧ですが)
独特の湿った雰囲気や、人物、不思議な物語など、
今までの長野作品にありがちながらマンネリを感じさせない
完成度の高い作品なのでは…と思います。
オムニバスなのだけど、全編繋がっています。
『よろず春夏冬中』のひとつとも繋がってる、と思います。
(記憶が曖昧ですが)
独特の湿った雰囲気や、人物、不思議な物語など、
今までの長野作品にありがちながらマンネリを感じさせない
完成度の高い作品なのでは…と思います。
2007年11月19日に日本でレビュー済み
長野まゆみの日本語ってきれいだと思います。
「キレイ」ってより「綺麗」の方のきれい。
・・そゆ微妙な言葉の雰囲気が味わえる文章だと思います。
この本自体は(うちの好きな)小川洋子的雰囲気やったと思います。
とかゆって、
違うと思われた方、絶対いるだろなぁ。。すんません。
「キレイ」ってより「綺麗」の方のきれい。
・・そゆ微妙な言葉の雰囲気が味わえる文章だと思います。
この本自体は(うちの好きな)小川洋子的雰囲気やったと思います。
とかゆって、
違うと思われた方、絶対いるだろなぁ。。すんません。
2007年12月23日に日本でレビュー済み
一話完結のオムニバス…といっていいのかな? キーワードは蛇と魂。うーん、なんとも象徴的でしょう? 蛇といえばユングの象徴学では…アレですから。
主人公は市村岬くん…でいいのかな? なにもかもご承知の橘河=「あめふらし」と、彼と不思議な養子縁組をしている仲村に、毎回毎回振り回されている彼ですが。時系列で言えば、最後の短編「雨宿」→最初の短編「空蝉」→以下順…という感じなのでしょうが。
話はといえば…ううん、掴みどころがないというか…「わかった!」と思った瞬間、次の章でやっぱり訳がわからなくなったり。
どうも人外のモノたちや、魂を飛ばした人たちがさすらい…あめふらしの元にやってくる、という話なんですが。
この人たち、実は「よろず春夏冬中」(文芸春秋)の中にも出てきますよね? 「雨師」という短編の中に。
こちらの短編集も一話完結の話ですが、それぞれの話は独立していますし、幻想色も薄いですから…読みやすいかな? ただ、ボーイズ色は強いので、ご注意を(笑)。
主人公は市村岬くん…でいいのかな? なにもかもご承知の橘河=「あめふらし」と、彼と不思議な養子縁組をしている仲村に、毎回毎回振り回されている彼ですが。時系列で言えば、最後の短編「雨宿」→最初の短編「空蝉」→以下順…という感じなのでしょうが。
話はといえば…ううん、掴みどころがないというか…「わかった!」と思った瞬間、次の章でやっぱり訳がわからなくなったり。
どうも人外のモノたちや、魂を飛ばした人たちがさすらい…あめふらしの元にやってくる、という話なんですが。
この人たち、実は「よろず春夏冬中」(文芸春秋)の中にも出てきますよね? 「雨師」という短編の中に。
こちらの短編集も一話完結の話ですが、それぞれの話は独立していますし、幻想色も薄いですから…読みやすいかな? ただ、ボーイズ色は強いので、ご注意を(笑)。
2006年8月10日に日本でレビュー済み
表紙とタイトルにつられて購入しました。終始不思議な感じが漂っていて一気に読み終えることが出来る作品でした。霧雨が降る静かな時間を過ごしている気になる、落ち着いた作品だと思います。人物もすんなり好感が持てましたね。ただ人物の関係や存在などが掴めずわかりづらいなと思った時もありましたが、面白いといえる作品だと思います。この人物達の別本があるそうで欲しくなりましたから。
静かで不思議な本が読みたいときにはうってつけだと思います。
静かで不思議な本が読みたいときにはうってつけだと思います。