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玻璃の天 単行本 – 2007/4/13
北村 薫
(著)
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ステンドグラスの天窓から墜落死した思想家。事故か、殺人か――英子の推理が辿りついた切ない真相とは。大好評のシリーズ第2弾!
- 本の長さ225ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2007/4/13
- ISBN-104163258302
- ISBN-13978-4163258300
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登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2007/4/13)
- 発売日 : 2007/4/13
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 225ページ
- ISBN-10 : 4163258302
- ISBN-13 : 978-4163258300
- Amazon 売れ筋ランキング: - 743,921位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 189,534位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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北村 薫
1949(昭和24)年、埼玉県生れ。早稲田大学ではミステリ・クラブに所属。母校埼玉県立春日部高校で国語を教えるかたわら、’89(平成元)年「覆面作家」として『空飛ぶ馬』でデビュー。’91年『夜の蝉』で日本推理作家協会賞を受賞。作品に『ニッポン硬貨の謎』(2006年本格ミステリ大賞評論・研究部門受賞)『鷺と雪』(’09年直木賞受賞)など:本データは『1950年のバックトス (ISBN-13:978-4101373324 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2015年6月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
とても楽しかった。円紫さんシリーズから読んでいます。すごい筆力です。
2024年3月23日に日本でレビュー済み
「街の灯」に続くベッキーさんシリーズ2冊目。1冊目でなんという美しい物語だろうと思いファンになりました。
富裕な家庭で、進んだ考えを持つ父と優しい母、おっとりした兄という恵まれた家族の中で育ち、学習院に通うお嬢様花村英子。そして当時はまだめずらしかった女性の運転手ベッキーさんこと別宮みつ子を中心とする連作集です。
皇族や華族が混じる昭和初期の上流社会の様子が美しいです。時代考証がしっかりしているので安心して読め、時代のレトロな雰囲気を楽しむことができます。それでも上流には上流の苦労や不自由さがあったこともわかります。
一見、絵空事の世界に見えながら、軍部の力がだんだんと増してゆく様や右翼化していく世相が背後にちらほらと伺われます。
「幻の橋」「想夫恋」「玻璃の天」の3作が収められていますが、2つ目の「想夫恋」だけがちょっといまひとつでした。英子の同級生で公家華族の綾乃さん、彼女との本を介した交流を楽しみながら読んでいたら、いきなり後半になって駆け落ちの話になるのが唐突で違和感がありました。
英子はまだまだ世間知らずながら、しっかりと自分で考える力を持ち、状況に臆せず立ち向かえる強さがあるのがいいですね。このシリーズあと1冊で終わってしまうようで読み終わるのが今からとても残念です。さらに続編を期待したいです。
富裕な家庭で、進んだ考えを持つ父と優しい母、おっとりした兄という恵まれた家族の中で育ち、学習院に通うお嬢様花村英子。そして当時はまだめずらしかった女性の運転手ベッキーさんこと別宮みつ子を中心とする連作集です。
皇族や華族が混じる昭和初期の上流社会の様子が美しいです。時代考証がしっかりしているので安心して読め、時代のレトロな雰囲気を楽しむことができます。それでも上流には上流の苦労や不自由さがあったこともわかります。
一見、絵空事の世界に見えながら、軍部の力がだんだんと増してゆく様や右翼化していく世相が背後にちらほらと伺われます。
「幻の橋」「想夫恋」「玻璃の天」の3作が収められていますが、2つ目の「想夫恋」だけがちょっといまひとつでした。英子の同級生で公家華族の綾乃さん、彼女との本を介した交流を楽しみながら読んでいたら、いきなり後半になって駆け落ちの話になるのが唐突で違和感がありました。
英子はまだまだ世間知らずながら、しっかりと自分で考える力を持ち、状況に臆せず立ち向かえる強さがあるのがいいですね。このシリーズあと1冊で終わってしまうようで読み終わるのが今からとても残念です。さらに続編を期待したいです。
2008年1月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
舞台は昭和初期で、現代の作品ながら、当時の雰囲気が、克明に描かれている。
巻末の参考文献の多さからみても、多くの資料を駆使して、当時が再現されている様だ。
特に、巻頭に配されている「幻の橋」は、明治大正昭和初期の風俗が、凝縮されて描かれている様な作品だ。
そして、巻末に配されている「玻璃の天」には、少々不穏な雰囲気も感じられ、戦争に突き進んでいる事が分かる。
こういった雰囲気の中で、それぞれの作品はミステリーでもある。
その内容は、人探しから、殺人まで、色々だ。
これらの作品は、内外の文学、音楽、美術といった、芸術的要素があるミステリーであるのが特徴だ。
特に、国文学や海外の文学に題材を求め、それらが自然に物語に溶け込んでいる。
こういった意味で、大変格調高い作品に仕上がっている。
この格調の高さにロマンを感じる。
本書を読み始めると、途中で本を置くのは無理だ。
巻末の参考文献の多さからみても、多くの資料を駆使して、当時が再現されている様だ。
特に、巻頭に配されている「幻の橋」は、明治大正昭和初期の風俗が、凝縮されて描かれている様な作品だ。
そして、巻末に配されている「玻璃の天」には、少々不穏な雰囲気も感じられ、戦争に突き進んでいる事が分かる。
こういった雰囲気の中で、それぞれの作品はミステリーでもある。
その内容は、人探しから、殺人まで、色々だ。
これらの作品は、内外の文学、音楽、美術といった、芸術的要素があるミステリーであるのが特徴だ。
特に、国文学や海外の文学に題材を求め、それらが自然に物語に溶け込んでいる。
こういった意味で、大変格調高い作品に仕上がっている。
この格調の高さにロマンを感じる。
本書を読み始めると、途中で本を置くのは無理だ。
2009年9月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
女子学習院の生徒のお嬢様を主人公として描かれるのは,1933 (昭和8) 年の東京の上流階級の世界.作者は厖大な資料を駆使して,今では完全に失われてしまった社会を昨日のことのように描き出す.この時代の空気は,ここに書かれた通り,物言えば唇寒し所か,生命の危険さえある漠然たるテロの恐怖に満ちたものであった.その空気が実感できるのが作者の手柄である.私はこの恐ろしい空気の中を生きただけに,作者に感謝したい.それと日本の古典文学,中華の漢文文書に対する教養は,この時代の初等中等教育の水準の高さの結果であることに注意したい.戦後の学制改革,教育改革は本質的に敗戦国の教育水準を下げる企みで,その結果が現在の嘆かわしい状態なのである.貴族階級が亡びるのはよいとしても,知的水準までが亡びるのは口惜しい.そういうことをこのお嬢様シリーズは痛感させてくれる.強く推薦.なお,会話の応答で,返す,という表現はこの時代ではあり得ない (お言葉を返すようですが,と言って反論する時に限る).それから食材という言葉はなかった.強いて言えば素材か材料だろう.難点はその程度で,真に見上げた時代再現である.
2019年5月26日に日本でレビュー済み
ベッキーさんシリーズ第2巻です。お嬢様とその運転手の昭和初期を舞台にしたミステリーです。
連作短編になっていますが、第1巻から読んだ方がより楽しめると思います。
前作「街の灯」が素晴らしかったので、期待して読みましたが、古典や漢文からの引用が私には難しかったです。
ミステリーとしても難しく、特にこの2巻の2番目の話が、暗号の意味がさっぱり分かりませんでした。
ただ、登場人物が暗い時代に入ろうとする中、前を向いて生きようとする姿には心打たれるものがあります。
連作短編になっていますが、第1巻から読んだ方がより楽しめると思います。
前作「街の灯」が素晴らしかったので、期待して読みましたが、古典や漢文からの引用が私には難しかったです。
ミステリーとしても難しく、特にこの2巻の2番目の話が、暗号の意味がさっぱり分かりませんでした。
ただ、登場人物が暗い時代に入ろうとする中、前を向いて生きようとする姿には心打たれるものがあります。
2008年6月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「街の灯」の続編にして、ベッキーさんと英子シリーズ第2弾。
英子はいよいよ女子学習院の中期4年を修了し、後期3年の課程に進む
(前期4年、中期4年だから今でいう中3から高1ぐらい)。
当時のおひいさま(お嬢様)方は社交界デビューの年頃とて、英子の周辺でも、
好いたはれただの、お見合いだの、駆け落ちだのといった話が聞こえてくる。
そんな日常において出来する事件の謎をめぐる英子とベッキーの活躍が描かれている。
残念なことに、本作でベッキーさんの素性が明かされてしまう。
個人的には、この謎はできるだけ引っ張って欲しかったし、明かされた正体も意外に
平凡というか、衝撃度は小さかった。まあ、まだ謎は少々残されてはいるが…。
ただ、描かれている時代がこの先いよいよ暗い軍国主義の時代へと突入していくことを
考え合わせると、作者にとっては続編を書き続けていくことがかなり厳しいのではと
心配してしまう。本シリーズのファンとしては、第3弾あたりで終了とならないことを
祈っているのだが。
個人的には、昭和初期という時代に興味を惹かれるものがある。
大正デモクラシー後、戦前においてもっともリベラルな空気を纏い、昭和文化が花開き、
モボ、モガが闊歩した時代。
北村薫はかなり緻密に時代考証を重ね、この時代の雰囲気をかなり忠実に再現している(と思う)。
例えば、当時女子学習院のあった青山や、現在衆・参両議長公邸のある永田町の
旧閑院宮邸あたりの描写、銀座和光の時計塔の竣工当時の話等々実に興味深い。
それと例によって博覧強記を発揮し、当時の詩歌、書画、美術、思想に至るまで巧みに、
しかも嫌味なくストーリーに取り入れていくところなど、感心しきり。
そして、北村作品に共通する登場人物たちの繊細な思考と、思いやりに満ちた解決案の提示。
「日常の謎」が北村作品のキャッチフレーズとなっているが、その(主要)登場人物たちは、
非現実的と思えるほど、優しく、繊細で純粋なことが多い。
このシリーズでは、時代設定が今から70年以上前なだけに、そんな純粋な人物像にも
一層違和感なく溶け込めるのかも知れない。
英子はいよいよ女子学習院の中期4年を修了し、後期3年の課程に進む
(前期4年、中期4年だから今でいう中3から高1ぐらい)。
当時のおひいさま(お嬢様)方は社交界デビューの年頃とて、英子の周辺でも、
好いたはれただの、お見合いだの、駆け落ちだのといった話が聞こえてくる。
そんな日常において出来する事件の謎をめぐる英子とベッキーの活躍が描かれている。
残念なことに、本作でベッキーさんの素性が明かされてしまう。
個人的には、この謎はできるだけ引っ張って欲しかったし、明かされた正体も意外に
平凡というか、衝撃度は小さかった。まあ、まだ謎は少々残されてはいるが…。
ただ、描かれている時代がこの先いよいよ暗い軍国主義の時代へと突入していくことを
考え合わせると、作者にとっては続編を書き続けていくことがかなり厳しいのではと
心配してしまう。本シリーズのファンとしては、第3弾あたりで終了とならないことを
祈っているのだが。
個人的には、昭和初期という時代に興味を惹かれるものがある。
大正デモクラシー後、戦前においてもっともリベラルな空気を纏い、昭和文化が花開き、
モボ、モガが闊歩した時代。
北村薫はかなり緻密に時代考証を重ね、この時代の雰囲気をかなり忠実に再現している(と思う)。
例えば、当時女子学習院のあった青山や、現在衆・参両議長公邸のある永田町の
旧閑院宮邸あたりの描写、銀座和光の時計塔の竣工当時の話等々実に興味深い。
それと例によって博覧強記を発揮し、当時の詩歌、書画、美術、思想に至るまで巧みに、
しかも嫌味なくストーリーに取り入れていくところなど、感心しきり。
そして、北村作品に共通する登場人物たちの繊細な思考と、思いやりに満ちた解決案の提示。
「日常の謎」が北村作品のキャッチフレーズとなっているが、その(主要)登場人物たちは、
非現実的と思えるほど、優しく、繊細で純粋なことが多い。
このシリーズでは、時代設定が今から70年以上前なだけに、そんな純粋な人物像にも
一層違和感なく溶け込めるのかも知れない。
2007年5月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
昭和8年の東京。昨年のロス五輪がラヂオで実感放送されたとの記述で時代を説明しています。巻末に記載されている「主な参考文献」を読むのも楽しい。本書は「花村英子と別宮みつ子」コンビが活躍する第二作で、前作の「街の灯」は文庫にもなっています。この年にヒトラーがドイツの首相に就任し、日本は国際連盟から脱退しました。そのような社会背景をも巧みに盛り込んでいます。
ベッキーさんの正体がいよいよ判明するのでしょうか?深窓のご令嬢を覗き見する楽しみまでちりばめられた北村ワールドの待ちに待った一冊です。
ベッキーさんの正体がいよいよ判明するのでしょうか?深窓のご令嬢を覗き見する楽しみまでちりばめられた北村ワールドの待ちに待った一冊です。
2011年10月30日に日本でレビュー済み
良家の子女英子とそのお抱え運転手ベッキーさんが
様々な事件を解決していく探偵小説文庫本第2弾。
今回は、恋愛にまつわる事件が3篇。
第1話「幻の橋」は日本版ロミオとジュリエット。
結果はハッピーエンドだけれど、両家が敵対した背景には、
その時代ならではの哀しいものが。。。
第2話「想夫恋」は身分違いの恋の物語。
暗号での恋文。
この二人の恋は。。。
第3話この本の題名にもなった「玻璃の天」
やはりこれも身分違いの恋の物語ではあるのだが、
ただ、身分以上に時代が二人の間に、そして、
その家族の間に大きな影を落とす。
そして、それはベッキーさんにも。
この話の中でベッキーさんの素性が明らかになる。
この話はとっても悲しい物語で、それは、
最後に主人公の英子がベッキーさんに
「ベッキーさんの願う道は、時間を元に戻して・・・
でもそんなこと、誰にもできない。
私達が進めるのは前だけよ。なぜこんなことになったのか、
このことを胸に刻んで、生きていくしかないんだわ。」
という言葉に収斂される。
そう、どんな時代にも私達は前に進むしか生きてはいけない。
未来は作れるけれど、過去は消せないのだから。
様々な事件を解決していく探偵小説文庫本第2弾。
今回は、恋愛にまつわる事件が3篇。
第1話「幻の橋」は日本版ロミオとジュリエット。
結果はハッピーエンドだけれど、両家が敵対した背景には、
その時代ならではの哀しいものが。。。
第2話「想夫恋」は身分違いの恋の物語。
暗号での恋文。
この二人の恋は。。。
第3話この本の題名にもなった「玻璃の天」
やはりこれも身分違いの恋の物語ではあるのだが、
ただ、身分以上に時代が二人の間に、そして、
その家族の間に大きな影を落とす。
そして、それはベッキーさんにも。
この話の中でベッキーさんの素性が明らかになる。
この話はとっても悲しい物語で、それは、
最後に主人公の英子がベッキーさんに
「ベッキーさんの願う道は、時間を元に戻して・・・
でもそんなこと、誰にもできない。
私達が進めるのは前だけよ。なぜこんなことになったのか、
このことを胸に刻んで、生きていくしかないんだわ。」
という言葉に収斂される。
そう、どんな時代にも私達は前に進むしか生きてはいけない。
未来は作れるけれど、過去は消せないのだから。