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購入オプションとあわせ買い

企業買収で動向が注目される投資ファンドとのディールに、音楽会社の名前があがる。それは自分を捨てた父が働く会社だった……

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本の長さ

413ページ
言語

日本語
出版社

文藝春秋
発売日

2007/5/14
ISBN-10

4163258809
ISBN-13

978-4163258805
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登録情報

出版社 ‏ : ‎ 文藝春秋 (2007/5/14)
発売日 ‏ : ‎ 2007/5/14
言語 ‏ : ‎ 日本語
単行本 ‏ : ‎ 413ページ
ISBN-10 ‏ : ‎ 4163258809
ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4163258805

Amazon 売れ筋ランキング: - 1,028,620位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 538位経済・社会小説 (本)
- - 23,513位日本文学

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幸田真音

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1951年生まれ。米国系銀行や証券会社での債券ディーラーや外国債券セールスを経て、95年、作家に転身。タイムリーな金融トピックスをテーマに骨太なストーリーを展開し、熾烈な企業闘争の中でも矜持を失わない人間たちを描いて、国の内外を問わず幅広い読者から支持されている。テレビやラジオでも活躍し、前・政府税制調査会、財務省・財政制度等審議会、国土交通省・交通政策審議会、財務省「国の債務管理の在り方に関する懇談会」の委員など公職も歴任(「BOOK著者紹介情報」より：本データは『周極星〈上〉　(ISBN-13:978-4122052802)』が刊行された当時に掲載されていたものです)

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みーさん

人間模様がドラマチック

2022年3月30日に日本でレビュー済み

限りなく歩きに近いラン7km。
簸川神社〜小石川植物園〜播磨坂、お花見コース。
近所では植物園の桜が一番のお気に入り。

図書館に寄ったら幸田真音の本が目に止まったので借りて読んでみた。懐かしい。幸田真音を読むのは久しぶり。「バイアウト」は読んでいなかった。

経済小説というよりは、エンターテイメント性が強くて、人間模様をドラマチックに描く作家というイメージがあったが、イメージ通りの面白い小説だった。

幸田真音は最近は、大企業の取締役やコメンテーターっていうイメージが強かったけど、最近はどんな作品を書いているのだろうか。ちょっと気になった。

それにしても図書館はとても便利だ。ネットで予約して取りに行くだけ。8時まで開いてるので会社帰りでも十分間に合う。

若い頃は買った本を本棚に並べて悦に入っていたが、だんだん電子書籍の割合が増えてきて、今はもっぱら図書館派。

読んだ本はブックアプリでバーコードの写真を撮るだけ。そうすればあっという間にスマホ上に本の情報、あらすじなど詳細が記録される。実物そのままにビジュアルに表示される。

実物を保存するより検索しやすい。他の人の感想も読める。ホント、便利な世の中になったものだ。

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海援隊

気楽に読めるエンターテイメント系の経済小説

2007年5月27日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

その名のとおり、ある音楽会社の支配権を巡って、その音楽会社の幹部、バイアウトファンド、外資系証券会社などそれぞれ思惑を持つ人たちを描写しながら物語が進行していくのだが、別名を使ってはいるもののライブドアや村上ファンドの事件を参考にしながら書いており、そのあたりが描写の生々しさを醸し出している。この小説に彩りを添えているのが、主人公である外資系証券会社に勤務し、今回のバイアウトに関係することとなった若い女性と、対象会社である音楽会社幹部である小さい頃に生き別れた彼女の父親の複雑な人間関係。主人公の心理描写とバイアウトの進行がうまくシンクロしている点が幸田真音の小説らしいところ。いずれにせよ、気楽に読み進められるエンターテイメント系の経済小説である。

2018年8月20日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

ヒロイン美潮がTOBを仕掛ける動機が母子を捨てた父親への復讐、それも小学生の時の見方から変わっていない。日本経済をどういう方向へ持っていこうと考えているのか？全く見えない。
こういう幼稚な人が金融をやっているかと思うと恐ろしい。

2007年6月8日に日本でレビュー済み

上記タイトルは、ある投資ファンドの代表者が逮捕された時に発した言葉だが、

普通の人間が「金儲け」という言葉を口にする時は何かしら躊躇いが感じられる

ものであるが、この男からの物言いにはそれが無かった。それが、この日本の

行く末を一部暗示しているかのようで、寒気がした。とはいえ、利潤を追求する事が

企業経営の理念であり、ましてやファンドマネージャーなら勝ち馬に乗らない限り

日の目を見ることはない訳だから、厳しいことは分かる。しかし、米粒一つ作れぬ人達が

人の褌で相撲をとって踏ん反り返っている様は、やはり日本の風土に合わないのではないか？

敵対的Ｍ＆Ａを仕掛けて利鞘を稼ぐ辣腕ファンド代表に食い込んでステップ･アップを

図ろうと目論む外資系証券会社のキャリアウーマンが繰り広げる企業買収工作、

その女性の頭の中には買収のターゲットとなった企業にいたある幹部への復讐が絡んでいた。

上手く行ったかに見えたその先は…。確実に進化し続ける幸田ワールドに嵌って下さい。

2人のお客様がこれが役に立ったと考えています

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魑魅魍魎

本線から脱線気味の展開

2015年3月3日に日本でレビュー済み

外資系証券会社に勤める広田美潮は、いまや飛ぶ鳥をも落とすファンド会社の相馬社長がMBOを仕掛けしようとする懐に入り音楽会社の株を買い集める。
くしくも七福神なる会社も同様にMBOを仕掛け最終的には三者がMBOに名乗りでる。
泥沼の様相を尻目に音楽会社の売れっ子歌手が自殺未遂を図り、MBOは混沌としてくる。
美潮は子供の時父親に捨てられ音楽会社の副社長である三枝に近づき内部情報をつかみながら相馬に協力する一方父親に復讐の機会を狙う。
結末に期待を寄せながら読んだがそれほどでもなかった。
実の父親が別であった事実が明らかになったり、莫大な遺産(株式)が転げ込んだりして本線から多少かけ離れた展開となってしまった。
一般文学通算1379作品目の感想。2015/03/03 07:05(in中国・山東省・青島)

2007年8月16日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

仕事を中心にした小説が書きたいのか、働く女性の生活（人生）を中心にした小説が書きたいのかはっきりしない、どっちつかずの小説になっている印象です。
また、主人公の女性の描き方が男性目線なのも少し不快でした。

幸田真音さんは好きな小説家さんなので、ちょっとがっかりしました。
この本を読むと、真山仁さんの「ハゲタカ」などは非常に良くできている小説なんだな〜と再評価してしまいます。

15人のお客様がこれが役に立ったと考えています

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いの

幸田節がさわやか

2018年9月8日に日本でレビュー済み

著者自身が体験した現場を描く作品は、金融、医療、モノづくりなどの世界を
よりリアルに感じさせる。そして新しい知識（ウンチクかな？）を得られて
得した気分を味わえる。

男性作家の描くものは、本人の願望か男性読者の期待に応えるためか
色っぽい女性のセクシーなシーンがあるのだが、幸田氏の
描かれるヒロインはキリリとして有能、あえてそのような
シーンを入れないのは幸田氏の矜持と言える。
こういう「男気」のある女性が活躍する話は楽しい。

幸田氏の描く女性が常に同じような完璧な鉄の女である必要はない。
この主人公は父親に複雑な思いを抱いていて、それが時に心を揺らすのだが
それは主人公の個性なのだ。

派手なストーリー展開や大げさなセリフがないところが
むしろ現実の世界を見ているようでおもしろい。
登場人物同志の心理サスペンスは一気読みしたくなる。

ただ、私の読解力不足なのか最後に　ころりと変わるところが
どういう動機でだったのかわからなかった。そして利用し合うのを
承知でビジネス関係をもった男を自分も共倒れになるのを
顧みず内部告発するのかも、想像でしか理解できなかった。

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Taka

大衆小説としては面白いと思います

2008年3月7日に日本でレビュー済み

ディープな経済小説、ファンドの裏側に迫る･･･ということを期待してはいけません。
実際に買収を検討している側（それがファンドだろうと事業会社だろうと）の検討過程はほとんど描かれていないし
筆者の経歴からして本気でバイアウトについて書こうと思ったわけではないと思います。
そのためバイアウトという経済行為の仮面をかぶせてはいますが主題が今ひとつぼやけている印象です。
コンプライアンス意識の大切さでも訴えたいのか、人情を大切にしましょうとでもいいたいのか･･･。

それでもエンターテイメントとしては成り立っていると思います。
途中で止めずに最後まで読まされてしまいました。

1人のお客様がこれが役に立ったと考えています

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