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楽園 上 単行本 – 2007/8/6
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- 本の長さ416ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日2007/8/6
- ISBN-104163262407
- ISBN-13978-4163262406
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登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2007/8/6)
- 発売日 : 2007/8/6
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 416ページ
- ISBN-10 : 4163262407
- ISBN-13 : 978-4163262406
- Amazon 売れ筋ランキング: - 40,939位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 11,905位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
1960年生まれ。東京都出身。東京都立墨田川高校卒業。
法律事務所等に勤務の後、87年「我らが隣人の犯罪」でオール讀物推理小説新人賞を受賞してデビュー。
1992年 「龍は眠る」で第45回日本推理作家協会賞長編部門、 同年「本所深川ふしぎ草紙」で第13回吉川英治文学新人賞。1993年 「火車」で第6回山本周五郎賞。1997年 「蒲生邸事件」で第18回日本SF大賞。1999年 「理由」で第120回直木賞。2001年 「模倣犯」で毎日出版文化賞特別賞、第5回司馬遼太郎賞 、 第52回芸術選奨文部科学大臣賞文学部門をそれぞれ受賞。2007年 「名もなき毒」で第41回吉川英治文学賞受賞。2008年 英訳版『BRAVE STORY』でThe Batchelder Award 受賞。2022年 第70回菊池寛賞受賞。
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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等君、君には何が見えていたんだい?
小さい字が見にくいと老眼鏡を取り出す前畑さん,
・・・うーん。9年の年月経過がリアルににじみ出ていてちょっと哀しい。
一軒家の床下で16年間発見されずに眠り続けた美少女の死体と
超能力でそれを「見た」愛くるしい少年。
・・・とくると,なにかワクワクしそうな物語の始まりですが,
実際のところ,今回,前畑さんが夢中になってる事件は,
模倣犯のような猟奇的殺人でもないし愉快犯的なものでもなく,
ある一家の暗い過去にまつわるものです。
ですので,見ようによっては,
前畑さんが普通の家庭の暗部を根掘り葉掘り暴いているようにも見えて
前畑さん,そこまでしなくてもいいんじゃない,と声をかけたくなることもありました。
また,前畑さんの必然でもない単なる推測が何故かビシビシ的中するのも
ちょっと強引な感じがしました。
相変わらず,登場人物一人ひとりの人物像を丁寧に書き込んでいて
宮部みゆきさんらしいなと思いましたし,
上下巻あっというまに読み終わりましたので退屈というわけじゃないのですが
感想として,面白かったかと聞かれると,そうでもない。
「模倣犯」には遠く及ばないし,
超能力を扱ったものとしてみても,
「蒲生邸事件」のようなファンタスティックな色合いもなく,
ちょっと残念でした。
フリーライター前畑滋子を描くスピンオフ作品。
いつもタイトルが秀逸な宮部作品だが、「模倣犯」と同じく
「楽園」というタイトルの奥深い意味は最後にわかる。
ここで書くとネタばれになるが、
その部分の宮部氏の文章は、呼んでいて鳥肌がたつほどの迫力だ。
こうした宮部節は作品の随所にいつもある。
人間に対する鋭い洞察力、対象をその瞬間だけ遠くに突き放した結果得る
残酷なほどの人間の持つ現実の姿。
編集者は本の帯に書くキャッチコピーに困らないだろうなといつも思う。
宮部氏の作品の例にもれず、冒頭の数行を読んだだけで虜になってしまった。
とうとう深夜までかかって上下巻読了。
ストーリー展開と人物描写のうまさもさることながら、
陰惨な事件の中でも作者の暖かな目線が読んでいてホッとする。
先日お話した、ひとり息子を亡くした53歳の女性が、
愚直すぎるほどの人生の中で掴み取ったものを最後に昇華させる展開は本当に見事。
人間の持つ、はかりしれない可能性、強さやかしこさは、学歴ではなく、
どう人生を生きてきたかで決まるのだと痛感する。
そして、最後に本当に爽やかなエピソードが残されている。
これはこの作品に、奥行きを与えていると思う。
「模倣犯」を呼んだ人も、読んでいない人も、「楽園」は楽しめると思う。
しかしこの本を読んだら「模倣犯」を読まずにはいられなくなることは確か。
お奨めです。
一般文学通算688作品目の読書完。通算1027冊目の作品。2011/04/11
事件、超能力、それを調べる女性ライターという筋書き。
次々に、想像もしていなかった方向に物語りは展開し、一刻も早く、先を読みたくなる。
内容は非常に重いものであるにも関わらず、著者の文体は、比較的軽妙だ。
そのため、すいすいと先へ先へと、読み進みやすい。
物語主導で作品が進んでゆき、心理描写は細緻だが、内容があまり寸断される事はない。
文中のいたる所で、登場人物の性格や気質などを、定型化しながら分析している。
これは、著者の作品では、割合よく見掛ける事だ。
下巻では、想像もしなかった展開に驚いた。
ただ、あるところまでは、少しばかり、平板な印象も受けた。
読み進むにしたがって、この作品は、全体として、何を描こうとしているのだろう?
という疑問が、脳裏をよぎる。
その答えは、下巻の最終章「楽園」にある。
このまとめ方は、見事と言う他ない。
著者の才覚に、思わず身震いした。
一度読み始めると、容易には抜け出す事が出来ない。
つまり、この作品は、底なし沼だ。