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三国志 第六巻 単行本 – 2007/9/14

4.3 5つ星のうち4.3 79個の評価

袁氏を滅ぼし勢いづく曹操。だが、諸葛亮と劉備の出会いがその覇道を阻む。一方、孫権も力をつけ、曹操と孫権は「赤壁の戦い」へ
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 文藝春秋 (2007/9/14)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2007/9/14
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 350ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4163263004
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4163263007
  • カスタマーレビュー:
    4.3 5つ星のうち4.3 79個の評価

著者について

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宮城谷 昌光
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1945(昭和20)年、愛知県生れ。早稲田大学第一文学部英文科卒。

出版社勤務等を経て1991(平成3)年、『天空の舟』で新田次郎文学賞を、『夏姫春秋』で直木賞を受賞。1993年、『重耳』で芸術選奨文部大臣賞受賞。2000年、司馬遼太郎賞受賞。

『晏子』『玉人』『史記の風景』『楽毅』『侠骨記』『孟夏の太陽』『沈黙の王』『奇貨居くべし』『管仲』『香乱記』『三国志』『古城の風景』『戦国名臣列伝』『春秋名臣列伝』『風は山河より』『新 三河物語』等著書多数。

カスタマーレビュー

星5つ中4.3つ
5つのうち4.3つ
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上位レビュー、対象国: 日本

2018年10月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
劉備は勝つべき戦いに勝ち、敗れるべき戦いを避けるという、自身を過信しない名人の域に達した指揮をおこなっていた。敵将が夏候惇と于禁と知ったとき勝ちを確信した。曹操を批判する者は劉備を仰慕しはじめている。劉備はこれまでどのように生きてきたかということに無関心、過去も未来もない、世知が無きにひとしい。諸葛亮は劉備にあって人為を超越してゆくことはこうゆう人しかできないと確信した。孫策に絶大に信用された張昭だが、甘寧を用いようとせず魯粛も嫌って曹操に降伏するべきだと進言、孫権はそれを聞かず、甘寧を使い成功させ、曹操にも大勝した。張昭の儒教的剛直さは孫権には応変の才が欠如しているとみられた。徐庶は母が曹操軍に捕らえられ、劉備のもとから去ることになった。劉備は諸葛亮の未来図を見るばかりとなった。古代から父母に孝行を尽くすことは、主人に忠誠を尽くすことにまさる。徐庶は天空の飛翔につきあわず、老母の手をひいて地上を歩いた。その地上に龍のかげが落ちた。曹操の南征の軍師は華歆。華歆は江水に精通しているが兵略家でもなく水戦に長じているわけでもない。曹操軍80万に対し周瑜は3万で勝った。周瑜に疎外された劉備は夏口から軍を進めなかった。曹操が死んでは自分の価値も大いにさがると劉備は計算高い。関羽が曹操を逃がしたというエピソードは出てこない。技量にすぐれた人は不器用にみえるというのが劉備。劉備のうしろにいる諸葛亮の奇術はすでにはじまっていた。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2014年3月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
三国志はやっぱり面白いです。すぐに読んでまた1冊購入です。かっぱえび戦みたい。
2010年10月19日に日本でレビュー済み
「悪人」であった劉備の変化が、本巻のテーマでもある。

宮城谷さんが造型した劉備は、
「戦いに敗れれば城地どころか家族や配下さえ棄ててにげる」
――という所業を繰り返してきた。
そんな劉備でありながら(義兄弟の契りを続ける関羽・張飛以外の)、
向こうからやってきた得難い人材がいた。
徐庶。
彼が出てくるあたりから、本巻の見所の序曲が始まる。

徐庶は、劉備の美質を見ぬき、関羽・張飛クラスとの共同体レベルを超えた
「政体」確立のために、学友である一人の隠士を紹介する。
自分とは違うから、彼に対しては自ら足を運ぶようにとまで、徐庶は進言する。

それほど期待しなかった劉備だが、初対面で、この隠士、すなわち、
孔明=諸葛亮を「偉材」と直感する。
一方、諸葛亮は、直ちに「この人(劉備)は、無であり空である」と認め、
その行為に意義をもたせることができるのは自分自身しかいない、と確信する。

著者自身によって、「思想的畸形」とまで評された劉備。
だが、その“畸形性”ゆえに、“臥していた龍”である諸葛亮を目覚めさせる。
つまり、曹操のような、己れの思想・政策を説明し得る哲学と語彙をもつ人物ではない、
まったく「無」のひとである劉備の「無」の意味を、諸葛亮だけが理解した瞬間――。
6巻目にして、宮城谷三国志最高の名場面が訪れた、といえるかも知れない。

だが自分は、この後、君臣としての緊密度を増してゆく二人とは対照的に、
急速に居場所を失っていく徐庶の描き方に、しびれた。

「かれ(徐庶)は劉備をつかって臥龍を起こし、
その龍の背におのれの夢をくくりつけると、その夢を手放して、
覇権を天空でつかむような飛翔にはつきあわず、
老母の手をひいて地上を歩いたといえよう。
その地上に龍の翳[かげ]が落ちたのをみたのにちがいないのに、
一言の感想も遺さずに死去した」

一方、本書後半の見せ場、「赤壁の戦い」の描き方も、まことに個性的。
冷徹とすらいえる。呉の周瑜の、劉備に対する軽侮ぶりも、半端ではない。
もちろん、「演義」や、例の大作映画などとはちがって、
「赤壁の戦い」で、諸葛亮の出番は、まったくない。
血湧き肉躍る合戦を期待する向きには、不満かも知れない。
だが、各人各様のすさまじい心理戦は見事に描かれている。素晴らしい。
12人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2014年1月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「可」の商品でしたが、汚れたところもなく、ラッキーだったと思います。
2007年9月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
最初は一体どれぐらい長くなるのかと思った本作品ですが、この第6巻でついに赤壁の戦いです。正史準拠の三国志小説としては、近年稀に見る冷静な筆致の作品でして、曹操が主役ではありますが、某漫画のように完璧人間ではなく、非常に等身大の英雄として描かれてますし、また劉備や孫権その他の人物の考察、描写も一読の価値はあります。特に、謎が多い赤壁戦を筆者がどう描写しているか、これが楽しみです。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2010年10月20日に日本でレビュー済み
  《人の死はおのれの生をみつめさせる。
         〔……〕
  生者はつねに死者におとる、ということもある。他人の完結してしまった人生に、生きている自分はもはや何も問えない、ということもある。その死をみて、漠然とした未来と見識のあいまいさをかかえたおのれに問うしかなく、けっきょく、おのれは何であるのか、知りようがないことはせつない。
         〔……〕
  弗の示唆で士会の心の暗さに明りが灯った。生きている者は死者ほど雄弁ではない。死はひらかれたことばをもつ。それにうちのめされるのは当然であるが、意義を死者にだけ求めるのはやめよう。》     宮城谷昌光『沙中の回廊』上巻

  この宮城谷のことばがパヴェーゼの作中のことばと不思議な共振をもって、胸にこたえる。

  《そこで屈辱を感じるのは、ぼくたちが理解するからだ――目で触れるからだ――その死者の場所に、ぼくたち自身が置かれるかもしれないことを。そこには何の違いもないであろう、たとえぼくたちが生きているとしても、ぼくたちはそれを流された血の屍(しかばね)に負うていることを。まさにそれゆえに、戦争はどの戦争も内戦なのだ。
  斃(たお)れた者はみな生き残った者に似ている。そしてそれぞれに、理由は、訊かねばならない。》   パヴェーゼ『丘の中の家』河島英昭訳
            [『パヴェーゼ・ノート』 [...] から]

  《……不遇を耐えた。その忍耐が、不幸を幸運に変えた。幸運から遠いところにいる人は、一歩一歩、幸運に近づくしかない。多くの歳月を要する。が、それに焦(じ)れて、馬を求めれば、ともに歩いてくれた人を失う。鵬(おおとり)に乗れば、墜落死する。人は生まれたとき、公平さにいない。身分の上下があり、貧富の差がある。しかし生き方によって、その不公平をしのぐことができる。……》
  《……たしかにいまは、正義を追い求めていた二十代とはちがうが、自分の精神が饐(す)えていくことは避けたい。世知や常識にくるまってしまう自分を憎悪し、みずみずしさの残った感覚の棘(とげ)で虚空を掻(か)きたい。傷ついた虚空から何がしたたり落ちてくるのか、それをみたい。蒼天(そうてん)のしずくが地表に落ちて赤い花と化す、そのようなときに接したい。》

          宮城谷昌光『沙中の回廊』下巻

 nous さん、ご無沙汰。めっきり涼しくなって、こないだまでの酷暑が嘘のよう。日々快適ですね、いかがお過ごしですか? 何を思ったか、さっきから宮城谷昌光の『三国志』を読み始めちゃって、その悠揚たる展開ぶりに、白川静への言及もまたいい、つい貴兄のことを思い出してしまって、メールしたわけです。三国志と水滸伝は、ぼくの幼いころから慣れ親しんだ世界で、新たな書き下ろしの試みがあると、初めは忙しいと横目で眺めていても、いつかつい全巻読んでしまいます。
  いまは三国志だけれど、耽読しつつも、白川静がちょいちょい気になります。よかったら、先行してみててね。

  《現在、生きている人は未来にむかってすすんでいるようにみえるが、じつは過去を鏡として未来をながめ、背を未来にむけてすすんでいる。》  宮城谷昌光『三国志』第六巻

  [『宮城谷昌光ノート』[...] /『本と恋の流離譚』[...]から]
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2008年2月17日に日本でレビュー済み
三国時代とは、どのように
形成されていったのか?
ということが第6巻で描かれています。

東北部を制圧して、天下をほぼ手中に
したかに見えた曹操が赤壁の戦いで
大きな痛手を受ける。

孫権の度量、魯粛の大局観、周ユの戦術が
その野望を打ち砕いた。

もし曹操が徐州で虐殺を行っていなかったら
このようなことにはならなかったのではないかという
著者の考察はおもしろい。

また赤壁を傍観していた劉備が
漁夫の利で南部を鎮圧し、
蜀の基盤ができあがる。

呉の怒りの強さが推し量られ
関羽の悲劇の伏線が感じられた。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2017年12月3日に日本でレビュー済み
作品としては今まで主役だった曹操の出番が減り策謀家の劉備陣営の蠢動が目立つようになり感情移入しにくくなってきています。
関羽や周瑜はいけ好かない奴ですし張飛はキャラ立ちすらしていません。
多分宮城谷さんは彼らがあまり好きではないんでしょう。
そのせいか長坂橋の戦いも赤壁の戦いもかなりしょぼくて印象に残りません。
ところで普通の三国志物では単なる諸葛亮の引き立て役である魯粛が孫権や呉陣営に自立の気概をもたらした大人物として描かれています。
その他甘寧や呂蒙など呉将の活躍しますし色々と工夫もあるんですが全体として低調な印象は拭えませんね。